2023/09/25 - 2023/09/28
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公共交通トラベラーkenさん
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2023年9月25日(月)~28日(木)の3泊4日で青森県・秋田県に行ってきました。
9月も終わりだというのに連日厳しい残暑が続くので、避暑もかねて東北地方を観光しようという計画です。
青森県エリアは恐山、三内丸山遺跡、奥入瀬渓流、十和田湖という超メジャー観光地をバスと徒歩で巡ります。
秋田県エリアでは小坂町と鹿角市の鹿角花輪駅周辺を観光します。どちらもかつて鉱山の採掘で大変に栄えた地域です。
旅行記その3は奥入瀬渓流と十和田湖観光から。ハイキング客で満車のバスに乗って奥入瀬渓流に移動、石ヶ戸休憩所から雲井の滝まで渓流沿いの散策路を歩きます。再びバスで十和田湖休屋まで移動、遊覧船で湖を観光します。
さらに十和田湖から事前予約制乗合タクシー「とくとく十和田湖号」を利用して秋田県鹿角郡小坂町に移動します。鉱山経営で賑わった山奥の小さな町には日本最古級の劇場のひとつ、「康楽館」が今も現役で残っています。
心配された天気も、信じられないくらいの快晴に恵まれて、最高のハイキング日和の1日となりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ホテルの朝食。
昨日の夕方食べたカレーも出てきました。そのほかのおかずも結構美味しいです。
値段の割にかなり頑張っている、という感じです。 -
青森駅のバスターミナルから奥入瀬渓流に向かうバスに乗ります。
出発10分前くらいに来てみたら、すでに大行列ができていました。まだ紅葉シーズンになっていないので混雑することはないだろうと高をくくっていたのですが、大誤算でした。これでは満員で乗り切れないんじゃないかと心配になります。 -
バスは車両をもう1台増発してくれて、2台体制で出発してくれましたので、無事に乗り込むことができました。
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天気予報では曇りから雨になるということだったのですが、結局今回の旅行中で一番の晴天に恵まれました。
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途中、萱野茶屋と蔦温泉でトイレ休憩をとります。
ここは蔦温泉。ブナの原生林に囲まれた山奥に、風格のある旅館が建っています。大正時代に建てられたものなんだそうです。調べてみたらものすごく高い宿でした。蔦温泉旅館 宿・ホテル
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石ヶ戸で下車。休憩所にはたくさんのハイキング客がたむろしています。
石ヶ戸 自然・景勝地
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これが石ヶ戸。「ヶ戸」とは小屋の意味。昔、鬼神のお松という美女盗賊がここに住んでいて、旅人から金品を奪っていたという伝説があるそうです。鬼神のお松は、石川五右衛門、自来也と並び、「日本三大盗賊」に数えられているそうです。
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バス通りのすぐ横を流れる渓流に沿ってハイキングコースが整備されています。
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思ったより水量が多く、流れが速いですね。川岸の樹木のねじれ具合が見ごたえありです。
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大きな岩がゴロゴロして瀬になっている場所にはだいたいカッコイイ名前がついています。
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川に流れ込む滝も道路の両側に点在しています。
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馬門岩という場所に来ました。北八甲田の火山活動で生まれたと言われる巨大な岩壁が両側にそびえ立っています。
馬門岩 自然・景勝地
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岩の上に根を張る樹木の生命力に感動します。奥入瀬渓流を歩くのはこれが初めてですが、とにかくずっと絶景が続いていて圧倒されます。年間約200万人の観光客が訪れるのも納得です。この日も中国からの団体旅行者や中高年のハイキング客などで、渓流沿いの散策路は賑わっていました。
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かわいらしいムラサキの花が咲いています。たぶんトリカブトでしょう。食べたら死にます。
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野生で咲いているのを始めて見ました。
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雲井の滝に到着。奥入瀬渓流に流れ込む滝の中で最も見ごたえのある滝の一つだと思います。
雲井の滝 自然・景勝地
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滝壺のすぐそばまで近づくことができます。迫力あります。
ここから再びバスに乗ります。 -
バスで十和田湖まで登って来ました。子ノ口で降りる予定だったのですが、急遽変更して終点の休屋まで直行することにしました。
十和田湖 自然・景勝地
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バスの終点までやって来ました。十和田湖畔をぶらぶらします。
天気が良くて本当に良かった。 -
十和田湖に流れ込む小川を挟んで、青森県と秋田県の境があります。この境界が正式に決められたのは2008年の事らしいです。
十和田湖 (秋田側) 自然・景勝地
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これから十和田湖遊覧船に乗ります。
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船に乗る前にトイレに行っておきます。交流トイレの隣に廃墟発見。十和田湖科学博物館と書いてあります。
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扉が開いていたのでちょっとだけ覗いてみました。荒れ放題です。ここは昭和28年に、古牧温泉渋沢公園の創業者・杉本行雄氏により設立された博物館だったそうです。
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遊覧船の出港時間になりました。遊覧船乗り場のある休屋港は十和田湖の中でも西湖(にしのうみ)と呼ばれるエリアにあります。
十和田湖遊覧船 乗り物
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これから約50分の「おぐら・中山半島めぐり」コースを楽しみます。
最初に見えるのが中山半島 -
アナウンスを聞きながら湖畔を眺めます。甲島・鎧島という小さな島が続く美しい風景を楽しみます。
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とても小さな島にも名前がついています。名前をアナウンスしていたのですが、忘れてしまいました。
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中島半島の先端に来ました。先端に生えている松は「見返りの松」と呼ばれています。先ほどから湖畔にたくさんの松が生えていましたが、どれも日本庭園に植えられているような美しい形をした松でした。解説によると十和田湖畔の松は人間の手は入っていない自然の松ばかりなんだそうです。
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中島半島を過ぎると中湖(なかのうみ)に入ります。十和田湖は日本で唯一の二重カルデラ湖です。中山半島と御倉半島に囲まれた中湖カルデラに十和田湖で一番水深の深い場所があり、その深さは水深約326.8mになります。
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中湖を出て、十和田湖の外輪山を見てから休屋港に戻ります。
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船を降りて湖畔を散策します。これは恵比寿大黒島。
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有名な高村光太郎の「乙女の像」。
像の台座によじ登る不届き者が、と思ったら、どうやら像を綺麗に清掃しているスタッフの方々のようです。乙女の像 名所・史跡
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高村光太郎の詩は結構好きなんですが、彫刻のほうはよくわかりません。乙女という割にかなりたくましくて、アスリートみたいです。
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離れて見るといい感じかも。
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乙女の像から林の中に続く道を進むと十和田神社の鳥居が見えてきます。
十和田神社 寺・神社・教会
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この神社の縁起には2通りの説があります。1つは大同2年(807年)、征夷大将軍・坂上田村麻呂創建とされる説。田村麻呂東征の折、湖が荒れて渡れず、祠を建てて祈願しイカダを組んで渡ったという伝説があるそうです。
もう1つは熊野に籠って修行していた南祖坊という修験者に関する伝説で、鉄の草鞋と錫杖を神から授かり、「百足の草鞋が破れた所に住むべし」と夢のお告げを得て、諸国遍歴の旅に出て、十和田湖畔でついに百足の草鞋が尽きました。
当時、十和田湖には八郎太郎というマタギが、湖の岩魚や水を喰らううちに八頭の大蛇となり、湖を支配していました。そこで南祖坊は、九頭の龍に変化し二十尋(約36m)の身体を、十曲(とわだ)に曲げ、八郎太郎を退治たというものです。
ちなみに敗れた八郎太郎は、秋田の湖に逃げ去り、そこが、今の八郎潟なんだそうです。 -
日本神話ではヤマタノオロチは悪者ですが、八郎太郎と南祖坊、両者ともに多頭の龍になって戦う所が面白いと思います。
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欝蒼とした林の中に建つ拝殿です。彫刻が大変見事です。
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ぐるっと周囲を回ることができるので、本殿もじっくりと見る事ができました。
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この神社はかなりすごいです。霊感も信仰心もゼロの私ですが、ここを訪れたら何となくいい感じになりました。まじめに参拝したら、それはもうすごくいい感じになると思います。オススメです。
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本殿の右横に小さな社が2つ左は熊野権現、右は稲荷神社。
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熊野権現の龍の彫刻もかなり見ごたえありです。
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青龍権現社 占場 遥拝所というのがありました。十和田神社には「おより紙」を見ずにつけて占いを行う面白い風習があるそうです。
「おより紙」を投げ入れる場として占場という場所がありますが、現在は立ち入り禁止になっているようです。 -
休屋方面に出てきました。
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参道入り口の狛犬、なぜ白目を塗ったのか。ゆるキャラ狙いか。
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とりあえずこれにて十和田湖観光終了です。そして青森観光もおしまいです。
秋田県側にある十和田湖レークビューホテルのタクシー乗り場から、「とくとく十和田湖号」という事前予約制乗合タクシーに乗って秋田県小坂町に移動します。 -
乗り合いタクシーと言っても他に乗客はいないので、普通のタクシーですね。十和田湖から小坂町の康楽館前まで約28㎞、1人2000円で利用できます。2人で4000円は結構お得なのではないでしょうか。
発荷峠第一展望休憩所という所で停車して写真を撮る時間をくれました。発荷峠展望台 名所・史跡
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高台から十和田湖全体を眺めます。山に囲まれた大変美しい湖でした。
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山の中の道をウネウネと走って、七滝という所で再び停車してくれました。
何も言わなくても観光名所で時間をとってくれるのは大変ありがたいです。日本の滝100選「七滝」 自然・景勝地
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落差60mで7段にわたり水が流れ落ちることから七滝と名付けられた滝です。
滝の近くには竜神が祀られている七滝神社や水車小屋があり、道の反対側にはレストランや売店もあり、観光スポットとしてよく整備されています。 -
滝のすぐ近くまで近づくことができます。
なかなかの迫力です。十和田湖から小坂町は車で移動するだけだと思っていたのですが、思いがけず美しい風景を楽しませていただきました。 -
小坂町の康楽館前に到着しました。
目の前に洋風の洒落た建築があります。これが国の重要文化財に指定されている芝居小屋康楽館です。国重要文化財「明治の芝居小屋 康楽館」 名所・史跡
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青森県と秋田県の県境に位置する小坂町は江戸時代末期に小坂鉱山が発見され、金・銀の採掘で町が栄えました。明治時代に入っても銅・亜鉛の採掘が行われ、町は大いに栄えてきました。そのため山奥の小さな町でありながら、この康楽館のような美しい近代建築が多く建てられて、現在まで残っています。
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康楽館は1910年(明治43年)小坂鉱山の厚生施設として誕生しました。1970年に建物の老朽化やテレビの普及による舞台演劇の衰退などの理由で、いったん一般興行が休止となりますが、1986年(昭和61年)秋田県指定有形文化財に指定され、同年7月に再開館、現在まで現役で営業を続けています。
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洋風の外観から一転、建物内部は和風なつくりで、舞台も伝統的な日本の芝居小屋のつくりです。
客席の両側に花道があります。下手(左側)が本花道、上手(右側)が仮花道です。 -
2階席は向う桟敷(むこうさじき)と呼ばれます。最後部は大向う、または天井桟敷といいます。ツウな歌舞伎ファンが陣取って「成駒屋!」とか叫ぶ場所ですね。
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私は古い劇場がとても好きなので、旅先で見学できる芝居小屋などがあると、非常にテンションが上がります。ヨーロッパのゴージャスなホールも大好きですが、日本の地方に残る芝居小屋も味があって素晴らしいのです。
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奈落にも入らせてもらえます。下手側の本花道の真下になります。
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花道途中の奈落から役者がせりあがる仕掛け、切穴(すっぽん)。
今でも人力で動かしています。 -
綱と滑車で台を持ち上げる仕掛けになっています。
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舞台の下にやって来ました。舞台中央に直径9.73mの回り舞台があります(日本最大級の大きさ)。奈落で4人の人力で回します。
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周囲は石組の壁になっています。舞台を回す人が足をかけて踏ん張る部分の石がツルツルに光っています。歴史を感じます。
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舞台からの眺め。客席がとても近いです。役者さんもお客さんの表情を見ながら演じることができるそうです。
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舞台の奥に楽屋があります。2階に個室が5部屋、1階に大部屋2部屋あります。これまで康楽館の舞台を踏んだ役者さんたちの落書きが壁いっぱいに残っています。
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大部屋の中。
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とにかくいたるところに落書きです。歌舞伎役者だけでなく、水戸黄門御一行や落語家の方など、様々な分野の方々が康楽館の舞台に上がってきたことがわかります。
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スタッフの説明を聞きながら館内をぐるっと見学させてもらいました。伝統の重みを感じる素晴らしい劇場でした。
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いつかここで興行される歌舞伎でも観覧してみたいものです。
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康楽館の近くには小坂鉱山事務所という立派な建築も残っています。こちらは明日見学する予定です。
国重要文化財「明治の芝居小屋 康楽館」 名所・史跡
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天使館という建物は鉱山従業員の子供たちのための保育園だった建物。
現在改修工事中のようです。旧聖園マリア園「天使館」 名所・史跡
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いつものようにスーパーでお弁当を買ってホテルで食べることにします。少し離れたところにマックスバリュがあるようなのでそこまで歩きます。
なんとなく視線を感じます。 -
本日の宿、ホテル小坂 ゴールドパレスに到着。敷地がとても広いようです。
ホテル小坂ゴールドパレス 宿・ホテル
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予約していた宿泊棟の部屋ではなく、グレードの高いゲストハウスの部屋に案内されました。ベッドもお風呂も洗面台も全部広々していてとても快適です。
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マックスバリュの夕飯。なかなか美味しい。
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そして昨日買ったけど食べなかったカップラーメン。
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さらにデザート。完全に食べすぎです。
旅費の節約のために夕食をスーパーの惣菜にし始めたのですが、最近、外で食べたほうが安上がりかもしれないという逆転現象が起き始めています。
3泊4日の青森・秋田旅行も明日が最終日です。明日は少し天気が崩れそうですが、街歩きだけの予定なので多分大丈夫でしょう。
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