2023/10/01 - 2023/10/04
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Pメテオラさん
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リスボンは観光客にも優しい都市である。市民の皆さんは、おおむね親切でおっとりしているし、ガイジンと関係しそうな人はほとんど英語が通じる。10月の声を聞いても青空は高くて明るく、昼間は半袖でちょうどよいくらい。旧市街のバイシャ地区やバイロ・アルト地区にはヨーロッパや北米からの旅行者がいっぱい居て、街中をぶらぶら、坂道をふうふう。カフェでおしゃべりし、レトロな市電の座席からのんびりと街中見物。悲しいかなニッポン人はほとんどいないし、中国人の数も気づかない程度。円安でリスボンの物価は東京の値段かそれ以上なので、値札やメニューを見るたびに怒りとショックが収まらない。そんな邪念に憑りつかれながらのリスボンの街中歩きだった。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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【歩きはじめは、やっぱりコメルシオ広場】
リスボン観光の起点とも言えるコメルシオ広場。今日も空高く、空気は少し湿気を帯びていた。低地で平らなバイシャ地区を歩き、気の向くままに坂道を上って行こう。コメルシオ広場 広場・公園
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週末のコメルシオ広場では、いろいろなイベントが開催されている。ミニ・コンサート、大道芸、シュールな芸術作品の展示など現代風の内容が多い。せっかくレトロでクラシックなリスボン旧市街風景を期待している観光客には、どうやら不評のようだ。市民感覚と旅行客の期待値の差に思わず苦笑した。
コメルシオ広場 広場・公園
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リスボン市街の前を流れるテージョ川の幅広い空間こそ、リスボン風景に安らぎと開放感を添えてくれる。水辺の長閑な風景は、誰にとっても癒しだ。リスボン市民も川岸の屋台やカフェに陣取って楽しくおしゃべりや日向ぼっこ。私も日向ぼっこ。でも少し暑い。
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【リスボンのカフェもサマになる】
コメルシオ広場の周囲にもヨーロッパでお馴染みのカフェがいっぱい並んでいる。場所柄だけにメニューの数字は観光客価格。それでも記念にと魚介料理のメニューが書いてあるカフェで一休み。 -
その日は同行者がいたので、品数だけは数種類注文できたのが嬉しい。いわしの炭火焼、ワタリガニのフライ、小エビのフライ、タコマリネのサラダなど、リスボン観光の定番料理が並んだ。1皿10ユーロから20ユーロほど。
「うーん、円換算するとそこそこ高い・・・・・」 -
【バイシャを歩いてロシオ広場へ】
小腹を満たしたあとは、バイシャの整然とした旧市街をぶーらぶら。1755年11月1日午前中のリスボン大地震で倒壊した街並みを取り壊してできた、すっきりとした街並みに感嘆。観光客ばかりの通りを足の向くままに進んだ。 -
振返ればコメルシオ広場に通じる門が見え、通りに張り出した飲食店からの手招きがたくさん。お互い、にっこり微笑んでも、私は「ノン、オブリガート」:間に合ってます・・・。
バイシャ地区 散歩・街歩き
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バイシャの目抜き通りにはお土産屋さんもいっぱい。品揃えは五十歩百歩で、不思議なことに店員さんはアフリカ系やインド系っぽいひとが多い。あまりしつこくないのは、ポルトガルのおっとりとした気風のようで好感が持てる。
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ぶらぶらと、あちらこちらを曲がったり進んだりしているうちにリスボン旧市街のヘソの役割を果たしているロシオ広場に到着した。円柱の上にデンと乗っているのは、ポルトガルからブラジルに渡って行った初代ブラジル皇帝ドンペドロ1世(1798-1834)の像である。皆んな、銅像なんかに興味を払わず飲食とかブティックでショッピング。何の変哲もない観光地風景こそ平和の証拠だ。
ロシオ広場 (ペドロ4世広場) 広場・公園
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【レスタウラドーレス広場とケーブルカー】
ロシオ広場の奥に続いているのがレスタウラドーレス広場。ロシオ広場と混同しがちであるが、中央に建っているのが銅像ではなくオベリスクであるのが瞬時に見分けるポイント。このオベリスクは、ポルトガルがスペインとの同君連合を解消し、晴れて本来のポルトガル王国に戻った1640年を記念している。
私たちは両国を似たり寄ったりだと思っているが別物である。ニッポン人だって、向こうの人から「ニッポンもコレアも似たり寄ったりでしょ」と思われていたら気分は決して良くないのを心の中で思い出そう。レスタウラドーレス広場 広場・公園
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レスタウラドーレス広場の建物の隙間から顔を出しているのが、リスボン名物アセンソール(ケーブルカー)3路線のひとつグロリア線の車両。見るだけではなく、一度ご乗車あれ。私も大柄な男性客に押されそうになりながら乗った。片道3.85ユーロ、約600円は観光客値段だが、リスボンの雰囲気を感じるイベントだと思えば安いものだと、やせ我慢。
ケーブルカーグロリア線 その他の交通機関
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きびすを返して海の方へ向かう途中にCP(ポルトガル鉄道公社)のロシオ駅前を通った。馬蹄形の入口が、旅人の記憶に深く残る。ここからシントラまで往復したニッポン人も数知れずいると思うと、一応チェックした甲斐があった。
両替所 (ロシオ駅) 散歩・街歩き
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【大混雑でサンタ・ジュスタのエレベーターはパス】
ロシオ広場から少し海沿いにあるので、かの有名なサンタ・ジュスタのエレベーターである。Santa Justaは、ポルトガル語読みで、サンタ・「ジュ」スタ、スペイン語読みでサンタ・「フ」スタ。こんなところでも、ポルトガルとスペインの違いを感じた。お互いの文化を尊重しあおう。サンタ ジュスタのエレベーター アクティビティ・乗り物体験
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観光シーズンのサンタ・ジュスタのエレベーターは朝から晩まで激混み。私が以前、乗ったときも90分待ちだった。本日は観光客の列を見るだけ。
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エレベーターの山側へ回ると、エレベーターの頂上から向かいの崖へ架かっている人道橋が見えた。エレベーターに乗るのは実利目的ではなく観光体験なので、単に崖の上に行きたいなら、近くの路地の急坂を息をきらして上がれば事足りる。でも、エレベーターを90分待って1分乗ったほうがリスボン観光の満足度は10ポイントくらい上がるのも真実だ。
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【市民も観光客もシアドを目指す】
リスボン最大の飲食街シアド(シアード)地区。土日の昼間だって人通りが多い。夜は表通りも路地裏もレストランやバル、ディスコで一夜を楽しむ人でいっぱい。私も、うろうろしながらシアード一帯に足を踏み入れ、ふらふら、ぶらぶら。 -
カフェのテラスに鎮座するブロンズ製の銅像。きっと有名人を記念した銅像なのだろうが、お客が入れ替わり立ち替わり記念写真を撮っているのでチェック忘れた。あとで調べたらポルトガルの有名な詩人フェルナンド・アントニオ・ノゲイラ・ペソアという人物であるとのこと。
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【カモンイス広場と銅像】
シアド地区きっての待ち合わせポイントがカモンイス広場。ルイス・デ・カモンイスも16世紀の有名詩人の名前で、こちらもポルトガル旅行で初めて覚えた。けれども、彼の作った詩の一節「ここに地果て、海始まる」は、なぜか高校生の頃から知っていた。いったい、どういう経緯で記憶に残ったのか、まるで思い出せない。カモンイス広場 広場・公園
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広場の真ん中に、すくっと立つカモンイス様の銅像。当然、立派な顔つきであり、ポルトガル人の誇りを感じる。我らが松尾芭蕉のように抜群の知名度を誇るのは同じだが、作風はかなり違うようだ。
カモンイス広場 広場・公園
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イチオシ
【リスボン観光のシンボルのひとつビカのケーブルカー】
カモンイス広場から市電通りを5分ほど歩いて行くと、ビカのケーブルカー:Ascensor da Bica の坂上駅に出る。海のように広いテージョ川の水面をバックに、とてもゆっくりと登ってくる黄色い電車風景はリスボン観光写真のトップ5に入る。レトロ感とのんびり感こそリスボン観光のエッセンスだ。ケーブルカー その他の交通機関
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急坂をゆっくりと進んできた電車は、なかなか動きを止めないので、見ている方がじれったくなるくらい。でも、これがリスボン。時計を気にしながら、あっちだこっちだ、これも食べる、あそこも見たいと、せわしく回ってもリスボンの雰囲気は体に浸み込むようには感じないと思う。
ケーブルカー その他の交通機関
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ビカのケーブルカーの坂の下付近。線路沿いを急坂や階段で昇り降りできるが、生活の中で、毎日これを繰り返すのは、ちょっとごめんだくらいの急こう配だった。
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ビカのケーブルカーの坂の下の駅舎。電車が目に入るわけではないので、ぶらぶら歩きだと見逃してしまうかも。でも、観光シーズンの昼間は、何十人もの観光客風情が並んでいるので「これは何だ」と思うので、多分、皆さんも気づくと思う。
ビカのケーブルカー その他の交通機関
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【バイシャの通りを行き来する】
ビカのケーブルカーの下から少し丘を登って戻ったら、振り返りざまに、またまたテージョ川の水面が見えた。水のある風景は落ち着く。 -
バイシャ地区を行ったり来たりしていると市電の走っている通りに出た。電車のなかには、写真のようにコカコーラの広告などを塗っている車両もある。これはこれで、観光写真に出てくるので、そんなに違和感なし。
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イチオシ
それにしても、リスボンのレトロ市電は狭い通りの急こう配をけっこうぐいぐいと走る。100年以上前、いったいどういう技術と仕組みで線路を敷き、坂道を行き来できる車両を作ったのだろう。ちょっと見ただけでは、技術のキモなど全然わからない。でも、絵になる光景である。
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市電の線路は終点でループ状なので、電車の中の座席は全部、進行方向を向いている。当然、運転席も前方に1カ所のみ。日本の市電と大きく違う点である。車両のいちばん後ろは、過ぎ行く街並みを愛でながら動く展望席だ。
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【夕ぐれ迫るリスボン風景】
午後7時過ぎになるとリスボンの空も青から群青色、そして黒色に変わりだす。ポルトガル風の、模様付きタイル張のビルや現代風のビルの影も黒くなりだした。 -
リスボン大地震復興の立役者、ポンバル侯爵の銅像が聳え立つ同名の広場:プラサ・デ・マルケス・ド・ポンバルも光と陰の風景に衣替え。少し哀愁が漂うのはポルトガルならではの気分。
ポンバル侯爵広場 広場・公園
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【夕涼みのサンペドロ・アルカンタラ展望台】
夕ご飯のあと、疲れ気味の足を引きずらず、素直に路線バスに乗ってサンペドロ・アルカンタラ展望台にやってきた。10月の夜風は、まだまだ温かみが残っていてちょうど良い。サン ペドロ デ アルカンタラ展望台 広場・公園
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展望台のある広場には観光客やカップルが三々五々やってきてはリスボン旧市街の夜景を愛でていく。私も空いているベンチに座って、しばしリスボン市民見物をした。
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サンペドロ・アルカンタラ展望台のそばから出ているグロリア線のケーブルカーの車内灯の明かりに照らされた線路と坂道を見ながら、坂の下まで歩いて下った。
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イチオシ
【リスボンの夜は更けて】
夜11時前、昼間はクルマと観光客がいっぱいだったレスタウラドーレス広場の喧騒も鳴りを潜めている。スポットライトを浴びて輝くオベリスクを遠目に見やり、リスボン旅行の夜もしんしんと更け行く。
了レスタウラドーレス広場 広場・公園
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この旅行記へのコメント (2)
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- yanosonoさん 2023/12/29 12:25:43
- いいですね
- リスボンは2回行きました。
久しぶりにポルトガルに行く予定なので、興味深く見ました。
エレベーターはいつも混んでいるので、乗ったことがありません。
長時間待つ人がたくさんいるのですね。
ケーブルカーは3路線とも乗りました。
リスボンからエボラ モンサラーズ方面に行くときは海外で初めてレンタカーに載りました。
リスボン市内は苦労したけど、郊外は快適なドライブでしたね。
- Pメテオラさん からの返信 2023/12/30 16:26:52
- Re: いいですね
- yanosonoさま。このたびはコメントありがとうございました。3回目のリスボンやポルトガルの旅が前回にも増して素敵な旅でありますように。
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