2023/10/08 - 2023/10/10
1392位(同エリア16385件中)
Pメテオラさん
- PメテオラさんTOP
- 旅行記38冊
- クチコミ21件
- Q&A回答17件
- 88,268アクセス
- フォロワー38人
円安ショックでパリの物価は、円換算すると東京のほぼ2倍。頭の中で政府と日銀の無策を恨みながらも、いざ商品を目の前にすれば、これにもあれにも手が出てしまう意思の弱いパリ観光客だった。今回は、最近10年くらいで人気急上昇のマレ地区へ直行した。ショッピング好きの人だったら2-3日通い詰めたい場所である。私の最優先ミッションであった「Merci:メルシー」でのお買い物は無事クリア。2019年に開店した「Eataly:イータリー」のそばを通り、わくわく度を増したフラン・ブルジョア通りやテュレンヌ通りをぶらぶら歩いて、その他のミッションも半分達成した。華の都パリは、やっぱり見て良し、食べて良し、そしてショッピングも良しであった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
【ミッションは、メルシーへ絶対に行け】
今回の私への最優先ミッションは、「3区にある『メルシー:Merci』へ必ず寄ってエコバックを買ってくること」である。
メトロ最寄駅は8号線、サン・セバスチャン・フロワッサール:St Sebastien Froissart 駅。改札口も1つだけの地味な駅であった。1番出口の階段を昇ってボーマルシェ大通り:Boulevard Beaumarchais、の西側に出て、振り返ると「えーと、どれかな」 -
一瞬ぎくりとするものの、スマホに記憶させてきた住所を見ると、この付近のビルのどれかで確か。番地ナンバーを見て、ちょっと南へ進むと「あったあ!」
メルシー 専門店
-
マダムやカップルに人気が高まりつつあるメルシー:Merci= 111 Boulevard Beaumarchais 75003 Paris は、表通りに同名のカフェを経営していて、ブティックはカフェの脇から奥に入る構造だった。こんなこと知らずに来たので、カフェの前でも少し、どぎまぎ。
-
ガラスに小さく張られた「お店は左扉」の紙をみて黒い扉をくぐった。
-
イチオシ
すると、ミッション遂行用に渡された参考ペーパーどおりの赤いクルマと、玄関上に彫られた「Merci」の誇らしげな文字が視野に入ってきた。ここまで来れば、あとは買うだけ、ちょろいもんねと店内へずんずん入っていった。
-
店の前に置かれた赤いクルマこそ「Merci」のシンボルらしく、女性客を中心にクルマといっしょに記念撮影しているお客がひっきりなしにいた。なるほど、今をときめく人気店なのねと私も納得した。
お店は予想以上に大規模で1階と2階にいっぱい服やアクセサリーが並んでいた。エコバックは人気商品と聞いていたので、お客の多くが足を運ぶ方向についていくと、1階の右奥、2-3段ステップを上がった場所の壁裏にお目当てのバック売場があった。店の規模からすると、こじんまりとした空間である。 -
イチオシ
【トート・バック、大35ユーロ也】
「ふうん、これか。大小2種類あるんだ。いくらかな?」
「あっ、これはエコバックではなく、『トート・バック』って表示だぞ。それに、『な、なんと・・・・・・大35ユーロ! さんじゅう、ご、ゆうろ、だってえ? 5000円強だぞお』
店員さんに聞いたら、
「下に積んである小は19ユーロです、はい」
「・・・・・・・」
円安下での買い物ミッションの恐ろしさを、まざまざと実感した。身近な人へのお土産分も含めて予想外の金額を支払った。 -
お会計後、マダムがここのファンなので写真撮っていいかと尋ねてOKが出たので、トート・バック売場と、その付近の店内を撮った。バックばかりじゃなく、服やアクセサリーなどいろいろ売っている中で、なぜトート・バックばかり脚光を浴びるんだろうという店の造りである。多分、私のようなモード系に疎い人間には、永遠に分からない何かのオーラがあって、ある商品に人気が集まるようだ。ミッション終了、退散である。
「オーボワー、ムシュー」 -
【マレ地区の入口サン・ポール広場】
今度はマレ地区の商店街でお買い物である。
「マレ地区ってどこ?」
「ボージュ広場のあるあたり」
「ふーん」
メトロ1号線のサン・ポール駅で降りて地上に上がると、細長い感じの広場に出る。観光地ではないパリ風景に一安心だ。サンポール駅 駅
-
広場を取り囲んで、カフェや多種多様なお店が並んでいる。建物は、いわゆるオスマニエ(オスマン様式)なので、パリの街並みなのだが、なんかちょっと地味に感じるのは私の思い過ごしかも知れない。
-
最近、パリ市内で見かける、桜の枝をいっぱいかざったようなカフェもあった。最初のうちはきれいだが、風雨にさらされているうちに無残にならないといいのですが。
「はい、余計なお節介というものですね」 -
10月なので、秋の味覚のひとつ「食べるブドウ」が数種類、果物屋さんに並んでいて美味しそう。日本のブドウより酸っぱみがあり、種が残っている場合もあるのだが、「おフランスで食べるブドウも美味しゅうございますよ」と、誰かが必ず言いそう。
「まずくはないけれど、かぶりつくほどでもないね」、「リンゴと違って、ホテルの部屋でも手づかみで食べられるのは重宝」とは、私の評価。 -
サン・ポール広場を徘徊した理由は、ラトリエ・デュ・ショコラ:L'Atolier du Chocolat 、のチョコレートを買うこと。有名職人の手作り品ではない工場製のチョコレートだけれど、かなり美味しいと思う。ブランド品のチョコ好きな人からは、舌が肥えていないのねと思われそうだが、これがマイ・パリなのである。
-
今回は、スティック状のチョコが詰まった箱入りを購入。オレンジ味とレモン味の2種類がある。1箱17.50ユーロ=約2800円もした。円錐型の袋詰め品だって15ユーロ=約2400円である。ちなみに同店のお買い物バックは、ツウのutubeなどにも出ていないので、絶対に日本では手にはいりません。
またまた、円安と日本の失われた30年を心の中で呪いながら、それなりの量を買ってしまった。 -
【秋晴れのテュレンヌ通りでお店探し】
サン・ポール広場の東100mくらいの場所から、うねうねと北上するのがテュレンヌ通り:Rue de Turenne。大改造前のパリ風景が残っていると言われる地区なので、道はまっすぐではない。途中には、ボージュ広場の一角が見える交差点もある。 -
テュレンヌ通りが、すこし屈折したところに広場とは言えない小さなスペースがあり、その一角にマルセイユ石鹸ショップがある。でも、運悪く休業時間帯で、がっくり。近くのカフェで待っているのも面倒なので、携帯マップを使って近くの他社店に向かうことにした。
-
入店しそこねた石鹸店は、マリウス・ファーブル:Marius Fabre という会社のマレ店だ。住所は、26 rue de Turenne 75003 Paris 、 会社のサイトは、https://www.marius-fabre.com/fr/ である。画像を眺めるだけで、エレガント感が伝わってくるが、本質は、いわゆる無添加せっけんである。素朴な地場産品がいつの間にか、健康と環境にやさしい日用品になった感じ。マルセイユ石鹸メーカーは数社あるので、お好みか、偶然で良いショッピングができますように。
-
【フラン・ブルジョア通り商店街を行く】
テュレンヌ通りをボージュ広場が見える交差点で西へ曲がると、マレ地区のショッピング街と言うべきフラン・ブルジョア通り:Rue des franc Bourgeois に出る。多分、お買い物好きの観光客は100m進むのに1時間くらいかかりそうな場所である。40年くらい前は、カルナバレ博物館以外、扉を閉ざした古びた建物が並んでいた通りは、いまやブティックとカフェがいっぱいだ。 -
午前中からフラン・ブルジョア通りは歩行者が多い。若いカップルも老いたカップルもいるし、女性3人組とかもちらほら目に入る。ニッポン人らしき人がいないのは、衰退ニッポン、円安ショックを反映しているようで悲しい。
-
ちょっと横道などに入ると、優雅な雰囲気を醸し出しているカフェやビストロが目に付く。食事時間帯でないと、裏道はけっこう閑散としていた。次は、もう少しゆっくりして静かなカフェかビストロで何か食べたいな。多分、1人20ユーロはかかる。
-
【香水の名店のひとつフラゴナールに入る】
今回のミッションのひとつは、日本では手に入らないフラゴナール:Fragonard の香水を調達すること。サイトの案内の場所にフラン・ブルジョア通りの店舗を見つけたので、さあ、ミッション遂行!。
「ボンジュー、マダム」 -
ニッポン人がよく行くフラゴナールの店は、オペラ・ガルニエ(旧オペラ)近くのフラゴナール博物館に併設した店舗。こちらの店内は広く2階もあるが、看板の香水類の品ぞろえはマレ店とて同じである。
-
ミッションはつつがなく遂行され、指定の香水を買った。お値段は、2023年10月現在で小ビン30ユーロ、中ビン46ユーロ、大ビン99ユーロである。
-
【地味な生活雑貨、サボン・ドゥ・マルセイユ】
私は、フラン・ブルジョア通りから2本南に下がったベルリー通りにある会社の店に行って、マルセイユ石鹸(サボン・ドゥ・マルセイユ)を買った。お店の前に店名は書いていないがGoogleなどによると、「アン・サボン・ドゥ・マルセイユ」UN SAVON DE MARSEILLE A PARIS, 77 Rue de la Verrerie 75004、となっていた。こちらのお店は、どんな感じのサボン・ドゥ・マルセイユを扱っているのだろうかと興味津々で入った。 -
イチオシ
いつも「ボンジュー、マダム」である。店員さんは手持ち無沙汰で座っていて「やる気あんのか」状態。このお店は、粗削りの「まさに石鹸」を裸で売っていた。20種類くらいの香りがあるが、実際に使ってみると、香りもよいし形も大きいので手ごたえもある。直方体形の250gくらいの石鹸のお値段は10個で28ユーロ、1個だと、たしか3.5ユーロ=約500円。よく考えたら、けっこう高い。
ひとつ良かったのは、写真のようなパリ風、フランス風の金属製の石鹸箱も売っていたこと。まさに、人まねではないパリ土産である。1つ4.5ユーロ=約730円であった。 -
他店に行くと、もっとパリ風あるいはフランス風お土産っぽい外観のマルセイユ石鹸もあるし、きれいに包装された100gくらいの小振りの石鹸だってある。たしか1個3ユーロくらいだったので、生活用品としては少し高め。あと、知らない人にとってマルセイユ石鹸は「ブタに真珠」状態になるので、よく考えて買うべきお土産だと思う。
-
【イータリーも行きたかった】
イタリア食材の大型専門店イータリー:Eataly、もマレ地区人気を当て込んで2019年4月に新規オープン。今は開店直後の飾り付け(写真)もとれたが、地道にお客を取って営業中。食材店なので、午後8時とか9時まで営業中なのは観光客にも吉報だ。それなのに、今回は他のお買い物ミッションに時間を取られて遠目に見ただけ。とても残念であった。イータリー 専門店
-
イータリー・マレ店の場所は、37 Rue Sainte-Croix de la Bretonnerie,75004で、ポンピドーセンターの南端から東に徒歩2-3分のところ。お店のサイトは、https://eataly.fr/eataly-paris-marais 。頼まれもしないのにイータリーの回し者のようにPRするが、私はフランスの食も、イタリアの食も好きなのである。マレ地区観光の際は、お見逃しなく。
-
両肩に掛けた買い物袋が、ややずっりしとしてきた頃、ようやくポンピドー・センター:Centre George Pompidou、まで到達。ここは、いつ見てもユニークなデザインだなと、私はモダン建築肯定派。メトロに乗って、ホテルにいったん荷物を置きに帰ることにした。
子供のアトリエ (ポンピドゥーセンター) 博物館・美術館・ギャラリー
-
【パリの浅草モンマルトルで定番土産】
質より量の土産を求めて、パリの浅草仲見世だと思っているモンマルトル寺院に連なるスタインケルク通り:Rue de Steinkerque にやってきたが、今回は空振り。通り沿いにぎっしり立ち並ぶ、俗っぽさ100%の、これぞパリ風土産物店や、外国生まれと思しき店員さんの愛想笑いもコロナ前と同じだったのだが、何かが違う。 -
パリ風物デザインのエコバックは誰もが手を出すし、いまさら土産でもらっても捨てるに捨てられず困惑するばかりなので買わない。その時点で開催中のラグビー・ワールドカップ関連グッズの、著作権抵触すれすれのような土産も一切なし。その他も含めて実につまらない品揃えに、半分プンプンである。
-
そして10月だというのに、コロナ前にはぎっしり並んでいた翌年のカレンダーが全然見当たらないのである。「さては、早め早めの売り出し競争に待ったをかけるべく、お上か組合で販売規制をかけたな」と思わせる手口にがっくり。マグカップも、エッフェル塔模型もあるので、失意のうちに手ぶらでモンマルトルから立ち去った。
「いったい、皆さんは何をお買い上げになっているのでしょうか」 -
【スーパーでバターやチーズ買い】
フランスの生活レベルの食品を買うのは、モノプリやカルフールなどの全国区レベルのスーパーマーケットである。写真は、モノプリ、サントーガスタン店で、いまやグーグル検索でお店の場所や営業時間も瞬時に分かる。それにしても、ここ10年くらいでフランスのスーパーも日曜営業が当たり前になってしまった。旅行者には好都合だが、フランスも他の国々並みになったのは、あまのじゃく的に悲しい。 -
ブランド好きのニッポン人には、「フランスのバターと言えばエシレ:e'chire'」が定着したので、他人様を意識したときは迷わず「エシレ」を購入する。都心のデパートのガルリー・ラファイエットの食品館などでは売り切れのことが多いので、観光客のあまり来ない立地にあるスーパーに寄ってエシレを調達。小125gは2.69ユーロ=約440円、大250gは4.55ユーロ=約740円。円安なので、ここでも高かあ・・・。
-
パンプリー:pamplie、は確かエシレの隣りの地域なので、本当は味に大差はないはずだがブランド信仰のせいで、ニッポン人人気は低迷。125gで2.95ユーロ=約480円也。ボルディエ(写真なし)とか、ベイユベールだって、十分美味しいし、スーパーにはエシレと同じくらいの存在感で並んでいるのだけれど、ニッポン人に人気が出ないのは残念。ベイユベール250gは4.95ユーロ=810円もした。その他に、あまり見かけない名前のバターも買って味比べもする。自分の舌と感性こそ、フランスの食にもっと近づく唯一無二の手段と心得るべし。
これにてショッピング終了。円安直撃の散財だったが、やっぱり、華の都パリは観光客にはとてつもなくいい場所だった。
了
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
パリ(フランス) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
35