2023/03/17 - 2023/03/21
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みつさん
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無人島の荒野に健気に佇む旧野首(のくび)教会。
写真をひと目見て「絶対行きたい!」と思ったものの、限られた日程では島へのアクセスが難しく‥
でも、海上タクシー津和崎丸を使い、旅程を組み直したら行ける!!
野崎島は、旧野首教会はもちろん異国に来たかのような風景がとても素晴らしい島です。皆さまの訪問のご参考になれば幸いです。
(追記:旧野首教会は、令和5(2023)年10月~令和7(2025)年11月まで、保存修復工事があります。旧野首教会の敷地への立ち入り禁止と、工事期間中は建物は足場に覆われているため、敷地外からでも、外観はほとんど見ることができなくなるそうです。)
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出発が早いので、素泊まりにしています。
朝ごはんは、昨日スーパーエレナで買ったパンです。有川ビーチホテル浦 <五島 中通島> 宿・ホテル
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有川のお宿からタクシーにて浦桑のマツモトキヨシへ。
そこから地域交通サービスSmart GOTOにて、中通島の最北端の津和崎を目指します。観光客でも、アプリをインストールして予約できました。
浦桑から津和崎までの便は毎時ごとにあり、8時浦桑マツモトキヨシ発8時55分津和崎公民館着がちょうどよかったので、その便を予約しました。 -
浦桑から車に揺られること約50分。
奥の海沿いの集落が津和崎郷です。 -
津和崎港に到着
ここから海上タクシーの津和崎丸にて、憧れの旧野首教会のある野崎島へ渡ります。
ちなみに気になるお値段は、一艘貸し切りで、津和崎→野崎港7,000円(乗船時間15分)、野崎港→小値賀港9,000円(乗船時間25分)です。人数が多い方がよりお得ですね。(2023年3月時点) -
津和崎丸の予約は、船長の山口さんの携帯に電話。連絡先はネット検索すると出てきます。
左側が山口さん。(ブログ掲載の許可を得ています。) -
船に乗る前にトイレと思って、お借りします~と声かけたら、「(ふにゃらら)書いてね~」と山口さんに言われ、??と思っていたら、トイレの壁に、もの凄い上手なスケッチが。旅の感想と、それぞれに丁寧な返事も書かれていました。
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出発~!
今日はベタ凪なので、デッキに座っていいよと許可いただきました。 -
野崎島が見えてきました。
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よーく見たら、旧野首教会が見える!
山口船長が教えてくれました。 -
15分ほどで野崎港に到着。
となりの小値賀島から一日2便の定期便(運賃ひとり500円)もあります。
日程に余裕があれば、福岡から夜行フェリー太古で小値賀島に入り、小値賀島から定期便が良いのでしょうが、限られた日程で他の五島の島もまわるためにはスケジュールがうまく組めず‥
何か方法はないかなと見ていた旅ブログで津和崎丸を知り、北上ルートで念願叶いました!情報ありがとうございました!野崎島 自然・景勝地
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野崎島は無人島です。入島にあたっては、小値賀ツーリズムに事前連絡が必要です。
まずはビジターセンターで、小値賀ツーリズムの方から島内の説明や注意事項を聞きます。
島内にトイレはこちらと自然体験施設(有料)にしかないので、トイレが心配な方はこちらで済ませます。 -
掲示してあった散策マップ
今日は、野崎港から野崎集落跡やサバンナ(東側)を見て、海岸(南側)沿いを西に向かい、旧野首教会や野首港を見るコースにします。
今回は利用しませんでしたが、定期船(第一便)で島に入れば、島内ツアー(有料•要予約)にも参加できます。 -
野崎港の近くの野崎集落跡
空石積みの石垣が続きます。
世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連資産」における「野崎島の集落跡」は、外海地域の潜伏キリシタンが信仰を継承するために神道の氏子を装うことで既存の社会との共存を果たした資産として位置づけされています。(小値賀町ウェブページより) -
沖ノ神嶋神社神官屋敷
こちらは綺麗に復元され、内部の見学もできます。 -
玄関を入って右手には、座敷が続き、奥の掃き出し窓の先は、島の北端にある沖ノ神嶋神社を拝む「遥拝所」になっています。神社まで行かなくても、こちらでお詣りもできます。
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玄関正面
こちらはご家族の生活スペースのようですね。
土間が珍しい形
奥の台所が玄関からは見通せないようになっています。
台所には釜が3基もありました。集落の集会所も兼ねていたのでしょうか。 -
空石積みの道を進むと、サバンナが見えてきました。
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シカに見つめられながらも、扉が開いていたので入ってみます。
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もともと農地として利用されていたこの場所は、集落に近く、島では貴重な平地です。
まばらに生えている木は、強風の影響で横になびいて生え、その先には海も見えます。
行ったことないですが、アイルランド?ニュージーランド?の海辺ってこんな風?日本でない景色に超感動! -
パノラマでも
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噴火口方面にも向かってみます。
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散策マップと見比べて今気付きましたが、噴火口跡は先ほどのフェンスを左方向だったかも。
次回のお楽しみに取っておきます。 -
集落に戻り
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港ですごいものを見つけてしまいました。(三度見しちゃいました笑)
ここまで変形しても倒れないってすごいですね。
写真を拡大して見たら、後ろ側の壁は結構残っててそれが効いてるのかな?
層間変形角1/4の家と勝手に名付けさせていただきます(笑)
小値賀ツーリズムの方いわく、この状態になってから長いこと経つそうです。そばでじっくり観察してみたかったですが、立ち入り禁止(当たり前か)になっていたのと、目的は別にあることに気付き、グッと我慢します。 -
野崎集落には、たまに廃屋が残っている場所もあります。
後で増築したトイレだけ残って、屋根から緑が出てジブリ風です。 -
さて、旧野首教会を目指して、坂道を登ります。
火山の噴火でできた鉄分を多く含む赤い砂が見えます。 -
芝色と赤のコントラストがいい感じ。
段々畑でもあったのでしょうか? -
こちらにはレンガのかまどだけが残ってました。
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急坂をかなり登ってきました。野崎港やビジターセンターが見えます。
初めて見る景色に興奮しっぱなしで、テンション高く疲れをまったく感じません。 -
標高の高い道を1~2分行くと、野首海岸が見えてきました。
野首海水浴場 ビーチ
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長さ400m。島内には廃校になった野首小中学校を活用した自然体験施設があるのですが、夏場にはその敷地内でキャンプし、野首海岸に泳ぎに来る観光客で賑わうとのこと。
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いよいよ、今回の五島旅の目的の旧野首教会が見えてきました。(しばらくコメントなしの写真が続きますが、ご容赦ください。)
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旧野首教会 寺・神社・教会
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どれだけ写真撮ったら気が済むのでしょうか(笑)
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教会に近づいてみます。
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室内に風を通すためドアが開いていたので、手前から覗いてみます。
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白い漆喰に木のバットレスが凛として素敵です。
中通島の青砂ヶ浦天主堂もこのタイプでした。
2021年5月の豪雨で一部天井崩落(手前左側)があり、室内に立入できないものの、見ることができてよかったです。
令和5年10月~令和7年11月、保存補修工事が予定されており、工事中は敷地内立入禁止と足場で外観も見えなくなるそうです。
実施設計の特記仕様書から情報が得られたので、以下、抜粋メモです。
木骨煉瓦造平屋建寄棟造 桟瓦葺
延べ床面積:144.47m² 桁行:16.678m 梁間:10.370m
建築年度 明治41年(1908年)
旧野首教会保存補修実施設計(建築)(~令和5年3月)
1実測・現況調査及び現況図作成
2破損箇所調査及び修復設計
・修復内容:内部天井、外壁煉瓦の洗浄及び防水・目地、白蟻被害箇所の補修等を想定
3補強工法の検討比較及び設計
・補強箇所:床組み、小屋組みの一部を想定 -
ステンドグラスも陽をうけて綺麗な色。
床は木材を上手く組んで、真ん中の通路を示しています。 -
目地がやせてます。
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やっぱり日本じゃない景色
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野首港の方にも行ってみましょう。
途中にあるダムの水は、海底送水管で小値賀島に送られているそう。
(小値賀島は高低差が少なく、河川が発達しないので) -
野首港
海の先に小値賀島が見えます。 -
戻ってきて、素敵なのでまた写真撮っちゃう(笑)
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目に焼き付けて、野崎港へ戻ります。
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海の色のグラデーション
夏場はもっと碧いのでしょうね。野首海水浴場 ビーチ
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雲間から陽が差し込むと、さざ波がキラキラ光ります。
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透き通っています。
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島内ではいたるところにシカがいます。シカはなんと海を泳いで渡ってくるそう。
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ゆっくり楽しみ、約2時間でビジターセンターに戻ってきました。
津和崎丸の山口さんもいたので、予定より早いですが、津和崎港(中通島)に戻るお姉さま2人とともに野崎島を後にします。
お姉さま方は、もともとこの翌日に野崎島訪問の予定で津和崎丸を予約していたそうですが、天気予報が雨と聞き、急遽今日の午前中に変更したそう。この島の観光で天気は大事かも。ナイスな変更ですね。 -
途中、野崎島南端にある舟盛集落を海から見学。
10戸110人ほどが暮らしていましたが、1966年に廃村となりました。
斜面中ほど右手には教会もあったそう。神父さんは住んでおらず、対岸の中通島の教会からノロシを上げると、舟盛集落の若人が船を漕いで神父さんをお迎えに行ったそうです。 -
十字架が海を向いています。(お友達撮影の鮮明な写真をどうぞ!)
石垣を積んだ畑が急な斜面に張り付くようにありました。 -
津和崎港経由で小値賀港に到着。
佐世保行きジェットフォイルの時間まで1時間15分ほど時間ができたので、のんびりランチか?と思っていたら、津和崎丸の山口さんが小値賀島を案内してくださるとのことで、有難くお言葉に甘えさせてもらいます。 -
えがわ商店さん
こちらの若夫婦は、新婚さんいらっしゃいに出演し、受け答えが面白すぎて、スペシャル版で再度呼ばれたそうです。
確かに店の外まで面白さが滲み出ています。 -
第一観光ポイント。
ご案内までしてくださいます。 -
島に20数カ所あるといわれる噴火口のうちのひとつが、海水に浸食されてできたといわれる五両だき。
五両だき 自然・景勝地
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午後から天気が下り坂。なので海の色がイマイチですが、もちろん水は綺麗です。
柿の浜海水浴場 ビーチ
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小値賀島には牛舎も多く、放牧場まで道路を牛が横断することもあるそうで、個性的な注意看板がたっています。
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海底火山が噴火した際に流れ出した溶岩には多く鉄分が含まれていたそうです。その溶岩が冷えて固まる際に酸化して色が赤くなったそうです。
赤浜海岸公園 公園・植物園
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接着剤混ぜて舗装したら、天然のベンガラ風砂舗装
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地ノ神嶋神社(じのこうじまじんじゃ)
対岸の野崎島に、先ほど見学した神官屋敷のお勤め先の沖ノ神嶋神社(おきのこうじまじんじゃ)が分祀されています。 -
ちなみに浜辺にあるのが1つ目の鳥居
写真ではわからないのですが、一直線上、野崎島の山の中腹にうっすら巨石が見えました。その「王位石」の真下、海沿いに分祀された沖ノ神嶋神社があります。 -
牛の塔
小値賀島は昔2つの島だったそう。それを繋げるために埋立ての土を運んだのが牛。倒れた牛を供養する塔だそうです。 -
これは山口さんの鉄板ネタなので、どうしてこのようになったのか、詳細は差し控えさせていただきます。
佐世保行きの船の時間を気にしながらも、1つでも多く観れるよう、気を使ってくださいました。どなたかのブログで「観光船長」のコメントを見つけましたが、その通り。
個性的なジョークをはさみつつも、親切にご案内いただき、楽しかったです。ありがとうございました! -
小値賀港ターミナルのお土産屋さんに牛に注意Tシャツ!よく見ると目が怖い?
この後、高速船で佐世保へ渡ります。
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