ドイツ：　バート・ヴィンプフェン訪問

2009/06/13 - 2009/06/14

トゥーンのあと、北上してネッカー河畔の町バート・ヴィンプフェンに行きました。
この町のシンボルと言われる「青の塔」と、写真で見たことのある旧王宮の「アーチ型窓」が実際にはどんなものかを見たかったから。
「青の塔」には現在も塔守りがいて、しかも女性で、実際にこの塔に住んでいるというからできればお会いしたい。
私が行った時彼女は不在で、若い男性が番をしていた。
塔からの眺めは、好天にも恵まれ、素晴らしかった。ベルンからずっと天候には恵まれていました。

エリア バード・ヴィンプフェン(ドイツ)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

着いた頃、まだ明かるかったけれど、古風で感じの良い街灯には灯がともっていた。

暗さを増した路地の向こうに青の塔。

宿泊したのはここだとおもったけれど、今見るとイタリア料理のレストランらしく記憶違いかもしれません。
覚えているのは、宿代に「温泉税」のようなものが含まれていたこと。
バート・ヴィンプフェンが、バートが付くように温泉保養地であるために、ホテルが温泉と関係なくても、「温泉税」を払うことになっているようだった。せめてシャワーから温泉がでれば、まあ、納得できたのに。

朝、一枚目と同じ場所で。

車は前向きに停めることとの注意書き。

朝日を浴びる青の塔。

塔の下の部分。右側の窓風のものはかつての塔守りの入り口だったそうです。梯子をかけて昇り降りしたとか。

オープンを待つ人たちが集まってきました。

塔の開口部が入り口。19世紀半ばに作られたとか。
上のでっぱりはかつての塔守りのトイレだったそうで、排泄物はそのまま地面に落下したのでしょう。

この頃は入場料は大人１ユーロ。今は３ユーロ。
塔守りの居室と上の展望台まで167段。自己責任で登ってほしいとの
断り書き。この辺はドイツ的？

塔内の展示品。火事が発生した時、メガフォンとして使ったのか。

1984年に落雷で火災が発生。その時の写真も展示されていた。

展望台からの眺め。下の建物は旧王宮のものらしい。

ネッカー川の下流方面。

上流方面。

少し左手には2本の尖塔を持つシュタット教会。

バート・ヴィンプフェンの市街地。

降りて青の塔を見上げます。

2018年か2022まで塔は全面修復のため閉鎖されていたという。塔守りの女性はその間どこかに引っ越していたのかな。
去年再オープンの式典が開かれたそうですが、居室を快適にするため塔守りの女性はすぐには復帰できなかったそうですが、今は塔での生活を再開しているのでしょう。
もっとも、71歳になるというブランカ・クノーデルさん、167段の掃き掃除はやめるつもりのようです。

旧王宮の「アーチ型窓」への階段。窓と言ってもガラスがあったわけではないようです。

これも見たかったのです。

旧王宮の廊下だった？

外部は遊歩道のようになっていて、歩けました。

ただ、ここはネッカー川に向かって急峻に落ち込んでいて、ここでも、歩くのは「自己責任で」という注意書きがありました。
もっとも、旧王宮のこちら側は、この「崖」のため、攻撃される心配はなかったかもしれないですね。

市壁の外に出ると、左側は

このように左側は行きどまりになっていました。
白いのは何かと思ったら、

散歩する犬のウンチようの袋が用意されていた。何も持たずに愛犬の散歩にでる市民がいる、ということなんでしょうか。

外に出て右手はずっと歩けるようになっていた。さきほど「アーチ型窓」の下になります。

二人が散歩しています。(何も手をつないで歩かなくてもいいのに)と、年甲斐もなく、内心苛立つ。

赤いとんがり帽子の塔は「ニュルンベルクの塔」と言われる塔。
三十年戦争（1618～1648）で破壊された市壁の再建にニュルンベルクが援助の手を差し伸べたそうで、感謝のしるしだそうです。
隣りにたつのはおそらく「赤い塔」。昔は赤かったのだろうか。敵の攻撃を受けた時、いざとなったらここに逃げて立てこもるためのもののようですが、ここに立てこもるような事態になれば、早晩降伏は避けられなかったのではないでしょうか。