酒、山、歴史・史跡巡り等々が好きな平凡でちょっと変わった日本人の旅です。多くの方には理解も共感も得られません。ごく一部の需要向けに紹介するものです。<br />　前回の旅（2014年冬）から約４ヵ月しか経っていませんが、行けなかったところが気になり、この後何年も気になったままでいるのもと思い、休みもとれたので、短期間での再訪となりますが思い切ってまた欧州に行きました。<br /><br />※前回の続きになります。<br />　前回「２０１４年冬欧州周遊物好きの旅」<br />　前々回「２０１２年夏独墺歴史等物好きの旅」

2015年春独墺伊歴史と山等物好きの旅（五日目）

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2015/04/25 - 2015/05/05

219位(同エリア366件中)

エリア

ザルツカンマーグート周辺(オーストリア)

旅行の満足度: 5.0

同行者: 一人旅

一人あたり費用: 30万円 - 50万円

交通手段: 鉄道レンタカー徒歩

旅行の手配内容: 個別手配

　朝起きて外を見ると、またまた昨日の景色とは激変。全く異なる景色。雄大で綺麗な山々の景色が何も見えません。現地の天気予報で、ある程度の天候悪化は予期していましたが想像以上。
　コルティナダンペッツォに来てこの天気だったら、街の良さは何も感じられないでしょう。昨日晴れてて良かった。
　当初案では周辺をさらに観光して北上しようと考えてましたが、予定を変更し、そのまま北上することにしました。朝食後、すぐ出発。
　
　走行距離を見ると２日で７００ｋｍ程走行。中央の表示は進行方向を指示する表示で、欧州によくあるランドアバウトを表示。欧州で運転していて、ランドアバウトは合理的・快適だと感じますが、日本では殆ど採用されません。国土が狭く入り組んでいるからなんでしょうかね。
　さて、リエンツを通り過ぎ、マルニッツに来ました。ここはタウエルントンネルという８ｋｍ超のトンネルを走るカートレインの駅があります。マルニッツから車ごと列車に乗ってトンネルを移動し、山脈の北側のバートガスタインまで抜けます。下道でも有料道路か大回りになり、また、走ったことのある道を戻るのは気が進まなかったこともあり、多少のお金はかかりますが利用しました。向こう側に見えるのがカートレインの受付。
　受付後、列車の上を走行。
　前詰めで駐車し、駐車ブレーキをしっかりかけて終わり。
　１時間に１本程度走っています。
　車両を積んだ貨車の先に牽引車兼客車が接続。
　トンネル内の写真は暗いだけなので、写真の場所は飛びます。８ｋｍ超のトンネル通過は１２分程でした。バートガスタインに到着後、カートレインを下車してさらに北上。
　さて、写真の中央に見える城。見覚えのある城です。ホーエンヴェルフェン城。２０１２年夏に行った城です。またまたヴェルフェンの街に来ました。
　下から見上げるホーエンヴェルフェン城。
　上から見下ろすホーエンヴェルフェン城。そして、この牧草地付近も前回に来た「サウンド・オブ・ミュージック」の「ドレミの丘」。
　綺麗な所は何度来ても綺麗ですし、好きな映画のロケ地なので、こだわってしまいます。
「ドレミの丘」（逆方向からの写真）
　ホーエンヴェルフェン城は映画「荒鷲の要塞」のロケ地でもあります。
　で、今日の宿泊地はここヴェルフェン。「ドレミの丘」にアクセスの良いヴェルナーホフに宿泊です。
　前回ヴェルフェンに来た時、次はこの街で宿泊し、城や丘をじっくり見たいとの思いがありました。これでまた「心残り」を一つ解消。
　ホテルにチェックインし、すぐに観光に繰り出そうとしたところ、またまた自分のミスが明らかに。
　ヴェルフェンは、城と「ドレミの丘」の他にアイスリーゼンヴェルトという全長数十ｋｍの「氷の洞窟」が有名で、今回観光するつもりだったのですが、ホテルのオバさんに聞くと「閉鎖中。オープンは２週間後」とのこと。
（我ながら、何回同じようなミスを繰り返すのか。（自己嫌悪））
　代わりの観光先を思案しますが、天気が悪く山・湖の観光は全く期待できません。ザルツブルクは３日前に行ったし、そもそも何回も行ってるし。
　ということで、このブログで紹介した場所が続きますが、ベルヒテスガーデンのオーバーザルツベルク地区にやってきました。またマニアックな観光となります。
　山の上にケールシュタインハウスが見えます。ここもシーズンオフで閉鎖中。
　行先として選んだのは、オーバーザルツベルク現代史研究所。ここは十数年前に来たことがあり、２０１２年夏の旅では訪問を見送ってますが、経年変化の確認として行ってみることにしました。
　ここには、オーバーザルツベルクの住人ヒトラーやナチス時代の色々な展示があります。
　あ～、覚えてる、覚えてる、こんな展示だったなぁ。
　
　オーバーザルツベルクのヒトラーの別荘「ベルクホーフ」の絵に、
　その模型。
　あれっ？こんな展示は見てないな。奥の方へ歩いて行くと、
　あれあれっ？この先は、たしか前回工事中で行けなかったが・・。
　地下壕が見学できるようになってました。ここはWW2末期にオーバーザルツベルク一帯の地下に張り巡らされた地下壕で、十数年前に来た時は工事中で入ることができず、今回、初見学となりました。来てみるもんだ。
　公的な見学先として整備されているので、２０１２年夏に泊まったホテル「Zum Türken」の地下壕に比べると、そこそこ薄暗いですが案内板や照明が十分に設置されており安心感がありました。「Zum Türken」の地下壕は当時のままで、暗くてダンジョン感が強く、一人での見学はちょっと怖かった。
　監視哨
　規模は「Zum Türken」下の地下壕よりも、はるかに大きく広いです。歴史好きの人には必見の、また、そうでなくても一見の価値がある場所だと思います。
　外に出ると、天気も回復してました。
　現代史研究所の裏道を通り、近くのベルクホーフ跡地に向かいます。
　前回来た時、詳しく踏査しましたが、今回も改めて詳しく踏査。ここはベルクホーフの左翼側テラスだった場所あたり。
　訳のわからない写真が続きすみません。ベルクホーフのガレージの基礎部分。これを見て想像を膨らまし、当時の状況をあれこれ考えます。考古学に近いところがあります。
　２０１２年夏に泊まった「Zum Türken」
　ここはベルクホーフの正面の私道入口付近。戦後、州政府に埋め立てられました。
【参考】１９３０年代後半のベルクホーフ
　ベルクホーフの踏査を終え、さらに定番の訪問先へ。
　ベルヒテスガーデンに来ると、いつもラムサウ教会に寄ります。今回は午後なので、この構図では逆光になります。
　いつ来ても綺麗。
　ラムサウ教会を後にしてヴェルフェンへ戻る途中、もう１ヵ所寄りました。実は、今回の旅ではこの翌日から３日間、ベルヒテスガーデンで３つのホテルに日替わりで滞在する予定となっており、ホテルの下見に。オーバーシェーナウからの景色。
　ケーニヒス湖方向。ここも綺麗。
　さて、１時間程運転してヴェルフェンに戻ってきました。天気が回復したので、ホテルに戻る前にもう一度ドレミの丘へ。
　城の斜め左上、森林と岩壁の境あたりに、アイスリーゼンヴェルトの入口があります。
　やはり晴れた時の方が綺麗ですね。
　２０１４年冬の旅でベルヒテスガーデン近くを列車で通り過ぎた際、ベルヒテスガーデンが気になりました。今日、その「心残り」を解消。
　明日から３日間はベルヒテスガーデンに滞在。ベルヒテスガーデンを満喫し、「心残り」を完全解消です。