2023/06/25 - 2023/07/02
1392位(同エリア16384件中)
オカンさん
パリ美術館巡りの旅、2日目後半。
オルセー美術館を出て、コンシェルジュリーとサントシャペルをセットで観覧。
その後は…
実はオルセー美術館よりも楽しみにしていた
クリュニー国立中世美術館へ。
「貴婦人と一角獣」に会いに行きます。
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よーく見てね。
「ラ・サマリテーヌ」前に
草間弥生さんの巨大オブジェが!
ルイ・ヴィトンとのコラボ第二弾。
右岸でやっていますが、左岸からでも見えました。 -
シテ島にやって来ました。
地形としてはセーヌ川の中洲なのですが
あまりにも建物がギッシリあるので「中洲感」は全くありません!(中洲感て…)
サントシャペルとコンシェルジュリーをセットで観覧します。 -
コンシェルジュリーの方が空いているのでこちらから。
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この先にセキュリティチェックがありますが…
なぜここで、こんな面白い事に遭遇するのか?
役者さん?芸人さん?
検査係の方がすごい演技力で、バッグの中に恐ろしいものが入っているかのようにチェックするのです。
(笑えます!私の前の女の子はホントにびっくりしてましたが)
混んでないので一人一人にやってくれましたが、交代制なのでこの人に当たるかはわかりません。 -
コンシェルジュリーは牢獄のイメージでしたが、中は中世のお城です。
サントシャペルと共に「シテ宮」として時の権力者の居住地だったそうです。 -
「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」だけど、何か関係あるの?
調べてみたら、この背後の城は当時の「シテ宮」で、右端の塔がサントシャペルらしい。
コンシェルジュリーは元は宮殿でしたが、14世紀頃から牢獄として使われるようになりました。
同じく牢獄としても使われた「ロンドン塔」と立地が似てる気がしました。 -
かなり広いのですが、牢獄跡も一部公開されていました。
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マリー・アントワネットの独房だった部屋。
現在は祈祷室になっています。 -
その独房は半地下でした。
この半地下の窓から、マリー・アントワネットは中庭を見る事ができたそうです。
(ベルサイユのばらより) -
「M.A」のイニシャルを象ったステンドグラスですのよ。
喋り方がおかしくて?
だってわたくし、ベルばら世代ですもの。
お若い方々は知らなくてもよろしくてよ。 -
これが「女囚が散歩する中庭」
マリー・アントワネットは半地下から、この中庭を眺めていたと言われています。 -
ベルばらの登場人物
ロザリー・ラ・モリエールも実在した人物で、アントワネットの最後の幽閉生活は、彼女の証言により詳細がわかったと言われています。 -
続いてサントシャペルに来ました。
ノートルダム大聖堂が修復中なので、こちらに集中するのでしょうか?それともいつもこんなに混むの?
「チケット持ってる人」の列もなかなか進みませんでした。
でも待った甲斐がありましたよ~。
360度ステンドグラス。
動画も撮りました。 -
ヨーロッパの教会でいくつかステンドグラスを見ましたが、サントシャペルはまた格別です。
とにかく細かい!
ガラスの数は千枚以上…。気が遠くなりますが、まさに宝石箱の中にいるようです。
バラ窓も見てみます。 -
ちょっと寄ってみます。
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いや、もうちょっと寄ってみます。
こちらも細かすぎて驚きます。
13世紀、ルイ9世(サン・ルイ)の命により建設されました。
あまたの戦火をくぐり抜け、今に至ります。 -
シテ島からカルチェ・ラタンへ移動。
大した距離ではないけど、疲れてきたのでバスに乗ります。
クリュニー国立中世美術館。
2020年にリニューアルされましたが、過去の写真を見る限り絶対以前の方がよかったのではないでしょうか? -
この場所はそもそも古代遺跡なんです。
浴場跡がしっかり残っています。
長い長い歴史があるこの建物は、様々な使われ方をしてきたようです。 -
リニューアル後は明るいイメージ。
-
展示物の内容も年代も多岐に渡ります。
写真のような聖遺物箱、装飾品から彫刻、タペストリー、ステンドグラス、祭壇などなど…。
あまりに多すぎて写真は撮るの、やめました。
古代から初期中世、大体15世紀までの様々な物を所蔵していますが、ルネサンス期の物だけ抜けています。
(ルネサンス期の物だけ、別の博物館が所蔵している) -
この中庭も見どころいっぱいなのです。
ガーゴイルやグロテスク文様もいっぱい。 -
リニューアル後はカフェになっていますが、井戸は残っています。
テーブルに座ったまま撮ったのでガーゴイルが見えないけど。
レモネードを飲んで一服したら、いよいよご対面です。 -
遂に会えました。
「貴婦人と一角獣」
6枚からなるタペストリー。
10年ほど前に日本にも来ましたが私は見逃してしまったので、やっと会えました。
15世紀フランドルで制作されたといわれています。
19世紀末、ある古城で発見され
女流小説家ジョルジュ・サンドが作中で賞賛したことにより世に知られる。
この魅力的なタペストリーをよくぞ発見、修復、保存してくれたものです。
そして謎のストーリーも併せ持つ。
6枚のうち5枚は、人間の「五感」を表現している事まではわかっていますが、6枚目の解釈は謎なのです。
五感に関しても、更に何かのメタファー(隠喩)なのか…。 -
リニューアル前とはタペストリーの順番も変わっているようです。
この旅行記では、現在展示されている順にご紹介します。
触覚
貴婦人が一角獣の角を触っている。
この作品の前ではギャラリートークをしていたので、写真が撮りづらかった。 -
味覚
貴婦人がドラジェ(お菓子)を鳥に与えている。 -
嗅覚
貴婦人が花輪を作っていて、猿が花の匂いを嗅いでいる -
聴覚
貴婦人がオルガンを奏でている -
視覚
貴婦人が持つ手鏡に一角獣が映っている
なぜか一角獣が貴婦人のスカートをめくり上げている。
心なしか貴婦人の表情がイヤそうに見えます(笑)
ライオンも「見てない見てない」と、視線をそらしてるようで面白い一枚。 -
最後のタペストリーは謎とされています。
貴婦人が着けていたネックレスを、侍女が持つ箱に戻して(あるいは出して)いる。
背後のテントには
「A mom seul desir /
我が唯一の望みに」
この解釈は謎とされていますが
第六感のようなものか?それとも欲望を指すのか?
とにかく色んな解釈があります。
愛とか理解という解釈もあります。
あの頃のフランドル絵画には、言い伝えや教訓めいたものが多いような気がするしなぁ…。
現在はライオン、一角獣、三日月のモチーフは、依頼主の名前や領土に関わるという説が有力なようです。
依頼主や所有者が特定されてくると今後新解釈があるのか、それともミステリーのままなのか。
ハッキリさせずに考察したり討論したりってゆうのも、フランス人は好きそう。
そもそもタペストリーはもう2枚あるとも言われていて… -
文字部分の拡大。
小学生の団体、高齢者のグループ…
この日もギャラリートークが大盛況で、展示室も人数制限しながら入室していました。
せっかくなので2回、入室しました。
このタペストリー、ハリー・ポッターの映画ではグリフィンドールの談話室にも飾られていたし、機動戦士ガンダムにも登場しているらしいです。 -
クリュニーの近くにはソルボンヌ大学もあり「カルチェ・ラタン」と呼ばれるところ。
最近爆発事故がありましたね。
クリュニーの向かいにモノプリがあるので覗いてみましたが、品揃えはイマイチでした。
ここでモノプリ情報。
マイバッグをお土産として買うのは、日本人以外あんまりいないらしいです。
だからお土産コーナーにはありません。
レジ近くに置いてあります。
精算は基本セルフレジで、有人レジはあっても条件付きのようでした。
セルフレジの近くに係の人が必ずいるので、困った時は何とかしてくれます。(私も含めセルフレジで困る人が多数発生してるので忙しそう。でも親切に対応してくれます)
防犯タグも、係の人が外してくれます。
レジ出口から出る時は、レシートについているバーコードを通さないと出られません。
(YouTube見ておいてヨカッタ) -
オデオンのバス停でもインベーダー発見!
パリの色んな所で見かけます。
お夕飯はモンパルナスのモノプリ(こちらは品揃え豊富でした)でサラダとサンドイッチを買って済ませました。
夜は10時近くまで明るいのですが、1人ディナーはさすがに勇気がなかったです。
今日は2万歩越え。
疲れました。
セーヌ川見てからテンションがおかくしくなり、欲張って歩き回ってしまいました。
夜中に両足つって死ぬほど痛かった(゚д゚lll)
次回は3日目の前半
「パリ美術館巡り④ オペラガルニエとギャラリーラファイエット」です。
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この旅行記へのコメント (6)
-
- ちゅう。さん 2023/07/15 19:45:24
- はじめまして
- オカンさん、こんばんは
ご挨拶が遅くなり失礼しました
フィリピン留学の旅行記、おそらく同世代で、興味深く拝見しました。
新しく始まったパリ編も、写真は美しく、キャプションも丁寧かつ臨場感があり、先がとても楽しみです。
遅ればせながら、フォローさせていただきますね。
今後ともよろしくお願いします(=^x^=)
ちゅう。
- オカンさん からの返信 2023/07/15 20:03:51
- Re: はじめまして
- ちゅう。さま
はじめまして。
コメントくださりありがとうございます。
私の雑な旅行記を読んでくださるなんて。
同世代なのですね。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。
私もフォローさせていただきますね。
これからもお互いに元気で、楽しく旅ができたらいいですね!
オカンより
-
- マダムKさん 2023/07/14 20:38:40
- ステンドグラスが素敵♡
- オカンさん
こんばんは
ヨーロッパは街歩きしているだけで、ウキウキします。
建物が素敵なんですもの。
サントシャペルのステンドグラスは圧巻ですね。
見に行きたい~。
恥ずかしながら、「貴婦人と一角獣」は知りませんでした(*ノωノ)
オカンさんの説明がとてもわかりやすく、勉強になりました。
ワタクシもベルばら読みましたわよ。
オカンさんよりさらに上の世代でございます。おほほ。
マリーアントワネットの独房は、ステンドグラスにイニシャル付きなんですね。
続きが楽しみです。
K
- オカンさん からの返信 2023/07/14 22:18:52
- Re: ステンドグラスが素敵♡
- マダムkさま
こんばんは。
コメントくださりありがとうございます。
ベルばらごっこに乗ってくださり光栄ですわ!
マダムKさんも多感な少女時代にベルばらを読んだのですね。
以前オスカルに「さま」をつけたら娘がドン引きしてましたー(笑)
古美術については、うっすい知識しかありませんが、私の好奇心が赴くままのひとり旅です。
こんな私の旅行記にお付き合いくださり、ありがとうございます。
次回は美術館ではなく、ベタな観光です。
オカンより
-
- ぽぽさん 2023/07/14 06:27:48
- 貴婦人と一角獣
- オカンさん
おはようございます(^^)
『貴婦人と一角獣』鑑賞できて良かったですね。
お恥ずかしいですが、私は知りませんでした(^^;;
オカンの旅行記で今更ですが一つ賢くなりました。
貴婦人の横で、猿が花の匂いを嗅いでたり
貴婦人が持つ手鏡に一角獣が映ってたり
コメントがなければ見逃してました。
夜中に両足攣ったなんて!
痛くて声も出ないですよね。
私も台湾で攣ったので、あの痛さわかります(๑º﹏º๑)
ぽぽ
- オカンさん からの返信 2023/07/14 07:21:18
- Re: 貴婦人と一角獣
- ぽぽさま
おはようございます。
いつもコメントくださりありがとうございます。
貴婦人と一角獣の展示室は作品管理のため、めっちゃ暗いのと、フラッシュも禁止なのでボンヤリした写真しか撮れませんでした。
ちゃんと見てくださりありがとうございます。
今回の旅行では欲張って、体力の限界まで頑張ってしまいました~。
もう2、3箇所行きたい所がありましたが諦めました…。
オカンより
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