2023/05/12 - 2023/05/12
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公共交通トラベラーkenさん
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2023年5月12日(金)久しぶりに東京湾岸の散策に出かけました。旅のスケジュール自体は2022年4月の「第五福竜丸展示館」や「防災体験学習施設そなエリア東京」を巡る旅の時にできていたのですが、1年ぶりに計画の後半を実行することができました。
今回は多くの企業が自社PRのために運営する資料館を中心に見学していきます。
・IHIものづくり館アイミューズ
・船の科学館 別館 南極観測船『宗谷』
・日本科学未来館
・ヤマトグループ歴史館 クロネコヤマトミュージアム
・お肉の情報館
ちょっと欲張り過ぎた感じのスケジュールになってしまいましたが、博物館見学の途中に面白い町並みやコンテナふ頭の巨大クレーンを眺めたりしたのでさらにスケジュールが過密になってしまいました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
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本日の散策は豊洲駅からスタートです。豊洲といえば豊洲市場やチームラボ プラネッツTOKYOやキッザニア東京等々、オシャレスポットや面白スポット目白押しなエリアです。しかし今回は大人の社会科見学ということで、そういう場所は基本的に全部スルーします。
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最初の観光スポットは「IHIものづくり 館アイミューズ」。
その名の通り、IHI本社ビル1Fにある博物館です。IHIものづくり館 アイミューズ 美術館・博物館
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IHIは幕末以来160年を超える歴史を持つ、重工業を主体とする製造会社です。石川島播磨重工業という昔の名前の方がなんとなく聞いたことがあるような気がします。
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会社の名前は知っていても実際に何を作っているのかよく知りませんでした。博物館ではIHIが今まで造ってきたものが展示されています。幕末の石川島造船所を起源とする会社ですから、日本の近現代史に重要な役割を果たしてきたものたちをたくさん造っています。
これは東京駅の鉄骨の骨組み。 -
世界初の20万トン級タンカー「出光丸」。日本の経済発展を支えた原油タンカーですね。
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ペンシルロケット。
IHIはロケット開発も行っていますが、これはそのスタート地点。 -
ロケットだけではなく、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」の船外実験プラットフォームの開発などにも携わっているそうです。
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割と控えめな展示でしたが、展示内容のスケールが大き過ぎです。ものづくりの会社はやはり魅力がありますね。
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豊洲橋を渡って越中島へ。
清水建設の研究所があります。ここにも建設技術歴史展示室というのがあるのですが、臨時休館中みたいです。
植込みのツツジが満開でとてもキレイでした。 -
浜園橋を渡って塩浜地区に入ります。そのまま直進して蛤橋もわたります。
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枝川地区やって来ました。このあたりにコリアンタウンが残っているということなのでそれを見に来ました。
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1910年の朝鮮併合以降、大量の朝鮮人が日本へ渡航し、貧民窟などに集まるようになりました。先ほどちょっと歩いてきた塩浜地区(昔は塩崎と浜園という地区だった)の岸辺や湿地にも市有埋立地を不法占拠する貧民窟が多数存在したそうです。
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1940年、東京オリンピック開催決定(その後戦争により中止)に伴い、会場の一部として塩崎・浜園町が指定されたため、東京市は不法占拠物件を撤去し、埋立地の端にある枝川町に移転させました。
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1941年7月、ごみ焼却場と消毒場が隣接する島の荒れ地に230戸の簡易住宅を建て1000人以上を移転させました。
今では新しい家もかなり多くなっていますが、狭い路地や所々に残っている古い家屋など、やはり周囲の町とは雰囲気が少し違っています。 -
枝川愛の教会の立派な建物。
コリアン系のキリスト教ですね。 -
朝鮮人の窃盗犯をかくまって、さらに警官に暴行を加えるという「枝川事件」という事件もここで起きています。
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ミリの駅というお店。
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サバイバルゲームで使う銃を売っているお店らしい。興味がないので全然わかりません。
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かなり古そうな建物がありました。
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こちらも相当な年代ものです。
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旧東京市枝川町住宅。
ほとんどの土地は住民に払い下げられたのですが、未だに都有地のまま残っている収容住宅もあるそうです。 -
東京朝鮮第二初級学校。
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高級マンションが立ち並び、再開発ですっかりおしゃれになったベイエリアですが、ちょっと歩くとまだこんな場所が残っているというのが面白いです。
あと10年もすれば、きれいに消えていく町なのでしょう。 -
豊洲に戻ってきました。
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駅の近くにあった「なか卯」でお昼ご飯を済ませます。
ねぎラー親子丼と担担うどん
すごく美味しい。 -
こちらはオーソドックスな親子丼。
なか卯は安くて美味しい丼が食べられるので、とても良いお店だと思います。 -
ゆりかもめに乗って移動します。
良く考えると、私はゆりかもめに乗るのはこれが初めてだったみたいです。 -
東京ビッグサイトが見えます。
最後尾の窓にへばりついて写真を撮りました。 -
テレコムセンター駅で下車。
青海南ふ頭公園に向かいます。テレコムセンター駅 駅
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青海南ふ頭公園のとなりは青海コンテナ埠頭。
巨大なクレーンが並んでいます。青海南ふ頭公園 公園・植物園
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巨大なコンテナ船。
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巨大クレーンをこんなに間近に見られる場所が他にあるでしょうか。
しかも対岸の大井埠頭のクレーンも一望することができます。 -
公園内を海沿いに歩きます。湾岸のゴツイ機械が間近で見られます。
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東京税関の船も停泊しています。公園裏の東京港湾合同庁舎の中には東京税関も入っています。そのほか海上保安庁のボートなどもありました。
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青函連絡船“羊蹄丸”のスクリュープロペラ
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初代南極観測船「宗谷」が展示されています。
向かい側にある船の科学館の別館として公開されています。船の科学館 美術館・博物館
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船の科学館本館は現在閉館中なので、こちらだけ見学させてもらいます。宗谷への入場は無料です。(運営のための募金を募っていました。)
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宗谷は1956年(昭和31)11月から1962年(昭和37)4月まで、6次にわたる南極観測に活躍しました。
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数々の苦難を乗り越えて南極観測を続けてきた偉大な船なんですね。
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エンジン部分。2サイクル8気筒のディーゼル・エンジンが2基並列に置かれ、合計で4800馬力もあったそうです。この推進力で南極の分厚い氷を砕いて進みました。
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私の世代で「宗谷」といえば、やはり「南極物語」のタロとジロですね。
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映画「遊星からの物体X」のワンシーンみたいです。
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巨大なスクリュープロペラ。
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操舵室。
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かなり見ごたえのある船でした。
船の科学館本館が再開されたらもう一度訪れたいと思います。 -
続いて日本科学未来館に入ります。
日本科学未来館 美術館・博物館
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最初にドームシアターで『バースデイ ~宇宙とわたしをつなぐもの~』というプログラムを見ます。開演まで少し時間があったので、7階 レストラン「Miraikan Kitchen」のテラスに出て展望を楽しみます。
Miraikan Cafe グルメ・レストラン
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お台場の高層ビル群が一望できます。
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実物大のガンダムが展示されています。私の知っている昔のガンダムとはかなり違うみたいです。
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ドームシアターは全天周の立体視映像を楽しむことができます。3Dメガネを借りて、迫力ある宇宙の映像を楽しみましたが、途中からウトウトしてしまいました。
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続いて常設展示を見て回ります。
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文系の私にとっては結構難しい内容の展示が多いです。
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イネからプラスチックを作る研究。
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ジオ・コスモス。
巨大な吹き抜けの中央に地球がぶら下がっています。色々な観点から世界を表したプログラムが映し出されています。 -
ロボット。こちらの動きに合わせて手の動きや表情が変化します。
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かなり気持ち悪くて面白いです。
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こちらはより人間らしい。
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もはや何の展示なのかよく理解できませんでしたが、なんだか自律的に動くロボ昆虫みたいなヤツでした。
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現代の子供たちは、色々難しいことを学んでいるのだな、と感心してしまいました。
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船の科学館の方に戻ります。そのままゆりかもめの路線に沿ってお台場方面に歩きます。
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潮風公園。かなり広い公園のようなので、中に入るのはやめておきました。南国風の樹木がいいですね。
潮風公園 公園・植物園
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自由の炎像 “LA FLAMME DE LA LIBERTE”。
2000年に開催された『日本におけるフランス年』を記念して、フランスから贈られた像。台座とあわせた高さは約27m。
お台場の自由の女神像は有名ですが、こちらは初めて知りました。 -
東京テレポートから天王洲アイルに移動しました。
街並みがオシャレになりました。 -
運河沿いに続く天王州アイル第三水辺 広場(ボードウォーク)
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朝からずっと博物館やコリアンタウンなどを歩き回ってきたので、このオシャレ街とのギャップが新鮮です。
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ボンドストリートに入ります。
ボンドストリート 名所・史跡
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名前の由来は保税地域(bonded area)で、その名の通り、昔は倉庫街でした。倉庫をリノベーションして、オシャレなお店に再利用しています。
オシャレですね、という感想しか浮かんできません。 -
早く橋を渡って場違いなスポットから立ち去りましょう。
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橋の下は天王洲運河。向こうに見えるのは天王洲水門です。水門の向こうは京浜運河に続いています。
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もう一つ橋を渡って(楽水橋という橋でした。)品川駅近くにやって来ました。
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ヤマトグループ歴史館クロネコヤマトミュージアムに入ります。
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普段からお世話になっているクロネコヤマトの宅急便ですが、博物館があるのは知りませんでした。ヤマト運輸の歴史が1919年の創業から始まるという、大変長い歴史を持つ企業であることに驚きました。
お馴染みのあの車「ウォークスルー車」の中にも入れます。 -
運転席から荷台へすぐに移動できるシステムになっています。ドライバーが外に出る回数を減らすことができます。
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身近な企業ですが、知らないことが多いです。
ここもかなり面白い博物館でした。 -
品川駅のすぐ近くに東京都中央卸売市場食肉市場があります。
お肉の情報館 美術館・博物館
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ビルの6階にお肉の情報館というのがあります。
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内部は写真撮影禁止でした。お肉の生産行程や取引の流れなどを解説した展示があります。解体用のナイフや牛1頭分の牛革なども展示されています。
さらに人権に関する展示などもあったりします。
お肉を普段から食べている割に、食肉の生産・流通に関してはほとんど知識が無かったので、大変興味深く展示を見させてもらいました。 -
今日は割とマニアックな観光スポットが多かったように思います。最近ではすっかりオシャレなウォーターフロントエリアの印象が強い場所ですが、実際に歩いてみると、江戸時代からの長い埋め立て開発の歴史を今に伝えるディープなエリアなんだと感じることができます。
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東京湾岸エリアの観光はこれで終わりなのですが、帰りに川崎駅で途中下車してちょっと駅前をあるきました。
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JRの線路わきの一画に昭和の雰囲気を残す飲食店が密集して残っています。「どぶろく横丁」と呼ばれているエリアらしいです。
三好苑 グルメ・レストラン
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ここも先ほど見てきた枝川と同じく、戦後に在日朝鮮人たちがここに集住させられたのが始まりです。生計の為にどぶろくを造りホルモン焼を売り始め、今の飲食店街へと続きます。昔は狭い区画内に40件ほどのホルモン焼の店がひしめいていたそうです。
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現在はさすがにどぶろくの密造はやっていませんが、数軒の焼き肉屋などの飲食店が営業を続けているようです。
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奥の方に焼け焦げた家が1軒あります。
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調べてみたら、2022年11月9日に火災があったようです。
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女性が1人亡くなったそうです。
火事から半年たちますが、まだそのままの状態で放置されています。 -
昭和生まれ世代には何となく懐かしい気持ちになる路地ですが、今の若い人達にとっては、ただの汚い場所でしかないでしょうね。
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だんだん人々から見向きもされなくなって朽ち果てて行くのが自然な流れでしょう。
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こんなところにも教会がありました。詳細は不明です。
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さっさと再開発を始めて、オシャレなビルでも建てると良いのです。
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夕食はイタリアンのお店に入ることにしました。
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お肉の情報館で色々勉強してきたので、なんだか無償にお肉が食べたくなりました。
そこで「ラムのランプステーキ」を注文しました。800円という格安でありながら、肉厚で素晴らしく美味しかったです。先日の北海道旅行でジンギスカンを食べ損ねた分もここで挽回しました。 -
うまい・早い・安い、大満足の夕食でした。
部活帰りの高校生が多い店内で50過ぎのおっさんがラム肉を頬張っている姿はかなり滑稽ですが、そんなことは気にしないのです。
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