2023/05/03 - 2023/05/18
147位(同エリア373件中)
クリスさん
コロナ禍あけを待って4年ぶりとなるロマネスク紀行の復活はベルギーからスタートしました。今回も車でオランダ、ドイツ、フランスを巡りました。8日目(5月12日)の行程、4番目はシャロン=シュル=ソーヌ県のベルゼ・ラ・ヴィル(Berzé-la-Ville)とマジール(Mazille)のロマネスク教会です。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- ANA
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クリニューからは車で12km南東に走ります。ここはベルゼ=ラ=ヴィル(Berzé-la-Ville)。
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Chapelle des Moinesは修道士の礼拝堂という意味になります。
修道士たちの祈りの場として使われてきましたが、時代の変遷とともに忘れ去られ農業施設として使われて来たようですが、1887年に漆喰のしたから12世紀のフレスコ画が発見され1893年に歴史的建造物に指定されました。 -
入ってすぐの礼拝堂1階は納屋になっていまが、当初は礼拝堂として使用されていました。
前回ご紹介させて頂いたブラノの同様ですが、この地域にはクリニュー修道院の支所、荘園として小修道院が多く建設され修道士たちがそれぞれの地域の屯田、開拓を修行として行っていました。
ここは11世紀から12世紀にかけて建設された歴史があります。 -
礼拝堂への入口。
見学時間は午前9時15分から12時15分、午後は2時15分から18:30とありますが、到着時に2時半は廻っていたのでそのまま中に入ります。 -
入口上部の天井と明かり窓。
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この修道院礼拝堂は偉大なるクリニューの修道院長として知られるユーグ・ド・スミュール(Hugues de Semur)の祈りの場所だったと言われています。スミュール家はスミュール・アン・ブリオネの領主でありその子として生をうけたのが聖ユーグです。15歳で修道院に入り24歳で修道院長に就任し60年余りをクリニュー修道院長として活躍しました。
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フレスコ画は栄光のキリストを中心に構成されています。マンドルラに囲まれた左右には使徒たち、右には鍵を持ったペテロが左には書物を持つパウロがいます。そして窓枠上のアーチには油壷を持つ賢い乙女たち。
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キリストの頭上には父なる神の手が。
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右列の使徒たち。
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左列、巻紙を持つのが聖パウロです。
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青が良く残っていますが、ここでは当時非常に高価であったラピスラズリが使われていたと言われています。
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下部の聖歌隊席に描かれた像はクリニューに聖遺物のある9人の聖人だそうです。
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右のアーチ下に描かれたのはサラゴサの聖ヴィンセント。
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ウエスカで生まれサラゴサの執事をしていました。304年頃にデイオクレティアヌス帝の迫害により殉教しました。
熱した鉄網の上で殉教したという逸話を描いたのがこのフレスコ画です。 -
左にはアルメニアの聖ブレーズ。アルメニアの正教会の主教を務めていた人物で316年に斬首により殉教したとあります。
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正に首を落とされた場面のフレスコ画です。
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身廊にあったギリシア十字のフレスコ。
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植物文様の柱頭。
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次の目的地はマジール(Mazille)。ベルゼ・ラ・ヴィルから西に12kmほどで到着します。
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マジールのサン ブレーズ教会(Église Saint-Blaise de Mazille)。ベルゼ・ラ・ヴィルで見た斬首された聖人を祀る教会です。
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建設は11世紀後半から12世紀。教会は村外れの谷間にある墓地の中にあります。野原の中に建つ佇まいが何ともいえません。
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丘の上が村の方向になります。
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閉まっていましたので中には入れませんでしたが、見るべき柱頭もあまりありませんので、それほど残念に思う必要はありません。
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墓参りの老夫妻がいましたが、中にははいれませんと言われました。
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シンプルなロンバルディア帯のついた後陣から眺めが一番の見どころでしょう。
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また雲行きが怪しくなってきたので次の目的地に向かいます。
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