2022/07/03 - 2022/07/04
81位(同エリア982件中)
かっちんさん
夏の小豆島3日目。
今日は土庄町を訪れ、干潮時に中余島との間に現れる「エンジェルロード」を歩きます。
「天使の散歩道」とも呼ばれ、ここを歩くと願い事が叶うと言われています。
その近くには、三叉路が60箇所以上あり迷路のように入り組んだ路地「迷路のまち」があります。
「みちしるべぇくん」(妖怪)が、迷路のまちを案内してくれます。
北山地区には、樹齢推定1,500年以上で森のよう巨樹「宝生院のシンパク」が佇んでいます。
「シンパク」の幹の周りを歩くと、聖獣が宿ってるような不思議な枝ぶりが見られます。
北部の小海(おみ)地区は、大坂城修築工事用の石垣石切丁場があったところ。
現在、「大坂城残石記念公園」となり石切丁場の様子が資料館に展示されています。
土庄町中心部から北部エリアには、伝統産業である「小豆島石(良質の花崗岩)」と「絵手紙」がコラボした「石の絵手紙」が67ヶ所も設置されています。
大きくて固い石のキャンバスに、思い思いの絵手紙が特殊加工で貼り合わせていて、メッセージ性の高い作品が観賞できます。
宿は島の南側の高台に佇む国民宿舎「小豆島」。
部屋から池田港とはるか遠くにエンジェルロードが見渡せ、島の旬の夕食が味わえます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・国民宿舎小豆島のHP
・LOVEさぬきさん「アスパラガス(さぬきのめざめ)」
・けいやの雑記ブログ「カツオじゃない?マナガツオとカツオの違い」
・小豆島旅ナビ「2022年版エンジェルロード潮見表が完成しました」「エンジェルロード ~天使の散歩道~」「大坂城石垣石切丁場跡」
・ジャックの絶景紀行LOG「エンジェルロード、小豆島に恋人の聖地が大人気!」
・土庄町「小豆島石の絵手紙ロード」資料
・土庄町商工会、ボランティア・ガイドブック「迷路のまち」pdf
・PRTIMES「8月8日「妖怪の日」にちなんで。小豆島・迷路のまちのご当地キャラクター 妖怪「みちしるべぇ」Tシャツ新発売」
・路上の美術館「土庄町」
・土庄町のプロフィール「まちの町章」
・土庄町教育委員会「宝生院のシンパク」「大坂城石垣石石切北山小場跡」
・大坂城残石記念公園のパンフレット
・ウィキペディア「西光寺」「香川県立土庄高等学校」「土渕海峡」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
今晩2泊目の国民宿舎「小豆島」
小豆島の南に突き出た三都(みと)半島入口の小豆島ふるさと村にある「国民宿舎 小豆島」。
池田港から宿の送迎バスで到着します。 -
部屋から港の見える眺望「パンダのフェリー」(国民宿舎)
池田港を出港し、四国の高松港へ向かう「国際両備フェリー」。
対岸の白い建物は飛岬に建つ「マリンビュー小豆島」のマンション。 -
夕食「ふるさと御膳」(国民宿舎)
小豆島の旬の食材を使用した会席コースです。
がら海老のボイル、夏の旬魚刺身、もずく酢、「さぬきのめざめ」の丸々一本フライと「平目」の創作フライ。
「さぬきのめざめ」は瀬戸内の温暖な気候と栄養豊富な土壌が生んだ香川県オリジナルのアスパラガス。
甘みが強く、太くやわらかいことが特徴で、初めて食べました! -
グツグツグツ・・・「鱧鍋」(夕食)
小豆島近海で獲れるブランド「小豆島鱧(はも)」は、北西部の四海漁協で毎日水揚げしています。 -
焼物「マナガツオの味噌漬け」(夕食)
「マナガツオ」はイボダイの一種で白身魚。あっさりした味です。 -
「じゃこ飯」と「じゅんさいのお吸い物」(夕食)
「じゃこ飯」は、小豆島で有名な「ちりめん山椒の佃煮」をご飯に載せています。 -
イチオシ
「小豆島の夕焼け」(部屋の窓から)
手前の島は左から大余島、中余島、その先には有名な「エンジェルロード」があります。
それらを繋ぐ砂州が海面から現れています。
現在時刻は19:16。この日の干潮時刻は16:39~22:39なので、ちょうど砂州が見られます。 -
翌日の朝食(国民宿舎)
魚の干物を焼きながら、ほど良い朝食メニュー。
今日は最初に「エンジェルロード」を訪れます。 -
「国際ホテル」バス停
池田港から土庄方面の路線バスに乗り、「エンジェルロード前」に来ています。 -
「今日のエンジェルロード」
「エンジェルロード」が現れる時間帯は引き潮の5:54~11:54。
最大干潮の時刻は8:54。現在は9:30なので歩けます。
「天使の散歩道」とも呼ばれ、ここを歩くと願い事が叶うと言われています。 -
恋人の聖地「約束の丘展望台」
「エンジェルロード」を見下ろす小高い丘に「約束の丘展望台」があります。
早速、登ってみます。 -
「幸せの鐘」(約束の丘展望台)
永遠の愛を誓い合う恋人たちが鳴らす鐘があります。 -
「貝殻の絵馬」(約束の丘展望台)
貝殻の形をした絵馬に願い事を書かれています。 -
イチオシ
「エンジェルロード」(約束の丘展望台から)
「大切な人と手をつないで渡ると、願いが叶う」というロマンチックな「エンジェルロード」。 -
カップルが愛を誓う「エンジェルロード」
-
「貝殻の絵馬」(中余島)
「エンジェルロード」を渡った先は中余島。
ここに吊るされている「貝殻の絵馬」の願いは叶ったかな・・・ -
「パンダのフェリー」が航行(中余島)
中余島への上陸は崖崩れの危険があり、ここから先が立入禁止。 -
「エンジェルロード」を振り返り(中余島から)
「国際ホテル」が見えます。 -
東側の眺望(エンジェルロードから)
手前に飛岬、その奥に三都半島の高台に建つ国民宿舎「小豆島」が見えます。 -
「天使のポスト」(エンジェルロード前)
天使の羽がついたポスト。
ここに手紙を投函すると幸せも届きそうです。
「あっ、大切な人(家内)と手をつないでエンジェルロードを渡って来なかった。まっ、いいか・・・」 -
石の絵手紙「友達」(エンジェルロード前)
小豆島には、伝統産業である小豆島石(良質の花崗岩)と「絵手紙」がコラボした「石の絵手紙」を土庄町中心部から北部エリアに設置しています。
これは、黄色と赤色のハイビスカスが愛を語っているようです。 -
石の絵手紙「これからはじまる 天使の散歩道」(エンジェルロード前)
大胆な色使いの「天使の散歩道」。
エンジェルロードには・・・
いたいた、これからはじまるカップルが・・・ -
イチオシ
巨大壁画「みちしるべぇくん」(国際ホテルの向かい)
「みちしるべぇくん」とは、突如、迷路のまちに現れた案内人(妖怪)のこと。
道に迷った時も、人生に迷った時も、あっちにそっちに、こっちにと案内してくれます。
「迷路のまちはあちら」と指差しているので、行ってみます。 -
「迷路のまち」の案内図
土庄本町(とのしょうほんまち)に、三叉路が60箇所以上あり迷路のように入り組んだ路地。
約700年前瀬戸内の海賊や強い海風からまちを守るため複雑な路地が張り巡らされた言われています。 -
ワクワクするような細い路地(迷路のまち)
-
イチオシ
風情のある「西光寺の石塀」(西光寺横の小路)
「西光寺(さいこうじ)」は小豆島霊場五十八番札所です。 -
浮き玉アート「かっぱ」?(西光寺前)
-
お澄まし顔のお地蔵様(西光寺前)
土庄高校の略称「土高(どこう)」は2017年3月31日に閉校し、小豆島高校と統合し「小豆島中央高校」となっています。
「土高」は日本の高校で唯一、校舎とグランドの間に海峡「土渕海峡(どふちかいきょう)」がありました。 -
これが「土渕海峡」(別の時期に撮影)
土庄町の小豆島本島部(渕崎地区)と前島(土庄地区)を隔てる海峡は、最狭部が9.93mしかありません。
「世界で最も狭い海峡」として、1996年1月、ギネス世界記録に認定されています。
「土渕海峡」の名称は、土庄町の「土」と対岸の渕崎地区の「渕」を取って命名されています。 -
「西光寺石塀」から顔を出す「奥の院 誓願の塔」(西光寺横の小路)
-
仲良く並ぶ「ダルマとトラ」(西光寺山門)
2022年は寅年です。
では、「迷路のまち」に近い王子前バス停から路線バスで「北山」へ向かい「宝生院のシンパク」を訪れます。 -
デザインマンホール(土庄町北山)
「二十四の瞳」の大石先生と12人の子供たちの周りには、小豆島名産のオリーブ、町章などがデザインされた土庄町のマンホール。
まちの町章は、「と」「の」の二字を合体させて図案化したもので住民の融和団結を太い円で表現しています。
さらに産業・文化など町のたくましい飛躍的な発展を飛鳥の姿で表現したものです。 -
イチオシ
森のような巨樹「宝生院のシンパク」(土庄町北山)
国内で特別天然記念物に指定されている「シンパク」は、本樹のみ。
幹の根本の周囲は16.6m地上約1mのところ、三方に裂開したように支幹を出し、本幹の基部の一部分は朽ちて空洞。
しかし、樹勢は極めて旺盛で壮観を呈し、遠くから眺めるとあたかも森のように見えます。
樹齢推定は1,500年以上。 -
イチオシ
ご神木に宿る聖獣「龍」(シンパク)
天に向かい幸せをつかみに行く「昇り龍」。
日本では水を司る神とされています。 -
2つ目の聖獣は「象」(シンパク)
お釈迦様誕生の際、母摩耶夫人は6つの牙を持つ白い象がお腹の中に飛び込んできた夢をみて懐妊したとされています。 -
3つ目の聖獣は「亀」(シンパク)
鶴は千年、亀は万年と言われるように、長生きの縁起物とされています。 -
ご神木「シンパク」
3つの聖獣が宿る「シンパク」に感服します。 -
道の駅「大坂城残石記念公園」(土庄町小海)
再び路線バスに乗り、島北部の「大坂城残石記念公園」に来ています。
ここは、土庄町小海(おみ)。
「道の駅・みなとオアシス」と石の島文化を知る「大坂城残石資料館」があります。 -
昼食は「小豆島名物の素麺」(道の駅)
夏の暑い時には、スルスルっと入る素麺が一番ですね。 -
「オリーブ茶アイスクリーム」(道の駅)
製造元の「ヤマサン醤油」は、醤油を製造し、またオリーブ栽培加工農家です。
緑茶のような葉と甘いアイスが、ほど良い甘さをつくり出しています。
では、資料館を見学します。 -
小豆島の丁場と史跡(資料館展示)
小豆島には大坂城築城に使った石垣の石切丁場(作業場)跡が点在しています。
残石記念公園の近くには「北山丁場跡」があります。 -
小豆島の地質略図(資料館展示)
あずき色の部分が石切に使った「広島花崗岩」です。 -
小海残石群(屋外展示)
残石には矢穴や刻印・刻文を見ることができます。 -
運搬筏(屋外展示)
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石積防波堤(港)
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運搬の道具「修羅」(屋外展示)
大石を運搬する際に乗せる木枠「修羅(しゅら)」は、形や大きさがさまざま。
樫の木で作られ、幅の広い梯子状の形をしており頑丈に作られ、分解できるものが多いです。
縦木に桟を差し込み、木のクサビを打ち込み止めます。
運搬用具は大きいものは重く、丁場まで持って上がるのが大変でした。 -
木製のウインチ「ロクロ」(屋外展示)
「ロクロ」は、横から見ると台形型の木枠に太い円柱型の軸木をはめ込んだ形状です。
軸木上部の穴に樫の木の細長い棒を差し込んで回転させます。
「ロクロ」を回すのは弟子奉公中の若い職人の仕事でした。 -
「砂糖搾り機」(屋外展示)
手押し棒を回すと歯車で連動した3つの石臼が回り、砂糖を搾ります。 -
「珪化木」(資料館展示)
地中に埋没した樹木の幹や根などが地層内の圧力によって、材質が石化し「珪化木」になります。 -
小海の「舞台棟」(資料館)
小海地区の王子神社にあった農村歌舞伎舞台を再建し、町の指定文化財である歌舞伎衣装なども展示しています。 -
笑顔の「大黒様と恵比寿様」(舞台棟)
-
小豆島産「三角点」(資料館展示)
日本に設置している測量の基準点になる「三角点」は、そのほとんどが小豆島産花崗岩です。
その理由は、見た目の美しさだけではなく、風化しにくい耐久性に優れているほか、石工の技術力も高いため。
基準点標石は、眼の前にある谷沿いの採石場から産出されているものです。 -
「北山丁場跡」の入口
道の駅から400mのところに「北山丁場跡」があるので訪ねてみます。
「とび越神社」の鳥居が入口です。 -
町指定史跡「大坂城石垣石切北山丁場跡」
元和6年(1620)から始まる大坂城修築工事用の石垣石切丁場は、ここ小海地区だけでも6ヶ所あったという古文書があります。
その中の一つ「北山丁場跡」には、石垣石やそげ石など十数個が、雑木林の中にこけ蒸して散在しています。 -
山の斜面に残る採石丁場(北山丁場跡)
大坂城修築工事の終了後は、不要となって残された多数の残石は、江戸幕府の厳重な管理下におかれていましたが、時代の流れの中で、販売され、散逸しています。
ここに、残されたわずかな残石は、大坂城石垣石の古里として、当時の活気に満ちた採石丁場の風景を物語っています。 -
これは何だろう・・・(北山丁場近くの農道)
赤い舌を出して笑ってるようにも見えますが。 -
鋸の歯(北山丁場近くの農道)
-
石の絵手紙「家族と歩く小豆島」(大坂城残石記念公園)
記念公園に戻りました。
ここには石の絵手紙が数多くあり、観賞できます。 -
絵手紙「肥土山の桜」(大坂城残石記念公園)
白やピンクの桜の花で彩る肥土山ですね。 -
絵手紙「桜の森の春」(大坂城残石記念公園)
満開の桜を見ていると、素晴らしい夢が実現できそう。 -
絵手紙「夕陽が丘の夏」(大坂城残石記念公園)
火山が爆発しているような強烈な印象の夕陽。 -
絵手紙「小豆島の夜明け前」(大坂城残石記念公園)
満月(望月)が小豆島を見守る夜明け前。 -
絵手紙「心繋げて」(大坂城残石記念公園)
昭和のジャケットだろうか、時代が変わってもジャケットも心も引き継いでいます。 -
絵手紙「風車が招くオリーブ公園」(大坂城残石記念公園)
風車が回る風にのれば、小豆島のどこにでも行けますね。 -
絵手紙「心よ届け」(大坂城残石記念公園)
心の郵便はこの赤いポストに入れるのですね。 -
イチオシ
絵手紙「なかよし」(バス車窓、見目付近)
大石先生と12人の子供たち、みんなの笑顔は明るい将来を作るみなもとですね。
この後、大部港から岡山県日生港へ渡り、川崎の自宅に帰ります。
夏の小豆島3日間の旅を充分楽しめました。
次は秋に訪れたいです。
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