2022/09/03 - 2022/09/04
6139位(同エリア7195件中)
れむさん
秋田旅行2日目は、秋田市内の100名城である久保田城から。その後はいにしえの秋田城と城巡りを行い、午後は再び八郎潟、男鹿半島へ。
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秋田市内は快晴の朝。
ホテルで朝食を取った後、2日目の観光は久保田城巡りからスタート。100名城スタンプもある久保田城御隅櫓が9時から営業なので、それに合わせる形で8時半過ぎにホテルを出る。 -
昨夜、夕食後に登った表門。昨日の夜は真っ暗でどこをどう歩いているのかよくわからなかったが、こうしてみると比較的高いところに位置している。
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久保田城は明治時代に大火で焼失し、敷地は千秋公園として整備されている。先ほどの表門と、これから見学する御隅櫓は平成での復元。
日曜日の朝で、公園内は散歩を楽しむ人がちらほら。 -
久保田城は佐竹氏の居城。佐竹氏というと常陸国のイメージだが、関ヶ原で西軍についたため、関ヶ原後、それまで治めていた秋田氏と入れ替わる形で配置換えになったとのこと。秋田氏は昨日訪れた脇本城を治めていた安東氏が性を変えたようだ。
元々安東氏が居城としていた秋田市北部の湊城は手狭だったため、佐竹氏がこの地に来て久保田城を新たに築城し、秋田市はその城下町として築かれた。そのため佐竹氏は秋田市の発展の礎であるようだ。 -
御隅櫓は資料館として公開されており、往時を再現した模型などが展示されている。
100名城スタンプもここで入手。江戸城、二条城、及び先日訪れた佐倉城に続いて四つ目である。 -
櫓の最上階からは秋田市内を一望できる。
昨夜も駅前を巡って思ったが、思いのほかに大きな町と感じた。県庁所在地とはいえ北東北で東京からも遠い地方都市というイメージだったが、駅前は結構な賑わいを感じる。
人口を調べると30万人以上なのでそれももっともだ。それでもやはり人口減少の波にはさらされているようだが。 -
櫓からは少し離れたところに茶室があるが、そこに石の大きな手水鉢がある。
加藤清正が朝鮮出兵の際に持ち帰ったものを秀吉に献上、秀吉の死後、石田三成から佐竹氏に贈られ、佐竹が国替の際にもこれは手放せずに持ってきたものだとか。
かなりの重さがあるものと思われるが、よくまあ、はるばる朝鮮から大阪、水戸を経てこの地までやってきたものである。その割には博物館に展示されていても良さそうなものを、こうして公園の隅の方に雨ざらしで置かれ、あまり人の目にも触れられずにいる。もっとも茶室のそばにあり、市民からは親しまれているのかもしれない。 -
同じく千秋公園内にある八幡秋田神社。佐竹氏を祀る。佐竹氏が元々清和源氏の流れなので、清和源氏の氏神である八幡神社なのだろう。
千秋公園と城跡を一通りみて約1時間半。ホテルに戻りチェックアウトして、車で次の目的地へ向かう。 -
秋田周辺には100名城、続100名城は全部で3つある。昨日訪れた脇本城、いま見てきた久保田城、そしてもうひとつ、続100名城に秋田城が登録されている。
市中心部からは車で15分ほどであり、秋田城へと向かう。秋田城に関してはかなり観光に力を入れているようで、しっかりとした歴史資料館があり、ここで城について学ぶことができる。 -
秋田城はこれまでの戦国時代の城とは違い、奈良時代から平安時代にかけて築かれたもので、中央政府による地方支配のための官庁、蝦夷や中国朝鮮との外交交易の拠点としての役割を果たしたものだ。
なのでどちらかというと城というよりは政庁という感じだ。年代の古いものなので遺跡という形でしか残っていないが、一部こうして復元がされている。 -
また、資料館で無料で貸し出してくれるタブレットを使い、こういった史跡の場所で読み込むと、タブレット上に映像が現れ、建物やそこを舞台としたアニメなどが再現され、往時の様子を理解することができる。
姫路城でもスマホで読み取ると再現映像などを見れる仕組みがあるが、同様の取り組みだ。
周囲で見学している人々の中であまり利用している人はいなかったが、取り組みとしては面白いし、もっと利用してもらえればよいのだけどと思った。 -
古代の城ということもあり、かなり敷地は広い。復元遺跡なども点在しているので結構歩くが、先ほどのタブレットでどこに行くと映像がみられる、というのがあるので、そこまでは足を伸ばそうという気になる。
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一番離れているのがこちらの古代水洗トイレ。建屋の中で便をして、左下の沈殿槽に流す仕組みのようだ。
沈殿層からは、当時日本では食していなかった豚の寄生虫の卵などが発見され、そのことから大陸からの使者などが使っていたと想定されるそうだ。 -
トイレ内部。ここで用を足して壺の中の水で流すらしい。穴はかなり高さがある。
今は実際には使えませんという注意書きがしてある。 -
一通り回って歩行距離は2キロ弱。この前に久保田城も3キロくらい歩いたので、結構な距離を歩いた。レンタカーの旅行だと必然的に歩く距離は短くなるので、城巡りは良いかもしれない。
ただ、歩くのに加えて資料館などでの展示見学もあるので、1日に二つの城を連続で巡るのは結構疲れる。城巡りは1日一城とかにしておいた方が良いかもしれない。 -
お昼時になり、昼食の店探し。昨日食べられなかった比内地鶏の親子丼を食すことに。秋田駅前に戻り、駅ビルに入っている「秋田比内地鶏や 秋田駅本店」。
比内地鶏の肉と卵を使った「究極親子丼」なるものを食す。
まあ親子丼って一定水準以上は私は違いはあまりよくわからないのが本音なのですが、美味しく楽しませていただきました。
駅ビル内には稲庭うどんの佐藤養助なども入っている。新幹線もあり観光客に加えてビジネス客需要などもあるのだろう。気軽に味わえて便利である。 -
さて、城めぐりも終わったので残り半日どうするか。せっかく北東北に来たのなら良い温泉に入りたい。秋田には乳頭温泉や玉川温泉などの名湯があるが、秋田市からは遠い。カーナビで調べたが、飛行機の時間までに戻れる道のりではない。
となると、やはり昨日に続き男鹿温泉郷かー。逆に近くて往復だけでは時間が余る。そこで昨日迷って行けなかった、八郎潟町の田んぼアートに立ち寄ることにした。
改めて場所をしっかりカーナビで定めて、今回は無事辿り着く。写真の建物2階から田んぼアートを眺めることができる。 -
一部モヤモヤっとしているところはあるものの、なかなかの絵だ。数種類の色の異なる稲を植えることで描いている。刈入時も近く、田んぼ自体もいい色になってきている。
どこまでが地元の人かはわからないが多少なりとも観光客が来ていた。せっかく近くまで来たのなら足を延ばす価値のあるアートである。 -
車で男鹿半島方面に進み、昨日に続き大潟村へ。途中水田地帯に少し寄り道してみた。一本道の両側にきれきに区画された水田が延々と広がる。北海道の大地で畑が水田に置き換わったかのような広大な風景だ。
10キロ以上にわたって水田が続き、車で走っても10分以上かかる。 -
昨日は男鹿半島の南側及び中央部を走ったので、今日は北側から走ってみる。大潟村の北側から国道101号線で男鹿半島へ。
道沿いには大小様々な風車が並ぶ。
101号線の男鹿半島から秋田市へ向かう半島南側も風車が多く、また最近話題の洋上風力発電も道路からも見える沖合に建設中と、このあたりは風力発電が非常に盛んだ。 -
海のすぐ近くを走るのだが、意外と海は見えない。海を見たくて道中立ち寄った五里合海水浴場。
海の家も数軒並んでいるが、9月に入った北東北、さすがに海水浴も終わりでいずれも閉まっている。 -
浜辺まで下りてみる。さすがに海水浴をしている人はおらず、人影もまばらではあったが、夏の最後の思い出に、ひざくらいまで水に浸かって遊んでいる子供連れもいた。海も穏やかで、夏の終わりの日曜日の昼下がり、ちょっと寂しいけれどのんびりとした北国の浜辺である。
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男鹿温泉郷に到着。昨日は男鹿ホテルに立ち寄り湯をしたが、今日はセイコーグランドホテルにしてみる。
このホテルは自分が小学生のときに来た時に泊まったホテルだ。2泊3日で1泊目セイコーグランドホテル、2泊目が加茂の民宿だった。
さすがにホテルの内観や温泉浴場までは覚えていなかったが、半分懐かしさに浸りながら温泉に浸かる。
温泉自体は、露天風呂が男鹿ホテルに比べるとちょっと小さかった。 -
温泉の後はまた男鹿半島をぶらりとしながらのんびりと秋田方面に戻り、空港でレンタカーを返却。
夕食は空港内のレストランで。稲庭うどんと天ぷらのセット、それに運転中は飲めなかったアルコールを。
男鹿半島と城巡り、くらいの構想であまり計画もなくのんびりと回った1泊2日の車旅。男鹿半島の思い出にも浸り、各城や八郎潟の歴史なども学べて充実した2日間であった。
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旅行記グループ 2022年9月 秋田・男鹿半島1泊2日ひとり旅
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