2023/02/23 - 2023/02/24
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ちびのぱぱさん
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この旅行記スケジュールを元に
流氷、SL、タンチョウ……冬の北海道で何を見る、と聞かれたら、この三つをあげたいです。
ところがこの三つ、まとめて面倒見るのは、かなり難しい。
どれが一番難しいかと言うと、野生動物であるツルが一見難しそうなんですが、じつは今のところ一番遭遇確率は高いのがこれでしょう。
ぎゃくにSLは簡単そうですが、週末とか祝日とか運転日が決まっているうえに、昨年は故障のために全休というファンにとってはこの上ないショックな結果になりました。(そもそも全席指定席で発売日に売り切れる)
撮り鉄乗り鉄あわせて鉄っちゃんが一番恐れているのが、この故障ですね。
あ、悪天候もあるか。
しかしあえて順位を付ければ、一番難しいのが流氷。
いつやってくるのか、毎年違ったりします。
やってきても、昨日までびっしりと海を覆っていたのが、一晩で沖に消えてしまったりする気まぐれなやつですから。
それに、冬場に車を運転するのが嫌な札幌在住の我々は、鉄道での旅が条件に入ってくるのですが、オホーツクで流氷を見ながらSLとタンチョウのいる釧路に釧網線を使うとなると、時刻表を見ればわかりますが、いろいろダイヤ的に困難が生じてくる。
ところがJR北海道、冬場だけ「流氷物語」という臨時列車を走らせてくれて、これはかなり使えるんです。
これないと、流氷観光船にでも乗らないと難しい。
ただし、今年は2月26日までとなっています。
さあ、どうする自分。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- JR特急 JRローカル
-
流氷の現在分布状況を海上保安庁のホームページで確認する日々を経て、2月23日に決行としました!
https://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN1/drift_ice/ice_chart/latest_icechart_jp.html
この旅でお世話になったのがHOKKAIDO6日間周遊券というJR北海道が出しているフリー切符。
全道を6日間特急乗り放題で、旅行支援により12,000円と破格です。
けっこう知れ渡ってきたので、今回は発売後二週間くらいで売り切れたようです。
私たちは、まず道東を目指すため、札幌10時発の特急ライラックで旭川11:25着。
駅の隣のイオンでお弁当を買い、昼食にします。
一気に道東まで行く特急オホーツクは、朝6:56発と早いので札幌の自宅からのバスが間に合わないですからね。イオンモール旭川駅前 ショッピングモール
-
イオン旭川駅前の弁当は安くて充実しています。
巻き寿司一つ350円はお値打ち!
太巻きは298円だったかな。
店内で購入したもの以外の飲食はご遠慮くださいと書かれた巨大イートインスペースで食べたけど、税制上問題なかっただろうか、なんてことが頭をよぎる。
休日の昼時のこととて、ひとでごった返しています。 -
で、まもなくラストランのキハ183、特急大雪1号で北見に。
この列車は、沿線の要所要所に大勢の撮り鉄が待ち構えて、スター級の扱いでした。
大雪1号は12時41分旭川発ですが、2号の網走発は8時6分発で、時間的には順序が逆です。
朝、網走から2号に乗って、旭川から1号で戻ることもできるわけです。
もう一往復ありますが、それも同じ。
国鉄時代からの名前のルールがあるのでしょうか。
下り列車から番号を付けるんでしたっけ。
以前は、下りも朝出発するのがあったはずですが、なくしちゃったんですねきっと。
1号がなくなっちゃったんで、3号が格上げされて1号にした、概ねそんなところだろうなどと考えているうちに出発の時刻。旭川駅 駅
-
この切符、指定席は4回まで取ることが可能で、2月23日は祝日、ここは念のために取っておきました。
子供連れの家族や外人さんも多く、取っておいて正解でした。
さて、1号車の席を取ってもらっているのですが、この何号車っていうのも下りが基準で先頭からになります。
上りになると、最後部が1号車。
座席指定を取るときに、札幌のとある駅の窓口の女性に頼んだのですが、女優の福原遥さんによく似た気さくな方で、進行方向右側の窓の大きく見える座席をと頼んだら、一生懸命確認して取ってくださいました。
ところが、3日くらいして電話をいただいて、窓が大きく見えるはずだったのが列車編成の都合で一つずれた席を取ってしまいました、と動揺しながら話してくださいました。
もし、もう一度おいでいただければ取りなおしますとのことです。
こちらのミスなのにおよび立てして大変申し訳ありませんと平謝り。
そんなことで、3日間も悩んでいたんだなあと、こちらの方が恐縮。
ちょうど時間があったので、せっかくですからお伺いすると、すでに特急券は用意されていました。 -
大雪が「おおゆき」と読めてしまう。
毎年よく降ります。
今回も前日に大雪が降ってひやひやしました。 -
週末や祝日は、沿線の市町村が代わり番で車内販売を行います。
今日は網走。 -
オホーツクの食材を使用したスコーンを購入。
プレーンと北の醤油とオホーツクの塩という3個セットで600円。
オホーツクの塩がびっくりするくらい塩気が効いて、ちょっとハマりました。 -
例によって、この人たちのせいで列車はしばしば足止めを食います。
文句を言う人なんかいません。
祝日の車内は、皆カメラでカシャカシャと忙しい。 -
北見午後3時49分着で、5分の遅れですがこの時期優秀といえます。
流氷は明日にお預けで、今日は北見のホテルでゆっくりします。
網走にホテルを取りたかったんですが、すげー高かったので。
北見~網走間は1時間程度で行き来でき便数も多い。
それに、北見の方が何かと便利なので。
まあ、乗り放題の切符を持っている強みです。
今晩は、旅行支援の二人分4000円のクーポンの消化に努めます。ホテルクラウンヒルズ北見 宿・ホテル
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翌朝……
7時57分の網走行き普通列車。
連休中なのでけっこう乗る人が多かったのですが、座れないほどではない。
写真は、網走湖から網走川が流れだしたあたりです。 -
網走到着。
そうとう冷え込んだようです。 -
時刻は午前9時を少し回ったところ。
50分位時間があるので、駅周辺を歩いてみる。網走駅 駅
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駅の目の前に流れる網走川は凍てついていました。
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新橋という名前の橋のようです。
近くに、ホテルしんばしという名前の宿があります。
東京の人間は、この名前を聞くと、会社帰りに一杯やりたくなる。
橋げたからギシギシという音が聞こえるのですが、川面にできたハスの葉状の氷が橋げたにあたって砕ける音でした。網走川 自然・景勝地
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無風です。
快晴です。 -
橋げたにあたって二手に分かれた氷が、ゆっくりと海の方に下ってゆく。
これの規模の大きいのが、アムール川で作られる流氷ということでしょうか。 -
30分もせずに駅に戻ると、すでに9時52分発の「流氷物語」に乗る人たちの行列ができていました。
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この列車に、記念品などを配ったり車内販売を行う人たちも乗りこむのですが、彼らに割り込まれた私たちの列は後れを取ってしまい、ようやく相席を頼んで座ることができました。
いらんサービスをするな、というか乗客がメインじゃないのか、というかけっこう頭に来てしまいました。
後から来て、列を止めてモタモタ大勢乗り込んでさっさと自分たちで席を取り、おかげで私たちの列に並んでいた人は窓側の席は一切座れず。
妻は地元なので、もっと怒ってました。
まあ、今週末でこの列車の運行も終わりですから、今更クレーム付けても手遅れか。 -
走り出して間もなく北浜駅に到着。
北浜駅 駅
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バスを連ねてツアー客が来ていましたので、ホームはごった返しています。
無人駅ですから、入り放題。
櫓が設けられていて、昇ると見はらせます。
良い感じですが、もう少し流氷が多いところまで行きたい。
一応、この辺りで流氷が見えなければ、知床斜里駅からバスに乗ってウトロまで行ってみようと話していました。
そういえば、相席になったご夫婦は、昨日流氷観光船のオーロラに乗ったそうです。
ネットで見ると座席が売り切れみたいになっていますが、直接行くか当日電話すると案外乗れるのだそうです。
ホームページの説明を見ていて、なんとなくそうかなと思っていました。 -
少し先の浜小清水まで来ました。
このあたり、流氷を今日見るのにちょうど良さそうです。
左手の丘の上に展望台があります。
私たちは、そのまま浜に出てみました。浜小清水駅 駅
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快晴!
無風! -
流氷を見るのにちょうどよいのは、完全に海を覆いつくさないこういう状態です。
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イチオシ
知床連山をバックに、二羽のオジロワシが流氷の上にいました。
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海別岳をはるかに望みます。
登山道はなく山岳スキーを楽しむ方たちが登るらしい。 -
近づきすぎたのか、先ほどのオジロワシ、たぶんつがいだと思いますが低空を飛んで沖合に行ってしまいました。
一時間ほど、ぼうっと流氷の海を眺めていました。
至福のひと時とはこのことです。
一生に何度も出会える光景ではありません。
神さまに感謝です。
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