2022/11/26 - 2022/11/29
29位(同エリア980件中)
Noraさん
この旅行記のスケジュール
2022/11/26
-
ティファニードーム(5階アトリウム天井)
-
ティファニードーム(シカゴ文化センター2階)
もっと見る
閉じる
この旅行記スケジュールを元に
クリスマスムードのダウンタウンシカゴのミニ旅行記(放浪記)。感謝祭が過ぎるとすぐに、シカゴではクリスマスにむかってのカウントダウンが始まります。
クリスマスカードを出したり、ホリデーディナ―の予約に忙しくなったり、プレゼントの物色に走りまわったり。ここでも’師走あり’です。そんな慌ただしい日常の隙間をぬってダウンタウンシカゴに行ってきました。
シカゴはwindy city(風の街)と呼ばれるように風が強く天候が変わりやすいところです。写真は撮って来たものの、暗すぎたり強風でブレた画像(腕の問題もある)があったりで編集でごまかしてもうまくいかず、日を改めてダウンタウンに出かけて撮りなおししたものがあります。なので時系列的に並べたなかで多少影や明るさが違っていて(おやっ??)と思われる部分もあるかと思いますが、そういう事情ですので、ご了承くださいね!!
- 旅行の満足度
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
PR
-
車を停めたハーレム駅近くのショッピングセンターの駐車場。風は強いけど今日もいいお天気だ。
-
1ブロック歩いてCTA(エル)のグリーンライン始発駅、ハーレム駅からダウンタウンに向かう。所要時間約40分。
*L(エル)とはelevated trainの略でCTA(シカゴ交通局)が運営する高架鉄道システム。 -
乗車券買機、キャッシュ(お釣りは出てこないのできっちり$5入れないといけない)、クレジットカード、デビットカードいづれにも対応。1日券を買う、CTAバスと共通で$5.
クレジットカードを入れる方向がわからなかったのでちょっとまごついていたら、’Are you still there?(まだそこにいるの)”と画面に出てきた。どうせ機械にはわからないけど ’Yeah!’と言ったのだが、すぐにYour transaction will be cancelled!(操作をキャンセルするよ)といって最初からやり直しさせられた。この機械、結構セッカチなんである。 -
チケットとレシート。
-
チケットをICカードリーダー上に置くとグリーンのライトがついてバーが回転する。
-
グリーンラインの電車。係員が社内を清掃している。平日で出勤時間帯ではないし始発駅なので1つの車両に数人しか乗っていない。
-
CTA(エル)の各ラインの停車駅表示版。
-
グリン―ラインは途中、ガーフィールドパーク~プラスキを通る。ここら辺は黒人低所得者が多く、治安のよくない地域で強盗や麻薬関係の殺人事件がよく起きている地域。電車に乗るときは極力ドレスダウンしてエレクトロ二クス等は目につかないように持たないといけない。(ずいぶん前に日本人留学生の女性がこのグリーンラインの中で強盗にあっている)。それとシカゴの南地区(チャイナタウンからシカゴ大学にかけてのあたり)も治安が悪い。今は私服警官やCTAの治安関係者が電車の中を適当な頻度でパトロールしていて大分状況は改善されているが。。
-
エルのワシントン/ワバッシュ駅に到着。最近のリメークが評価されて2018年AIA(アメリカ建築家協会)のデザイン優秀賞を受賞している駅。ウェイビーな白い屋根と沢山のLEDが近代的で明るい空間を作っている。https://www.rtands.com/passenger/rapid-transit-light-rail/cta-washington-wabash-station-recognized-for-architecture/
-
歩いてこの旅の起点、シカゴ美術館へ。入口でガードを勤める2頭のライオン(のうちの1頭)。いつも感謝祭が終わるとすぐに首にクリスマスリースをかけてもらっている。日本でいうと神社の狛犬のような役割かも?
シッポを触ると幸運が訪れるとか、たてがみを触ると毛がふさふさになるとかの御利益は0.ただ黙って突っ立てるだけではライオンもつまらないだろうに。シカゴ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
シカゴ美術館からミシガン通りを横切り、アダムス通を西に向かう。一番奥のノッポビルはシカゴで一番高いウィリスタワー。1973年にデビューしシアーズの本社ビルとして活躍していた。しかし、経営不振に陥ったシアーズは1994年にこのビルを売却。ウィリスタワーと名前が変わった(今でも年配のシカゴ人は愛着をこめてシアーズタワーと呼ぶ人が多い)。高ければいいというものでもないが、屋根部分の高さは442 m(アンテナ含:527 m)1998年までは世界一のノッポビルだった。このビルの最上階103階にあるスカイデッキ(展望台)には高速エレベーターに乗って約1分で到着できる。
手前、右手に小さく見えるのはルート66の起点のサイン。
中ほどに見えるのはLのグリーンラインのアダムス駅。ウィリスタワー 建造物
-
ルート66起点のサインを拡大(いくらかノイズ交じり)。ここからカリフォルニアのサンタモニカまで全長2,448 マイル(損傷や老朽化のため、現在は全体の道路の85%くらいしか使用可能ではないようだ)。この道路は州間高速道路網が整備されるまで西海岸と中西部をつなぐ主要な幹線道路だった。
-
ミースファンデルローエがデザインした連邦政府センタービルとその前の広場にあるアレクサンダーカルダーのフラミンゴ。黒い鋼鉄製ビルを背景に重さ50トン,高さ16mの色鮮やかな朱色のフラミンゴが際立つ(後にこの独特の朱色は’カルダーの赤’と呼ばれるようになった)。その巨大な彫刻の下で人々は自分の背丈と比べたり、手で触ったり、その下を歩き回ったりして楽しんでいる。
-
手前の広場でスケボーの練習をしてたティーンエイジャーがカメラの前に飛び込んで来た。飛び入り歓迎!!ありがとう!!
-
さらに数ブロック西に進むと金融街のラサール通りになる。アダムスとラサールが交差する角にこのRookery Building(ルッカリー・ビル)がある。1888年に完成した世界で最も古い鉄骨高層ビル。シカゴ派を代表する建築家バーナム&ルートの設計で、シカゴの大火後に建てられ、近代の高層建築のモデルとなったビルと言われている。赤御影石を用いた外壁が重厚な雰囲気を作っている。
ルッカリー 現代・近代建築
-
正面入り口。シカゴの金融街ラサール通りに面している。ちなみにこの正面玄関の外観は1987年の映画アンタッチャブルに(警察署の?)オフィスとして登場する。
-
このビルの入り口を飾るシンボル、ルッカリー。
ルッカリーとは当時、その周辺に生息していたミヤマガラス(Rook)の集団(rookeries)を指すらしい。また同時にこのビルにオフィスを構えていた汚職政治家を揶揄した呼称でもあった。(シカゴは汚職で知られた街であったし、今も多少そうかもしれない。)ルート自身は当然、このビルのニックネームを気に入らなかったと言われる。 -
重厚な外観と打って変わって内部はエアリーで光が溢れている。それもそのはず、このロビーはLight Court (光の庭)と呼ばれる空間なのです。
-
階段横の大きなクリスマスツリー。
1907年にフランク・ロイド・ライト が、このビルの内部を改装した時、
アトリウム部分は自然光がガラス屋根からロビーにふり注ぐようにリデザインされた。また最新のLEDテクノロジーも後年追加されている。 -
1888年のルーカリービルディングの内部。アトリウム部分を見るとグレーの天井ビームやスカイライトの部分がずいぶん暗かったことがわかる。images, information and artifacts on burnham and root's 1888 rookery building culled from the bldg. 51 archiveより。
-
2階に上る大階段より光の庭を臨む。
床、壁面にイタリアより直輸入したカッラーラ大理石がふんだんに使われている。ツアーガイドさんの話では膨大な輸送費がかかったそうだ。
*Carrara Marble(カッラーラ大理石):イタリア、トスカナ州カッラーラ市で採掘される白大理石。古代ローマ時代より建築、彫刻の材料として使用されてきた。因みにトスカナのミケランジェロ美術館に立っているミケランジェロのダビデはこのカッラーラ大理石でできている。 -
オリジナルの柱(ビクトリアンスタイルの鋳鉄)とF.ロイドライトの改装後の柱(カッラーラ大理石板で覆っている)の違いを見せるため意図的にカバーをしないで残している柱の側面部。
-
建築家ルートがデザインした有名なオリエル階段。2階から12階まで壁の外側に突き出した形(=オリエル)。フランクロイド財団にツアーの申し込みをするとボランティアのガイドさんがついて2階から見上げるかたちでこの写真を撮れる。オリエルがベイウィンドウと違うのは、地面からではなく途中階からポコッと始まる窓の形式である点。(下のオリエル階段の裏側写真をみるとそれがよくわかるでしょう。)
-
角度を変えて斜めから見上げたイメージ。普通のツアーではここまでしか上がれない。12階まで登るには別の特別ツアーを申し込まなければならないようだ。
-
オリエル階段の裏側
https://www.architecture.org/learn/resources/buildings-of-chicago/building/the-rookery/
A NATURAL LIGHT CHALLENGE (左から3番目のビデオ)の1:23/2:12の部分。 -
先を急ごう。アダムス通りを西に向かってシカゴ川を通り越すとすぐにユニオンステーションが見えてくる。D.H. バーナムが1881年にデザインし、1925年に完成した歴史的建造物。
飛行機時代が到来する前の長距離、中距離旅行者の貴重な足として機能した主要鉄道駅。現在はアムトラックとメトラの発着駅として使われており、プラットフォームとコンコースはすべて地下にある。シカゴ ユニオン駅 駅
-
中に入ると華やかなボザール様式のグレート・ホール(大待合室)が見える。年代物の大きな木製ベンチがゆったりと配置され、ひと昔前にタイムトリップしたような気分。
ユニオンステーションはこのグレイトホールの保存修復を過去数年間にわたって続けており、2021年にはその成果が高く評価されて歴史的建造物の保存修復に関する賞をいくつか受賞している。 -
ホールの真ん中に設置されたクリスマスツリーが慌ただしい旅の時空間に12月の華やかさを醸し出している。
-
キャナルストリート側入口(北と南、2つある)に続く南側の階段はアンタッチャブル階段とよばれている。ここでアンタッチャブルの映画の中でも最もドラマティックな銃撃戦の撮影がおこなわれた。(本来のシナリオでは走る列車を使った銃撃戦であったらしいのだが途中、予算が足りなくなってこの場所に変更したらしい。)
-
両脇の階段の間(ドーム)に鉄道駅の入り口がある。To Trainsという標識のある方向がプラットホーム。
-
ループの方に戻ろう。チェイスタワープラザにあるマルクシャガールのモザイク、四季。250種類の色の石とガラスを数千個も使って作られたという。シャガールがシカゴ市に寄贈したものである。
チェイスタワー 建造物
-
デイリープラザで開催中のChristkindlmarket(ドイツスタイルのクリスマス市場)。シカゴの冬の風物詩。
デイリー センター (シビック センター) 現代・近代建築
-
本当はこのピカソの’無題’を撮りたかったのだけど、クリスマスマーケットをやっていたので屋台の屋根に隠れて下1/3は見えない。この不思議で愉快な顔を持つ彫刻はピカソがシカゴ市に寄贈したものでこの街に新しいタイプのパブリックアートが生まれていくきっかけを作った。
-
Christkindlmarketではドイツ風のクリスマス装飾品やストリートフードなどが売られている。
-
屋台やフードコートだけでなくネイティビティーシーン(生誕シーン)もセットされていて。。
-
ここから2,3ブロック歩くとMacy's (ステート店)が見える。ここのMacy'sは他のMacy'sの店舗とはちょっと違っている。というのはここは昔、Marshall Field & Companyというシカゴ発祥のハイエンドなデパートの本店だったのだ。2005年にMacy'sに買収されるまで100年以上、シカゴ市民に親しまれ、クオリティーの高いサービスを提供した老舗のデパートだった。(日本で言えば三越みたいなものかもしれない。)
因みにこの建物は1978年にNational Register of Historic Placesとしてリストされている歴史的建造物でもある。こうしたバックグラウンドや昔のマーシャルフィールドに対する強い愛着もあってMacy'sが買収後、ビルの名前をMacy'sに変更しようとした時シカゴ市民の抗議やデモが相次いだ。結局Macy'sは数年かけて準備した名前の変更を途中断念し、Marshall Field & Companyというビルの名前はそのまま残ることになった。万歳!!
*National Register of Historic Places=アメリカ合衆国国家文化遺産保護制度。
2006年の抗議デモー>Shoppers protest name change of Chicago store
https://www.chron.com/business/article/Shoppers-protest-name-change-of-Chicago-store-1881277.phpメイシーズ 百貨店・デパート
-
今でもMarshall Field & Company のプレートとグリーンのブロンズ製時計(グレイトクロックと呼ぶ)がそのまま残っているビル。
因みにこのグレイトクロックはステート通りの北西と南西の角2か所にある。今でも一部のシカゴ市民にとって有名な待ち合わせポイントで、日本で言えば渋谷のハチ公前みたいなものかもしれない。
Chicago - Architecture & Cityscape, Great Clocks
http://chicago-architecture-jyoti.blogspot.com/2009/01/great-clock.html -
Macy'sステート店のAt Your Service(カスタマーサービス)窓口。
オンラインオーダーしておいたフランゴのミントチョコをピックアップする。
シカゴ名物として知られるチョコレート専門店「フランゴ」はここの13階で1929 年から 1999年まで70年間もミントチョコを作り続けていた(フランゴは現在ペンシルバニアで製造されているようだ)。Macy'sに買収された後もミントチョコは人気で今でもお土産に購入する旅行者も多い。 -
これがそのミントチョコ。Marshall Field & Companyで販売していた時と同じクリスマス缶だけど今年の2022年のクリスマスデコレーションの絵柄。
-
地下のチョコレート売り場でも同じものが買える。
-
エスカレーターで5階まで上がるとティファニードームが真近かに見える。
1907年のビル増築に合わせて完成されたアトリウムの天井ドーム。百六十万個のファブリル・ガラスを使って仕上げられたモザイクである。50人の職人が(細かい手作業に適しているとの理由でそのほとんどが女性)、18~24か月を要して完成したという。
*ファブリルグラス:ティファニーの特許ガラス。溶かしたガラスの中に金属を混ぜ、温度や混ぜ具合で独特の色合いや陰影を作り出す。
参考:Urban spelunking: Marshall Field's / Macy's on State Street -
6,000 スクウェアフィートのティファニードーム。因みに5階は婦人用ランジェリー売り場である。ティファニーのこんな豪華な天井ドームを見ながらランジェリーを買えるなんて世界中でここだけかもしれない。
-
1階から5階バルコニーのティファニードームを見上げたところ。
-
マーシャルフィールド時代の内装がそのまま残るメイシーズ百貨店(ステート店)クラッシーな1階コスメティックス売場。
-
Macy'sステート店を出てミシガン通りにむかって数ブロック歩くとシカゴ文化センターがある。。もともとは公共図書館として1897年に建てられたのだが、1970年代に文化センターとして利用されるようになった。ミレニアムパークはここからミシガンアベニューを横切って徒歩2分くらいにある。
シカゴ文化センター 博物館・美術館・ギャラリー
-
入口を入ってすぐの大階段。
-
大階段に続く2階への階段。階段側面はカッラーラ大理石のプレート(部分的に装飾彫りされている)でカバーされている。
-
ティファニーのランプが格間天井から柔らかい光を投げかける。 格間=英語ではcoffersとかtrave とか呼ばれる。天上やドームに格子状のパネルをはめ込んた装飾様式。ルーツは古代ギリシャの建築に遡る(パルテノン神殿のプロピュライアの天井にも格間が残っている)。
-
プレストン.ブラッドレーホール。ルイ.ティファニーのファブリル・ガラスを使った38フィート径のドーム(世界最大?)。
-
奥のホールではバンケットの用意をしていた。ここは結婚式のパーティー、展示会、個人的な催しの開催等もできる。またビルディングツアーも週2回行っている。
シカゴーミニ旅行記(放浪記)②:クリスマスムードと歴史的建造物のいくつかを。に続く。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
シカゴ(アメリカ) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
50