2021/03/27 - 2021/03/27
69位(同エリア1408件中)
かっちんさん
南阿蘇鉄道は昭和60年(1985)に国鉄高森線から第三セクターとして誕生しました。
豊肥本線立野駅から高森駅まで、阿蘇山と外輪山に挟まれた南郷谷を走り、四季折々の風景が楽しめます。
5年前の2016年4月におきた熊本地震で甚大な被害を受け、一時は全線運休となりましたが、7月31には高森駅~中松駅間が部分運転再開できました。
甚大な被害を受けた立野駅~中松駅間は立野渓谷に架かる第一白川橋梁の架け替えをはじめ復旧工事を行い、令和5年(2023)7月15日全線再開の予定です。
訪れたのは令和3年(2021)3月27日。
菜の花と桜に囲まれて走るトロッコ列車と阿蘇の山々、春の風物詩「野焼き」など、南阿蘇の素晴らしい景色が見られます。
中松駅からトコトコと走るトロッコ列車「ゆうすげ号」に乗り、見晴台駅付近では菜の花に囲まれたトロッコ列車と根子岳の写真を撮ります。
この旅行記はお陰様で1000号の発行となります。
2013年に現役を引退し、翌年1月から日本全国の旅に夫婦で出かけて旅行記にまとめ、9年目に1000冊に到達しました。
鉄道、絶景、紅葉、地層、秘湯などをテーマにした旅先は、家内の涙ぐましい努力により集めたレアな情報をもとに訪れたものです。
旅の情報が読者の皆さんのお役に立てれば幸いです。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・南阿蘇鉄道のHP
・あんみつ坊主の貨物の小部屋「1928年以後の国有鉄道貨車記号」
・熊本県公式観光サイト「根子岳」「鬼官兵衛」
・ニッポン旅マガジン「小池水源」「吉田城御献上汲場」「明神池名水公園」
・ヤマケイオンライン「御竈門山」
・読売新聞オンライン「シバ犬の名物駅長、ホームで乗客たちをお出迎え」
・y.syunjuu-part2のブログ「南阿蘇で一泊」:山の名前
・阿蘇市「阿蘇山」
・ウィキペディア「南阿蘇鉄道DB16形ディーゼル機関車」「国鉄トラ70000形貨車」「南阿蘇鉄道トラ700形客車」「南阿蘇白川水源駅」「見晴台駅」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
南阿蘇鉄道の案内図
阿蘇の山々、南外輪山の間に挟まれた南郷谷を「南阿蘇鉄道」が通ります。
3月末に「南阿蘇鉄道」中松駅~見晴台駅までトロッコ列車に乗ると、菜の花、桜、阿蘇の野焼きなどの景色が眺められます。 -
南阿蘇鉄道「中松駅」の駅舎
一部の屋根と壁が強風で飛ばされたような駅舎は、独特のアートなんです。
よく見れば屋根がちゃんとあるので雨漏りしません。 -
「ラブ・チェア」(中松駅)
ちょっと離れて座ったカップルも、次第に近づいてしまう不思議なベンチです。 -
「トロッコ列車」を待つヒーローたち(中松駅)
中松駅は無人駅ですが、カフェ「ひみつ基地ゴン」があります。
ホームには、星獣合体「ギンガイオー」やサンリオ「シナモロール」、「ドラえもん」たちが、まもなくやって来る「トロッコ列車」をお出迎えします。 -
菜の花に囲まれた線路(中松駅)
まもなくトロッコ列車が高森方面からやって来ます。 -
南阿蘇鉄道の路線図(中松駅)
現在、高森~中松間が運転、中松~立野間が運転休止しています。 -
時刻表(中松駅)
平日は地元の方が利用する列車が3本、土休祝日は観光用にトロッコ列車「ゆうすげ号」が走ります。 -
モクモクと煙が上がる「阿蘇の野焼き」(中松駅から)
中松駅ホームから阿蘇の山々を眺めると、今日は「野焼き」が行われています。 -
イチオシ
菜の花畑を走るトロッコ列車「ゆうすげ号」(中松駅)
高森からのトロッコ列車がやって来ます。 -
到着したトロッコ列車(中松駅)
トロッコ客車3両の前後に北陸重機工業製DB16形ディーゼル機関車が連結されています。
中松駅に到着すると、折り返し高森行きになります。 -
きっぷの販売(中松駅)
無人駅なので、車掌さんがきっぷを発売します。
中松~見晴台間は乗車券240円とトロッコ料金510円が必要です。 -
トロッコ車両「トラ70002」(中松駅)
元々は国鉄が昭和40年代に5,100両製作した「トラ70000形貨車」。
その後廃車が続き、現在残っているのはトロッコ車両に改造された南阿蘇鉄道2両と門司港レトロ観光線2両のみです。
貨車記号の「トラ」は微笑ましい名前ですが、「構造を表す記号」+「標記荷重記号」を表しています。
「ト」はTruk(英:無蓋貨車)のト、「ラ」は標記荷重「17t~19t」。 -
先頭の3号車に乗車(中松駅)
-
駅名標(中松駅)
次の駅は阿蘇白川。 -
トロッコ列車の車内(中松駅)
窓はなく、気持ちいい風が素通りします。 -
JNRマークの扇風機(中松駅)
国鉄時代の扇風機が取り付けられています。 -
南外輪山(中松~阿蘇白川間の車窓)
11:00になり出発。トコトコとゆっくり走ります。 -
ワ~、一面に「菜の花」(中松~阿蘇白川間)
春ですね~。 -
のんびりと横たわる「あか牛」(中松~阿蘇白川間)
線路の間近なので、牧場の中を走ってるみたい。 -
「根子岳」の雄姿(中松~阿蘇白川間)
頂の形が猫に似ていることからその名がついた「根子岳」。
阿蘇五岳の一つです。 -
春うららな景色(中松~阿蘇白川間)
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前方の機関車(中松~阿蘇白川間)
運転席の窓にタブレット(通票)の輪っかが見えます。
中松~高森間は反対列車の交換がなく、このタブレットを持っている列車だけが線路を通れます。 -
桜が彩る南郷谷(中松~阿蘇白川間)
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「小池水源」(中松~阿蘇白川間)
南阿蘇村湧水群の中でも、とくに巨大な湧水池「小池水源」。
もともとは灌漑用水の溜池として使われていましたが、現在は園地になっています。
後ろの山は阿蘇山の中央火口丘南西にある「御竈門山(おかまどやま)」。
北東部の深い火口跡が竈門に似ているのでこの名が付いています。 -
南郷谷の農家(中松~阿蘇白川間)
柱の下に矢車が置かれているので、もうすぐ鯉のぼりが上がるのでしょう。 -
菜の花と石塀のある集落(中松~阿蘇白川間)
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桜輝く南郷谷(中松~阿蘇白川間)
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水汲みで大忙し(中松~阿蘇白川間)
ここも南阿蘇村の湧水源「吉田城御献上汲場」。
阿蘇家の重臣「吉田主水頭(よしだもんどのかみ)」の居城だった吉田城の水源です。 -
重厚な蔵(中松~阿蘇白川間)
蔵飾りの家紋は拡大してみると「梅鉢」。
腰巻は水玉模様。 -
南阿蘇村の春(中松~阿蘇白川間)
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険しい「根子岳」(中松~阿蘇白川間)
-
イチオシ
「明神池名水公園」(中松~阿蘇白川間)
南阿蘇村白水地区のほぼ中央に位置する湧水池「明神池水源」を中心とした公園です。
天正時代、子供がなかった地元吉田城の城主が池の水で身を清め、群塚神社境内にある誕生石に願掛けしたところ、子宝に恵まれたという故事から「安産に効果がある水」として有名。 -
公園として整備(明神池名水公園)
飲用に利用されるだけでなく、周辺住民の野菜や農具の洗い場も用意されています。
また、鯉の泳ぐ池や水遊びができる浅い子ども池などもあります。
「會津藩」の旗が見えますが、南阿蘇村は会津とのつながりがあります。
旧会津藩の家老だった「佐川官兵衛」は、明治10年(1877)の西南の役が起きた時、麹町警察署長をしていた官兵衛に、政府から参戦するように命じられ、南阿蘇の白水村に来ています。
阿蘇では壮絶な戦死を遂げましたが、白水村では官兵衛の遺徳が代々語り継がれ、明神池の周辺には官兵衛の記念碑が建てられています。 -
「阿蘇白川駅」に到着
隣の「南阿蘇白川水源駅」は、白川水源に最も近い駅として平成24年(2012)に開業した駅です。 -
勤務中の駅長犬「ゆう」(阿蘇白川駅)
2020年10月に阿蘇白川駅長に就任したシバ犬です。
ちっちゃな駅長帽が可愛い・・・ -
イチオシ
菜の花が続く沿線(阿蘇白川~白川水源間)
-
見頃になった桜と「高岳」(阿蘇白川~白川水源間)
阿蘇五岳の中で最高峰の「高岳」(1592m)です。 -
「南阿蘇白川水源駅」に到着
白川水源は駅から100m北側にあります。 -
ノコギリの刃のような「根子岳」(白川水源~見晴台間)
阿蘇五岳の中で一番東に位置する「根子岳」。 -
菜の花畑(見晴台付近)
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「見晴台駅」に到着
ここで列車を降ります。
開業時は駅名のとおり、屋上が見晴らしのいい展望台になっていました。
その後、老朽化により現在のログハウス調の駅舎に改築されています。 -
トロッコ列車のお見送り(見晴台駅)
後押し機関車も頑張っています。 -
イチオシ
まさに「菜の花鉄道」(見晴台)
下り坂を走るトロッコ列車。 -
ログハウス調の「見晴台駅」
南阿蘇村の一番東に位置し、お隣は高森町。
2016年に「午後の紅茶」のCMに登場した駅で、来訪者が増えています。
KIRINの自販機は勿論に「午後の紅茶」を販売。 -
天高くのびる桜(見晴台駅)
見晴台駅のシンボルツリー。
ヤマザクラのようです。 -
見晴台駅を見守る2本の桜
開花とともに若葉が出ているので、ヤマザクラでしょうか。 -
真っ赤な火が燃え移る「野焼き」(見晴台)
見晴台駅周辺を歩き、トロッコ列車の撮影ポイントを探します。 -
菜の花畑と桜(見晴台)
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「ハルジオン」(見晴台)
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中松行き「トロッコ列車」(見晴台)
いよいよ撮影開始!
見晴台駅を出発したところです。 -
イチオシ
「おもちゃのようなトロッコ列車」(見晴台)
根子岳をバックにして、トコトコと走ります。 -
次は高岳をバックに走ります(見晴台)
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春の風物詩「野焼き」(見晴台)
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高森行き「トロッコ列車」(見晴台)
40分後、中松駅から戻って来たトロッコ列車。 -
イチオシ
菜の花畑を走る南阿蘇の「トロッコ列車」(見晴台)
阿蘇根子岳の麓をのんびりと走る春のトロッコ列車は、今だけの絶景です。 -
菜の花と桜に囲まれた南郷谷(見晴台)
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イチオシ
菜の花と桜の楽園を走る「トロッコ列車」(見晴台)
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「ジロボウエンゴサク」(見晴台)
鉄道写真撮影に満足し、これから高森へ向かって歩いています。 -
「ホトケノザ」(見晴台)
春の草花が目に入ります。 -
「ミツバツチグリ」(見晴台)
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「高森警察署」前の桜並木(高森町)
見晴台駅から東へ350m歩くと、隣町の高森町です。 -
倒れないかな 建材干し(高森町)
南阿蘇鉄道のトロッコ列車に乗り、菜の花畑からトロッコ列車の走る姿を眺め、春の南阿蘇を満喫しました。
これから高森湧水トンネル公園へ向かいます。
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