ツアーで北部ベトナムとアンコールワット訪問⑦～タ・ブローム遺跡・トンレサップ湖クルーズ～

2023/07/04 - 2023/07/09

世界遺産を４カ所も回ってくれるという文句に惹かれ、阪急さんの「アンコールワットとベトナム北部周遊6日間」というツアーに旅友Ｈちゃんと参加した５日目後半の旅行記です。
だらだらと書き連ねてきたベトナム・アンコールワット旅行記も今回が最後です。

この日は早朝からアンコールワットの日の出を見に行き、朝食後、アンコールトム、タ・ブローム遺跡観光という行程でした。

１日目　ハノイ空港着　ハノイをミニ観光　ハロン湾ホテル泊・・・①
２日目　ハロン湾クルーズ　ニンビンホテル泊　　　　　　　・・・②
３日目　チャンアンボートクルーズ　
　　　　 シェムリアップ空港着　シェムリアップ泊　　　　　・・・③
４日目　アンコール遺跡観光　　ベンメリア遺跡　　　　　　・・・④
　　　　　　　　　　　　　　　アンコールワット　　　　　・・・⑤
５日目　　　　　　　　　　　　アンコールトム　　　　　　・・・⑥
　　　　　　　　　　

エリア シェムリアップ(カンボジア)

アンコールトム観光の次は、タブローム遺跡観光です。

タブロームは、アンコールトムを整備しバイヨン寺院を建てたジャヤーヴァルマン7世が母を弔う為に建てた仏教寺院です。

門はバイヨン寺院よく似た四面仏の顔が頂上部にあります。

門を通り抜けて振り返ってみると、このようなお顔。こちらの方が綺麗に残っていますね。

第一回廊入口。

寺院内はお馴染み三重の回廊となっていて第一回廊と第二回廊の間に、多くの建造物が建っています。

第二回廊入口。

タブローム寺院もバイヨン寺院同様、ジャヤーヴァルマン7世の息子によって、仏教寺院からヒンズー教寺院に改修されました。

建設当時は仏像が座していたと思われる壁。今は、跡だけが残ります。

破風には、ヒンズー教の神々のレリーフが残っていました。

この遺跡はアンジェリーナ・ジョリー主演映画『トゥームレイダー』のロケ地としても知られます。
Ｈちゃんはこの映画を見たそうで、映画ではこの遺跡に宝物があったそうな。なるほど、それらしい雰囲気です。

密林の奥深くに眠る遺跡といった雰囲気は昨日訪問したベンメリア遺跡同様『天空の城ラピュタ』の世界も連想させます。

樹齢３００年のスポン(ガジュマルの一種)が、遺跡と深く絡みあっています。これがこの遺跡の人気ポイント。

スポンの樹勢は不気味なほどの勢い。主役級の存在感です。

これなんか、深い木の根に遺跡が押しつぶされそうですね。

別名「しめ殺しの樹」だそうです。確かに・・・。

第三回廊。

回廊にレリーフはありません。

塔もいくつか残っていました。

この場所がタプローム遺跡一番の人気撮影スポット。

「中国人観光客の団体がいたら、ここで記念撮影は難しいです。写真の順番を並んで待っても、次々と抜かされます。彼らは、順番を待ちません。」
とガイドのポリンさん。
まだ中国からの団体客は来ていなかったので、私たちは並んで順番を待ち記念撮影することができました。

シェムリアップでは、中国の資本で新しい空港が建設中。
現在はタイやベトナムからシェムリアップに入国するしかありませんが、新しい空港ができれば日本からも直行便が飛ぶのではとポリンさんは言ってました。

空港の周辺には中国資本の大型ホテルも建設中とのことで、近い将来、以前のように中国から観光客が大挙押し寄せることでしょう。

比較的静かな時期に、アンコールワット観光できてよかったです。

これにてツアーの観光はすべて終了。マイクロバスで、観光バスの待つアンコールワットの駐車場に移動です。

マイクロバスは古い車でしたが、内装が綺麗にされていたのでＨちゃんのリクエストで写真をパチリです。

昼食は、シェムリアップ市内のレストランでクメール料理。ここのレストランは個別にお皿が運ばれてきました。

春巻き。ベトナムでもカンボジアでもよく出たお料理。毎日、食べた気がします。

麻婆茄子。

このお料理もベトナムでも、カンボジアでもよく出ました。綺麗に盛り付けられています。

豚肉とお野菜のお料理

デザートはアイス。

今回の旅行で初めてアイスを食せました。アイス、好きです。旨かった。

昼食後、ツアーの行程では昨日同様ホテルに戻り、３時まで自由時間です。
ツアーメイトの中には水着を持ってきている方が何人かいらっしゃって、ホテルの野外プールを楽しまれたようです。
私たちは、トンレサップ湖クルーズのオプションを申し込んでいたので、ホテルには戻らず昼食会場からガイドのポリンさんと車で３０分ほどのチュンクニアの船着き場に向かいました。

私たちが乗船したチャーター船。

オプショナルツアーの参加者は７名の予定でしたが、２名がアンコールトム観光の酷暑にやられたので５名の参加でした。５名＋ガイドのポリンさんが乗船。

港にはいろいろなタイプのボートが停泊していましたが、私たちの船が一番小さなタイプの船だったかな。

港を出てすぐに市場が見えてきました。

トンレサップ湖は、乾季は琵琶湖の4倍、雨季になると20倍以上に膨れ上がる東南アジア最大の湖です。かっては世界一を誇ったほど、豊富な漁獲高を誇ります。

市場は早朝開かれているそうです。チャンアンのボートクルーズとは違い、ガイドのポリンさんがいろいろ説明してくれるので安心です。

トンサレップ川をボートは進みます。目指すはトンサレップ湖！雨期はここもトンサレップ湖の一部になるようです。

ボートは屋根があって、かなりのスピードで走るので、川からよい風が吹いてきます。
日中のアンクルトム観光がかなり暑かったので心配していましたが、杞憂でした。気持ちよくクルーズできました。

しばらく進むと、川の両側に水上家屋が見えてきました。

トンレサップ湖には２万戸以上の水上家屋があり、世界最大級の水上村が築かれています。他ではちょっと見ることができない巨大湖の水上生活に触れることができるので、このクルーズは欧米の方々に人気だそうです。

ハンモックで寝そべっている人をよく見かけました。

家の手前に船。川の移動手段は船なので家の横にロープで括り付けています。

トンレサップ湖は雨期や乾期によって、面積も水深も大きく変わるので。人々は湖畔に家を建てることができません。川面に浮く家に住み、生活のほとんどを水上で過ごす水上村を築いて、湖とともに暮らしています。

屋根の上にソーラーをつけている家もちらほら。

電気はソーラーしか得る手段がありません。ポリンさんによると、税金は支払わなくてよいそうで、ベトナムからきている人も多いそう。(ベトナム人とカンボジア人のトラブルも多発しているそうです)　

これは学校です。学校も水上にあるんですね。

教室で勉強をしていました。

こちらはお店。

ブルーの鮮やかな家が、目に着きました。

この家も可愛いですね。

棺桶を積んでいる船が船着き場に向かっているのをポリンさんが教えてくれました。

ベトナムは土葬でしたが、カンボジアは火葬。遺体は陸地の火葬場に運ばれるそうです。

床屋さんで散髪しているところも見ましたが、写真撮影は間に合わず。

30分ほどでトンサレップ湖に到着しました。

写真は大きな船上レストラン。大型クルーザーのツアー客は、ここで船を降りて湖の風景を楽しんだり、食事をしたりします。

私たちが乗った小型ボートは、こちらに横付けます。

ポリンさんは、「ワニ園」と言っていました。

１階はレストランやお土産物屋。

２階はワニが飼育されていました。

３階の展望台からトンレサップ湖を見ることができました。

トンレサップ湖上の水上生活村。

湖畔にもたくさんの家がありました。

トンサレップ湖の詳しい説明を、ポリンさんから聞いた後、船着き場に引き返しました。

珍しい風景が続くので、あたりをキョロキョロ見まわしながら帰りました。

漁をしている人

水牛。

後で、ツアーの方から、トンレサップ湖ツアーの感想を尋ねられました。私とＨちゃんは、その土地特有の生活に興味があるのでドンピシャリでしたが、好き嫌いがはっきり分かれるツアーかもしれませんね。
他ではなかなか見ることができない水上生活の様子が見れて私たちは参加してよかったです。

２時過ぎにホテルに戻ってシャワーを浴び、３時にホテルロビーに集合して、楽しかった旅も終了。帰路につきました。
これからが長い！

１８時２０分シェムリアップからベトナム航空を利用して空路ホーチンミンへ。０時２５分ホーチンミンから福岡へ向かいました。

ホーチンミンから福岡へは、約５時間のフライト時間です。
写真は朝食。私がチョイスしたのはベーコンとスクランブルエッグ。

今回の旅は、最後にアクシデントが待っていました。

７時３０分に福岡空港着。入国手続き、荷物の受け取りを済ませて、地下鉄でJR博多駅までの移動はいつものようにとってもスムーズ。８時２０分には新幹線乗り場に到着することができました。
ところがあろうことか、山口県地方大雨のために私が乗車予定のこの新幹線から運転見合わせになってしまいました。(涙)　
新幹線に乗れれば、北九州には２０分足らずに行くことができるのに・・・。ドアも開けてくれません。

「遅れ１０分、嘘っぱちです！」
小倉行きの新幹線に乗車できたのは２時間後の１０時２５分！

旅行中は好天に恵まれましたが、帰国してから大雨のため大変な目にあってしまいました。まあ、でも、帰国してからだから、まだがいいか・・・。

ツアーは、観光名所に効率よく周れるし、荷物移動も楽。言葉が不安なおばちゃんたちは、海外は(最近は国内もだけど)ツアー利用だよね。と帰国してからＨちゃんと話しています。
秋も、国内ツアーではなく海外ツアーに参加したいな。