⑥熟年ソロトラベラー　中央アジア～南コーカサス～トルコ～ギリシャ72日間　ウズベキスタン　ブハラ編

2023/05/31 - 2023/06/03

65歳ソロ・トラベラーが中央アジア（カザフスタン・キルギスタン・ウズベキスタン）～南コーカサス（アゼルバイジャン・ジョージア・アルメニア）～トルコ～ギリシャを2ヶ月半かけて旅した記録。そのウズベキスタン　ブハラ編。熟年の一人旅、女性の一人旅、中央アジアでガイド・ドライバーを雇いたい人にも参考になるかもしれません。

エリア ブハラ(ウズベキスタン)

再び高速列車アフラシャブ号でブハラへ。所要２時間。ブハラ駅はじつはブハラのとなり町カガンにある。客待ちタクシーが26米ドルとか吹っかけてくる。Yondex Goでタクシーを呼んで、23000スム（264円）でブハラ旧市街まで行く。

ブハラの宿Boutque Old Cityはブハラ旧市街の中心ラビハウズから徒歩５分の、清潔で設備もいい快適な宿。朝食付き１泊２４米ドル。あまりにも暑いので夕方まで休憩。

４時過ぎ、宿を出るが、まだ太陽は照り付け暑い。路地を抜けて

まずは町の中心ラビハウズへ。やはり水のある風景が、暑いブハラでは必要。

木陰に寝台もあるが、地元民はまだ出てこない。

結婚式が行われていた。民族衣装の一団は余興のダンサーらしい。

やっと太陽が西に傾き、人々も出てきた。ラビハウズの噴水が始まり、夕食を食べに来た人々で町が活気づき始める。

夜店も立ち始める。

人気のロールアイス屋。冷えたステンレス円盤の上にしぼりたてのフレッシュ・ジュースとアイスクリームを垂らすと、たちまち凍る。それを金属へらでリズミカルに砕いては、薄く延ばしてまた凍らせて、これを繰り返す。

最後に薄く延ばしたアイスを金属ヘラでクルクルとこそぎ取っていくと、カンナくずみたいにクルクル丸まったアイスクリームが出来上がる。カップに入れて、チョコレートやフルーツソースなど好みのトッピングをかけて出来上がり。

夜はストリート・ミュージシャンもあちこちにいて楽しい。

日没が８時４０分ごろなので、ついつい遅くまで出歩いてしまう。基本的に安全な町で、まず大丈夫だが、明るい道を通って宿まで帰る。

ブハラで特徴的なのは、道が交差する地点に建てられたタキと呼ばれるアーケードだ。写真に見えるタコ焼きの型をひっくり返したような半円ドームはタキの屋根で、門から入ると

四方向にこんなアーケードが展開している。ウズベキスタン全体を通して、
土産物はブハラが一番種類が豊富でセンスもよいものが多かった。そして何よりいいのは、しつこく売りつけようという気がないところだった。もっとも私はお土産は荷物になるのでまず買うことはないのだが。

イスラムの神学校メドレセと呼ばれる建物があちこちに残るが、内部はこんな商店に使われている場合が多い。

旧市街で最初に目につくのは、ウルグベク・メドレセ（１４１７年建造）と

向かい側のアブドゥルアジス・ハン・メドレセ（１６５２年）はとりわけ美しい。

アブドゥルアジス・ハン・メドレセでは、ある位置に立って見ると、朝のうちだけアブドゥルアジス・ハンの姿が浮かび上がるという不思議がある。浮かび上がった姿を撮影成功。

ブハラには築１００年超しのモダン建築も散在するので、それも含めて今日は旧市街を歩き回ってみる。これはかつての銀行。以下、目に留まった建築物や意匠を列挙

ここは昔のキャラバン・サライ〈隊商宿）

カラーン・モスク（右）とみる・アラブ・メドレセ（左）
夜はこんな感じ

アルク城。城壁は18世紀のもの。1920年にソ連軍に攻撃され、４分の３は破壊されたという。

わたしが特に気に入ったのは、アルク城の向いにあるボラ・ハウズ。1712年建造のモスクで、珍しい木製の柱が特徴だ。

ボラ・ハウズの天井

ボラ・ハウズの先にあるサーマーニー公園へ進むと、イスマーニ・サーマーニー廟。ここもユニーク。

こんなレンガ積みなのだ。近くのバザールでサンダルを購入。中央アジアに来てから初めて、物乞いする母子を見かけた。やはりそういう人たちもいるのだ。

毎晩７時からラビハウズの向かいのナディール・ディヴァンベギ・メドレセで民俗音楽・民族舞踊、民族衣装をモチーフにしたファッション・ショーがある。食付きとなしを選べる。食事つきは180000ソム（２０００円ぐらい）早めに行くと、いい席が取れそう。

ショーは１時間ほど。周辺のレストランでは、ヴィオリンの生演奏などがあるところが多い。まあそれなりの旅行者値段を取るけど。宿への道を急ぐ。明日は夜行列車でヒヴァを目指す。Eチケットは既述のとおり、日本で入手済み。