2023/03/19 - 2023/03/26
104位(同エリア589件中)
広島れもんさん
- 広島れもんさんTOP
- 旅行記15冊
- クチコミ5件
- Q&A回答0件
- 14,649アクセス
- フォロワー7人
ヴェローナ2日目は観光スポットを巡ります。前日に大体の距離をつかんだので、時間的にもゆっくり回ることができました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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朝食が7時半からなので、6時過ぎから散歩に出ました。スカリジェロ橋でドイツから来たという大学生4人に写真を撮ってもらいましたが、荷物を持っていてその後アレーナの前でも会ったので、川向うの宿に荷物を置きに行ったのかな?
カステルヴェッキオとスカリジェロ橋 建造物
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”カステルヴェッキオ博物館”
スカラ家のカングランデ2世によって14世紀に建てられた城塞で居城だったお城で、その後ヴェネチア共和国やフランスの支配時には兵舎として使われていたそうですが、1960年代にヴェネチアの建築家カルロ・スカルパによって美術館に生まれ変わりました。正面の跳ね橋のところが入口になっていました。
左手に見える絵はパソコンで検索していて時々見たことがあるのですが、あまり好きな絵ではなく何なんだろうと思っていました。まさかここに収蔵されているとは…。 -
1世紀頃ヴェローナの有力貴族カヴィー一族が建てた門で、当時はヴェローナからミラノへ向かう街道の入り口に建っていたそうですが、1805年フランス軍によって壊され20世紀になってムッソリーニによってこの場所に建て直されたもの。
ガーヴィ門 建造物
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この門も1世紀に造られた門で、古代ローマ時代は街は城壁で囲まれていてボルサリ門とレオーニ門からしか入れないようになっていて、この門で徴税が行われていたため ”徴税”をあらわす Borsari の名前がついたそうです。
ボルサーリ門 建造物
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エルベ広場は古代ローマ時代に作られた公共広場、フォルムを起源にしている広場で手前の ”カーサ・マッザンティ”のフレスコ画は16世紀に描かれたもの。向こう側は ”ランベルティの塔” とその下にあるのは12世紀に市庁舎として使われていた ”ラジョーネ宮”です。
ランベルティの塔は1172年に建設が始まり15世紀半ばに鐘楼部分が加えられたもの。エルベ広場 広場・公園
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”カーサ・ディ・メルカンティ”
1301年に建てられたロマネスク様式の館で、現在は銀行として使われています。手前にあるのは16世紀のさらし台だったトリブーナ。 -
"Arco della Costa"
カーサ・マッザンティとラジョーネ宮は橋でつながっていて、その間にはクジラの骨がぶら下がっています。なんでも正直でない人が通ると落ちてくるとか(笑) -
中央にダンテ像があるシニョーリ広場は中世ヴェローナの政治に中心だった広場です。ダンテはフィレンツェの出身で、教皇派と皇帝派の対立の中フィレンツェを永久追放されてしまいます。その頃ヴェローナを収めていたのが皇帝派のスカリジェロ家で、スカラ家の庇護のもとヴェローナに滞在し ”神曲”の大部分を書き、その後ラヴェンナに移り完成させました(亡くなったのもラヴェンナ)。
シニョーリ広場 (ベローナ) 広場・公園
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ラジョーネ宮はエルベ広場側とまったく違ってココアとクリームの縞模様で壁にはいろいろな紋章が飾ってありました。ランベルティの塔へはエレベーターと階段で上がれるそうですよ。
ランベルティの塔 建造物
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”ポデスタ宮”
13世紀末頃に建てられた市の執政官の公邸だった建物で、現在は市長官邸として使われているそうです。入口の白い門の上には有翼のライオンがいました!
この右手には14世紀半ばにカンシニョリオ・デッラ・スカラによって建てられた ”カンシニョリオ宮” があったのですがあいにく写真を撮っていませんでした。 -
”コンシリオのロッジア”
15世紀に建てられたヴェローナのルネサンスの幕開けになった建物で、行政庁舎、議事堂などが入っています。屋根の上にはヴェローナの名士の像が立ち、黄色い壁にはきれいな模様が残っています。 -
”Scalla della Ragione"
ラジョーネ宮の中庭にある15世紀に造られた階段で、女の子が2人写真撮影中。独占できるのはこの時間ならではで、私も写真を撮ってもらいました。 -
2人交互に撮るのでその後も撮影は続いていました(笑)
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サンタ・アナスタシア教会の裏手に出ました。
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川向うにサンピエトロの丘が見えてきましたが、糸杉のある景色ってほんとうに絵になります。
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紀元前1世紀に建てられた橋が起源で当時は木造でしたが、2~3世紀に石造りで建造され1945年ドイツ軍によって破壊されたものの、サンピエトロ側に残る2つのアーチはローマ時代のもの。
ピエトラ橋 建造物
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1時間と少しかけて旧市街を歩いてホテルに帰りました。おなかぺこぺこ(笑)
Hotel Giulietta e Romeo ***S ホテル
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イタリアのホテルで朝食をいただくのは久しぶり~!タルトやシフォンケーキも並んでいますが、他にたくさん並んでいるので食べられません…。
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最初パイナップルと固いメロンをとっていたらマチェドニアが来て、このマチェドニアが最高に美味しかった~!中に入っている赤いりんごが美味しいんです。ボルツアーノの市場にも FUJIりんごがあったのでこれは絶対FUJIだと思いました。
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ハッシュポテトやコロッケもありました。
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リコッタチーズも。
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きれいに並びました。
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実はパンケーキもあったんです(笑)バターを残してパンケーキも1枚いただきました。朝食ルームを出るときにちょうどスタッフさんがおられたので、”全部美味しかったです、とくにマチェドニアとパンケーキ”、とイタリア語で伝えました。
テレビの ”旅するためのイタリア語”を見てもう6年くらいになりますが、レストランやこういった場所で使えるイタリア語を覚えておくと旅が楽しくなります。文法まで考えると分からなくなるのでです丸暗記ですが(笑) -
ヴェローナの観光地の中でいちばん早く9時に開くのがこの ”ジュリエットの家”。9時15分に着きましたがまだ人が少なくて助かりました。
13世紀頃この家にはカッペロ家が住んでいましたが、その名前の響きが小説のキャピロット家と似ていることからヴェローナ市が建物を購入し ”ジュリエットの家”としたそうです。そもそもシェークスピアの戯曲 ”ロメオとジュリエット”は中世の皇帝派と教皇派の対立があったヴェローナの時代背景に由来する作品で、イタリアの作家の小説をイギリスの詩人アーサー・ブルックが翻訳したものを土台にしていて、当時は映画 ”恋に落ちたシャークスピア”のようにシャークスピアが属していた一座で上演され好評を博した結果、欧州各地でも上演されたものだそうです。その後バレエやオペラ、そして映画など様々な作品で現代まで人気を博しているため、ヴェローナを訪れる人が多いのもうなずけますね!
私はアカデミー賞を受賞したあの映画が大好きですが、2005年に上演された蜷川幸雄さんの演出による舞台が忘れられません。はちきれんばかりの若さで輝いていた藤原竜也さんと鈴木杏ちゃん、きっとあの時代にも同じような若者がいたと思わせてくれました。ジュリエットの家 建造物
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先生と来ていた中学生くらいのグループ、順番に写真を撮るたびに笑い声が上がりその中の1人の男の子に写真を撮ってもらおうとカメラを渡しすましてポーズをとっていたら、先生が私の手を取ってジュリエットの胸に当てたんです。そこでまた大笑い、男の子に撮ってもらった写真はアップだったためジュリエットの上半身しか写っていませんでした…。
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イチオシ
ジュリエット像は台座に立っているため、まず台座に乗らなくてはいけません。それも恥ずかしい。
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ヴェローナカードでジェリエットの家に入れると思っていたのですが、ネット予約をしていないと入れないようでした…。
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ヴェローナ1の通り、マッツィーニ通りもまだ閑散としています。
マッツィーニ通り 散歩・街歩き
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トレンチのスプリングコートが素敵~!
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9時半にアレーナに到着、ヴェローナカードで入場。
アレーナは古代ローマ時代の屋外闘技場で、1世紀に城壁外に建設された後3世紀にここに移されました。観客席は44段の大理石製で約25000人の収容が可能だったそうです。アレーナ ディ ヴェローナ 劇場・ホール・ショー
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コロッセオとは比べられないですが、それでも通路部分はかなりの高さです。
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下から見上げると結構な高さがありましたが、登ります。ひとつひとつの石段が高くて結構な運動になりました。
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残っている外壁が見える最上階まで上がってきました。ふ~。
外観は2階建てですが創建当時は外周に3階建てのアーチを持つ外壁があったものの、1117年の地震で倒壊し北西部分を残すのみになっています。 -
1913年 ”ヴェルディ生誕100年”を記念して ”アイーダ”が上演され、それ以降オペラが上演されるようになり夏の風物詩になっていて、ヴェローナの街は1年でいちばん賑わうそうです。
最上階からはオペラグラスが要りそう…。 -
ブラ広場に朝日が当たってきれいに映えています。
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大理石を積み上げている様子がよくわかります。
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5世紀頃ここには聖フェルモと聖ルスティーユに捧げる小さな礼拝堂が建っていましたが、11世紀半ばから上階にロマネスク様式の建物を作ったため2層式の教会になりました。その後内部と後陣がゴシック様式で改築されています。
ファサードの左手には石棺がありますが、これはスカラ家の友人だったお医者さんのものだそうです。サン フェルモ マッジョーレ教会 寺院・教会
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入り口のある裏手に回ったら天然ガスで走ってるバスがいました。帰って調べたら圧縮天然ガスは従来の軽油に比べて排出される窒素酸化物がかなり少ないのだそうです。色もおしゃれ~
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入り口にはヴェローナ市内の他の教会のオープン時間が貼ってありました。市内を効率よく回るためには時間を把握しておかないといけませんが、Googlemapで見たものと同じでした。
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最初は下部聖堂へ。
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上部聖堂中央のマッジョーレ礼拝堂では祭壇画の修復が行われていました。
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主祭壇を列柱が囲んだ独特のデザイン、天井の形に添ってフリルのようになっているところも素敵。ここのフレスコ画はかなり残っていました。
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フレスコ画だけでなく周りの装飾がかわいい。
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崩落しているところもあるので残っているだけでも素晴らしいです。
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ファサードの裏手から見て左にある”ニコロ・ブレンツオーニの碑”
石棺を囲んでいるのはフィレンツェの彫刻家による ”キリストの復活”、また天幕の上はよく見えないのですが、ピサネッロの ”受胎告知”です。ヴェローナの教会のフレスコ画はこのようにほとんど修復していないものが多く見るのは大変なのですが、当時の雰囲気を感じることができて神聖な気持ちになりました。 -
正面の縞模様とまた違ってかなり凝った造りになっています。
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教会の対面に昨夜道を聞いた果物屋さんを見つけお礼に寄りました(笑)アスパラもまだありましたよ!
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古代ローマ時代に作られたレオーニ門、わずかですが残っています。写真右手にある女性が座っている石も遺跡だと思いました。
レオーニ門 史跡・遺跡
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エルベ広場に向かう道はジュリエットの家の前を通るため ”カッペッロ通り”と言いますが、途中にドイツパンのお店がありました。プレッツェルが美味しそう~!日持ちしそうだから買えばよかった…。
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小さいお店なのにいろいろなパンが並んでいました。
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イチオシ
エルベ広場に到着。朝とまったく違って屋台も開いていて賑やか(屋台では主に衣料品を売っていました)。カーサ・マッザンティのフレスコ画もよく見えます。
エルベ広場 広場・公園
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正面奥に建っているのは ”マッフェイ宮”。古代ローマ神殿の跡に建っているため建物の頭部にはローマ神話の神の彫像が立っているそうです。その左手に見えているのはガルデッロの塔。
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シニョーリ広場も日が当たってきれいです。観光客はあまり多くありません…。
シニョーリ広場 (ベローナ) 広場・公園
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ポデスタ宮とカンシニョリオ宮の間の門をくぐるとスカラ家の廟が並んでいます。右手奥にあるのはサンタ・マリア・アンティカ教会で、入口上部にはカングランデの石棺があり上には騎馬像(レプリカ)が置かれていました。
スカラ座の廟 モニュメント・記念碑
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ここには3代のスカラ家の当主の廟が並んでいて、それぞれてっぺんに騎馬像を頂き下に石棺がありました。騎馬像が切れてしまっていますが、手前はマスティーノ2世のお墓。
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奥側は3つの中でいちばん美しいとされるカンシニョリオ・デッラ・スカラのお墓。
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ヴェローナを繫栄させた名家スカラ家のスカラというのはイタリア語で梯子を意味するため、墓標の回りはスカラ家の紋章にもある梯子かたちどった鉄格子で囲まれていました。
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イタリアゴシック建築の代表的な作品のひとつで、ヴェローナでいちばん大きい教会 ”サンタ・アナスタシア教会”に着きました。ヴェローナ生まれの聖ピエトロという聖人を祀るためにスカラ家が建てたものですが、かつてここに聖アナスタシアを祀った教会があったため名前はそのまま残されたのだそうです。
色大理石でできた虹のような入口が迎えてくれます。サンタナ スターシア教会 寺院・教会
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イチオシ
内部はヴェローナ産の赤大理石の柱が並んだ3廊式で、アーチ状の天井には花模様が図案化して描かれていて、ものすごく大きい教会で華やかな雰囲気です。
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14世紀から15世紀にかけて建てられたものだそうですが、ヴェローナの文化が花開いていた時期なのでしょう。
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入ってすぐの柱の聖水盤の下には ”Gobbo”像があります。ヴェネチアのリアルト教会の広場にもありましたが触ると幸運を招くと言われていて、この像はヴェロネーゼの父であるガブリエル・ヴェロネーゼの作。
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頭を抱えています…。
床のモザイクも15世紀のもの。きれいな3色で描かれています。 -
シンプルに美しい中央祭壇。
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内陣右側1番目 ”ペッレグリーニ礼拝堂”
入口上部の壁には国際ゴシックを代表する作品、ピサネッロの ”聖ジョルジョとお姫様”がありました!ヴェローナでいちばん見たかった絵ですが、高いところにあると聞いていたけどほんとうに高い…。そして傷みも…。 -
雨漏りによって剥落してしまったそうですが、右部分はかなり残っています。
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礼拝堂の下に解説の画面があり、修復してあるのか色彩もはっきり見えました。聖ジョルジョが人身御供にされそうになっていた王女を助けるという伝説で、聖ジョルジョが王女を助けた後馬に乗ろうとしているシーンを描いたものですが、当時の衣装がすごく豪華で馬の飾りも素敵で、豪華さや色彩がクリムトの絵のような感じを受けました。上部に描かれている街の様子も独特です!
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ペッレグリーニ礼拝堂の右隣にあるカヴァッレリ礼拝堂にも国際ゴシックのアルティキエーロの絵があったようなのですが、ピサネッロに集中していたため見逃してしまいました…。
側廊にある礼拝堂にもきれいな絵が残っています。 -
こちらはルネサンス以降のもの。
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サンタ・アナスタシア教会の右手の道を行ってアディジェ川沿いのサンピエトロの丘を臨むところに出ると、川岸には校外学習の小学生が来ていました。ここでは先生に写真をお願いして、ありがとうございますとお礼を言うとみんなびっくりしていました。日本人に会うことなんかないでしょうから(笑)。
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イチオシ
やはりここも朝よりきれい。これからフニコラーレでサン・ピエトロの丘に登ります。この丘には古代ローマ時代には神殿があり、その後サンピエトロを祀った教会やサンピエトロ城などが建てられましたが、現在は19世紀の兵舎が残っているだけ。丘の上に登るとほとんどの観光サイトに載っている街の全景が見られるため、人気スポットになっています。
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ヴェローナ市内にも City Sightseeing Italy の赤いバスが走っていました。調べたら2つのルートがあり、旧市街も少し走るようです。
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”Gastronomia Scapin 1935 Stonebridge”
フニコラーレの駅へ向かっていたら何とも美味しそうな総菜屋さん発見!創業がかなり古いんです。迷わず入ってみました。 -
奥にはサラダや煮込みもの、リゾットなんかもあります。お昼はドゥオーモ近くのレストランに行こうと思っていたのですが、昨夜のこともあるのでテイクアウトしてサンピエトロの丘でランチしようと思い、まず海のサラダと大好きなカポナータ、そして何かわからないけど茄子をくるんと巻いてオーブン焼きしたようなものをお願いしました。
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こちらには揚げ物でコロッケの中から野菜のコロッケを頼むと、”サラダも野菜で全部野菜だけどいいの?”みたいなことを言われましたが OK~と言って、サンピエトロでピクニックするのでフォークが欲しいと言うと、ちゃんとナプキンにフォークとナイフがセットになったものを付けてくれました(この時点では食べるところがあるか知らなかったのですが)。
全部で12ユーロとちょっと、めちゃリーズナブル!! -
フニコラーレのチケットに買い方は難しくて次の人にやってもらいましたが、丘に登って駅から少し歩いただけでこの景色~!!!ちょっとかすんでいるけれど、アディジェ川とピエトラ橋にドゥオーモもよく見えます。
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イチオシ
もう少し歩くとテラスから旧市街が臨める場所がありました。みんなテラスに降りて撮影していましたが時刻がちょうど12時だったのと、買ったばかりの海のサラダが冷たい時に食べたくてランチすることに。いちばんよく見える場所にもベンチがあったのですが、観光客が次々と訪れるので角を曲がった東側の木陰のベンチに移動。東側は旧市街ではありませんが、丘もありのどかな景色が広がっていました。
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ケースに入ったお惣菜はビニールのラップがしてあり、冷たいものとそうでないものが分かれています。さっそくエビやタコの入ったサラダからいただきましたが、次に食べたカポナータが想像以上に美味しい~!私は小さめに切った野菜で作るんですが、それぞれの野菜のうまみが感じられてボリュームもありパンもないのにお腹がいっぱいになってしまいました(朝食もかなり食べていたし?)。揚げ物は夜いただくことにしてごちそうさまをしました。
食べている途中、まさかの出会いがありました!2つ前のテラスで写真を撮っていたカップルが通りかかったんです。帽子を被った女性に見覚えがあるなと思って声を掛けたら、なんと台湾から来られた新婚さんでした!結婚されたのは3年前だけど新婚旅行に来られなくてこの度個人旅行と団体旅行を合わせてイタリアを周遊しているのだとか。二人とも日本語がお上手なので聞いたところ、女性は日本に短期留学して今は日系の会社で働いている、男性は日本の大学に留学して今は台湾で働いているとのことでした。二人ともおだやかで話しやすくて、幸せになってねと言って見送りました。 -
食べ終えて旧市街がいちばんよく見える場所で写真を撮った後、テラスに降りてみました。ニューヨークから来られたという中国人の親子さんがドレスを着たお嬢さんを囲んで絶賛撮影中で私も1枚撮ってもらいましたが、お母さんはその後プロみたいなカメラを持っている男性に声をかけてたくさん撮ってもらっていました。お母さん美しすぎて少し浮いていたけど、カメラマンの撮り方を見ていたら絶対いい写真が撮れたと思いました。
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”フニコラーレ”
こんなちっちゃな箱に乗っておりました。 -
食事をする予定だったレストランの横を通ってドゥオーモの横の部分に着きました。矢印に従って後ろへ向かいます。
ヴェローナのドゥオーモは、初期キリスト教時代のバジリカがあった場所に建てられていた聖堂が1117年の地震で大きな被害を受けその後ロマネスク様式で奉献されました。ドゥオーモ 寺院・教会
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緑色の部分が初期キリスト教時代のもの、オレンジ色がその後に建てられた聖堂部分。
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初期キリスト教時代のバジリカも見れるようになっています。
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内部は15世紀後半から改築されていて、絢爛豪華!主祭壇を囲む列柱はヴェローナ派の建築家サンミケーレによるもの。
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ヴェローナ産の赤大理石で仕切られた側廊部分にも豪華な礼拝堂が並んでいますが、特にこの礼拝堂の絵は素敵でした。
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こちらの壁はだまし絵でできていました。
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左側第1礼拝堂 カルトラーリ礼拝堂 ティツィアーノ ”聖母被昇天”
ここだけは装飾も控えめでほっとしました。ティツィアーノがヴェローナで唯一描いた ”聖母被昇天”です。 -
”サン・ジョヴァンニ洗礼堂” には7世紀の洗礼盤がきれいな形で残っていました。
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正面に回ってきました。ファサードは屋根のようなアーチの入り口がある北イタリア独特のロマネスク様式ですが、アーチが2連になっていたり屋根に塔のある凝った造りになっています。また横の部分は縞模様でしたがファサードにも一部縞模様があったりとパッチワークのようです。(入口右手に立っているのは ”おもてなしをする青の天使”、2015年の作品だそうです)
サンピエトロの丘からよく見えた鐘楼はもっとバックしないと写りませんね…。 -
入口のアーチの下には柱廊を支える2頭のライオン像がいますが、柱廊の上にも人、アーチの内側にも人。
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入口上部の ”マギの礼拝”など細かい部分の彫刻も可愛いんです。
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ドアの横の壁には聖人や動物などの彫刻も並んでいます。
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ライオン像の顔が面白い。
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ドゥオーモから南に歩いてボルサリ門の手前にある評価の高いカフェに寄ってみました。
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壁に貼ってあるメニューを見て注文。何だったっけ?さしづめ ”エスプレッソ コン パンナ”?。冷たいホイップクリームも美味しくて途中から混ぜても美味しくて、2度楽しめるカフェでした。
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壁にはいろいろなカップが飾ってあり購入できるようです。
実は上のカフェ、2.2ユーロだったので5.2ユーロ出したのですが2ユーロしか返ってこなかったんです…。壁に貼ってあるメニューを見直したらたしかに2.2ユーロとあり、もうひとりの方が時間が開くまで待って伝えたところ1ユーロ返していただけました。
イタリアのお金の数え方は日本と違うところがありおつりは小銭から返すとかわかりにくいのですが、イタリア語講座の講師の方が ”日本人の220円だったら520円出して300円おつりをもらうというやり方がイタリア人には通じないことがある”と言っていたのを思い出し、故意ではないにしろ伝える方を選んだのでした。
この後サン・ゼーノ聖堂へ行くため32番か33番のバスに乗ろうと、カブール通りにあるバス停で待っていたのですがバスは来たのに止まってくれず、運転手さんにあっちだという風に先を指差されてしまいました。次のバス停のカヴィ門の前の Castelvecchio まで歩き待ちましたが無事に乗ることができました。が、帰って調べるとカブール通りにも止まることになってる!もしかして一人だったから乗車拒否された?おつりといいツイてなかったです。 -
イチオシ
P.za Posso で降りると目の前にサン・ゼーノ聖堂が…。
4世紀、ヴェローナの司教サン・ゼーノが亡くなった時に小さな教会が建てられ、1138年に造り直されたもので、イタリア最大のロマネスク建築の教会。典型的と言ってもいいデザインとヴェローナ産のピンクの大理石が午後の太陽に映えてとても綺麗でした。大きなバラ窓 ”運命の車輪”は12世紀末の作品で、同じ12世紀頃の鐘楼とともに聖堂のアクセントになっていました。鐘楼は11世紀から12世紀のもの。
”運命の車輪”、12時に立つ人、4時に転ぶ人、6時に起き上がっている人がいるそうですがはっきりとは見えず残念でした…。サン ゼーノ マッジョーレ教会 寺院・教会
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イチオシ
柱廊玄関の上の半円レリーフにあるのは ”悪を踏み倒す聖ゼーノと貴族と市民”ですが、回りの細かい彫刻がドゥオーモのものより可愛くて見入ってしまいました。
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柱廊玄関の両側にも美しい彫刻が施されていますが、どうしても目はライオンに行ってしまいます(笑)
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教会の左手に回って中に入りました。この教会はクリプタがあるため、主祭壇と後陣、主身廊は一段高いところにあります。
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正面玄関の裏側には11世紀の48枚のブロンズ製のレリーフドアが残っていました。朽ちてしまった部分もあります。
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ロマネスク時代の彫刻はユーモラスなものが多くて見ていて飽きません。
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きれいな絵が残っている礼拝堂もありました。
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クリプタには入りませんでしたが、奥には聖ゼーノの聖遺物があるそうです。
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横の階段から主身廊へ。
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中央祭壇祭壇画 マンテーニャ ”サン・ゼーノ祭壇画”
1457年から59年にかけて作られた3連祭壇画は、彫刻家としても実力があったマンテーニャ自身が作った額縁で縁取られとても豪華でした。ただナポレオンによってフランスに持ち去られ、返却された時下の部分は帰らないままだったそうでルーブルの所蔵になっています。上が返ってきただけでもありがたいのでしょうが…。 -
イチオシ
この絵はマンテーニャのパドヴァ時代の代表作で、遠近法など当時のヴェローナの画家たちに大きな影響を与えた作品だったそうです。またそれまでは聖人は一人一人を枠の中に描いていましたが、並ぶように描いたのは初めてだったそうです。
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主祭壇左横には聖ゼーノ像がありました。聖ゼーノはモーリシャス出身の黒人だったそうですが、4世紀頃に黒人の司教がいたという史実に驚きます。
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回廊に出ると教会の縞模様の側面と鐘楼が見えました。
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教会から続いている建物は修道院でしょうか?壁のレンガや屋根瓦がとても素朴で、陽の当たる回廊もとても素敵でした。
この後同じバス停からカステルヴェッキオまで戻りましたが、バスが直ぐ来たので助かりました。午後は疲れもあり早くヴェネチアへ帰りたくなっていたのです(笑)。 -
朝見た跳ね橋のところから入って、中庭を通って入口へ。入るとヴェローナの教会などにあったという彫刻がたくさん並んでいましたが、この時点で15時とお昼にレストランへ入らなかったので予定より1時間も早くて、もしかしたら16:22の電車に乗れるかもと考え始めていてかなり急ぎ足で回ってしまいました…(ヴェネチア行きの急行は1時間おきにあるため、1時間ゆっくりするか間に合うように急ぐかどちらかになるのです)。
2階に上がると教会のフレスコ画が並んでいる部屋が続き、その後ヴェローナ派と言われる国際ゴシックの絵画が並んでいます。これは ”ボイの祭壇”、ヴェローナ派の創始者であるアルティキエーロの作品。まだ1枠に一人しか聖人が描かれていません。カステルヴェッキオとスカリジェロ橋 建造物
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イチオシ
ピサネッロ ”うずらの聖母”
2015年に盗難にあい翌年奇跡的に見つかったという作品、言葉にならないくらい美しい絵でした。
ピサネッロという画家のことは今回ヴェローナを調べていて初めて知り、独特の魅力があり特にこの ”うずらの聖母” が見られるのですごく楽しみにしてきました。彼はヴェローナだけでなくヴェネチアやバチカン、マントヴァなどでも活躍してきましたが、残っている絵画が非常に少なくイタリアではヴェローナくらいしかないのです。バラ園に座る聖母に冠を授けようとする天使、1420年頃描かれた作品ですが金の背景といいどの部分もとても繊細に描かれていて、それがきれいに残っていてほんとうに奇跡のような1枚だと思いました。 -
隣にはステファノ・ダ・ヴェローナ ”バラ園の聖母”
ピサネッロが師事していた方なので作品のモチーフが似ています。 -
上の2枚が目当てだったので後はどう歩いたかまったく覚えていませんが、順路に沿って行くと城壁の上に出ました。この橋の左手にも城壁だけ残っていて通路を進むことができたのですが、時間的に余裕がないのでここまでで戻りました。
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イチオシ
展示室から出た階段の脇に、スカラ家の廟にあるカングランデの騎馬像の本物がありました。カングランデが戦いに出発する時の姿らしいですが、お馬さんが半目でかわいい~!童話の中に出てくるお馬さんみたいでした。階段を進みながらいろんな角度から見れるように置いてあり、展示品の置き方にも苦心したというカルロ・スカルパの意気込みが伝わるようでした(が、途中は展示されている作品しか見ていなかった…)。
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ティントレットの ”ある男の肖像”
ヴェネチア派の絵もたくさんありましたが、ヴェネチアに残っている絵と比べるとどういても見劣りがして、その中でもいい絵だなと思った1枚です。 -
ピエトロ・ロンギ ”コーヒー”
ピエトロ・ロンギの絵は以前アカデミア美術館で初めて知りましたが、独特です。
朝方見た絵も観覧している時に遭遇しました。なんて言ったらいいのかかなり気味悪い…。帰って調べたら、カロートの ”素描を持つ赤毛の若者”という絵でした。 -
カステルベッキオ博物館からの帰り道に ”Gelateria Savoia”に寄りました。暑くなった頃でお客さんがいっぱい。ゆっくり選べなくて目の前のショーケースでレモンとダークチェリーにしました。どちらもさっぱりして美味しかったですが、ブラ広場をホテルに向かって歩いていると溶けて溶けて(笑)。
ホテルで荷物を受取りみなさんに見送られて、西日が暑い中一路バス停へ。バスはすぐに来て満員だったので立って駅へ。駅へ着くと一目散に自販機を探し操作しカード払いを選択してカードを差し込んだら受け付けてくれません。もう1台でもダメだったのですが他のカードで決済できたので切符をとって走ってホームへ。それなのに1番ホームに電光掲示板がなくそこにおられた人に聞いたのですが首を振られてしまい、仕方なく地下の連絡路へ下りたところそこには掲示板があり、ぎりぎりで16:22発に乗ることができました。
ヴェネチア行きの夕方の電車は通勤通学客とヴェネチアへ行く人でまたしても満員。前方の車両でなんとか席を見つけて座りました。人の出入りが激しいので寝ないで起きていると、突然車両の入り口にある機械を覆っている蓋が大きく開いてしまったのです。私の目の前で起きたので ”びっくりした~”と口にしたところ、斜め前に座っていた男性が閉めに行ってくださいました。そしてなんと通路を挟んで座っておられた女性が ”日本の方なんですね”と話しかけてきました。若い時にイタリアへ来てこちらの方と結婚してヴィチエンツァに住んで20年になるのだとか。これからヴェネチアに住む友人に会いに行くとのことでした。
びっくりしたのはヴェネチアでも本島の東にあるジャルディーニまで歩いて行くとのこと!1時間で着けるとおっしゃっていたけど、月に2、3回行くこともあるそうで私はぜったい無理、と思いました。あと斜め前の若い男性にお礼を言わないまま喋っていたんですが、パドヴァで降りるときにチャオと挨拶してくれました!びっくり(笑) -
駅に着いても少し立ち話をして別れ、ホテルに荷物を置いてからローマ広場の先にある COOP に買い物に行きました。晩ご飯の惣菜はあるのでサラダなど買うためです。入口には果物売り場があり他のりんごの倍の値段のする FUJI がありました。あと2泊なので1つとパックに入ったサラダなど買いました。お店は広くて CONAD より品ぞろえも豊富なのですが、本島に宿泊する人にはちょっと不便なところにあるので地元の方向けかなあ?でもサラダはテルミニ駅の CONAD の半額くらいでした!
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今日の晩ご飯、ベジタブルコロッケは普通の味でしたが、茄子を薄くスライスして中に刻んだ野菜を炒めたものを巻いてオーブンで焼いてあるようなものが日本では食べたことがないものでものすごく美味しかったんです!帰ってからレシピがないか探したんですがイタリア語のものしかなくまだ作っていません…。茄子は和風か中華、後はカポナータくらいしか作ったことがないのでこの夏までにぜひ挑戦したいです!
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