2023/11/03 - 2023/11/03
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あまちゃんさん
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全国的に異常な暑さを記録する日が続いた夏が過ぎ、11月に入って早々の三連休初日のこの日も晴天で25度を超える夏日。
しかしながら、さすがに今年の夏があまりに暑かったせいか、最高気温が25度くらいなら結構気持ちよく散策できるだろうと、斑鳩の地に散策に出かけた。
奈良市の中心部とは違い、世界遺産の法隆寺でさえインバウンドの観光客もそんなに多くはなく、全体を通してはゆったりと散策を楽しむことができた。
ところでこの日は思いもかけない幸運に出くわした。それは。。。
奈良県は何故だか知らないがお蕎麦の美味しい店が多いが、この日たまたま、お昼になってもなかなか飲食店の前を通らず、お腹を空かせながら歩いていたのだが、午後1時頃になってようやく法隆寺近くの通りがかりにあったお蕎麦屋さんに入った。
その店は、特に目立つ看板や飾りつけなどもなく、たまたま前を歩いていた年配の旅行客らしき人達が入っていかれたのを見て、あまり目立たない色合いの暖簾がかかっていたので飲食店かなと思い、何の店か分からないまま中をのぞいてみるとこじんまりとした小ぎれいな飲食店だった。
店の人らしき人はいなかったので、奥の方をのぞいて「開いてますか?」と聞いてみると、どうぞとのことだったので入店した。
席に着いて、メニューを見たらそば料理数種類のみの蕎麦の専門店だった。
冷たいそばが好きなので、もりそばを注文した。
注文したもりそばを食べてみると、思いのほかと言うか、今まで食べた「ざるそば」や「もりそば」の中で、自分的には一番美味しかったので、家に帰ってからその店のことをネットで調べてみると、何とあのミシュランガイド奈良の蕎麦部門で2022年、2023年のビブグルマン(星は付かないながらコストパフォーマンスが高く、良質な料理を提供する飲食店・レストラン(5,000円以下で良質な料理を楽しめる)に選ばれていた店の一つであったこと。まさにこの日一番の幸運でした。
【参考】
「ミシュランガイド奈良2023」に掲載された蕎麦のお店はたったの6店(3つ星0店、、2つ星0店、1つ星1店、ビブグルマン2店、ミシュランセレクション3店)だった。ミシュランのランクで言うと、奈良県三本の指に入るお蕎麦の店ということになる。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
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午前9時半少し前、JR奈良線の地元の駅に到着。
10時10分奈良駅に到着、10時15分発のJR大和路線の快速に乗り換え法隆寺駅を目指す。
10月7日(土)に同じくJR奈良線で奈良に出かけた時は、電車の席は殆ど開いていず、奈良駅構内はインバウンド観光客であふれかえっていたのだが、出かけた時間が1時間半ほど早かったせいか、この日も秋の三連休の初日にもかかわらず、電車内は比較的席が空いていてゆっくりと座れ、乗り換えのために降りた奈良駅構内もとても空いていた。JR小倉駅 駅
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定刻通り法隆寺駅に到着。
この駅から法隆寺まで1.5Kmほどあるせいか、下車する観光客もさほど多くはなかった。もちろん駅前から法隆寺に向かうバス(法隆寺参道まで約8分)は出ているのだが。法隆寺駅 駅
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駅西口に出て散策スタート。まずは、ぽっくり寺として有名な吉田寺(きちでんじ)を目指す。
雲一つない良い天気だ。法隆寺駅 駅
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散策用に買って持ってきている本の地図がとても分かりにくく、今まで何度か道を間違えたのだが、今回もさっそく道を間違えた。
間違えたことに気づいてから、スマホのアプリを頼りに住宅街の中や田んぼ道を通る。まあ、それも一興(笑) -
のどか。
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俗にぽっくり寺とかぽっくり往生の寺と言われる『清水山(しみずさん)、吉田寺(きちでんじ)』に到着。
平安時代の永延元年(987年)、恵心僧都(えしんそうず(源信))が開基したと伝えられている。宗派は浄土宗。本尊は、阿弥陀如来で重要文化財。
徒歩40分程度で着く予定だったが、1時間ほどかかってしまった。吉田寺 寺・神社・教会
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山門。
少し行くと受付があり、そこで拝観料300円を支払う。
我々が行ったときには、小学校低学年くらいの男の子が家のお手伝いだろうか、拝観料やお釣り、パンフレットの受け渡しをしていた。
「お釣りの400円です。」「パンフレットです。」などとはっきりと話すしっかりした子で「何年生?」と聞いたら、2年生だと言っていた。吉田寺 寺・神社・教会
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受付の裏にあったトイレを借りる。
綺麗に清掃がなされた清潔なトイレだった。吉田寺 寺・神社・教会
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多宝塔。重要文化財。
中には大日如来像が安置されている。吉田寺 寺・神社・教会
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多宝塔内の『大日如来像』。
平素は秘仏として拝観できないらしい。
我々が行ったときはタイミングが良かったらしく、お寺のパンフレットを見と、9月1日~2日と11月1日~3日に限り特別開扉されるとのこと。吉田寺 寺・神社・教会
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鐘楼。
吉田寺 寺・神社・教会
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本堂。
本堂内には入れるが、写真撮影は禁止。御祈祷は別料金。
比較的広い本堂の一番奥には、ご本尊の『丈六阿弥陀如来座像(重要文化財)』が安置されいる。吉田寺 寺・神社・教会
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山門を出て、次の目的地「県立 竜田公園」を目指す。ガイドブックには、徒歩約20分。
今度は西の方に進めば竜田川には行きあたるので、間違いそうにもない目的地だが、ガイドブックの地図通りには行けなかった。どうもこの地図は分かりにくい。
奈良市内には、写真のように一般民家やちょっとした空き地に柿の木が良く植えられている。
そう言えば、正岡子規の句に「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」ってのがあったなあ。そして、今日の最終目的地はその法隆寺(笑) -
県立竜田川公園に到着。
古くから「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」と詠われるなどした紅葉の名所だが、まだちょっと早い。県立竜田公園 公園・植物園
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公園内を散策しつつ500mくらい北上する。
静かな公園で、随所にベンチも設置されていて、近隣住民の人たちはこんなにきれいに整備された公園をいつでも散歩できていいなと思う。総延長は約2kmもあるらしい。
国道25号線の竜田大橋のところで右折し、『龍田神社』に向かう。県立竜田公園 公園・植物園
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県立竜田公園から徒歩約15分で「龍田神社」に到着。
風を司る五穀豊穣の神を祀る神社で、また、能楽の金剛流発祥の地でもあるらしい。龍田神社 寺・神社・教会
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本殿。
次に、藤ノ木古墳を目指す。
住宅街の中を右に左にと抜け出ていかねばならないようで、ガイドブックの地図では到底たどり着けそうにないので、スマホのナビを頼りに歩を進めた。龍田神社 寺・神社・教会
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正面の木々の向こうにこんもりとした丸みがった緑色のものが見える。
どうやら藤ノ木古墳のよう。 -
龍田神社から歩くこと約15分。
藤ノ木古墳に到着。周りは住宅街。
直径約50m、高さ約9mの大型の円墳で、6世紀後半に造営されたものらしい。史跡藤ノ木古墳 名所・史跡
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石室内や、石棺からは、盗掘されることなく豪華な副葬品が出土した貴人の墓らしく、副葬品は一括して国宝に指定されていえるとのこと。
写真正面の円墳の切れ目のところには石室内に入るドアがあり、どこかから光が入ってきていて、石室部分が明るく照らされていて、ガラス窓越しに石室内が見られた。史跡藤ノ木古墳 名所・史跡
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吉田寺を出たころから、お腹が空いたなぁと思いながら歩を進めていたが、途中、飲食店には出くわさず、最悪、法隆寺の参道まで行けば、うどん屋くらいはあるだろうと言いながら歩いていて、藤ノ木古墳を過ぎて法隆寺に向かう道すがら、ようやく飲食店を見つけた。
と言っても、前を歩いていた人たちが、何気にあまり目立たない暖簾のかかった(その人達が入っていかねば気づかずに通り過ぎたであろう)店に、続いて入ってみると飲食店(蕎麦屋)だった。
時刻はちょうど午後1時頃。
店内は、4人掛け、3人掛け、2人掛けのテーブル席が各1つずつの、こじんまりとした小ぎれいにしつらえられたお蕎麦の店だった。旅木 グルメ・レストラン
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一度外に出て、看板か何かあったかと見たら、玄関わきに小さくこんな看板というか、そばの店であるとうかがわせるものはこれが置かれていただけ。
看板には、農と陶と手打ちそば旅木 と書かれていた。旅木 グルメ・レストラン
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席に着いて、暫くするとそば茶が運ばれてきた。
旅木 グルメ・レストラン
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そして、自分が注文したのは「もりそば」。
写真の蕎麦がやや不細工に盛られているのは、一人前900円とのことだったが、とってもお腹が空いていたので大盛はないかと聞くと、そば一盛追加で600円ならあるということだったのでそれをお願いした。
蕎麦は一般のそばよりも少しだけ細切りで、のど越しは非常に良かった。
蕎麦の香りも味も、いままで食べた「ざるそば」、「もりそば」の中で一番美味しい絶品の味!
また、つゆも、甘すぎず辛すぎず、本当に上品でしつこくない甘さで、そばの味をより一層引き立ててくれる美味しいものだった。
そして、つゆが薄くなったとき用の追加のつゆも、別の器に入れて一緒に出してきてくれていた。
薬味がちょっと変わっていて、ワサビの代わりに絡み大根をおろしたのが添えられていた。
調理場の方からは、注文に合わせ辛味大根を丁寧に一品、一品おろしている音が聞こえてきていた。旅木 グルメ・レストラン
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同行者が追加で注文した「揚げそばがき(700円)」。
因みに、この「そばがき」のそば粉は、自家栽培の蕎麦で作られていて、「もりそば」の方は、鹿屋産の在来種のそば粉を使用しているらしい。
器の右端に、白く小さく盛られたのが塩で、その横の小さな器に入っているのがつけダレ。
自分は、塩をほんの少しつけて食べたが、これもとても美味しかった。
実は、この店の蕎麦が余りに美味しかったので、家に帰ってからこの店をネット検索してみたら、何と2022年、2023年とミシュランガイド奈良でビブグルマンに選ばれている店だった。
秋の絶好の観光日和で、法隆寺もすぐ近くにあるのに、そんな有名なお蕎麦屋さんに並ばずにすぐ入れたのはとてもラッキーなことだった。
因みにミシュラン奈良2023の蕎麦部門では、一つ星が1店、ビブグルマンが2点、セレクションが3店だけ。
美味しいお蕎麦屋さんが結構多い奈良県で、納得の味の蕎麦がいただけたのは言うまでもないことだった。旅木 グルメ・レストラン
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食後、農と陶と手打ちそば「旅木」をでて、法隆寺の参道の方に向かっうと道路にもう隆二をデザインしたカラフルな下水道のマンホールがあった。
最近こんなのを各地でよく見かけるようになった。なかなか一興である。 -
少し進むと北側に「西里公園」という小ぎれいに整備された公園があり、公園内にその公園の言われを記した看板があり、すぐ近くにかつて法隆寺を支えた宮大工たちが住んでいた「西里」という地区があり、風情ある町並が残っている書かれていたので、そちらに向かってみることにした。
西里の町並み 名所・史跡
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細い路地ではあるが、なかなか趣のある瓦屋根と土塀を残した民家がある町並だった。
西里の町並み 名所・史跡
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少し進むとじきに「法隆寺西門」に出くわしたので、法隆寺境内に入っていった。
法隆寺は、7世紀に聖徳太子が創建したといわれる残存する世界最古の木造建築で、日本で初めて世界文化遺産に登録された建造物でもある。法隆寺 寺・神社・教会
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西門をくぐり、そのまま真っすぐ歩を進めると、国宝の法隆寺中門(仁王門)とその左手奥に同じく国宝の五重塔が見えるところに行き着いた。
中門は、とても重厚で荘厳な門であった。
因みに、国宝・重要文化財に指定の建物や宝物類は、合計約190件。その数2300点を超え、参拝料(西院伽藍、大宝蔵院百済観音堂、東院伽藍共通拝観券)は1500円。
この日はそれらがある有料の拝観区域内には入らず、しばし中門と五重塔に見惚れる。法隆寺 寺・神社・教会
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中門を背に、南大門に向かう。
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参道側から眺めた南大門。
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参道に出て、さっそくこの店で「奈良漬」を買う。
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そして、柿の葉寿司で有名な「平宗 法隆寺店」にも立寄る。
柿の葉ずし 平宗 法隆寺店 グルメ・レストラン
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鯖、鮭のほか、金目鯛や穴子、海老などのネタがあり、また、焼鯖の棒ずしもあり、焼鯖の棒ずしが欲しかったのだが、まだ午後2時半頃だというのに、鯖と鮭しか残っていなかったので、この日の晩御飯の一品として鯖・鮭10個入り(1,818円)を購入。
柿の葉ずし 平宗 法隆寺店 グルメ・レストラン
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今回の散策のゴールは、ガイドブックでは、法隆寺参道の入り口にある奈良交通のバス停「法隆寺前」となっていたが、JR法隆寺駅まで1km余りだったのでそのまま歩いて戻ることにした。
15時少し前に法隆寺駅に到着。
本日の散策は終了。行程はほぼ平坦な道で、気候も良く、さらにとても美味しい蕎麦が食べられたのでかったので、さほど疲れもなく楽しい散策となった。法隆寺駅 駅
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