2023/06/04 - 2023/06/04
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pctechさん
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唐招提寺の御影堂の特別拝観に行ってきました。
毎年6月に3日間だけの御影堂の開扉期間が今年は5日間と長めだそうです。
鑑真和上坐像のある御影堂には東山魁夷の襖絵があり、東山魁夷の集大成とも言える大作は鑑真和上への崇敬が込められているのを感じとても感動的でした。
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近鉄西ノ京駅下車
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駅を出て2分くらいに薬師寺があります
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唐招提寺まで歩きます
綺麗で情緒ある街並み -
歴史の道みたい
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徒歩10分くらいで唐招提寺に到着
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唐招提寺の一番奥にある御影堂
朝9:30くらい -
チケットを購入すると1時間ごとの整理券を渡されます。私は10時の枠なのでまた10分前くらいに並んで下さいと言われる。
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まだ少し時間があるので近くの鑑真和上御廟へ。
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門をくぐると一面の苔庭が!
こんなに綺麗な苔庭は久しぶり。皆さん口々に綺麗~!を連発されています。 -
鑑真和上の墓所
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9:50に御影堂に戻ると既に行列
暑いので日傘を持ってくれば良かった -
国宝のある御影堂の中は写真撮影禁止なのでお庭だけ
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こちらはある記事から拝借した写真だけど、実際にこんな感じでした。
ぐるっと180℃、東山ブルーの世界です。もう溜め息もの。 -
こちらもある記事から拝借した鑑真和上坐像
真ん中に鑑真和上坐像、その両端に東山魁夷の襖絵 -
こちらもある記事から拝借した鑑真和上坐像の右側の襖絵
鑑真和上坐像の両端の襖絵のタイトルは"濤声(とうせい)"
5回もの日本への渡航失敗、失明という鑑真和上の試練を現したようなこの東山魁夷の襖絵。鑑真和上坐像とこの襖絵は是非ともセットで見るべき。
私だけではなく畳の間に座り吸い込まれるように見ている人も多かった。 -
こちらもある記事から拝借した鑑真和上坐像の左側の襖絵
実際に見ないと分からないけど、国宝の鑑真和上坐像と魁夷の障壁画があるこの空間は何と表現したら良いのか、、
崇高さと、ただただ感動してしまいました。 -
こちらもある記事から拝借した襖絵
"山雲"
ずっと見ていたくなる
ほかにもいくつかの東山魁夷の襖絵があります。
御影堂の中を一巡して、スタッフに断り、再度もう一巡して見てまわりました。 -
お土産に鑑真和上の故郷である中国のけい花という花の香りがするお線香
凄く良い香りで3箱購入
GWごろに御影堂の庭にもこのけい花の花が咲くそうです。 -
東山魁夷のデザインの扇子も購入。2800円
この扇子が非常にハイクオリティで煽ぐと風が違う!スタッフに聞いたら骨組みは京都の有名な老舗のものらしく普通はこの値段では買えないらしい。
男物サイズだけどあまりに良品なため自分用に購入。 -
御影堂の特別拝観は素晴らしい時間でした。
御影堂の公開が今年は6/3-6/7までで、実は昨日から一泊二日でホテル付き新幹線のJTBのパッケージを購入していましたが、あの大雨で昨日の午前中は新幹線が運休。昨日は一日新幹線は大混雑だったし、私は今回は土日しか行けるチャンスがないしと、とりあえずチケットはキャンセルしました。また来年リベンジするかと思ったものの、やはりどうしても特別拝観に行きたくなり昨夜急遽夜行バスで奈良に入りました。夜行バスは苦手で案の定よく眠れずに不眠なまま、野暮用を片付けてから唐招提寺に向かったのですが、悩んだもののやはり行って良かったです。
大好きな東山魁夷の作品は美術館で色々と見ていますが、唐招提寺の襖絵はまた別格でした。
何故今まで観に行かなかったのか自分でも不思議。
唐招提寺という歴史ある建物の中にある御影堂、国宝の鑑真和上坐像、そんなスピリチュアル的にも素晴らしい空間での魁偉の大作。
この場所に一般客として実際に訪問した後に東山魁夷は障壁画を引き受けることを決意します。
10年もの歳月をかけて完成させた大作は圧倒的迫力とまるでそこに東山魁夷がいるかのような錯覚まで。
御影堂にいる間はわたしは別世界にいました。
国宝の鑑真和上坐像と並んだ襖絵は、私の稚拙なボキャブラリーでは表現できないのが残念です。
何年か前に東京の美術館でこの襖絵だけの展覧会がありましたが、やはり唐招提寺の御影堂で鑑真和上坐像を中心に観るべき作品だと思います。
ガヤガヤと沢山の見物客と見るのではなく、ひとり静かに鑑賞できたならどんなに素敵でしょう。
静かに鑑賞できないのが本当に残念です。
こんなに心震える場に出会えたのは久しぶり。
バチカンのシスティーナ礼拝堂のミケランジェロのアダムの創造を見て以来かな。。
裏話だけど、御影堂の襖絵は最初は他の有名日本画家に依頼があったらしく億単位の制作料を提示され、唐招提寺は当時はそんな余裕はなく困って東山魁夷にお願いしたらしい。(その最初の方は誰だろう、、当時の日本画家の大家の何人かを思い浮かべる)
東山魁夷は10年もの歳月をかけ、タダ同然で引き受けたそうです。鑑真を知ろうと書物を読み漁り取材や日本全国、中国へのスケッチ旅行を重ね、完成された障壁画。東山魁夷の絵はそういった奥深さが絵にも現れていると思う。
鑑真和上の人生や東山魁夷のそういった背景を思いながらの御影堂は本当に素晴らしかったです。
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