2022/11/15 - 2022/11/16
460位(同エリア1747件中)
まりも母さん
約一年ぶりの1泊旅行。
今回は 国の全国旅行支援を利用して 長野県へ。
お得ついでに高速道路のドラ割も使って
行けるところまで行ってみようー!
まだ行ったことのなかった善光寺あたりと お泊りは軽井沢。
旅行記は前後半で掲載します。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
ダンナの会社の年一 1週間休みにあわせてどこかへ行こう と。
でもね 高齢の猫がいるのであまり留守にはできず結局1泊。
なぜか 休みが取れるから と 娘もついてきて 3人で。
車で行くつもりで調べていて見つけた
ネクスコ東日本の 信州めぐりの周遊ETC割引を使う事に。
軽井沢往復だけじゃもったいない と 善光寺まで行くことにしました。
朝の渋滞を避けるべく 出発は早朝。
まだ暗いうちに家を出て。
群馬県から長野県に入る頃には高速道路沿いの木々もすっかり紅葉。
今日は 曇り空で赤城山や浅間山 お山の景色が見られないのは残念だった・・・。 -
善光寺門前 表参道に着いたのは予定通り午前9時頃。
表参道に立ち並ぶ建物が見たかったので
駐車場は中央通り沿いのコインパーキングへ。
さっそくこんなレトロな景色が見える場所です。 -
白壁と格子戸の美しい
青木商店は 元化粧品、足袋など家庭用小間物の卸問屋。
現在はお香のお店。
歴史のありそうな建物です。
きれいに手入れがされているのと 詳しい資料がなく いつ頃の建物なのかが不明です。
表参道には 古い建物をリノベーションしたもの
昔風の造りで新築されたものもあり、
パッと見ただけでは 判断がつかないのも多そうです。 -
善光寺方面に進み
笹本商店 大正15年頃(1926)
洗い出しモルタルの洋風な意匠。
こういう建物が好きですねぇ。
窓も古いままのようです。 -
大門南交差点にある
蔦友
まちかどミニ博物館として角のウインドウには 昔の文房具が展示されています。
このような展示が9店舗にあるそうです。 -
中澤時計店
大正13年(1924)国指定登録有形文化財
設計 長野市嘱託建築技師の本田政蔵
中央通り拡幅の際に建設
鉄網コンクリートの洗出仕上げ
笹本商店と良く似ています。 -
瀧澤商店
明治19年(1886)日本橋で創業の和ガラスとランプのお店。
大正3年(1914)に長野支店が本拠地に。
平成25年(2013)破産廃業されてしまいましたが
大門蔵の建物は テナント貸しと維持管理がされています。
古い蔵には 昔の商品も多数残されているものの
整理が追いつかないそうです。
ランプ好きな私としては かなり興味を引く 蔵の在庫・・・。
まちかどミニ博物館展示の
ショーウンドウには古い足踏みミシンと素敵なランプが展示されています。 -
緩い登り坂の表参道には左右とも レトロな景観の建物が並びます。
1996年の長野オリンピックの表彰式会場が中央通りにありました。
オリンピックに合わせて 電線の地中化や街路整備が行われて
このような景観に整えられたのですね。 -
大門交差点には 八十二銀行 大門支店の建物。
これは 大正13年以来営業していた旧店舗を平成9年に再現したもの。
なんちゃってレトロ建築ですが、
町並みにはその方が合っていて良いですね。 -
11月半ば 紅葉も進んだ長野市。
レトロな建物見物と同時に 今日は紅葉が色を添えてくれています。 -
門前農館さんやそう
旧小傳薬局 (こでん)大門町最古築約160年 弘化4年(1847年)善光寺地震の後建てたもの
拡張工事の際は曳家
現在は おやきや甘酒などが食べられるお休み処。 -
お隣には
善光寺郵便局
昭和7年(1932)昭和62年改修、転用
作家の池波正太郎が長野の定宿として愛した
老舗旅館「五明館」旧館のフロント部分が、
郵便局として保存活用されています。 -
お向かいには 表参道には少ない 洋風建築
楽茶 れんが館 旧信濃中牛馬合資会社社屋 国指定登録有形文化財
明治45年(1912)大正13年(1924)曳家
設計 中沢与左衛門
郵便局、長野市物産館などに使われ 現在はフレンチレストラン。 -
そして 表参道で一番見たかった建物
御本陣藤屋 藤屋旅館
大正13年(1924)国指定登録有形文化財
外観は鉄筋コンクリートにタイル貼り。
内部は木造数寄屋造り。
明治25年に建てられた洋風木造三階建てを
善光寺仁王門を手掛けた越前宮大工・師田庄左衛門が改築。
旅館業は2006年(平成18年)休止し 以降はレストラン・ウエディング業。 -
美しい建物です。
時代的にも アールデコ様式が見られますね。
ここで、ランチをすれば内部も見られたのですが~
本日 軽井沢での宿泊はホテル。夕食はフレンチのコースなので、
昼もフレンチって~無理でした~。 -
お店前は清掃時間。
早く来ちゃってまだ営業前のお店がほとんどですわ。 -
お向かいのお店
玉屋 長野大門(元茶舗 喜多の園)大正13年(1924)やはり中央通り拡張に伴い新築
黒漆喰和館 平成20年アクセサリーショップに
このお店 北海道の「小樽浪漫館」と同じ会社の経営。
古い建物を再利用して 店舗に使う コンセプトでもある会社なんでしょうか? -
かどの大丸
角から2軒とも蕎麦の大丸
創業300年と言う歴史ある店舗だそう。
建物は築150年ほど。
都度 リフォームされているであろう店内は昭和感のある内部だそう。
なまこ壁も新しっぽくきれいです。 -
大丸の反対側の角には
サンクゼールワイナリー門前店 旧深澤洋品店 大正13年(1924)
設計 初代店主 深澤徳十郎 施工 神田政治(大工)
木造モルタル洗い出し仕上げ
窓枠はサッシに入れ替えられていますね。
中に格子の障子みたいなのが見えます。
内部はどうなっているのだろう? -
表参道の建物見物をしながらゆっくり登ってきました。
いよいよ善光寺境内を目指します。
今年は 7年に一度の善光寺御開帳の年でした。
期間は4月3日~6月29日 既に開催期間は過ぎて 今日はそんなに混んでいません。 -
石灯籠の先 善光寺参道に入ると右側には宿坊が建ち並ぶ景色に。
どちらの宿坊も趣のある造りに 前庭には美しい植栽が。 -
もみじや柿の実が見られ 日本の秋の景色が。
-
石畳の路地もありその奥にも宿坊らしい建物が見えました。
こんなにたくさんの宿坊があるのは知らなかった。
なにせロクに調べもせず 初めて来ましたからね。 -
39もの宿坊があり それぞれ御堂を持ち 住職がおられるのだそう。
もちろん 宿坊に泊まっての参拝もできる訳です。
コロナ禍でまだ外国人観光客は少ないけど
宿坊宿泊は外国人に人気あるだろうなぁ。
私も泊まってみたくなりましたよ。 -
仁王門へ上がる石段の所まで宿坊が並びます。
門の先には手入れのされた前庭 開かれた舞良戸。
松の絵が美しい衝立も見えました。 -
仁王門前まで来ました。
現在の物は大正7年(1918)再建。
高さ間口共約13m
「定額山」と言うのが善光寺の山号 -
この仁王門は 左側に阿形像、右に吽形像で通常とは逆なのだそう。
高村光雲と米原雲海による造立です。 -
仁王像の後ろ側に置かれているのは 左右共複数の顔を持つ
三宝荒神と三面大黒天。仁王像と作者は同じ。
こちらの像には彩色がありました。
花頭窓に桟と中にワイヤーネットがあるので
写真はきれいに撮れません。
その木枠の上に なにやら棘のある枝が三つ。
カラタチの枝っぽい。
多分 厄除け的な物でしょう。 -
後ろ側から見た仁王門。
花頭窓の上あたり 木鼻には動物の頭が彫刻されています。
そこにも棘だらけの枝が飾られていました。
ネットは多分鳩除けでしょう。
カラタチの枝は鳩除けか?厄除けか? -
で、このまま真っすぐ本堂へ進むのかと言うと~
右の方にレトロな建物が見えちゃって そちらへ。
仲見世の店舗が並ぶエリアの一角になります。
角のアールがいい!馬目地の石積みっぽい洗い出しモルタルなのでしょう。
「理髪」の鏝文字も美しくありました。
もう、理髪店の営業はされていないようでした。
窓枠のレトロなグリーンも素敵で このままずっと残って欲しい建物でした。 -
仲見世通りに戻ります。
こちらにも 興味をそそられる建物がちょいちょい。
仏具屋さんの建物は 寺院風な唐破風・千鳥屋根。 -
信州里の菓工房の建物は
1階部分はきれいにリノベーションされ おいしそうなお菓子が売られています。
2階部分は 看板建築的な擬洋風っぽいモルタル装飾がありました。 -
もう少し進むと左手にお地蔵様が。
延命地蔵尊。
このお地蔵様に関しては つい先日 ブラタモリの放送が「善光寺」だったので
その放送で知りました。
ここが 善光寺創建時の旧本堂があった場所だそう。
現在の本堂が宝永4年(1707)に再建された5年後
旧本堂の瑠璃壇の位置に延命地蔵尊が 建立されたそうです。 -
山門が見えました。
寛延3年(1750)建立 平成の大修理で2007年現在の姿に。
国指定重要文化財 -
六地蔵 宝暦9年(1759)造立 昭和29年(1954)再建
先の延命地蔵尊も同様 戦争時に金属供出されています。
古くからのお地蔵様まで 材料の金属と捉える戦時下政府の感覚は やっぱ、異常だと思うわ。
二度とそんな世の中にしてはいけない。
この六地蔵の隣には更に大きな濡れ仏があります。 -
さぁやっと本堂です。
宝永4年(1707)国宝
高さ29m間口24m奥行54mの東日本最大級の木造建築。
煩悩の数108本の柱で支えられています。
本堂の中は撮影禁止です。
以後画像はありません。
中はさすがに広いです。外陣までは誰でも入れます。
内陣券を券売機で求め 内にも入ってみました。
絶対秘仏の御本尊どころか 御本尊の御身代わり「前立本尊」ですら
7年に一度の御開帳期間にしかお姿を拝めない激レアなのは有名ですね。
今年はその御開帳年ではありますが、もう期間は終わっています。
内陣を拝観し お戒壇巡りも行ってみましたが~。
真っ暗で 入口でよーく説明も読まずに入ってしまい
極楽の錠前とやらに触らずに出ちゃった・・・。(意味なし)
まぁコロナ禍であり、あちこちにパストリーゼが設置されて
アルコール消毒を推奨される状態では、
皆で積極的に触るのもはばかられるって事のようで・・・。 -
無事 お戒壇巡りから生還を果たし お参り終了。
本堂から濡れ縁へ出ると 案内係りの方から まもなく鐘つきの時間だと教えられました。
せっかくだから 梵鐘が突き鳴らされるところを見る事に。
善光寺鐘楼 嘉永6年(1853)再建 国指定登録有形文化財
もうすぐ鳴らされるのは 10時の時の鐘。
係りの方が来られ 準備の後 打たれます。ごぉぉぉぉぉ~ん。ごぉぉぉぉ~ん。
鐘が鳴り終わると 案内のおじさんが 「質問です。鐘はいくつ鳴りましたか?」
誰も数は数えていなかったけど・・・。
ダンナと娘はハズレ。私・・・「13回だったような?」「当たりです!」
善光寺の時の鐘は 時間の数より3つ多いのだそうです。
なので、10時のこの時は13回。初めの3つは 予告の為のもので、
一拍置いてから 時の数が打たれるのだそう。
これも 善光寺ならではの「なるほど~」ですね。 -
本堂から降りると 108本あるという その柱の一本がおかしい事に気づきました。
あれ?台座の石から柱がずれてる。
これ、自然にずれたとは思えませんよね。
なんで?あえて完璧にしない事で 完成ではない。と言う
完成したものはあとは滅びへ向かうだけ。だから完成させないって言うそれですかね? -
柱の足元を見なければ 気づかず
そんなところに注目しているのは私たちだけで・・・。
少し離れて見れば そんなの判らない~。
帰宅後 気になって調べてみたら
>善光寺地震(1847)でねじれたと言われるが
本堂が造られる際、完全に乾いた材を使うことが困難であったため、
職人が木材のねじれを見越し、あえて柱をずらして設置したと考えられている
なんだそう。
善光寺の「なるほど~」がまたひとつ。 -
善光寺の始まりは ブラタモリで知りました。
本田善幸(よしみつ)と言う方が 池から連れ帰った仏様がそもそもだと言う。
宗派には属さず 誰でもウェルカムな所も 他のお寺さんとは違いますね。
絶対秘仏は 今生きてる人は誰も見たことが無い、と言うのも 謎ですが。
色々 不思議さ満載で興味深いです。
最後に 授与品所に寄ります。
御開帳年の2022年 御開帳期間は終わっても ミニチュアサイズの回向柱がありましたよ。
何種類か大きさがあり 次回 御開帳年までお守り効果は続くそうで。
まりも母も小サイズと言うのを頂いてまいりました。 -
駐車場へ戻りつつ 更にレトロさがしも。それにそろそろお腹も空いて来ました。
仲見世通りで少しお土産を買い 仲見世裏手の釈迦堂へ
この並びにも沢山の宿坊がありました。 -
戻り道はあえて裏通りへ
三河屋洋傘店 創業明治10年(1877)の老舗。
いやぁ良い店構え!看板も素敵!なーんて外から見て営業されているのは確認できました。
ですが~ やはり帰宅後こうして旅行記に書くのに調べてみると
なんと89歳の店主職人さんが現役で洋傘を作られているそうで。
息子さんが手伝って いずれ跡を継がれるようではありますが、
お店の傘は全部手作り!
このお店で 傘を一本買えばよかった。 -
こんなものも発見
善光寺町防火水路と畳差し
幅90cm 高さ1mの石積み水路で 畳を差し込んで水を貯めたり 水路変更する事で
火災から善光寺を守ろうとしたものです。
西之門 よしのや のお店前です。 -
表参道に戻り お約束の八幡屋礒五郎本店でお買い物。
そして どこでお昼を食べようか?
パティオ大門と言うあたり
蔵の建物がいくつも並んだ 雰囲気のある場所でした。 -
が、屋外は寒くて無理っぽかったし
まだお店はオープンしていないのか?お休みなのかも。
他を探すことにします。
そうそう この後 表参道沿いの 長野オリンピックメモリアルパークに
行列のテントがありました。
なんと 牡蠣が食べられる出張カキ小屋でした。
内陸の長野市民の皆様には なるほどの大人気なのですね。 -
で、ダンナが見つけた小さなレストランに行ってみたら~10人以上が並んでいて
お店の規模から こりゃ~1時間は待つな とあきらめ。
うろうろと捜し歩いて たまたま見つけたのがこちら。
元商店らしき見世蔵っぽい建物の「古民家ダイニング BAR GOFUKUYA」 -
ちょうど開店時間だったようで。
土間から一段上がった板張りにテーブル席がある方へ。
根太天井の見えるリノベーションされた店内。
2階は使っていないもよう。 -
裏手にはいくつもの蔵も見えました。
いつくかは美容室などに使われているようです。
大きな呉服屋さんの店舗と蔵のあった場所のようですね。 -
3人それぞれ別のメニューに。
ハンバーグとカレーとロティサリーチキン。
お肉のパティーが添えられていました。
ボリュームもあり 大変おいしかったです。
良いお店が見つかって良かったです。 -
さぁそろそろ本日のお宿 軽井沢方面に戻ります。
って~ ダンナ 通りがてらどこか見どころはないか?とチェック。
途中に 紅葉がきれいなお寺があるようなので寄っていく事にします。
目的地が決まれば あとはグーグルにナビをお願いいたします。
知らない道を示されるとおりに進むと・・・
道路向かいに駐車場のあるこの景色が。 -
塀の上を覆うもみじは真っ赤。
ここは長野市の 阿弥陀山清水寺。キヨミズデラではなくて「セイスイジ」だそう。
天平14年(742)創建という古刹。 -
イチオシ
石段の参道沿いに色づいたもみじが並ぶ素晴らしい景色が。
-
境内には100本以上のオオサカズキモミジがあるそう。
少し日も傾き出し 又朝からの曇り空がお天気へと変わってきたのもあり
もみじの紅は燃えるようでした。 -
もみじは既に散り始めて 足元も紅く染まっています。
これもまた 良い日本の景色。 -
長い石段の先に観音堂があるようです。
観音堂は 京都の清水寺同様の懸造り(ただし現在の物は鉄筋コンクリ)らしい。
ダンナが途中まで行ってみましたが
上の方にはもみじが無い、との事でした。
ちょうど七五三のシーズンで
この時も 七五三の男の子を撮影するご家族とカメラマンさんが居ましたね。
最近は ロケっぽくカメラマンに同行してもらって 写真を撮るのですねぇ。 -
人の入らない写真が撮りたかったまりも母
七五三撮影がひと段落するまで待てば たまに数人づつ上がってこられる程度で
美しい紅葉景色を眺め 写真も撮れました。
こんな静かで 見ごたえのあるもみじ寺は 関東には無いかも。 -
長野インターに戻る頃には すっかり晴れて青空に。
やはり 紅葉は青空の方が色がきれいに見えますね。
山の紅葉もぐっと鮮やかになりました。 -
松代PAで一旦休憩。
早朝に出発してやってきた 長野市
関東地方の紅葉はまだ里まで来ていないので、
長野市で一足先にたっぷり楽しめました。
この後 軽井沢へ移動です。
続きの旅行記は 後編へ続きます。
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旅行記グループ 建物見物長野県1
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