2021/03/26 - 2021/03/27
74位(同エリア1408件中)
かっちんさん
南阿蘇村のシンボル的な大桜「一心行の大桜」(いっしんぎょうのおおざくら)を訪れます。
樹齢400年の一本桜(ヤマザクラ)は、樹高14m、枝張り東西21.3m・南北26m、幹周り7.35m。
この桜は、島津氏との戦いで矢崎城(宇土郡三角町)で戦火に散った峯(中村)伯耆守惟冬(ほうきのかみこれふゆ)の菩提樹とされています。
室(妻)と嫡男は少数の家臣と故郷のこの地に戻り、惟冬と一族の御霊を弔うため一心に行をおさめたということで「一心行」の名がついたとされています。
南阿蘇鉄道は熊本地震による被災により立野~中松間が不通になっているので、路線バスを利用します。
「一心行の大桜」には1日目の夕方と2日目午前中に2回訪れます。
路線バスは、阿蘇五岳と南外輪山に挟まれた南郷谷を、系統により北側と南側を走るルートがあり、各々素晴らしい景色が楽しめます。
夕食は中松にある手造り食の店「しもだ」で、「阿蘇赤牛のハーブハンバーグ」をいただきます。
阿蘇に春を告げる「野焼き」は日本最大で毎年2~3月に行われます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・南阿蘇村のHP
・国土交通省「立野ダム工事事務所」
・花と緑の図鑑「シジミバナ」
・ヤマケイオンライン「御竈門山」
・みなみあそinfo「一心行の大桜」「【2022/3/11~】長陽大橋ルートの全面通行止めが解除」
・「一心行の大桜」現地案内板
・南阿蘇村「4月1日より南阿蘇「ゆるっとバス」「南郷ライナー」の運行ルート・時刻表が変わります」2021/4/1
・tana-sanブログ、九州の気動車に魅せられて「キハ147 61」
・熊本県公式観光サイト「新阿蘇大橋」「根子岳」
・阿蘇び心「阿蘇に春を告げる”野焼き”2021日程」
・熊本県畜産農業協同組合連合会「あか牛ってどんな牛?」
・「池の川水源」現地案内板
・藤江甚午のBLOG「南阿蘇鉄道中松駅「ひみつ基地ゴン」」
・ウィキペディア「第一白川橋梁」「黒川(熊本県)」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
豊肥本線「立野駅」バス停
ここから産交バス高森行きに乗り、中松地区にある「一心行の大桜」を訪れます。
熊本地震により南阿蘇鉄道の立野~中松間が被災し不通になっており、バスを利用します。 -
高森行きのバス時刻表
高森方面は南阿蘇村の「ゆるっとバス(白水・久木野コース)」と産交バス運行の快速「南郷ライナー」など3系統あります。 -
これから乗るのは16:00発「ゆるっとバス(白水コース)」高森行き
「白水コース」は、南阿蘇鉄道の北側を走るバスです。 -
「南阿蘇村」の地図
「南阿蘇村」は、阿蘇山と南外輪山に囲まれた「南郷谷(なんごうだに)」に位置しています。
平成17年(2005)に阿蘇山側の旧長陽村・旧白水村と、南外輪山側の旧久木野村が合併し、「南阿蘇村」が誕生しました。
「ゆるっとバス」は旧3村にアクセスできます。
これから訪れる「一心行の大桜」は「旧白水村」にあります。 -
「立野ダム」の建設工事中(バスの車窓)
バスは立野駅を出発。
まもなく「立野ダム」建設現場を通ります。
白川下流の洪水被害を防ぐことを目的にした洪水調節ダムを建設しています。 -
南阿蘇鉄道「第一白川橋梁」(立野~長陽間のバス車窓)
熊本地震により甚大な損傷を受けたアーチ橋「第一白川橋梁」。
早期復旧のため架け替え工事が行われています。
川からレール面までの高さは約60mあり、国鉄で最大の高さの鉄道橋だった時期があります。 -
南郷谷の風景(松の木バス停付近)
緩やかな棚田に白鳥が飛来しています。
遠くの山々は南外輪山です。 -
「南郷谷」の位置
巨大な阿蘇カルデラの中にある「南郷谷」は、阿蘇五岳と南外輪山に挟まれたところです。 -
イチオシ
「南阿蘇の里山風景」(松の木バス停付近)
広大な南郷谷に生活の営みがあります。 -
「中松小学校前」に到着
立野駅前から南郷谷の景色を見ながら30分ほどで到着。 -
中松周辺の案内図
「一心行の大桜」は「中松小学校」左横の道を行けば850mの距離。
バス停にはこの道案内板がなく、右横の「池の川水源」の道を歩いたため少し遠回り。
でも、夕食の食事処を見つけました。 -
つり鐘状の「アセビ(馬酔木)」(中松)
南阿蘇村内のいたるところにある花で、「村花」になっています。
スズランに似たつり鐘状の小さな花(白や紅)を多数咲かせ、いい香りがします。
漢字の名前の由来は、馬が葉を食べるとしびれて酔ったようになり苦しむことから「馬酔木」ともいわれています。 -
八重咲の「シジミバナ」(中松)
シジミの内臓に見立てた八重咲の白い花です。 -
ゴツゴツした「御竈門山」(中松)
阿蘇山の中央火口丘南西にある「御竈門山(おかまどやま)」は、北東部の深い火口跡が竈門に似ているのでこの名が付いています。 -
「一心行の大桜」に到着(一心行公園)
菜の花に囲まれた樹齢400年の一本桜(ヤマザクラ)は見事です。 -
白い花びら(一心行の大桜)
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近くにはピンクの花(一心行公園)
別の桜ですが鮮やかなピンク。 -
夕暮れ近くの「一心行の大桜」
時刻は17:38。
訪れる人も少なくなりました。 -
イチオシ
一瞬の花吹雪に感激!(一心行の大桜)
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外輪山に沈む「夕陽」(一心行公園)
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夕暮れの農道(中松)
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夕食は手造り食の店「しもだ」(中松)
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木のぬくもりのある店内(しもだ)
コース料理になっていて、メイン料理に阿蘇赤牛のハーブハンバーグを選びます。
テーブル、器、お箸などはしもだ手作りの品。 -
特製サラダと小鉢(前菜)
自家製無農薬栽培で育てた野菜を使った新鮮なサラダ。
添えてあるのはテリーヌ。
小鉢は胡麻豆腐。 -
自家製酵母パンとスープ
チーズをのせた酵母パン。
無農薬レーズンを使った自家製酵母と国産小麦を使い焼き上げています。
スープはカボチャスープ。 -
メイン料理「阿蘇赤牛のハーブハンバーグ」
口に入れるとジューシーなハンバーグ!
赤牛の肉質は赤身が多く、適度の脂肪分を含み、うま味とやわらかさ、ヘルシーさを兼ね備えています。
そして、南阿蘇山米のご飯と野菜たっぷりの汁物。 -
カステラとコーヒー(デザート)
お値段は1,600円。
手造り感たっぷりの食事に充分満足できました。 -
帰りは中松駅前からバス
夜の立野行きは、中松小学校前を通る「ゆるっとバス」がすでになく、中松駅前19:33発の快速「南郷ライナー」があります。 -
中松駅から眺める「南外輪山の夜景」
外輪山の麓に見える建物の光は、ホテル「グリーンピア南阿蘇」でしょうか。
南阿蘇鉄道の発着はすでに終了しており、改札口から眺めています。 -
肥後大津駅に到着
立野駅から豊肥本線に乗り換え、肥後大津駅に20:22到着。
今晩の宿は駅から徒歩3分のホテル「ルートイン阿蘇くまもと空港前」。 -
翌日の肥後大津駅
駅名の由来を見ると
「加藤清正公が滋賀県の大津から名を取り「大津一の宿」と命名したことから、この付近を大津といい肥後を冠して駅名とした」となっています。 -
「キハ147」ディーゼルカー(肥後大津駅)
元々の形番は昭和54年(1979)新潟鐵工所で製造された国鉄時代の「キハ47 61」。
その後、機関換装してキハ147に改番し「キハ147 61」になります。
国鉄時代の気動車に乗れるのは今のうちですね。 -
サボ「宮地⇔肥後大津」(肥後大津駅)
肥後大津駅8:19発の宮地行きに乗り、立野へ向かいます。 -
快速「南郷ライナー」(立野駅バス停)
立野から路線バスに乗り換えます。昨日とは別系統の「南郷ライナー」です。
「南郷ライナー」は長陽駅を過ぎると南阿蘇鉄道の南側に移り、久木野(くぎの)を経由し中松駅へ向かいます。
南郷谷の南側に位置する久木野付近からは、阿蘇の山々を眺めることができます。 -
ややっ、「立野スイッチバック」を登る列車(バスの車窓)
肥後大津から乗ってきたキハ147宮地行きが、逆Z型の「立野スイッチバック」の3段目を登っています。 -
「新阿蘇大橋」(バスの車窓)
熊本地震で崩落した「阿蘇大橋」に代わり、2021年3月7日、元の場所から600m下流に架橋された「新阿蘇大橋」。
バスはさらに下流の「阿蘇長陽大橋」(熊本地震では被災しましたが応急復旧)を渡ります。
今日が「新阿蘇大橋」開通日ですが、バスがこの橋を通るルート変更は4月1日からです。 -
深い峡谷を流れる「黒川」(阿蘇長陽大橋からの眺め)
阿蘇カルデラの北側(阿蘇谷)から流れてくる「黒川」は、この先で南郷谷を流れる「白川」と合流します。 -
南郷谷と阿蘇の山々(久木野付近のバス車窓)
左から夜峰山(よみねやま)、ちょっと頭を出している烏帽子岳、御竈門山です。 -
阿蘇に春を告げる「野焼き」(久木野付近のバス車窓)
千年の歴史を保つ阿蘇の草原を焼きつくす「野焼き」。
右側の険しい岩場が続く山は阿蘇五岳の一つ「根子岳」。
頂の形が猫に似ていることからその名がつき、南阿蘇村の東隣に位置する高森町のシンボルです。 -
バスが中松駅に到着
「熊本より十里」(約40km)の石碑があります。
中松駅から「一心行の大桜」までは1.2km。
今日は中松小学校の左横の道を歩きます。 -
春の里山風景(中松)
小川のような「仮川」に架かる水路、その脇には若葉と桜、菜の花が春を彩っています。
正面の山は御竈門山。 -
のどかな風景(中松)
中松交差点から中松小学校の左横の道に入ります。 -
イチオシ
のんびり草をついばむ「阿蘇のあか牛」(中松)
あか牛は、耐寒・耐暑性に優れており、放牧に適し、性格がおとなしく飼育しやすいという特性を持っています。 -
「ヤドリギ」の大木(中松)
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あっかんべーだ!(中松)
舌を出すあか牛。 -
イチオシ
赤い炎が見える「野焼き」(中松)
日本最大規模の「阿蘇の野焼き」は毎年2~3月に行われます。 -
イチオシ
朝日を浴びる「一心行の大桜」(一心行公園)
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青空に伸びる桜(一心行の大桜)
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垂れ下がる花びら(一心行の大桜)
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美しい姿の「一心行の大桜」
反対側からの眺めも素晴らしい。 -
しばし休憩時間(一心行公園)
演技が終わり、ほっとしているおサルさん。
次は南阿蘇鉄道に乗るため、中松駅へ移動します。 -
集落に佇む老木(中松)
昨日歩いた遠回りの道です。 -
青空に映える「ハナモモ」(中松)
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「池の川水源」(中松)
南阿蘇では、多くの湧水地があり、その一つです。
池の中に「かぶと石」という石が2つあり、水量が多くなり片方の石が見えなくなった年は雨が多く凶作。
見えている年は日年(ひどし)で豊作になるといわれています。 -
湧水の仕組み(中松)
阿蘇火山に降った雨が地下にしみ込み、噴火がつくった地層によりろ過され、ミネラル豊富な湧水となり、山のふもとで湧き出しています。
「池の川水源」は中央火口丘系で、30~35年かけて出てきた地下水です。 -
イチオシ
春を彩る南阿蘇鉄道の線路(中松)
ここは中松駅の立野寄りなので、まだ不通区間。
2023年7月には再び列車の姿が見られるようになります。 -
お花に囲まれる「お地蔵様」(中松)
-
南阿蘇鉄道「トロッコ列車」を待つヒーローたち(中松駅)
中松駅に到着。無人駅ですが、カフェ「ひみつ基地ゴン」があります。
ホームには、星獣合体「ギンガイオー」やサンリオ「シナモロール」、「ドラえもん」たちが、まもなくやって来る「トロッコ列車」をお出迎えします。
次の旅行記は1,000号到達を記念した南阿蘇鉄道乗車記です。
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