みちのくゴエモン旅　Part１東北ミステリーツアー

2023/10/02 - 2023/10/06

東北は何かと「鄙び」のイメージで語られがちですが、近年になって多数の縄文時代の遺跡等が発見され、実はかつては独自の文化を誇る先進的な地域であったことがわかってきました。今回は青森を中心に、そうした縄文遺跡や、ストーンサークル、キリストの墓等ちょっとミステリアスな観光地を巡りつつ、各地の温泉を楽しんできました。

Part1は八戸⇒キリストの墓⇒十和田湖⇒大湯ストーンサークルを経て松川温泉峡雲荘に宿泊。

エリア 八幡平（岩手側）(岩手)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー 新幹線 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

やってきました八戸駅。

駅舎は新しくホテルも建っていますが、市街地は少し離れているので駅前はそんなににぎやかな雰囲気はありません。

八戸駅 駅

レンタカーを借りて最初の目的地は新郷村。

ここには「キリストの墓」なるミステリアスな施設があります。

ゴエモン「キリストはゴルゴダの丘で磔になったんじゃないの？」

キリストの墓 （キリストの里公園） 名所・史跡

ネタ的な施設かと思いきや、展示館なども併設され、立派な公園として整備されています。

伝承によれば、ゴルゴダの墓で磔になったのはキリストの弟イスキリで、キリストは危地を逃れ、なぜか遠路はるばる日本までやってきて、この地で亡くなったとされています。

しかも若い時代日本までやってきて修行したことがあるそうですよ。

ゴエモン「そんなバカな。」

こちらがキリストの墓。

ゴエモン「確かに十字架があるね。」

そもそもこの墓は画家鳥谷幡山と宗教家竹内巨麿が村長から伝承に関する視察を頼まれた時に発見されたもので、その後オカルト主義者で日ユ同祖論者の酒井勝軍等によっても取り上げられ、戦前の国粋主義思想の波にものって有名になったものです。

そしてこちらが伝承館。

ゴエモン「なかなか立派な建物だね。」

キリストの里伝承館 美術館・博物館

しかし展示物はどちらかというとミステリー雑誌の「ムー」presentsといった趣きでした。

ここ新郷村（昔の名は戸来村といい、ヘブライと関係があるともいう。）には、生まれた子供の額に十字架を描いたり、服の襟に「ダビデの星」（籠目紋）等をつける習慣があるとのことで、キリストがここで死んだというのはさすがに荒唐無稽であるとしても、仙台あたりにいたとされる隠れキリシタンの一派等が弾圧を逃れてこの地に移り住んだといった可能性はひょっとしたらあるかもしれませんね。

「キリストの墓」を離れ、十和田湖にやってきました。

湖畔のレストハウスでランチをいただきました。

十和田湖 自然・景勝地

こちらが十和田名物の「バラ焼定食」　１４００円なり。

十和田湖は面積で日本第１２位、深さは320メートルを超える日本第三位の深さを誇る湖です。

ゴエモン「水がきれいだね。」

火山の山頂に水がたまったカルデラ湖なので、付近には火山岩の作り出す洞窟や柱状節理等が点在しており、十和田神社の祠や、かつての修験道の道場として使われていたようです。

ゴエモン「野鳥も沢山いるようだね。バードウオッチングにも良さそうだな。」

なかなか美しい湖ですが、見どころというと写真の高村光太郎作「乙女の像」くらいしかないのが寂しいところ。

なお湖の北東方向にある奥入瀬渓流は、新緑や紅葉の季節には殊の外美しく、ウオーキングスポットとして有名ですが、駐車場などはごく狭いので、湖畔の駐車場に車を置いて、バスなどでアクセスするのがよさそうです。

乙女の像 名所・史跡

奥入瀬は歩くのが嫌いなgoemonp妻が興味なさそうなので、次の目的地はこれまた東北ミステリースポットの大湯ストーンサークル。

ゴエモン「立派なストーンサークル館があるね。」

大湯ストーンサークル館 美術館・博物館

ゴエモン「え、これがストーンサークルなの？随分小さいな。」

と思ったのですが、これはストーンサークル館前にある日時計部分のレプリカでした。

ストーンサークル館には出土品や世界各地のストーンサークル等の模型などが展示されていますが、格別興味のない方はスルーしてもいいかもしれません。

で、本物のストーンサークルは少し離れた場所にあります。

「熊注意」などという恐ろし気な看板が。

大湯環状列石 名所・史跡

ストーンサークルは大きなものが2種類あり、片方は発掘されたそのままの姿、もう片方は近隣に縄文式家屋等が再現され、当時の生活が伺えるものになっています。

ゴエモン「誰が何のために作ったんだろうね。」

こちらがもう片方のストーンサークル。

諸説ありますが、近隣に同じような様式の墓が発見されていること、中心部分の敷地から副葬品等が出土していることから、共同墓地であるという説が有力なようです。周辺には住宅等が作られ、全体として環状の集落を形成していたようです。

ゴエモン「現代ではお墓は村の端の方に作られることが多いけど、当時はお墓が中心にあったんだね。」

ストーンサークルを後にして、八幡平の近くにある松川温泉峡雲荘にやってきました。秘湯の宿として有名なお宿です。

途中は結構な山道なので、車で来る場合は日没までに到着することをお勧めします。バスも限られているので時間は要確認。

松川温泉 峡雲荘 宿・ホテル

湯治宿としても使われるため、室内はごくシンプル。

窓からは八幡平の山々が望めます。

かなり年季の入った建物ではありますが、水回りはきれいに直されています。

飲み物メニュー。

赤字で書いてある岩魚の骨酒は準備に時間がかかるので、チェックイン時に注文しておくことをお勧めします。

白濁した硫黄泉にゆっくり浸かった後夕食タイム。

地元の食材を使ったお料理が供されます。

なお自慢の温泉は、男女ともに内湯と露天があります。男風呂の露天が一番大きく、混浴となっており女性も入浴可。ぬるめで長湯もできるいいお湯でした。

こちらが夕食実物。

味噌田楽もつきます。

そしてこちらが酒好きgoemonpが当然のごとく注文した岩魚の骨酒。

ゴエモン「入れ物がなかなかユニークだね。」

1時間煮出しただけあって、ご覧の通りの色合い。

味もコクがあって美味しかったです。つぎ酒もできますが、さすがに煮出してないのでつぎ酒にすると大分風味は落ちますね。

メインは短角牛の焼き物。

山の中とは思えないなかなか美味しいお料理でした。

ゴエモン「岩魚の次は地ビールかい。」

さっぱりした飲みやすいビールで〇。

というわけで、秘湯の夜は更けていくのでした。

ゴエモン「じゃあお休みなさい。」

Part２は歴史の町弘前⇒ねぶたの町青森へ。