2023/02/04 - 2023/02/12
38位(同エリア74件中)
なかじもさん
インド北部パンジャーブ州の都市アムリトサルへ。
ここはシーク教(いわゆるターバンを巻いた人)の総本山「ハリマンディル・サーヒブ(黄金寺院)」があるところ。シーク教はターバン、短剣、鉄の腕輪、長いひげ等が特徴で、インドには約2,000万人が住んでいる。
あんまり知られてないけど、ほとんどのインド人(ヒンズー教徒)はターバンを巻かないので、インド人=ターバンというのは誤った認識です。
アムリトサルはドキュメンタリー映画「聖者たちの食卓」で観て初めて知ったけど、インドに行くなら必ず行きたいと思ったところ。
あと、パキスタンとの国境(ワガボーダー)で毎日開催されるセレモニーが激アツ!めちゃめちゃ面白かった!
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
ニューデリーからの列車のチケットが取れなかったので、アムリトサルへは飛行機で。IndiGoというLCCで約1時間。
-
空港からプリペイドタクシー(700ルピー)で市内へ。インドの運転手はとにかく飛ばす&割り込む&クラクションを多用する。しかもスマホで電話しながら左手でギアチェンジしながらハンドル操作するって、どんだけ器用やねん。
その器用さをもっと別方面に活用すれば更に発展するやろうに。 -
ホテルは毎度格安なので、こういう路地の奥の細道へ。こういう道は間違いなくお犬様の糞が転がってます。
-
翌朝日の出前に早起きして黄金寺院へ。パノラマで外観を撮影。
-
シーク教は男女ともに髪を覆うのがルールだそうで、中に入るためのスカーフを無料で貸してくれます。
-
んで聖地なので裸足が必須。寒いけど靴を預ける。番号札を渡してくれるので、返却時はこれと引き換えに。
-
さて、いよいよ入場。
池に囲まれた中心に金色に輝く建物が建っていて、映える。キラッキラや~ -
四角い敷地の内側に池があり、その中心に黄金に輝く建物が建っている。そこには経典が置かれていて、巡礼の皆さんはそれを拝みに行くらしい。シーク教は人でなくこの経典が一番偉いねんて。
中心部への回廊には日の出前から既に行列ができてます。 -
朝7時。イスラム教のコーランみたいな読経の声がずっと流れてる。
中心部で皆さん時間をかけてお祈りするのでなかなか前に進まん。結局手前の門から中心部まで入るのに1時間弱かかりました。
左のレーンは正面から入って礼拝する人、真ん中は脇から入るレーン(正面から入れない分、進むのが早い)、一番右は戻る人用のレーン。
中心部は撮影禁止なので写真はないけど、でっかくて分厚い聖典とその隣で読経(寺院に流れている声)する人、楽器を演奏する人、そしてお布施を一生懸命集めて箱に入れる人などがいました。
最後、出口で甘いブルブルした食べ物(ハルヴァ)を両手にたっぷり乗せてもらえる。あま~い! -
池にボートで漕ぎ出す人。これも映えるね。
-
寺院南側にあるレンガの建物が無料食堂があるところ。ここでは誰でも無料で食事が振る舞われており、もちろん観光客も外国人も食事をすることができる。
早速朝ごはんを頂きに行ってみよ~! -
入り口はこんな感じ。既にカレーのいい匂いが。
-
お皿とスプーンを受け取って先に進む。おぉ、映画で観たまんまや~
-
広間に来た人順に並んで座る。
-
するとすぐに係の人がやってきて、食事を皿に盛ってくれる。
-
今日のメニューはチャパティ、ごはん、カレー、ミルク粥。
足りなければいくらでもお代わりできる。でも残すのは厳禁。 -
こんな子供も水を入れる係として活躍してる。
-
食後は皿をバケツリレー方式で返却。
で、ここの何がすごいって、この係の人たち全員ボランティア(と言うか巡礼に来た人が自分の時間を使って手伝っている)。 -
なので奥で皿を洗ってる人も皆さん自発的にやっている方々。
-
もちろん食事だけして帰っても何も言われない。
でもこの食材自体が全国からの寄付で賄われていて、運営も調理も片付けも全部自主的な活動で成り立っている。
ひたすらニンニクの皮を剥く人、それを細かく刻む人など、役割分担して黙々と作業してる。皆さん全員ボランティア。
この寺院は「シク教という宗教」だからこの方式が成り立ってるのかもしれんけど、宗教観の薄い日本では寄付とかボランティアといった考えが浸透してなくて、お金を持っている人、時間がある人が他者のために遣うという発想に乏しい。
その代わりに、お金を持ってる人から税金を集めて国を運営する…という形態をとってるけど、それだけではボランティアしようというインセンティブに欠けるね。
とは言え、最近は災害時にボランティア活動する人が増えてるみたいで、普段から「情けは人の為ならず(回りまわって自分に返ってくるから情けは積極的にかけるべき)」という言葉のとおり、小さなことでも自分のできる範囲で実践するというのが大切なことなんやろうね。 -
さっきみたいに子供たちも出来ることをやっている。偉いね。
-
と、いうことで私も自分にできるボランティアを探し、皿洗いを手伝ってきました。スポンジと小さく切った固形石鹸が横に置かれているので、それを泡立ててスタンバイ。
山盛りの食器が入った大きなバケツが洗い場に運ばれてきて、ドカドカーっと投入され、そこからひたすら皿洗い開始。
無料で飯を食って、皿を洗う…今はなき餃子の王将出町店方式やな(京都の人しかわからないネタですみません)。
30分くらい無心で皿洗いしてたけど、自分が今さっき使った食器もこうやって洗われてまた使われていると思うと、なんかちょっと嬉しくなってくる。人の役に立つことをしている実感。 -
記念にパシャリ。
こっちの人は濃いね~!でもみんな優しいよ! -
黄金寺院を出て、この日の午後にパキスタンとの国境に行くのでそれまで街中をブラブラ観光。
-
昼ごはんはアムリトサル名物クルチャを。Ram patty kulcha pointという路上店。玉葱、唐辛子、とうもろこし、豆、胡麻、スパイス各種、ジャガイモを生地で挟んで四角く切って炭火で焼く。
外はカリカリ、中はモチモチ、具材の香りとスパイシーな味で超美味かった。これはインドで食べた中でも個人的トップです。 -
アムリトサルも野良犬がいっぱい。
こうやって昼間は丸まっててカワイイねんけどね~。朝方は狂暴になって吠えまくってます。 -
細い通りに店が並ぶので全然前に進めない。
そういうのも街ブラの醍醐味やね。 -
時間があったので2回目の黄金寺院潜入。
どんどん巡礼者の数が増えて、行列も長くなってる。早めに来てよかった~。 -
昼間は和やかな雰囲気。
…いや、正直言うとこのオジさん達の演奏と歌声がかなり独特でしばらく聴き入ってしまった。 -
午後から国境の町・アターリーへ移動。だいたい車で1時間弱くらい。パキスタン側の町・ワガの呼び名の方が通称みたいで、黄金寺院の前に「ワガボダ、ワガボダ(ボーダー)」と呪文のように唱えるタクシー運転手が大量に出現する。
400ルピーで7人乗りも可能らしいが、1人で往復1500ルピーのタクシーを選択。今思うと高いなぁ。Uberを呼ぶという選択肢にもっと早く気づけばよかった。タクシーは走行距離23万キロのスズキスイフト。スズキはインドの大企業・タタと合弁してるためスズキ車の割合が高い。次によく見たのがヒュンダイ、トヨタあたり。
2月は16時半~セレモニーが開始されます。なので14時半に出発、15時半着、手荷物検査(モバイルバッテリー持ち込み不可)とか少し歩いてゲート(画像)に入るのが16時頃。
インド人は画像の左右にある入場口から、外国人は正面入り口でパスポートを見せて入ります。 -
会場はインド人席と外国人席が分かれており、近くで見るならインド人席の方がいいけど、けっこう場所取りが激しそうなので時間に余裕をもっていく方がいいかも。
セレモニー前はノリノリの音楽が爆音で流されてて、インド女性が踊り狂う参加型イベントみたいになってる。 -
パキスタン側は会場も小さめで、観客も少なめ。
座った席からはあんまり見えんかったけど、片足のスカートはいた軍人さんがクルクル独楽みたいに回って踊ってた。
インドはとにかく派手&爆音、パキスタン側は粛々と儀式的。宗教観の違いが出てるね。 -
インドといえばガンジー。
「インド防衛の最前線」と書かれてます。たぶん。 -
セレモニーはまず両国の国境警備隊がいかにカッコいいかを競う(イメージ)。
足を高~く挙げて、つま先が頭の飾りに触れるくらいまで上げる。
一歩歩くたびにドラムが鳴って会場は大盛り上がり。
盛り上げ役の軍人がグイグイ観客をアゲてくる。
軍人「盛り上がってるか~い!?」
観客「もちろ~ん!」
軍人「今日も~?」
観客「サイコ~!!」 ※あくまでイメージです -
国境の柵越しに両軍が腕を振って挑発し合う(あくまでセレモニーです)。
-
「アウゥ~~~」みたいな掛け声を両国で叫んで、どっちが息が長いか勝負(あくまでイメージです)。
軍人が行進してあっち行ったりこっち行ったりするたびにインド人は小旗を振り回して大喜び。 -
柵が開いてエール交換みたいなのをして両軍握手して盛り上がりは最高潮に。いや~今日も平和でよかった。
領土問題とか核開発競争とかで何かと揉める両国やけど、こんなバカバカしい(おっと失礼)セレモニーを真面目にやる両国は兄弟みたいなもんなのでしょうかね。 -
最後は旗をゆっくりと竿から降ろし、シュパパッと畳んで柵が閉じてセレモニー終了。
いや~、面白い。画像だけでは伝えきれないのが残念。 -
ここでも記念撮影を。
やっぱり皆さん濃いぃね。 -
夜は一度食べてみたかったインドのマクドでマハラジャマックを。
アムリトサルのマクドは完全ベジなので、肉メニューは置いてない。
注文して出てくるまで結構時間がかかった結果、やたらでかい箱が出てきたのでどんな中身かと思うと・・・ -
バーン!!
茶色いのはジャガイモとコーンのフライ。これを2枚挟んでチーズと大量のレタスと青唐辛子で3段にしたボリューム満点のバーガーでした。これで194ルピー(300円ちょい)。
当然口に入りません。盛大にこぼしながらお行儀悪く食べます。 -
夜、この日3度目の黄金寺院へ。だいぶ現地の人っぽくなってきた(?)
-
8時頃に花火も上がってました。
-
満月も。画像では伝わりづらいけど幻想的な雰囲気でした。
-
全体がライトアップされて池に写ったキラキラが素晴らしい。
ほんと映える!全世界のインスタ女子はここに来るべきやね。
いや~、アムリトサル来てよかった。非常に充実した時間が過ごせました。
(③バラナシ編につづく)
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
アムリトサル(インド) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 9日間で4都市周遊 40代初インドの旅
0
45