苦難続きの青森旅行２泊３日②十和田湖、蔦七沼、睡蓮沼

2021/10/21 - 2021/10/23

４トラベル会員になる以前の、１年半以上前の旅になります。記憶がおぼろげで、写真も少なめですが、記念に残しておきたくて、旅行記をアップすることにしました。

奥入瀬渓流と八甲田に行きたい！と２泊３日の旅行を計画しましたが、大雨の中の渓流散歩になったり、雪の中の山歩きになったり、食料難民になりかけたりと、なかなか苦難続きの旅になりました。

全行程です。
１日目 移動＋奥入瀬渓流、十和田湖散歩
２日目 十和田湖RIBツアー＋蔦七沼散歩
３日目 青森ねぶた会館＋三内丸山遺跡
旅行記はそれぞれの日によって、３つに分けました。

この旅行記②では、２日目の十和田湖ＲＩＢツアーと蔦七沼散策、八甲田睡蓮沼から酸ヶ湯温泉までの辛かった雪中行軍(？)の様子を紹介させていただきます。

本日の歩行距離　10.5ｋｍ

エリア 奥入瀬・十和田湖(青森)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

アドベンチャーロッジに宿泊した翌日の朝。早起きして、湖のほとりの遊歩道を歩いてみることにしました。アドベンチャーロッジは湖岸にあるホテルなので、ホテルを出たらすぐに美しい湖のほとりに出ることができます。朝日を浴びて輝く紅葉が素敵です。

Tabist アドベンチャーロッジ 十和田湖 宿・ホテル

塚のように、ここだけ盛り上がっている岩があって、そこから木が生えていました。

紅葉の時期にはまだちょっと早いかなぁという感じではありますが、ところどころきれいに色づいています。

十和田湖 自然・景勝地

振り返って、反対方向の眺め。
うん？ なんか白い靄のようなものが湖面から立ち上っています。

アップで。
今朝はとっても冷え込んでいるので、けあらしなのかな？

岩肌の模様も美しく、コンパクトにまとまっている感じが素敵！

湖のほとりの木々も色づいています。

散歩の後は、９時に予約をしていたグリランドさんのRIBツアーに参加しました。
RIBとは、Rigid Hull Inflatable Boat の略称で、FRPやアルミで作られた硬い艇体の周りに、膨らませることの出来るチューブを取り付けたボートのことだそうです。波の荒いところでも安定した航行ができるので、軍や救助隊などでも使用されているボートです。
アドベンチャーロッジに宿泊すると、このRIBツアーが割引になる上に、ボート乗り場まで送迎してもらえます。足がない私にはとてもありがたいサービス。

グリランド 十和田湖 RIBツアー 自然・景勝地

すごいスピードで、爽快感抜群です！
あっという間に湖の真ん中辺りまで来ました。

イトムカの入江にやって来ました。
イトムカとはアイヌ語で「光輝く水」という意味だそうです。この入江は特別保護区内にあるので、陸上からは行くことができません。また小さな入江なので、遊覧船などが入ることもできません。このRIBツアーかカヌーツアーでしか訪れることができない場所なのです。私がRIBツアーに参加したのも、この入江が目当てでした。光が当たると更に綺麗だそうですが、早朝だったので、まだ光が当たる時間ではないのが残念でした。それでも独特の色で美しい入江でした。

同じく入江の中。

入江を出て、紅葉している湖岸付近をゆっくり廻ってくれました。

昨日とはまるで違って、今日はいいお天気です。

左手の方の崖肌が真っ赤です。酸化鉄を多く含んでいて、赤くなっているそうです。

紅葉の見頃はまだ少し先のようですが…

十分に美しいです。

湖岸の辺りが主に色づいていますが、崖の上も日当たりが良いところは紅葉しています。

もう少ししたら、もっと綺麗に紅葉するんでしょうね。

切り立った崖が噴火によってできたカルデラ湖であることを思い出させてくれます。

大満足のRIBツアーが終わって、近くのバス停を探していたら、グリランドの方が子ノ口(奥入瀬渓流の始点)のバス停まで送ってくださいました。とっても親切！　バスの本数が少なく、バス停も遠いので、本当に助かりました。
次のバスが来るまで時間があるので、時間まで奥入瀬渓流の遊歩道を少し散策することにしました。

奥入瀬渓流 自然・景勝地

川の方から見る銚子大滝。

すてき～！ 虹が見えます。

銚子大滝 自然・景勝地

銚子大滝から少しだけ子ノ口側に移動したところにある寒沢の流れです。見逃しやすいのでお気をつけて。現に私は昨日スルーしちゃったかも。

この後、子ノ口バス停までは戻らずに、銚子大滝バス停でバスに乗ることにしました。

奥入瀬渓流寒沢の流れ 自然・景勝地

蔦温泉バス停で下車し、昼食をとった後は、蔦七沼(蔦沼・鏡沼・月沼・長沼・菅沼・瓢箪沼・赤沼の7つの沼)のうちの６つの沼をめぐる「沼めぐりの小道」を散策しました。なぜ６つかと言うと、赤沼だけが離れた場所にあるからだそうです。

写真は紅葉が美しいことで有名な蔦沼です。10月中旬が見頃とのことですが、これは終わってしまった状態なのかな？？？…だとしたら、今年は早かったんでしょうか？　残念ではありますが、背後に見える八甲田連峰の山がきれいなので良し！

蔦七沼 自然・景勝地

ブナの原生林の中を上って行きます。

蔦の森 自然・景勝地

鏡沼です。蔦沼までは人が多かったのですが、そこから先は静か。原生林の中にひっそりとある鏡沼はなんだか神秘的な雰囲気です。

川も流れています。

奥入瀬渓流とはまた違った清楚な流れ。

月沼です。色づいた木々と立ち枯れの木がなんとも風情があります。水鏡も美しいですね。

なんか臼みたいな切り株がありましたｗ

長沼です。沼の手前が浅瀬になっていて、奥は波立っているのに、手前が水鏡になっているのが面白いですね。沼の奥にある緑の岸辺や木々の向こうに見える山も美しいです。

光を浴びると、木の葉も輝いて見えますね。

木の葉のフレームから覗く菅沼。

最後の瓢箪沼です。

蔦沼以外はほとんど人はおらず、素敵な沼を静かに見て回ることができました。距離は2.9ｋｍほど、所要時間は１時間ほどです。多少のアップダウンはありますが、それほどハードではありませんので、ぜひ蔦沼以外も行った方がいいと思います。

散策後、次のバスまで時間があるので、蔦温泉旅館の日帰り入浴を利用させていただきました。大人800円です。
建物も浴場も歴史を感じさせる素敵な造りになっていました。

蔦温泉旅館 宿・ホテル

入浴後は休憩所で、美しい庭を眺めながらのんびりとすることができました。あ～、幸せ。

蔦温泉からバスに乗り、睡蓮沼バス停で下車しました。車で15分ほどしか離れていないのに、急に雪景色に変わりました。八甲田連峰が美しく見えることで有名な睡蓮沼は標高995ｍ。決して高いというほどではありませんが、実はこの辺り一帯、例年より早い積雪となったようなのです。

睡蓮沼 自然・景勝地

水鏡が美しいですね。

睡蓮沼はあっという間に見終わったのですが、問題はこの後です。次のバスは１時間半以上来ないのです。こんなところで１時間半もじっとしていたら凍えちゃうので、今夜の宿、酸ヶ湯温泉まで車道を歩いて行くことにしました。距離にして4.8ｋｍ。歩けない距離じゃないと軽く考えていましたが、これが本当にしんどかった。周りは雪景色なので、歩いても歩いても景色が変わらないし、くねくね山道なので、先は全然見えないし、段々暗くなってくるし。一体、いつになったら酸ヶ湯温泉に着くの～！？

延々と歩き続けていたら、急に雪がなくて、観光客がたむろしているところに出ました。酸ヶ湯温泉の地獄沼のようです。

地獄沼 自然・景勝地

火山現象跡地と書いてありました。今でも噴煙が上がっているのが見えます。

酸ヶ湯温泉周辺は紅葉が見頃ですね。緑の葉と赤、オレンジの紅葉と雪の白。色彩豊か。

漸く酸ヶ湯温泉旅館に着き、頑張ったご褒美にそばプリンをいただきました。400円。うましっ！

酸ヶ湯温泉 温泉