春の下町散策（1）　錦糸町から亀戸へ

2023/04/27 - 2023/04/28

ゴールデンウィーク直前の４月の終わり近く、錦糸町駅から５分ほどのホテルに宿泊し、レンタサイクルでの移動を中心に錦糸町亀戸付近を散策。初日は錦糸町駅近くの神社やお寺から浮世絵でも有名な梅屋敷跡付近、旧中川方面へとまず向かいました

エリア 亀戸(東京)

• 旅行の満足度: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 自転車 徒歩

錦糸町駅に到着。商業施設も多く、いつも人通りの多い場所です。

錦糸町駅 駅

錦糸町駅南口から南へ徒歩５分ほどところに江東寺があります。昭和15年に東京楽天地が創建したそうです。東京大空襲で被災、その後すぐ再建され、移転もしながら錦糸町の町をずっと見守ってきたお寺だそうです。江東観世音として町の方に親しまれているようです。

江東寺 寺・神社・教会

江東寺の境内、奥にのぼりが並んでいるのが見えます。こちらが清昌稲荷社です。祠の前にはお狐様と狛犬が鎮座しています。商売繁盛の神様で、多くの錦糸町で商売をされている方がお参りにいらしているのではと思います。同じ境内には出世弁天堂もあります。

清昌稲荷大神 寺・神社・教会

錦糸町駅から南へ６分ほど、首都高の高架の手前にある小さな神社です。江戸時代、田螺が身をもって火災から社殿を守ったという逸話のある神社です。現在も家や小さめのビルが密集しているこの地域。火伏の神様への信仰は厚いのだろうと思います。

田螺稲荷神社 寺・神社・教会

近くでレンタサイクルを利用してここへ向かいました。北十間川の近くに石碑が立っています。川の向こうには花王の大きな建物が見えます。現在は名残の感じられない場所ですが、江戸時代には伊勢屋彦右衛門の別荘で清香庵があり、梅が多く植えられていたことから梅屋敷と呼ばれ、名所になったそうです。明治４３年の大水で浸水、残念ながらすべての梅木が枯れてしまったそうです。

梅屋敷跡 名所・史跡

北十間川に架かる境橋の南詰に祠があります。ここが祐天堂です。川の向こうには花王の大きな建物と複合商業施設があるので、車や自転車、バイクの往来の多い橋なので気を付けながらお詣りします。江戸時代初期の名僧で増上寺36世を勤めた祐天上人がこの付近の川の中や川岸に多くの水死者のあるのを見て、身元もわからない人々のために、自らが筆を取って石にその戒名を記した供養塔をここに残し、後年、この供養塔を奉った祠が、この祐天堂だそうです。江戸時代の人々の生活の一端を知ることができる場所です。

祐天堂 名所・史跡

祐天堂の祠の隣にこの木下川やくしみち道標と案内板があります。交通量の多い場所なので気を付けて見てください。案内板によるとここ境橋から、葛飾区東四ツ木にある木下川薬師堂へ至る木下川薬師道の道標だそうです。木下川薬師堂は、徳川家の祈祷所･御膳所として庇護され､江戸名所として賑わったお寺だったそうなので参拝する方も多かったのだろうなということがこの道標から知ることができます。

木下川やくしみち道標 名所・史跡

北十間川に架かる福神橋と境橋の間に大きな花王の建物があります。こちらが東京工場、東京研究所、花王ミュージアムのある建物です。1887年創業の洋小間物商が前進で、1923年石けんの生産規模を拡大でこの場所に吾嬬町工場が操業を開始したそうです。現在は世界的にも名前の知られた会社の礎がこの場所だという事です。そういった歴史もミュージアムで知ることができますが、事前予約制なので気を付けてください。

花王(株)東京工場 名所・史跡

境橋から南へ、自転車で２分ほどのところにここ亀戸香取神社があります。明治通り沿いにある脇参道の鳥居をくぐると正面に面白い形の亀戸大根の碑があります。江戸時代には神社の周辺で栽培が盛んだったそうです。武将の祖神と呼ばれる神社で、スポーツ関係の人のお詣りも多い神社だそうです。

亀戸 香取神社 寺・神社・教会

亀戸香取神社の境内にある碑です。亀井の由来が書かれています。亀戸の名前の由来となる井戸だそうです。

亀戸 香取神社 寺・神社・教会

亀戸香取神社から自転車で南へ１分のところにある、亀戸梅屋敷。江戸時代梅屋敷として有名だった別荘があったことから、平成25年、地元住民や観光客の新たな交流拠点として開館した施設です。江戸切子など亀戸や江東区の名産品が購入できる場所やギャラリー、巨大な浮世絵に囲まれた空間でお茶が飲める場所もあります。

亀戸梅屋敷 名所・史跡

亀戸梅屋敷の裏手にあるお寺です。明治時代に入って決められた新葛西三十三所観音霊場の一つです。境内には亀戸事件犠牲者の碑があります。亀戸事件とは関東大震災の混乱の中、平沢計七氏など労働運動家九名が警察によって逮捕監禁され、警察から協力の要請を受けた兵士によって殺害されという事件です。まだまだ知らない歴史があることも考えさせられました。

浄心寺 寺・神社・教会

浄心寺から自転車で２分ほどのところに亀戸水神宮があります。鳥居の前にちょっと年季の入った周辺の観光案内板が。

亀戸水神宮 寺・神社・教会

亀戸水神宮は古文書などから室町幕府の時に創建されたといわれている歴史ある神社です。空襲により一時荒廃したそうですが戦後、地元の方たちの力で再興されたそうです。東武鉄道亀戸線の亀戸水神駅は昭和３年に開業していて、当時から参拝客の多い場所だったのだろうと思います。

亀戸水神宮 寺・神社・教会

亀戸水神宮から自転車で２分のところに亀戸中央公園があります。亀戸水神駅からですと、駅前という感じです。日立製作所の亀戸工場のあったところを整備したものだそうで、とても広い公園です。

亀戸中央公園 公園・植物園

時計塔のある中央広場があるA地区、芝生広場や人工池のあるB地区、テニスコートがあり、桜や山茶花のきれいなC地区がある、家族で楽しめる公園です

亀戸中央公園 公園・植物園

亀戸中央公園に囲まれた場所に亀戸スポーツセンターがあります。区民の総合的な健康づくり、体力づくりに役立つことを目的に設立された江東区健康スポーツ公社が運営する施設です。

亀戸スポーツセンター 名所・史跡

訪問した時も自転車で中高年の方が来館して、開催されている教室ヘ向かう姿が見受けられました。屋内プールもある地元に人気の施設です。

亀戸スポーツセンター 名所・史跡

亀戸中央公園の東側、旧中川沿いにある水辺公園です。訪れた亀戸中央公園とふれあい橋の付近では広々とした川面、橋の向こうにスカイツリーという印象的な風景を楽しむことができました。アジサイの季節にはまた違った色合いの風景を楽しむことができます。

旧中川水辺公園 公園・植物園

旧中川には歩行者・自転車専用橋がふれあい橋がかけられていて、スカイツリーとのコラボも素敵な風景です。夜はライトアップされる時もあるようで、華やかなスカイツリーとの共演で印象的な風景のようです。青空の元の風景も良かったと思います。

ふれあい橋 名所・史跡