2023/05/09 - 2023/07/19
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ごまめ堂主人さん
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この旅行記のスケジュール
2023/05/12
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アルマトイ~アルティンエメル国立公園 Aktau mountains
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アルティン・エメル国立公園 Singing Dune ジャルケント Canyon Temirlik
この旅行記スケジュールを元に
65歳ソロ・トラベラーが中央アジア(カザフスタン・キルギスタン・ウズベキスタン)~南コーカサス(アゼルバイジャン・ジョージア・アルメニア)~トルコ~ギリシャを2ヶ月半かけて旅した記録。そのキルギスタン編。熟年の一人旅、女性の一人旅、中央アジアでガイド・ドライバーを雇いたい人にも参考になるかもしれません 。
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アルマトイ空港での入国は極めて簡単。『地球の歩き方』には中央アジア各国で面倒な関税申告書の提出が求められると書かれているが、コロナ後の現在は、カザフ、キルギス、ウズベクに関しては、ビザも関税申告も入国カードも不要。空港ではATMでクレジットカード等による現地通貨の引き出しが可能。市内ではクレジットカードも多くの場所で使える。Simカードは到着ロビーの扉を出た左手突き当りの売店で買える。セッティングもしてくれる。
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今回は公共交通機関では行けない大自然を堪能するため、個人ガイド・ドライバーを大奮発で雇い、4WDでカザフ~キルギスを10日間周った。ガイド・ドライバーは中央アジアを熟知しているNO1評価のSergey。INDY GUIEDというモンゴル・中央アジアの個人ガイドを紹介するサイトでSergeyを発見。INDY GUIEDのガイド料は1日150$。食費・宿泊費は別途必要。ガイドの食費・宿泊費も客が負担。
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この料金は内容の充実度に十分見合う金額だと思う。「節約型の旅で、キャンプも楽しみたい」と伝えておいたので、テント泊、中級の宿、時には(そこまでは望まなかった)ドミトリー泊もあった。宿によってはガイド宿泊無料の場合も。またsergeyと同室の場合もあった。テントは私が使い、Sergeyは車中泊。英語を話すとあったが、片言で、むしろブロークン・クレージー英語と単語主体の会話のほうがお互いわかりやすく、意思疎通に困ることはなかった。お互い相性が合って、Google翻訳ロー日を駆使してかなりプライベートなことまでおしゃべりできた。
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5月12日Sergeyとの10日間の旅始まる。まずスーパーでキャンプ用食材を購入。牛肉缶ツナ缶ソーセージ、チーズ、卵、カップ麺、パン、ジャム、果物、水、お菓子、酒など。スーパーはクレジットカードでOK.
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アルマトイから300km、アルティンエメル国立公園のあるバシー村到着。この国立公園内は4WDでオフロードを行くしかなく、現地発ツアーに参加するか、ガイドドライバーを雇わなくては観光できない。今日はAktau Mountain(赤い山)を軽くトレッキング。カザフの国立公園はどこも400円程度の入園料を払う。
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これまで見たこともないような赤い山の姿に圧倒される。荒涼とした風景の中、ほかに観光客もおらず、二人きりで風景を満喫。帰路でガゼルを2頭目撃。
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ほとんど人通りのない静かなバシー村。宿は結婚式も行われる大きな建物だが、中は極めて質素。およそホテルとは見えない外観。
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2日目はまずSinging Dune(鳴き砂アイガイクム)の砂漠を訪れた。歩行で砂が流れると、やがてジェット機の轟音のような音が鳴り響く不思議な砂漠。ここもだ~れもいない。足跡のついていない砂丘を今日最初の人間として登る。砂に足が埋もれ、一歩ごとに足を砂から引き上げなくてはならず、相当に体力を使う。山登りには慣れているのだが、それでも息切れし、途中休みながら、100mほど登るのに15分はかかる。
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周囲は砂漠とステップ地帯と荒々しい岩山が続く。ジェット機の轟音に似た砂崩れの音も聞くことができた。
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次は、タイガーマウンテンと呼ばれる岩山へ。白とピンクの地層が寝そべるトラに見えるということらしい。荒涼。
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中国国境に近い、ウイグル族の街ジャルケントへ。中国式のモスク。1895年建立。イスラム式の門の後ろに、中国式寺院・・・
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1910年建立。中回混交の不思議な木造建築。屋根の形、柱、装飾、色彩はすべて中風風。中国式モスクは、こことキルギスタンのカラコルの2カ所しか現存していないという。
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同じくジャルケントのロシア正教会。こちらも100年ほど前の木造建物。
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中央アジア庶民の定番昼ご飯はラグマン。汁なし、汁ありいろいろバリーションがある。とにかく安くておなかいっぱいになるのが取り柄。しかし特に美味というわけでもない。これは炒めたラグマン。ちょうど焼きうどんのような感じ。200円ぐらい。
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今日のキャンプ地へ向かう途中、ラクダに遭遇。
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2日目はチメルリック・キャニオンでキャンプ。正面の渓谷を下った谷底にキャンプ地がある。
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急で狭く曲がりくねったオフロードを谷底まで下りると、川が流れ、案外にも家族連れキャンパーが沢山いた。4DWでなければ、入り込めない超ワイルドなキャンプ地だが、多くのカザフスタン人は4WDを所有しているという。
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チメルリック・キャニオンは美しい地層の大渓谷。アメリカのグランドキャニオンにも引けを取らないはず。
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3日目の朝。Sergeyが車の整備をしている間、小1時間歩き回る。
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今日はベストマック・キャニオンからスタート。両側にそびえ立つ岩の回廊をくねくねと進んでいくと、流れの速い川に突き当たる。1家族が川岸でキャンプしていた以外、人はいない。
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次はチャリン・キャニオン。ここは人気の観光地で、自家用車やツアーバスがひっきりなしにやってくる場所。しかしさすがSergeyは観光展望台の対岸から見下ろす秘密のスポットへ連れて行ってくれる。人は誰も居らず、景色は独り占め。でも柵などはないので、足を踏み外せば、まっ逆さまに谷底へ。
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途中スコールのような急な雨。雨が降り始めると、冷たい強風がにわかに吹き出して、乾燥しきった土を巻き上げて小さな竜巻があちこちに起こる。
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イエロー・キャニオン。名前の通り黄土色の渓谷。
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次はブラック・キャニオン。雨なので、サッと通過。
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Saty村のペンションに到着。ガイド・ドライバーと来た人、公共バスで来た人など、世界各国の旅行者が投宿し、夕食は話がはずむ。がんばって英語で歓談に挑戦。おいしい料理に果物、お菓子も食べ放題。夕食後は庭でたき火に当たりながら、歓談。宿の若主人は息子をアメリカに留学させたいと計画中という。
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5月15日、Sergeyとの旅4日目。今日はカインディ湖。1911年の大地震で川がせき止められてできた天然のダム湖。アルマトイからの1日ツアーもある。自力で来るならバスかタクシーを使って、前日にSaty村に1泊して、村からタクシーをチャーターする必要がある。
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カインディ湖のすばらしさはコバルトブルーの湖水と、今でも水の中で生きて枝を伸ばしている白樺(カインディ)の神秘だ。水中に生き生きとした緑の枝が見える。
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いったん宿に戻り昼食を食べてから、午後はコルサイ湖へ。
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Sergeyの案内で、普通はできない湖岸1周のハイキング2時間を楽しむ。(トレッキングに慣れている人ならどうってことない道だが、慣れていない人には大変ということで、通行止めらしい。)観光乗馬で湖岸の一部を巡れるので、後半の道は馬糞だらけ。歩くのに注意が必要。
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5日目はカザフスタン南西部のケゲンの街からA-351道路を西へに死へ。中国との国境近くのナリンコルNarynkolの街を目指す。途中の景色は天山山脈が眼前に広がるすばらしい道(オフロードだけど)
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蛇行した川が一望できる。ここも人の姿は見えない。遠くに馬の放牧が見えるのみ。
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ナリンコル(たぶん)の街に残っている、今は使われていないソ連時代の「文化の家」。中に入ってみたら、舞台と座席があり劇場だった。Sergeyは20代半ばにロシア崩壊を経験している。自由と引き替えに、職業・住居の保障や社会による子育てシステムなどが失われたと言い、各地でソ連時代の建物があると、こまめに写真を撮っていた。懐かしんでいる様子がうかがわれた。
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児童横断中の標識。写真でできていて、マスクだけは本物がかかっていた。コロナ時代ならでは。
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ナリンコルの国立公園でピクニック。入場ゲートの管理人の話では、この10日間訪問者がいなかったとのこと。とにかくこの旅は、外に観光客がいないなか、大自然を独り占めできるところが魅力だ。
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今日のキャンプ地はトゥスコル湖。遠くに一台ポツンと停まる4WDが我々の車。ご覧の通り我々以外だーれもいない。
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トゥスコル湖は塩湖。ドロドロの土が健康にいいから裸足で入れとSergeyが言うので入ってみたが、足を取られて動けなくなるほど粘度が高く、おまけにヘドロのような臭い。辟易してすぐに出るが、水はキャンプに使うから足を洗う水はないよ、と笑ってからかう。乾かしてこすり取るしかないか。
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牛の放牧がされている。草の生えている4月から9月まで放牧は行われ、酪農家はモンゴルのパオと同じテントに暮らし、秋になると村に牛を連れて帰るという。
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風が強く、いいキャンプ場所がなかなか見つからない。低い丘の陰にどうにかテントを張った。
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空気が澄んでいるときはカザフスタンの最高峰ハンテングリ6995mが見えるそうだが、今回は山頂だけがうっすらと見えるだけだった。明日はキルギスタンに入国する。
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