2023/07/09 - 2023/07/09
423位(同エリア2031件中)
ロク69さん
2019年以来、4年ぶりのスイス・ハイキングの旅。ツェルマット7泊~フィーシュ10泊の旅が始まった。
ハイキング1日目の7月9日(日)は、ゴルナーグラートからホーテリグラートを目指す。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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滞在するホリデー・アパートは駅から徒歩5分の定宿、今回で5回目の滞在だ。朝6時ごろ、部屋のベランダから見上げるマッターホルンの頭は紅く色づく。
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朝のツェルマットの村を眺める。まだ静かに眠っているような印象だ。
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本日のルート図、中央下のゴルナーグラート駅を出発し右端のホーテリグラートまで登る。そこから北と西方向に降ってゴルナーグラートゼーを経てローテンボーデンまでのコース、登り265m、降り541m、距離6.0kmだ。
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始発7時の列車で出発、期待に違わぬ絶好の快晴だ。列車がどんどん高度を上げると、スックと立ち上がるマッターホルン(Matterhorn、4478m)が見事に見えてくる(車窓から)。
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右手には4000M級の山並みが見事だ。徐々にそのピークが現れる様子は名優たちの登場を思わせる。
中央に、チナールロートホルン(Zinalrothorn、4221m)の尖峰、左は白い頭のヴェーレンクッペ(Wellekuppe、3900m)、釣り尾根の左はオーバーガーベルホルン(Ober Gabelhorn、4063m)、左端には雄峰ダン・ブランシュ(Dent Blanche、4357m)も見える。 -
オーバーガーベルホルンとヴェーレンクッペの拡大。ゴツゴツとした岩陵の山肌が男性的な力強さを感じる。
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こんもりとして雄大なブライトホルン(Breithorn、4163m)、左のツイン峰カストール(Castor、4225m)とポルックス(Pollux、4089m)も朝日を浴びて白く輝く。ブライトホルンのすぐ右の黒い三角ピークは、クライン・マッターホルン(Klein Matterhorn、3883m)だ。このクライン・マッターホルンまではトロッケナーシュテック(TrockenerSteg、2929m)から大型ロープウェイで歩かずに行ける。
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ゴルナーグラートには7時35分に到着、左のモンテ・ローザ(Monte Rosa、4634m)の双耳峰と銀の鞍と呼ばれるゆったりとしたリスカム(Liskamm、4532m)が見える。手前の氷河はグレンツ氷河(Grenzgletscher)だ。
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モンテ・ローザ山群の拡大。スイス最高峰の山で最高のピークはデュフォール・シュピッツェ(Duforspitze、4634m)、右奥のピークだ。左の白いピークはノルドエンド(Nordend、4608m)だ。
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反対の北側に眼を転ずれば、スイスを代表する名峰群が揃う。左からチナールロートホルン(Zinalrothorn、4221m)、右に2つのモマン峰(3963m、3863m)を経てシャリホルン(Schalihorn、3974m)、端正な三角のワイスホッルン(Weisshorn、4505m)へと続く。右手前の緑の山肌を持つ2峰は、プラットホルン(Platthorn、3345m)とメッテルホルン(Mettelhon、3405m)だ。
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さらに左へは、ヴェーレンクッペ、オーバーガーベルホルン、ダン・ブランシュ、マッターホルンへと続く。それにしても真っ青な青空の下で眺める山々の素晴らしさに魅入られる。
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改めてモンテ・ローザからリスカム、カストル、ポルックスの白い山並み。中央を流れるのはグランツ氷河だ。
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良く眼を凝らすとモンテ・ローザの右下の岩稜にうすく光る水色の小屋が見えている。2015年に行ったモンテ・ローザ小屋(MonteRosa Hütte、3882m)だ。当時はガイドレスで我が家だけで氷河を一部越えて登高できた。
参考:2015年の記録
https://4travel.jp/travelogue/11033942
https://4travel.jp/travelogue/11034221 -
大展望に満足して、7時50分に本日の目的地ホーテリグラート(Hohtälligrat、3273m)に向けてスタートする。出発から30分地点で振り返って見る。下の湖は後で行く予定のゴルナーグラートゼー(Gornergratsee、2916m)青く望まれる。マッターホルンとダン・ブランシュのそろい踏みが見事だ。
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少し右手はダン・ブランシュとオーバーガーベルホルン、ヴェーレンクッペが並ぶ。
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さらに右には、シャリホルン、ワイスホルン、ちょっと低いブルネックオルン(Brunegghorn、3831m)が続く。
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アップダウンを繰り返し大小の岩を辿ってコースは進む。残雪が現れた地点で先行するカップルに追いつく。挨拶を交わして先行する、振り返ればマッターホルンと重なる二人がちょっとした絵になったようだ。
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残雪が多くなり左側は切れ落ちたルートにやや苦労して通過する。先行していた2人はまだ乗り越え地点に留まっているのが分かる。
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さらに進むと出発点のゴルナーグラートとマッターホルン、ゴルナーグラートゼーが一緒に見える地点を通過する。
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ゴルナーグラートゼーを挟んだマッターホルンとダン・ブランシュ。
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ワイスホルンとシャリホルンも並んで見てみよう。手前のプラットホルン、メッテルホルンの背後に立ち上がる2峰は端正かつ雄大に思える。
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ピークに近づくと傾斜は強くなり、さらに残雪の上を登るので結構消耗する。冬場にはスキーリフトが利用できると聞いた。
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9時6分にホーテリグラートに到着、出発点から1時間16分の所要時間だった。上の展望台へ上がろうとしたが鉄柵があって残念ながら入れなかった。
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ブライトホルンの山並みは安定感がある。
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モンテ・ローザとリスカムの展望。右下の池はゴルナーゼー(Gornersee、2592m)、その右のモレーンの上部左横にモンテ・ローザ小屋が小さく見える。
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マッターホルンとゴルナーグラートのホテル、ゴルナーグラートゼーをまとめて眺める。相変わらず雲一つない快晴が嬉しい限りだ。
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これまで見えていなかったミシャベル山群が現れる。左奥にドム(Dom、4546m)、右前に鋭いテーシュホルン(Täschhorn、4491m)右になだらかなアルプフーベル(Alphubel、4206m)が見える。さらに眼を惹くのは長大なモレーンの連続とその襞に満ちた造形がすごい。またモレーンの向こうに、シュテーリゼー(Stellisee、2538m)と右にフルーエ小屋(Berghaus fluhalp、2617m)が認識できる。さらに中央手前には茶色のオーバーロートホルン(Oberrothorn、3414m)、左端にはロープウェイが通うウンターロートホルン(Unter Rothorn、3103m)が見える。
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そのモレーンとシュテーリゼー、フルーエ小屋の拡大。
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約8分の休憩後、ゴルナーグラートゼーを目指して降りはじめる。ミシャベル方面にはアラリンホルン(Allalinhorn、4027m)が見える。手前の黒い鞍部はプフルヴェ峠(Pfluwe、3155m)だ、2015年にシュテーリゼーからフルーエアルプを詰めて登った思い出の峠だ。
参考記録:
https://4travel.jp/travelogue/11036146 -
北の遠くを遠望すると、微かながら右にブリュムリスアルプ連峰(Blümlisalp、3660m)とドルデンホルン(Doldenhorn、3638m)がうすくながら見えている。
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進むコースは一部残雪の上を歩き、雪がないと湿った粘土質のぬかるみに近い土を踏んでいく。右にはドム、テーシュホルンが一際高い。手前左はオーバーロートホルンだ。
参考:オーバーロートホルンへ登った記録
https://4travel.jp/travelogue/10360607 -
ついにゴルナーグラートゼーが見えてきた。何の変哲もない丸い池だが、周囲の名峰群を映し組むときは素晴らしい湖面となる。先ずは、マッターホルンの投影、リッフェルゼーとの違いは左にリッフェルホルンの斜面がないので、山容が丸ごと映し出されることのようだ。
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湖面近くまで降りてもう一度眺めると、大きくなった構図が素晴らしいと思う。
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さらにダン・ブランシュ、オーバーガーベルホルン、ヴェーレンクッペ、チナールロートホルンまでも映し出されているではないか。真っ青な空と映し出す湖面のブルーが美しい限りだ。
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さらにドム、テーシュホルン、アルプフーベルのミシャベル山群までも角度を変えれば見ることができる。
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アラリンホルン、リンぷフィッシュホルンまでも取り込んでいる。右端のロープウェイ駅が先ほど通過したホーテリグラートだ。
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終点のローテンボーデン近くからミシャベル山群をもう一度見ておこう。
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ローテンボーデン駅に近付くとリッフェルゼーも下方に見えてくる。リッフェルホルン、マッターホルンを映す湖が近づいてきた。
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ローテンボーデンには10時43分に到着、5分後に来た列車でツェルマットへ戻った。本日の全行動時間は2時間52分、うち休憩8分、実動2時間44分だった(行動距離6.4km、登り281m、降り559m)。
快晴の中、今年最初のハイキングを素晴らしい展望を享受できて本当に良かったと思っている。
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