2023年8月時点のミャンマー　日本語学校とカフェのこと

2023/08/08 - 2023/08/17

ミャンマー北部、マンダレーとミンジャンにある日本語学校には、日本で働きたい生徒がたくさん(５００人から８００人)います。
特定技能者として日本に来るために真剣です。
なかには、村の期待を背負い、故郷との連絡が断たれるのを覚悟で来ている生徒も珍しくはないです。
僕は現地で校長職（ボランティアです）にあるため、ミャンマーの今の情勢についてコメントすることはできません(現地の人々に迷惑がかかるので)。
ただただ、日本で働く先を見つけてあげられたら、、、と強く思っています。

エリア その他の都市(ミャンマー)

生活の日本語。ミンジャンの日本語学校でで使用されているテキストです。

最近では、昔からある教科書(みんなの日本語)以外にも充実した教科書ができています。
ただ、まだまだ。

海外からの人材を募集したいならば、もっと日本語教育にも力をいれていいと思います。

日本人学生(戸田輝さん)による授業風景です。
日本語会話クラスなので、普通に日本語で大丈夫です。テーマは日本とミャンマーの違い、でした。
日本からリモートでもやっています。
報酬はありませんが、やりたい方、いませんか？

この日本語学校では、このクラスが上位クラスで、みなさんN3を持っています。
特定技能者として日本で働くこと、これを自分の夢として語ってきます。

ほぼ全員が農家で、農作業を手伝いつつ、学校からの課題をこなし、熱帯地方特有の暑い中、勉強を頑張っています。
　周辺に遊ぶところは皆無。そのうえこの地域はインターネットも遮断されたままですから、勉強以外にすることはないのです、というのもうなずけます。

中学二年生の私の娘の授業は、日本の行事について。
４５分にわたる授業だったようですが、可愛がられたようです。

森脇俊介さんの授業も終了。
一番暑いお昼過ぎになりました。
教室にはもちろんエアコンはありません。
これだけの人数が部屋にいると暑いだろうと思われるかもしてませんが、気のせいか、大阪のコンクリート街よりも涼しい気がしていました。
どこにも室外機がなく、周囲は土というのが大きいかもしれません。

圧倒的に女子が多いのですが、男子もいます。
僕は隣の教室で、介護面接の対策授業をしていました。

日本では介護を勉強する人は、専門学校生のイメージがあるかもしれません。しかしミャンマーでは、小・中学校や高校、大学が２年間、完全にストップしていました。

生徒たちは普通に大学生相当の学力があり、難しい日本語検定に次々とパスしていることから考えても、優秀な人材です。

学校には５００人から８００の生とがいて、日本への就労を望んでいます。
2023年8月現在、ミャンマーには、介護と食品と農業の分野しか開かれていませんが、送り出し機関や管理組合の手配もできつつあります。
ミャンマーは、このような情勢です。
就労支援に、ぜひご協力ください。

このTシャツが学校のユニフォームです。
今回の５人全員にプレゼントされました。

僕の家が喫茶店を始めたんです！
と明るく言うミョーさん。
授業後、さっそくみんなでいくことにしました。

喫茶店です。
日本に住む、こじゃれたカフェ好きな方々には、なにこれ？と思われるかもしれません。
僕も驚きました。喫茶店とはいえ、家の前に粗末なテーブルを置いただけです。

ただ、ミョーさんやそのご両親は、日本人たちが来てくれたことが嬉しいようです。近所の人たちもチロチロ見ています。

ミャンマーでは複数の副業をしている家庭が一般的です。ミョーさんの家でも、手巻きタバコ作りをやっていました。
値段は破格の安さで、５０本で１２０円くらいです。

出していただいたミルクティーは、なんと激美味！
これで３０円。
みんなで、がばがばおかわりをしまくりました。
ミョーさんの喫茶店を開きました！という発言。
その時の自信に満ちた笑顔と共に納得できました。
暑かったからかもしれませんが、感動的な美味しさでした。

しかし代金は受け取っていただけませんでした。
今日はお客さんなので受け取れない、、、といってニコニコされつつ、固辞されてしまいました。

マンダレーにはすみれ日本語学校があります。
学校と言っても、まあ、教室は３つ程度。
自宅を改造した個人塾くらいの施設ですが、ここに１５０人くらいの生徒がおり、２０年近くの長きに渡って留学生を輩出してきました。
マンダレーでは歴史ある学校なのです。

特定技能＝就職希望の生徒と、日本留学希望の生徒は、なんだか性質が違います。
やはり経済的な余裕の差でしょうか。

娘たちは日本語学校の生徒たちに、動物園に連れていってもらえることになりました。
もうニコニコです。
なんと、娘２人に１８人の生徒が付き添いです。笑

中には英語や中国語にも堪能な生徒もいますよ。

生徒たちが動物園に行っている間に、先生たちと次の学校の候補地を見に行きました。

これは４階建ての校舎に付いている庭の部分です。
畑もやれそうですね。

ミャンマーの通貨、チャットは暴落しており、とても安く感じてしまいます。
かなり広い（２００㎡）フロアが３階建てでお家賃は月１５万円程度。

円安に増してのチャット暴落。
２０２０年のときと比べて、円に対しても２倍弱の暴落ぶり。米ドルに対してはもっとすごいです。

炎天下でしたが、５つほど物件を見て回りました。
おつかれさま～
誰か日本語学校運営に興味ある方いませんか～

この旅行記へのコメント （4）

• Hitoさん 2023/11/06 22:34:16

  何かお手伝いできるかな？？

  はじめまして。一人旅が好きで、ミャンマーも大好きな国です。コロナ明けたらすぐに再訪したい国でしたが、情勢的に無理な状況でこの旅行記を拝見しました。長年、医療、介護分野で働いてます。現地の皆さんのお役にたてることがあれば、お手伝いさせてください。

• SHU2さん 2023/09/05 21:33:50

  頑張って下さい

  　私は、約15年前から東南アジア各国で、少しですが孤児院や僧院学校の支援をしてきましたが、2014年からは毎年ミャンマ－中心に支援活動をしています(全額自費です)。　　　　
  　現在ヤンゴンでは僧院学校とキリスト教の孤児院及び日本語学校。またバガンでは2つの僧院学校と、バガンとミンジャンの中間付近にある無医村(チョ－セ－ピン村)の支援をしています。2019年12月に行き、2020年3月にも行く予定でしたが、ミャンマ－の国内事情とコロナの関係で2019年12月以降はまだ行ってなく、なんとか今年の11月末に行くことにしました。
  
  　就労支援について：私の友人に介護施設を運営している人が結構いて、そのうち3名がミャンマ－からの研修生を受け入れてもいいと行っておりました。そのため本来なら2020年で受け入れ方法や条件などを調べに行くともりでしたが、日本やミャンマ－の状況から現在止まったままの状態です。
  　　
  　たしかミンジャンは、バガンからマンダレ－に行くOKバスが、途中に停まるところですよね？　　バスの運行とバスの検問が問題なければバカンから日帰りできるので、ミンジャンの日本語学校を見学できますか？
  　

• kazu83さん 2023/08/30 09:10:13

  初めまして

  
  初めまして
  私は日本に住んでおります。
  旅日記を拝見させていただきとても何か協力が出来ることがあればと思いました。
  ミャンマーの若い世代が日本で活躍して欲しいです。
  外国人特定技能を受入れする企業はあると思います。
  これからも頑張って下さい。
  
  
  
  
  
  

  関浩成さん からの返信 2023/09/01 13:55:21

  Re: 初めまして

  初めまして。
  励ましの言葉、ありがたいです。
  個人的な趣味で始めた活動ですが、現地で役職があるので、うかつな発言ができませんが、とにかく学生たちの望みを叶えてあげたいです。