海上自衛隊 訓練支援艦くろべ 驚きの標的機！ラッパ演奏あり！

2023/10/07 - 2023/10/07

この旅行記は、第50回川崎みなと祭りの開催に併せて、海上自衛隊の訓練支援艦「くろべ」が一般公開された際に、乗艦した記録です。

場所は川崎港東扇島の外貿埠頭で、わざわざ広島県の呉から川崎まで来てくれていました。
訓練支援艦とはどのような役割なのか、標的機とはどのようなものか、さらに速射砲についても説明もしています。
また、乗組員の方々によるラッパ演奏もありました。下記の関連動画も含めて、どうぞ、お楽しみください。

関連動画
【海上自衛隊JMSDF】訓練支援艦くろべ 驚きの標的機！ラッパ演奏あり！Training support ship Kurobe Target aircraft Bugle performance
https://youtu.be/Q6sk4ysEngY

エリア 川崎(神奈川)

川崎駅から無料バスで約30分
川崎マリエンに到着

いろいろな催しが開催されていて、イベント会場らしい佇まいです

外貿埠頭は、普段は関係者以外入れないようです

近づいてみると、３０分以上前なのにすでに長蛇の列

ここでくろべの概要をご説明します
艦種記号番号はATS4202
Axiliary Trainig Support Ship の略です
その意味である訓練支援艦とは何かですが、対空射撃訓練で使う無人の高速標的機を発射、管制する役割を担います

つまり、標的を発射しコントールし、護衛艦がミサイルを発射し撃ち落とす模擬訓練のための船

だから、縁の下の力持ち、影の立役者と言われており、なくてはならない存在です

しかし、これは日本ではこの「くろべ」と「てんりゅう」しかありません
そして世界では同様の機能を持つ戦艦はありません
非常に珍しいとはそうした意味からです
艦名は黒部峡谷に由来
就役は1989年3月　すでに34年の大ベテラン
でも2027年までに除籍することが決まっているとのこと

母港は呉　
所属は護衛艦隊　第１海上訓練支援隊
今回わざわざ、このために川崎まで来てくれたわけです

海上自衛隊の艦艇として初めて女性自衛官が乗組んだ船で、今回も多くの女性自衛官の方が説明してくれました

予め手荷物を確認されて、飲み物を実際に飲んでから、乗艦できます

まずは後部の甲板へ
とても大きな格納庫は、標的機を主に格納するため
列になっているのは、スタンプを押す人々
今回私は諦めました

この甲板ではヘリコプターも発着可能

展示してある標的機はCHUKARⅢでした
他にもファイアー・ビーという標的機があるはずですが、今回はこれのみ

因みにグラマンという会社のライセンス生産をNECがしているそうで、１機あたり１億円以上

ジェットエンジンがあり、発射されると時速1000km/hで飛ぶので、
すぐに肉眼では見えなくなるそうです
訓練ではこれら標的機を４～10機持っていくとのこと

１機１億円もするので、撃ち落としてしまうと１億円が消えるのかと思ったら、
実際には被弾する寸前に避けるそうです
パラシュートを開き、着水後に揚収、つまり引き揚げて回収され、整備の上、再利用されるそうです

「税金を無駄にはしません」とのことで少し安心しました
因みに、最近のミサイルは性能があがっているので、確実に標的にあてることができるそうです
こちらもご心配なくとのこと

とても地位の高そうな自衛官が外国人女性に説明していました　まさにVIP対応かも？

訓練の場所や所要日数などについて、隊員さんに聞いたところ、
「いろいろな場所だし、日数もいろいろ」とのこと
当たり前ですよね　それにそんなに詳しく言えないですね機密事項ですし

では、前の甲板に行きます

ここのメインは62口径76㎜速射砲

これがその弾です

本来、訓練支援の役割なら不要かもしれませんが、万が一、間違って標的機がくろべの方に飛んで来たら、これで撃ち落とすことになるとのこと

因みにこの主砲は、上部のカメラと連動しているとのこと
確かに隊員が外に出ていては危ないです

言い忘れましたが、標的機については、レーダーで、一度に４機の標的機を管制できるそうです
この丸いのはミサイル評価装置　ほとんど着弾寸前まで観測できるそうです

下船したら、ちょうど、ラッパ演奏が始まりました
ラッパ君が代をはじめ、いくつかの演奏してくれました

音色を聞きたい方は、ショート動画をご覧ください
【ショート動画】
ラッパ君が代 by 海上自衛隊「訓練支援艦くろべ」乗組員 Bugle Kimigayo by the crew of the Training Support Ship Kurobe #shorts
https://youtube.com/shorts/uZ1IwuJhODQ

陸上自衛隊の野外炊具1号（改）が展示されていました
これで約200名分の食事を作ることができる

さらに1　1/2ｔ救急車もありました

ブースでは、自衛隊のリクルート活動が熱心に行われていました

私は、訓練支援艦のことを全く知らなかったので、その役割を聞き、さらに実物の標的機を見て、よく理解できました

この訓練支援艦は日本のみとのことですが、世界の主要艦隊では　どのようにミサイル射撃訓練をするのか、知りたくなりました

それにしても、被弾する直前に避けて、再利用しているなんて、工夫してくれているのは、国民としてとてもありがたいことです

島国の我が国にとっては、海の防衛は不可欠です
最近では狭い日本海を隔てた３つの国と緊張感が高まっている中で、装備も訓練も手を抜くわけにはいきません

そんな大変忙しい中で、国民の理解を得るために、わざわざ呉から来て一般公開の準備をしてくれた訓練支援艦くろべの皆さんと、海上自衛隊に感謝して終わります

以上です
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました

関連動画もご覧ください
【海上自衛隊JMSDF】訓練支援艦くろべ 驚きの標的機！ラッパ演奏あり！Training support ship Kurobe Target aircraft Bugle performance
https://youtu.be/Q6sk4ysEngY