JR四国バースデーきっぷで2泊3日の旅　～日本一遅い新幹線と「伊予灘ものがたり」乗車～

2023/03/17 - 2023/03/19

JR四国は、誕生日の人が格安で旅行ができる、「バースデーきっぷ」を発売しています。
3月が誕生日の私は、この切符でJR四国の観光列車に乗ってきました。
2日目は、予土線を走っている日本一遅い新幹線と、観光列車「伊予灘ものがたり」に乗ってきました。

エリア 愛媛

高知駅にて
後免駅から土佐くろしお鉄道に入り、奈半利駅まで行くコミュータートレイン。
車体には、やなせたかしさんのキャラクターが描かれています。

特急「しまんと号」で窪川まで行きます。

予土線の窪川駅～北宇和島間は、1日に4本しか走っていません。
中村・宿毛方面へ行く土佐くろしお鉄道は、特急も走っているし、1時間に1本くらいはあるみたいです。

窪川駅での待ち合わせが1時間40分もあるので、歩いて15分ほどの所にある四国八十八カ所霊場の三十七番札所の藤居山五智院「岩本寺」へお参りしてきました。

駅前に止まっていたバス、予土線の途中にある海洋堂ホビー館のラッピング広告車両です。

予土線で宇和島へ向かいます。止まっているこの新幹線は何だ？
キハ32形気動車に団子鼻とスカートを付けて、いかにも0系新幹線っぽいイメージに変身。

反対側は何も付いていませんね。

この列車は「鉄道ホビートレイン」といって、窪川～宇和島間を約2時間50分かけて走ります。この列車にはトイレは付いていませんので、乗るまでに必ず済ませておきましょう。

車内には、列車の模型や

0系からN700系までの新幹線

他の方の荷物が置いてありますが、0系新幹線で実際に使用されていた転換シート

“大正駅”の次はなんと“昭和駅”、地区の名前でしょうかね？

この列車にトイレはありませんが、土佐大正駅で25分ほど止まりましたので、その間に駅のトイレに行くことができます。

しまんトロッコ号もやって来ました。
予土線には、この2両の他に「かっぱうようよ号」「鬼列車」「スマイルえきちゃん号」「おさんぽなんよ号」などの可愛らしい列車が走っています。

土佐大正～土佐昭和間は、四万十川に沿って走っていきますので、車窓から沈下橋を見ることができます。

予土線で一番有名な、禿の聖地「半家（はげ）駅」。安全運行日本一ケガ無い駅、難読駅としても知られています。

宇和島駅に到着

宇和島は闘牛の街です。
年に4回、闘牛の定期大会が開催されています。
https://www.tougyu.com/

駅前に展示されているSL
宇和島鉄道1号形蒸気機関車（レプリカ）
宇和島駅には扇形機関庫や転車台等が残されています。四国ではここだけです。

宇和島の郷土料理を食べるために、和日輔さんへ

宇和島の郷土料理「鯛めし」
生卵が入った秘伝の出汁に、新鮮な鯛の刺身を入れて、温かいご飯にかけて食べます。新鮮な刺身と磯の風味がたまらない美味しさです。
伊予水軍が仲間たちと船の上で魚の刺身と茶碗酒で酒盛りをしたのち、酒が残った茶碗にご飯を入れて、醤油を絡めた刺身をのせ混ぜ合わせて食べたのが始まりとされています。

宇和島のマンホール
闘牛と祭りの花形「牛鬼」の顔

宇和島城へ
潘老桑折氏武家長屋門（市有形文化財）から登城します。
1601年藤堂高虎により築かれ、伊達家9代の居城になりました。

宇和島城天守
1666年に建て替えられ、3重3階総塗籠式、層塔型の天守で、昨日行った高知城とともに現存12天守の一つです。

天守から宇和海を望む。

八幡浜駅
八幡浜は、ちゃんぽんでまちおこしをしているみたいです。

この駅から「伊予灘ものがたり」に乗ります。

伊予灘ものがたりが入線してきました。
車窓から穏やかな伊予灘の海を間近に眺めながら、四国愛媛の伝統工芸や美味しいお食事、そして人々の温かさに触れる、ここにしかない鉄道旅・ものがたりが楽しめます。

この車両は、2022年4月から運行している2代目「伊予灘ものがたり」です。
https://iyonadamonogatari.com/

伊予灘ものがたり
4つの旅と旬の食材を生かしたこだわりの食事が楽しめます。
大洲編（旬彩モーニング）
八幡浜編（フレンチミニコース）
双海編（和杉膳）
道後編（アフタヌーンティー）

アテンダントさんがお出迎え

1号車「茜の章」
伊予灘を染めてゆく夕焼け空を思わせる茜色の車両です。

伊予灘の海を眺める一人席、この席が取れたら最高だったのですが…。

私の席は2名様用対面シート
可愛い子ならよかったのですが、おっちゃんと相席でした。

4名様用BOXシート

先頭車両からの景色がテレビで流されています。

2号車「黄金の章」
沿線に降り注ぐ太陽や、愛媛の名産のみずみずしい柑橘をイメージした車輛。
広々とした洋風の椅子やテーブルなど、モダンスタイルを基調とした明るい空間です。

3号車「陽華の章」は貸切スィート車輛

食事時に提供される砥部焼の食器

季節によって変わる砥部焼の洗面台

俳句ポスト

乗った道後編は、伊予灘の菓織箱（アフタヌーンティーセット）3,500円を注文しておきました。
左上から、リンゴのタルト、苺のマカロン、フルーツ、桜のムース、桜のフィナンシェ
食事は、4日前までにみどりの窓口や、せとうち観光ナビ「setowa」サイトで予約できます。

宝石箱を開ける瞬間のようなときめきを味わえます。
左上から、桜のクリーム、サンドイッチ・バジルチキン、スコーン、キッシュ、ジャム
予約がなくても、その場で頼めるケーキセットなども用意されています。

伊予柑の紅茶
セットはちょっと多かったですね、単品のケーキセットでもよかったかな。

伊予灘ものがたりの最大の魅力は地域の方のおもてなしです。

ガソリンスタンドの方も旗を振ってお見送り。

伊予大洲城、旗を振ってお見送りしていただいているのが見えますか。

たぬき駅長と子だぬき

伊予灘ものがたりのグッズ、のちほどアテンダントさんが販売に来られます。

車窓から伊予灘が見えてきました。
2日前まで天気予報では雨だったのですが、晴れてよかったです。

喜多灘駅は大洲市と伊予市に跨っていて、アテンダントさんの手作り看板があります。

窓をのぞくと、下に海が見えてきました。

下灘駅
海に一番近い駅とも言われ、青春18きっぷのポスターで使われたことがあります。

キムタクの「HERO」や男はつらいよなどのロケもされています。

下灘駅には、たくさんの人が夕陽の撮影に来ていました。「紅の豚」のポルコもお見送りしてくれました。

もう少し時間が遅ければ、綺麗な夕陽が見られたのでしょうが…。でも晴れていただけでOKです。

線路脇の菜の花も満開でした。

ちょっと夕焼けっぽくなってきました。

坊っちゃんスタジアム
4月18日にドラゴンズVSヤクルト戦が開催されるようでした。

松山に到着、アンパンマンが迎えてくれました。

この日の宿泊はホテルルートイン松山―勝山通り

このホテルは天然温泉付きでした。（朝一番誰もいない時に撮影）
壁にはしまなみ海道が。

11階の部屋からは松山城が見えました。

今日も朝からしっかり食べて行ってきます。
今日は、四国まんなか千年ものがたりに乗車します。

おまけ　
すずめの戸締り聖地巡礼
八幡浜駅

同駅改札口
鈴芽はダイジンを追いかけて、この駅から電車に乗りました。

駅の待合室には椅子になった草太さんがいました。

八幡浜・大洲の市内18カ所に、「すずめの戸締り」に登場する<椅子>と「後ろ戸」が設置されています。

伊予大洲駅