苗場山と赤湯温泉

2023/07/03 - 2023/07/04

三斗小屋温泉、法華院温泉に続く歩いてしか行けない温泉第３弾です。いずれも最短で徒歩２時間の温泉宿ですが、その道のりは段違いに険しく、ほぼ登山道、猛烈に蒸し暑いのもあってけっこう疲れました。しかし温泉や宿の雰囲気は抜群、訪れる人も少なくまさしく秘湯でした。

７/２　苗場に前泊
７/３　苗場山登山、赤湯温泉泊
７/４　下山

エリア 苗場(新潟)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

昨夜はふもとの苗場に前泊、冬はスキー客で込み合う苗場もこの時期は閑散としていて、夏季休業なのか廃業したのかわからないさびれた建物が目立ちました。私が宿泊したのは数十室ありそうな大きなロッジでしたが、宿泊客は私だけ、中国人らしき管理人さんが対応してくれましたが、まったく人の気配のない大きな建物は薄気味悪いですね。そうはいっても客室は快適で、ゆっくり休んで翌朝、５時に林道終点を目指して出発。

最短でも小日橋から徒歩２時間ですが、ふもとの元橋から４時間かけて歩く人も多いようです

鷹ノ巣峠、赤湯温泉まで清津川を大きく高巻いて登っていく最高地点。もう完全に登山道です

橋の上から露天風呂が見えました

赤湯温泉山口館、まずは素通りして苗場山へ向かいます

妖精のランプのようなギンリョウソウ

シャクナゲも咲いていました

猛烈に蒸し暑い道中、イワカガミが励ましてくれます

だんだん雲が晴れて侵食によって平らになった苗場山頂が見えてきました

頂上に上がる直前は急登の鎖場、もう少し

緩やかに傾斜する頂上台地は湿原となっていて天国のようです

苗場山 自然・景勝地

湿原ではワタスゲが満開でした

たくさんの池塘と遠くの山の風景

結局、10時間かけて到着。夏のあいだ半年だけの営業です

赤湯温泉　山口館 宿・ホテル

木造の山口館。本館と別館、好きな部屋を選んでと言われ、別館とちの間を選択

広い部屋にひとりだけ、今日の宿泊は３組３名。あとはご主人は不在のようで、おかみさんただひとり

玉子湯、３ヶ所ある湯船のうちいちばん人気という広い露天風呂

川の流れを見ながら登山の疲れを癒します

足元から気泡とともに湧く源泉、そのままで適温です

すぐ隣の薬師湯、明治の頃にはここに宿の建物があり内湯だったとのことです

青湯、名前の通り青っぽいお湯

河原には他にも温泉が湧いていました。いずれも鉄分の多い泉質のようです

夕食は山菜や地元野菜の天ぷら、きのこのみそ汁が並びました。なんと言っても薪で炊いているというご飯が最高においしい

夜になると行灯や灯油ランプが点ります

翌朝もういちど露天風呂に入ってから出発

温泉、宿はもちろん、おかみさんの雰囲気も抜群でした。歩いてしか行けないとは言っても荷上げは車やヘリコプターでできる温泉宿もありますが、ここは完全に人力、相当な苦労があることでしょう。体を気を付けていつまでもそのままで営業していることを祈りつつ、下山しました。

おわり