２泊３日で訪れたイロイロシティ　＃２

2023/10/08 - 2023/10/09

とても近いところにあるのに本当の姿を知らない気がして、ずっと行きたいと思っていながらなかなか踏ん切りがつかず行けなかったフィリピン。
イロイロシティは比較的治安がよいという情報をネットや仕事で会ったフィリピン人から得ていたので、数年間計画をあたため、時機をみて2泊3日という短い期間ですが訪れてきました。

エリア パナイ島(フィリピン)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩 バイク 飛行機
• 航空会社: セブパシフィック
• 旅行の手配内容: 個別手配

イロイロシティ２日目。
おとなりのギマラス島も気になりましたが、イロイロのことをまだまだ知らないのでゆっくりとイロイロを散策することにしました。

部屋でゆっくりしていたら１時間くらい停電して、警備員さんに来てもらったり部屋のオーナーに連絡を取ったりしました。電気のありがたみを感じる。

敷地内にはセブンイレブンやおしゃれなカフェがあり便利。
めんどくさくなったら敷地内だけでも事足ります。

とりあえず、ハロ・メトロポリタン大聖堂を目的地に、もう行き方をおぼえたSMシティを経由していきます。

途中、外国への仕事を斡旋する業者（？）の宣伝を見かけました。日本は介護職や英語の教員としての移住先と宣伝されています。フィリピンは明るくて親切な方が多いので向いているのかもしれません。力がある人が評価され、それに見合う給料を貰えたらいいのですが…。

SMシティ周辺までは一人歩きも平気な雰囲気でしたが、進んでいくと治安が悪いわけではありませんが、急に地元の人ばかりのちょっと入りにくい雰囲気になったので、シクロに乗って教会に向かうことにしました。シクロの運転手さんになぜか「ベトナム人？」と訊かれました。

画像はヤギ。野良ヤギっぽかったです。

昔ながらの古い建物が並ぶ。シクロに乗ってよかったと安心しました。
どの街でも、初めての乗り物に乗る時は緊張しますが、一度乗ると平気になります。

カメラが汚れていたのか、時々ぼやけています。

教会の向かいにあるハロ鐘楼。

その下の木が生えているハロプラザは大戦中、日本人の捕虜が拘束されていた場所だそうです。

ハロ公園 広場・公園

ハロ・メトロポリタン大聖堂。
敬虔な信者が祈りをささげていました。私は信者ではありませんが、人々が熱心に祈っている姿を見たり、その場に居合わせたりするのは好きです（キリスト教の学校に通ったが何もわかっていない）。

ハロ教会 寺院・教会

教会でシクロの運転手さんに「５分、いや10分待ってください」とお願いし、イロイロ博物館まで乗せてもらうことにしました。博物館に至るまでの道は古い建物が散見される楽しい街並みでした。シクロに乗っているので余裕をもって見られます。
こちらの建物は以前はレストランだったそうですが、元々何のために建てられたのかはわかりませんでした。

イロイロには戦前、多くの日本人が住んでいたそうです。その痕跡は残っているのでしょうか。
参考URLhttps://www.cebu.ph.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00597.html

私が古い建物を撮影していることに気づいた運転手さんが「写真撮ったら？」とわざわざ停めてくれました。

彼は「ロペスマンション」というフィリピンの元大統領のお屋敷だと話していました。GoogleではNelly Garden Mansionという表示。

真新しいモールも生活を感じられますが、こういった建物も味わい深い。

Museo Iloilo.
ところどころスペイン語が残りますね。シクロの運転手さんも「ミュージアム」より「ムゼオ」の方がわかりやすそうでした。
入館料大人一人50ペソ。そろそろコインが溜まってきたな、とコインで払おうとしたら5ペソ足りなかった。小銭入れにあった日本のコインを見た受付の方が「そのコインでいいですよ、記念にするので」と言っていましたが、いえいえ、とお札で払いました。後からふと冗談でも日本のコインを渡したほうがよかったのかな、と思いました。

イロイロ博物館 博物館・美術館・ギャラリー

織物産業で栄えたとの展示。

乳をだした聖母とキリスト。

日本軍が作った紙幣。

もともと監獄だった西ビサヤ国立博物館。外観だけ見学。
イロイロ博物館に隣接。

様子を見ながら周辺を散策します。

空港にありそうなディスプレイ。

The Atrium Mall.（位置情報は同敷地内のホテル）
スーパーマーケットでドリップコーヒーや水を購入。ところでフィリピンのスーパーはお肉コーナーのにおいがすごい。行ったところがたまたまそうだったのかもしれませんが、お肉に軽く蓋がしてあるだけなので市場と同じにおいがして、なかなか慣れませんでした。
そして、テナントにある美容室兼マッサージ店のメニュー表を見ていたら「ご案内しましょうか？Ma‘am」と声をかけられました。前の日に行っていなかったら試してみたかったな。「Ma'am」「Sir」の呼びかけが懐かしい。

Days Hotel by Wyndham Iloilo ホテル

向かいにある37コーヒーで休憩することにしました。
歩道橋に浮浪者がいてどきどきしました。何もされませんでしたが、男の人だったし、襲われたら確実に負ける。

（ほとんど）37ペソのコーヒーという意味らしい。
店員さんが無表情でくちゃくちゃガムを噛みながら作ってくれたコーヒーで休憩。

政府機関が並びます。このあたりが昔ながらの中心街のようです。

Dalan Iznart（アイザート・ストリート）を南下してセントラルマーケットに行ってみることにします。
こちらもハロ・メトロポリタン大聖堂周辺と同様、地元の方の生活感あふれるエリアですが、道が広いので昼間だったら歩けそうな雰囲気。

といっても緊張しますが。歩いていてもジプニーの運転手に「乗るか？」と声をかけられるくらいで、あまり気にされていない感じだったのでよかったです。

早足で20分くらいでセントラルマーケットに到着。ネットでうっすらと再開発中とあったのを思い出しました。

足元でネズミが絶命していました。

近くにいた方に全部閉まっているのかと尋ねたら「こっちでやってるよ」と教えてもらい、営業中の店に行ってみることにしました。Googleでは地元民と一緒の方がいいとありましたが、昼間だったら大丈夫そう（2度目）。
もちろん、その都度安全性を確認しなくてはなりませんが。

コンドミニアムのオーナーに「イロイロは食べ物の天国として有名です」と教えられ、食べるべきものの一つとして紹介されたBatchoyを食べてみることにしました。POPOY'S BATCHOYは人気店です。
ここに来る途中、鶏が絞められる直前の場面に出くわしました。このような場面やスーパーの肉のにおいなど、包み隠すことのない風土。フィリピンの方はそれが日常ですし、あっけらかんとしていることに力強さを感じます。

Batchoy.
豚の臓物や牛、鶏肉などを煮込んだスープヌードル。意外とあっさりした味。

セントラルマーケット、営業している店は少なかったですが楽しかったです。
再開発後はどんな姿になっているのでしょう…。

次はビーチサイドを歩き、その近くにいい感じのレストランがありそうなので食事することにします。
シクロの運転手さんにいくらで行けるか尋ねたら300ペソと言われ「高い！」と迷っていると花を携えた通りすがりのお姉さまが「どこに行きたいの？」とジプニ―を停めてくれました。かっこいい！
「STA.CRUZ/BAY-BAY」という表示がビーチサイドに向かうジプニ―のようです。24ペソで移動。

道端にあった商店。
「ビーチサイドまではいろんな場所を経由していくから時間がかかるよ」とのことでしたが、暇だし、いろんなところを見られるのでむしろそちらの方が好都合です。

ジプニ―の運転手さんと運賃係していた娘さん、とてもいい方々でした。
お願いしていたレストランに到着。といっても食べたばかりですし、すぐには入らず前日の教訓を生かし雨がぽつぽつ降るまでビーチを歩こうという算段です。

ビーチにつながる道がなかなか見つかりませんでした。野犬がうろうろしていたので、びびりながら5分ほど歩いてやっと見つけたビーチへの道。

やっとこさビーチにでました。住民や近場から遊びに来たような家族連れが遊んでいました。干潮の時間だったようで、波の跡がたくさん残っていました。

小さな穴がたくさんあって、私が歩くたびにカニがささっと入っていく。

Breakthrough.
ちょっとぽつぽつしたので名残惜しいですが、一旦ビーチから退散し、こちらで食事することにしました。

ブレークスルー シーフード

ディスプレイを見て注文してから着席します。

たまたま空いたタイミングだったのか、眺めのいい席が空いていました。

カニの素揚げとココナッツ。

ビーチサイドだったので近隣の貧困層の子どもが近づいてきて私が食べようとすると食べたそうに「あ～」と声を出していました。あえて目を合わさず。彼らはすぐにいなくなりました。色々思うところはありますが、私はそういうことは割り切りたいです。

フィリピンのビール、San Miguel 。
かわいこぶってレモンフレーバーも頼んでみました。

これまたコンドミニアムのオーナーおすすめの豚肉と海老のワンタンスープPancit Moloも注文。たぶん、これ一人で食べる量じゃない。お腹がはちきれそうになって晩御飯抜きになりました。
Googleのコメントにあるように品質が良く、お手頃な店。すべてで500ペソ、1300円ほどでした。

食後、波の音を聞きながら散歩。野犬のトイレになっているところもあって入るビーチではないように思いましたが、どこに行ってもぼんやりできるのでビーチが好き。
すぐ向こうにはギマラス島も見えました。

味をしめて再びジプニ―で移動。
不慣れだとわかると「助手席に座って」と言ってくれました（先ほどの運転手さんも同様）。SMシティ方面に戻ります。

違う方向に行くとのことだったので途中で降車し、歩きました。こちらは昨日歩いた遊歩道の近くで、再開発が進んでいるエリアです。

また画面がぼやけてる。
投資が盛んなエリアです。ストリートビューで8年前、2015年のこのエリアを見ると更地や建設中のところが多かったです。

SMシティをうろうろしていたら暗くなってきたので急ぎめに帰ります。

Shops at Atria.
日本と同じような雰囲気です。ここでお菓子を買いました。

セダ アトリア ホテル

Atria Gardensというモールも建設中だそうです。

コンドミニアムに戻り、カフェでゆっくりします。敷地内なのでここでは遅くまで過ごしても心配いりません。

なんだか台湾のおしゃれカフェみたいな雰囲気。日本でも多少ありますが、同じ市内で街並みや人の雰囲気がガラッと変わるのはおもしろくもあり、少し怖さも感じます。
先ほどたらふく食べたのでこれが晩御飯（？）になりました。

コンドミニアムのロビー。かわいいクリスマスツリー。

先ほどShops at Atriaで買ってきたバタースコッチ。こちらもおすすめされたので買ったのですが、と～っても美味しかったです！イロイロに行かれる方はぜひ！

日本語が書かれたヨーグルトドリンクを飲んで眠りました。

朝。10時30分発の飛行機に間に合うよう、念のため7時頃にチェックアウトするつもりでしたが、起きられるか不安で5時台に起きてしまった。

空港行きのバンはおそらく時刻表があってないようなものなので、SMシティの乗り場まで行ってもし遅れそうだったら大枚はたいてタクシーに乗るつもりでしたが、運よく出発間際のバンがありました。

フィリピンではこんなものが未だによく見られたのですが、撤去するのが面倒なだけかな？

2時間ほど前にチェックインできました。カラッとしていてきれいな空港。

イロイロ国際空港 (ILO) 空港

約1時間遅れで離陸。メトロ・マニラが見えてきた。関空行きの乗り継ぎ時間まで1時間ちょっとになりました。

ニノイ アキノ国際空港 (MNL) 空港

Tapa King.
今回の旅、最後のご飯はせっかくなので空港にあるフィリピン料理のレストランで。Boneless Bangusを食べました。楽しげな雰囲気のフィリピン人に紛れて食べるとよりおいしい。

この旅行記へのコメント （3）

• サライさん 2024/03/09 09:15:27

  理想のフィリピン旅です！

  旅行記と読ませていただきました。自分もルソン島じゃないところに行ってみたく、例えばダバオとか。それはリゾートに行きたい訳でもなく、歴史的な見たいところがあるわけでもなく、ひたすらブラブラしたいのです(笑)　そういう意味でも憧れの旅の仕方で、本当に羨ましく思いながら読ませていただきました！
  ちなみに２つご質問したいのですが、①イロイロシティと同じような臭いを感じるおすすめの行き先はありますか？(笑)　②このようなところに行くにはマニラ乗り換えが必要&結構長時間だったと思いますが、待ち時間は何をして過ごされましたか？また、お勧めの過ごし方があればお願いします。　では。雰囲気がめっちゃ伝わってくる旅行記をどうもありがとうございました！！

  Camelliaさん からの返信 2024/03/09 16:27:19

  ただぶらつくだけの旅

  サライ様
  
  　投票とフォロー、そしてコメントありがとうございます。
  　旅を重ねたり、日常生活を送ったりするなかで自分の好きな旅のスタイルがはっきりしてきて、それを追求するようになりました。サライ様が書いてくださったように近年はひたすらぶらぶらする旅を好んでしています。旅を思い返してみるといわゆる観光名所よりも、なんでもない街角の風景や現地の方と軽く関わったことが懐かしく思い出されることが多いです。
  　ご質問について。一つ目のイロイロと同じような臭い(笑)の行き先ですが、旅行記に書きましたようにフィリピンはイロイロしか行ったことがなく、未だに知らないことだらけなので…他国でしたら（といっても私の経験は限られますが）タイのウボンラチャタニ、インドネシアのジョグジャカルタ、そしてちょっと田舎のリゾート地のようなところはありますが、カンボジアのケップはただゆっくりするのに適した街だと思います。
  　私もサライ様と同様、フィリピンのルソン島以外の島で「ちょうどいい街」を探していまして、パラワン島プエルトプリンセサやイロイロの近くにあるギマラス島、ネグロス島のバコロドなどがおもしろそうかな、と思っています。女性一人旅なので安全性を確認しながら行き先を考えています。
  　二つ目の乗り換えについては、関空からですと今回は４時間ほどでした。利用したターミナル３では深夜でも営業しているお店はたくさんありましたが、食事はしませんでした。また、シャワーを使えるスパは列ができていたので使いませんでした。防犯面からもおすすめはできませんが、ただ保安エリア内で荷物を握りしめてうたた寝していたという全く参考にならない経験しかありません。
  　
  　最後に繰り返しになりますが、とてもうれしいコメントありがとうございました！今後ともよろしくお願いします。
  
  Camellia

  サライさん からの返信 2024/03/10 00:00:43

  Re: 理想のフィリピン旅です！

  ご丁寧に返信いただき恐縮です！
  プエルトプリンセサ、タイのウボンラチャタニ　どちらも当方のちょうど行きたいリストに入っております（笑）　往復にかかる時間も考えながら（決してロスではない）次に弾丸ツアーで行くところを考えようと思います。非常なヒントをありがとうございました。いい旅を！