コッヘルとヴェルデンフェルザー ラントの旅（４）　ヘルツォークシュタント編

2023/08/05 - 2023/08/13

湖畔の休日、滞在３日目は山登りです！
ヴァルヒェン湖の近くにある、ヘルツォークシュタント（1731m）。バイエルン王、ルートヴィヒ２世のお気に入りの場所の１つだったところです。
ヴァルヒェン湖とコッヘル湖の２つを同時に見下ろせるだけでなく、ムルナウやシュタルンベルク湖、遠くはミュンヘンまで見渡すことができる大パノラマを堪能しました♪

エリア ドイツ

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

滞在しているコッヘルのホテル。
今日はよいお天気で、朝日が当たって色鮮やか。
目の前のバス停から出発です。

Walchensee Herzogstandbahn（ヴァルヒェンゼー・ヘルツォークシュタントバーン）までバスで20分。峠越えの道で、乗り物に弱い私はすでにフラフラ。
それでも、ふもとで休むのはもったいなくて、そのままロープウェイで一気に1600メートルまで上がりました。

ベンチに座って、しばらく休憩。

ゆっくりと景色を眺めて、体調の回復を待ちます。

ドイツ最高峰、ツークシュピッツェ。雪を冠して白く輝いています。

ミッテンヴァルトの方向。見えている町は、ヴァルガウ、クリュンかな。

ファーレンベルクの礼拝堂。
バイエルン放送の「br Webstream - Panoramabilder LIVE」で見ていた、あの眺め！

礼拝堂の中。柵越しにのぞき込むだけです。

礼拝堂があるファーレンベルクからの眺め

ズームで、ドイツ最高峰ツークシュピッツェを。

ミッテンヴァルトの方向。

ドイツからオーストリアにまたがるアルプスの山々。
向こうはちょうどインスブルックあたりかな。

ヘルツォークシュタントの山頂。今日の目的地です！

山小屋Berggasthaus Herzogstand。その上はMartinskopf（マルティンスコプフ1675m）。右側がヘルツォークシュタント（1731m）です。

コッヘル湖とコッヘルの町。

山小屋の少し手前に、ルートヴィヒ２世の像がありました。
没後100年の命日、1986年６月13日に建てられたそうです。

安全を見守っていてくださいね。

山小屋、ベルクガストハウス・ヘルツォークシュタント。
帰りに食事に寄るとしましょう。

目指すヘルツォークシュタントの山頂。
こうしてみると、結構距離あるなぁ。途中でバテないかしら、とちょっと心配。

ゆっくりマイペースで登りましょう。

のどかなカウベルの音色が心地いい。

ヴァルヒェン湖側の景色を見ながらの、つづら折りの道。傾斜は緩やかで、見える景色が変わっていくので、あまり苦にならずに登れました。

つい足を止めて写真を撮ってしまいます。

来た方向を振り返って。
左側に礼拝堂、真ん中に山小屋、右側がマルティンスコプフです。

マルティンスコプフ（1675m）。
普段たいした運動はしていないから、欲張らずに眺めるだけにしておきます。

だいぶ登ってきました。先ほどのマルティンスコプフが下に見えます。

そしてついに！　反対側の景色が見えるところに出ました。

昨日行った、ムルナウとシュタッフェル湖も見えています。

まずは右手、東側にある十字架のところに行きましょう。
ゴツゴツした岩場になっています。しっかりした靴がおすすめです。

十字架のところからの眺め。山小屋の向こうにヴァルヒェン湖が見えています。

南側にヴァルヒェン湖。

北側にはコッヘル湖。

奥に見えるのはシュタルンベルク湖。その右手奥はミュンヘンの街。

北西側。真ん中に見えるのはリーク湖。その左にシュタッフェル湖とムルナウの街。

東側。左手にコッヘル湖。水力発電所も見えています。

シュタルンベルク湖をズームアップ。

西側には、ハイムガルテン（1790m）。
ヘルツォークシュタントからハイムガルテンへは、上級者向けコースと表示されています。

ツークシュピッツェ

ヘルツォークシュタントは直訳すると「公爵の居場所」。バイエルン公のヴィルヘルム４世とルートヴィヒ10世がこの地域を狩猟に使っていたことに由来するそうです。

しかし狩猟を好まないルートヴィヒ２世にとっては、もっぱら自然に親しむ場所でした。

ここで読書や城の事業、国政に従事したとのことで、コッヘルの町に宮廷の職員たちや馬が集められたそうです。

山頂付近からの眺め

頂上の展望台に行きましょう。

展望台内部には、説明板があります。全部突合していると大変！

東側。先ほど行った十字架があるところです。

ヴァルヒェン湖の水の色は青くてとてもきれい。
最も深いところの水深は、192メートルだそうです。

いいお天気になってよかった。

広大な景色を眺めながら、軽食でエネルギー補給しました。

いつまでも見ていたくて、つい同じような写真をたくさん撮ってしまいます。

コッヘル湖とコッヘルの町。少し奥はベネディクトボイエルンですね。

ミュンヘンの街のほうを。
“あの白いのがアリアンツアレナ”　と言っている声が聞こえましたが、えぇっ、どれ？
逆に言うと、この山はミュンヘンの街から見えているということですね。

山小屋のところに戻って、お昼ご飯にしましょう。

ヘルツォークシュタントの山頂への道。たくさんの人が登っています。

お昼ご飯は、レンズ豆のスープ。もう少し薄味だといいのですが。

外のテラス席、眺めがよいところは満席。強い日差しを避けて、室内にしました。

ベルクガストハウス・ヘルツォークシュタント。
山小屋周辺は、いろいろな国からの多くの人で賑わっていました。

ヘルツォークシュタントのことは、今回コッヘル滞在を決めた後に調べていて知りましたが、手軽に山を楽しめる人気スポットなんですね。

山小屋まではバリアフリーなので、車椅子の人も訪ねてきていました。
ロープウェイ乗り場と山小屋の間の道からも、ヴァルヒェン湖と山々の素晴らしい景色が望めます。

時刻は午後２時過ぎ。ロープウェイ乗り場には少し列ができていました。

ロープウェイはあまり大きくなくて、ちょっとレトロな感じ。

ふもとのロープウェイ乗り場。
往復の料金は、16ユーロ（ゲストカード割引で13ユーロ）です。

山から下りて、ヴァルヒェン湖のほとりに来ました。
芝生の広場には、ピクニックのグループやくつろぐ人々。それにしても風が強い！

ヴァルヒェン湖。風が強いので波打っています。

湖畔の道を、ヴァルヒェンゼーの町の方へ歩きます。

この日は暖かかったので、泳いでいる人たちもいました。

ヴァルヒェンゼーの町のツーリストインフォメーション。

ツーリストインフォメーションの前の道から、ロープウェイのヘルツォークシュタントバーンが見えていました。
約800メートルを４分で登ります。

バスは１時間に１本。カフェでお茶してもよかったけど、あちこち歩き回っていたら中途半端な時間になったので、ベンチで湖を眺めてのんびり。

ヘルツォークシュタントとヴァルヒェン湖、山と湖の自然を満喫した１日になりました。