2023/08/06 - 2023/08/07
97位(同エリア310件中)
ひらしまさん
熊が人里に出てきて人間と遭遇してしまう事件が全国で増えているという。ここ北海道では特に多い。今回のわたしの旅先でも、知床五湖は当然としても、調べてみるとオンネトーでも霧多布でも熊の目撃が報告されていた。牛66頭を襲って恐れられたOSO18の出没エリアも霧多布のすぐ隣だった。
ほかの動物には会いたいが熊にだけは会いたくないので、不幸な出会いを避けるために、旅の前に熊鈴を買い求めた。
さらに万一に備えて熊撃退スプレー購入も真剣に考えたけれど、スプレーの誤作動でまわりの人たちを傷つけ入院させてしまった実例や、そもそも飛行機に載せられない危険物であることを知り、熊鈴に命を託すことにした。
熊鈴は結果的には旅で使う機会がなく、その後、妻がコロナで寝込んだ時にわたしを呼びつけるのに活用された。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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旅の最後の宿は霧多布にある宿房樺のん。ログハウスの宿だ。
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部屋は2階なので斜めの天井。梁の太さがすごい。なんでもバブル期に建てられたものだそうで、丸太の直径が40cmほどもある。
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まだ明るかったので散歩に出た。霧多布湿原が見える。
でも、熊鈴を忘れていたことに気づき、近場で切り上げた。せっかく買ったのに馬鹿だなあ。 -
夕食の主菜は焼いた花咲蟹。味が凝縮され濃かった。
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食堂の壁には野生動物の写真パネルが何枚も掛かっていた。聞けばオーナーご夫婦の作品だそうだ。
鹿の話、熊の話を伺う。最後は、「人間がいけないんです」。 -
最終7日目の朝。
琵琶瀬展望台から小雨の霧多布湿原を眺める。 -
右手には、これから行く琵琶瀬湾と霧多布岬も見える。
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展望台にはこのあたりのアイヌ語由来の地名の解説があった。
ロマンチックな名前に思える霧多布も、霧とは何の関係もなく、葦を刈る場所「キィタプ」から来てるそうな。 -
霧多布岬の駐車場に車を置いて岬の方へ歩いて行くと、戻ってくる人が「ラッコがいますよ」と教えてくれた。
左の崖の下を見るとそれらしきものが浮かんでいるが、高い断崖なので遠い。ラッコがいると聞いていなければ犬のフンと見間違えそうだ。 -
拡大して見ればたしかにラッコがぷかぷか浮いている。回転したりして遊ぶ姿が楽しそうだった。
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岬の先端が見えてきた。
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ダイナミックな変化に富んだ岬だ。
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左後方を振り返ると、控えめな花が風に揺れていた。
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歩きやすい道が整備されている。
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霧多布岬の先端まで来た。
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そこは海鳥の楽園だった。
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岬の先の小島にはぎっしりと海鳥がいる。
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少し戻って、灯台のある風景を振り返った。
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お昼は厚岸コンキリエの港を見下ろすカウンター席で、名産の牡蠣を頬張る。生牡蠣2種を食べ比べ、クリーミーなマルエモンがおいしかった。
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釧路市内に向かう途中で丹頂鶴を発見。
その後、釧之助本店でタラコや夕食用の寿司を買いこんでから、釧路市丹頂鶴自然公園に向かった。 -
この丹頂鶴自然公園は、絶滅の危機に瀕していた丹頂鶴を保護する地元の人たちの運動から生まれたらしい。
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直線に並んだケージに鶴が家族単位で住んでいる。
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屋根はないので自由に飛べるはずなのだが、鳥インフルエンザが流行っている間は風切り羽を切って飛べなくしているとのこと。
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一番奥のケージは幼鳥のいる家族だった。カラスも来訪中。
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小川周辺にえさになる小動物が多いらしい。
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こんなに間近で丹頂鶴の自然の姿を見られるなんてうれしい。
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突然、隣のケージの鶴との間で金網を挟んで激しく鳴き交わし始めた。幼鳥も含め一家総出で、全力かつ攻撃的に鳴き合っている。
帰りに職員に聞くと、あれは縄張りを主張しあう行動なのだそうだ。保護されているとは言え、やはり野生の生き物である彼らの激しい一面を見た気がした。
丹頂鶴自然公園から釧路空港へはすぐ。なごりは惜しいが、夏の北海道の大きな自然と生き生きした動物たちを目に焼き付けて、帰りの飛行機に乗った。
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この旅行記へのコメント (4)
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- mistralさん 2024/07/30 11:11:44
- 霧多布。
- ひらしまさん
酷暑の折ですが、お変わりなくお過ごしのことと思います。
いつもご訪問いただきまして、ありがとうございます。
ひらしまさんの過去の旅行記で、拝読しそびれていました旅行記を拝見。
涼しそうな霧多布の旅行記を楽しませて頂きました。
以前旅行した折には、夏とはいえ霧が立ち込めていて寒さに震えた記憶が
ありますが、近頃の気候変動の折、どうだったのでしょうか?
私もsanaboさんのコメントにもありますように、熊鈴をご主人さまに
緊急事態をお知らせするために役立てられた、とのコメントを拝読して
何はともあれ、それを聞かれてご主人さまが駆けつけられたこと、
良かったと安堵しました。
かなりの威力があるもののようですね。
何よりも現場で使用する機会に会うことが無かったこと、良かったです。
大自然の中で育まれている丹頂鶴ファミリーの様子、
親鳥とほぼ同じ大きさにまで育った幼鳥に寄り添う親鳥の微笑ましい姿、
望遠レンズでとらえられたラッコファミリー?の波間に漂う様子など、
平和的なのどかな気分で拝見しました。
昨今の凶暴性を帯びてしまった野生の熊が人家を襲撃するニュースなど聞きますと、
宿のオーナーが語られた「人間がいけないんです」との言葉が身につまされます。
以前、ある報道番組で見た、漁師さん?と熊とのやり取りを思い出していました。
その漁師さんは、近づこうとする熊に、山へ帰れ、と怒鳴っていました。
やがてそれを聞いた熊は、静かに引き返していったのです。
そんな様子を見ていますと、人間と熊の間に、ある種の交流があるかのようでした。
今はそのような交流も無くなってしまっている状況なのでしょうね。
旅行記を拝見して、こんなことを思っておりました。
まだまだこの酷暑は続くことでしょう。
ご自愛くださいませ。
mistral
- ひらしまさん からの返信 2024/07/31 11:55:03
- Re: 霧多布。
- mistralさん、こんにちは。
連日のこの暑さ、どう過ごしてらっしゃるでしょうか。
こんなときは涼しいところの旅行記を読んで脳内避暑というのもいいですね。
mistralさんが霧多布を訪ねられたときは寒さに震えられたそうで、それに比べれば今の北海道は暑くなっているのでしょうが、酷暑の関東から行った身としては十分涼しく天国のようでした。
そして、大自然を近くに感じる一週間でした。
この百年拡大を続けてきた人間界が逆にどんどん縮小している。そんなことを感じた北海道でもありました。
> 宿のオーナーが語られた「人間がいけないんです」との言葉が身につまされます。
ネイチャーガイドの仕事もされているのですが、ガイド仲間には、客を喜ばせるため野生動物を引き寄せようと肉を放置する人さえいると憤ってらっしゃったことが強く記憶に残っています。
> そんな様子を見ていますと、人間と熊の間に、ある種の交流があるかのようでした。
> 今はそのような交流も無くなってしまっている状況なのでしょうね。
言葉は通じなくても互いの意思を通じ合うことはできるのかもしれませんね。
というか、言葉を獲得したがために、それ以外のコミュニケーション能力が鈍ってしまっているのか。
お互いのために上手な棲み分けをしていきたいものです。
おかげさまで涼しい北海道を思い出すことができました。
ことしも長い酷暑を生き抜きましょう!
ひらしま
-
- sanaboさん 2023/11/03 22:44:09
- 熊鈴
- ひらしまさん、こんばんは
ようやく長かった夏が終わったと思ったのも束の間、
11月に入って夏日の記録更新とは本当にビックリですね。
奥様がコロナに罹患された時に、熊を撃退するはずの熊鈴で
ひらしまさんを呼びつけるのに活用されたというオチに
思わず笑ってしまいました。
奥様が後遺症などもなく全快されましたことを願っております。
表紙にされた丹頂鶴のお写真、素晴らしい激写ですね☆彡
丹頂鶴が家族単位で暮らし、縄張りを主張し合う様子は
人間の世界と変わりありませんね。
鳥インフルのためとはいえ、羽を切って飛べなくしてしまうのは
可哀想な気がしますが、これも生きていくための術で
仕方ないのですね。
それにしても、花咲蟹も牡蠣も美味しそうでした。
大自然に触れ、美味しいものを召し上がり
リフレッシュされたことでしょう^^
寒暖差の激しい日々ですので、ご自愛の上お過ごしください。
sanabo
- ひらしまさん からの返信 2023/11/04 19:42:01
- Re: 熊鈴
- こんばんは、sanaboさん。
熊鈴活用法に笑っていただけてよかったです。
せっかく遠くまで音が届くというふれこみの高級(!)熊鈴買ったのに使わずじまいだったので、利用法を鋭意研究中なのです。
コロナ後遺症ですが、妻は熊ほどではないにせよ犬並みに利いていた嗅覚が一時失われ、コーヒー飲んでもおいしくないと嘆いていたのですが、漢方薬を飲んで1か月かかって治りました。
後遺症のほうが大変って、本当なんですね。
丹頂鶴自然公園は、思っていた以上に自然な環境で鶴を間近に見られてうれしかったです。
また飛べるようになったら、昼間はいないとかになるのかもしれませんが、早くそうなるといいですね。
この旅では北海道の自然の大きさを実感するとともに、人と野生動物との境界線の見直しも考えさせられました。
そして宿泊費が高くなっているのは痛かったですね。
ところで、sanaboさんの次の旅はシルクロード方面ですって?
驚きました。
初の非ヨーロッパ旅行記が読めるのはまだまだ先のことでしょうが、楽しみです。
ひらしま
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