Japan　マヤランをさがしに昭和記念公園2022　～ミツバチばあやの冒険～

2022/10/02 - 2022/10/02

昭和記念公園に今年マヤランは出たでせうか？

ほんのちょっとしか咲かない地味なマイナーな花なので
花だよりにも載ってないしガイドボランティアさんに聞いても
「野草の小道に何株かあるんですけどね、ナンバンギセルの出たとこの
向こうのあたりに。でも素人にはぜーったいみつからない！」
だったら連れて行ってくれませんか？
とお願いしたいところですけど誰も連れて行ってくれそうもない。

「こもれびの丘には出たそうですからそこで聞いてください。
今日は（こもれびの丘のボランティアの）活動日ですから」

昭和記念公園は1000人ものボランティアが活動していたのですが
コロナ禍の間閉園してたりして管理がなかなか大変だったようです。
コロナがやっと下火になったのでよかったですね。

エリア 立川(東京)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 私鉄 徒歩

花木園管理棟の係の人に聞いてみようとハーブガーデンへいってみたら長らく重傷で入院していたカエル君が復活！

前よりイケメンになったかも。

展示棟の方が教えてくれたのは
ハーブガーデンからバードサンクチュアリへ行く道の途中。
以前は右側の茂みの中でしたけど今回は左側のアスファルトと土の間際の
うっかり人に踏まれそうなところでした。

しかも蜘蛛の巣だらけの哀れな姿・・・。

・・・野草の小道にいってみよう。

途中キンモクセイのいい香りがしてる。

思わず写真を撮りたくなっちゃいますね。

地味な木なので普段はわからないけど昭和記念公園には
数えきれないほどのキンモクセイが虎視眈々と季節の到来を待ちわびている。

それでね野草の小道のマヤランはひっとつもぜーんぜん見つからず。
あわれな素人ぢゃ！

そしてこもれびの丘の登り口まで到着したらえっ！！
カエンタケの注意看板が！

八王子と神奈川には出たと聞いたけど、もうここに出たんですかっ！？
どこに？どこに？
「通り道のは人が触ると危険だから撤去しちゃったんですよ。
ほら、これ。」
スマホに収められた写真を見せてくれたのはこもれびの丘のボランティアの方。この写真ではピンクに見えますけど本物はもっと燃えるやうな朱赤のようです。

近年カシナガキクイムシにやられたナラヤコナラやクヌギ、シラカシなどの根元に生える猛毒キノコカエンタケ！
触っただけでかぶれる。食べたら死ぬ。

「学説ではカシナガキクイムシによって枯れた木の根元に出るそうだけど
ここでは枯れる前のにも出ましたよ。虫が入れば出るってカンジで。」

ここ近年関東一円の野山公園学校どこにでも飛んで行っては木に無数の穴をあけて入り込み卵を産んで越冬し5月には何万匹の成虫が飛び出して次の獲物を狙う。
カシナガキクイムシは体長2㎜幅0.7㎜ぐらいの小さな虫なんですけどね。
お尻に有害な菌をもっててそれで樹木内の幼虫を育てるんだそうで。

カエンタケ、ホンモノを見たら撮って見たいものだなあ。
怖いもの見たさ。
・・レンズの先がかぶれちゃったりして。

なにしろフツーのキノコの形ではなく人の指のような形なので
小さい子供は何だろうねこれ？と触っちゃいそう。

さて
こもれびの丘のボランティアの方が案内してくださったので
ここではすぐにマヤランが見つかりました。

地味で小さなランです。

根も葉もない噂、いやマヤランです。
それがどうして生きて立ってるんだらう？
←地下茎についてる菌から栄養をもらっているとのこと。

ふたりでダンスしてるみたい。

一つ目小僧がべえっと舌だしてる。

マヤランは高尾とか
東村山の北多摩医療センターの敷地内でも見ることができるそうです。
絶滅危惧種ださうです。

これは何だったかいのー？

子供の森方面から帰ります。

おやぁ？

地底の泉に水が溜まっているのを

はじめてみました。カッパがでてきそう。

四季折々、昭和記念公園は思わぬ変化をして面白い。
今年こそはナンキンハゼの紅葉を撮りたい。
とってもきれいな紅葉なのにいっつも逃しちゃうんです。

この旅行記へのコメント （4）

• mistralさん 2022/10/09 13:45:35

  昭和記念公園の不思議

  唐辛子さん
  
  こんにちは。
  ずいぶん秋めいてきましたね。
  
  マヤラン、初めて知った名前でした。
  昭和記念公園には出現するんですね。
  でもきっと、マヤランを名指しで訪れる方は、ごく少数なことでしょう。
  検索してみたら画像が出て来ました。
  エビネランにも似ているけれど、花弁の数が足りなそう？
  葉っぱがないから、光合成はしないし、栄養補給はどうしているのやら。
  姿かたちは違うけれどギンリョウソウみたいで、、、
  なんだか不思議。
  不思議ついでに、地底にある泉に水が溜まっている様子も
  どんなかしら、と頭の中でグルグルとしています。
  
  mistral
  

  唐辛子婆さん からの返信 2022/10/09 23:26:45

  Re: 昭和記念公園の不思議

  mistralさん
  
  こんばんは。
  
  マヤランは地味な花で昭和記念公園で毎週開催されている樹木医の方による見学ツアーに参加しなかったら私も知らないままでした。
  根も葉もないけど地下茎が結構のびていてそこにつく菌から栄養を摂るそうです。神戸市の摩耶山で発見されたのでマヤランだそうです。ラン科シュンラン属。
  
  ギンリョウソウは同じ国定公園の埼玉森林公園で見たことがあります。
  その時もボランティアガイドさんに案内されて湿地を訪れなかったら知らないままでした。
  ツツジ科ギンリョウソウ属だそうですが、これがどうしてツツジ科なのでせう？長いことキノコの仲間だと思っていましたがどうもそうではないようです。
  
  地底の泉は普段はまったく水がないので階段を下りてグルグルとしたデザインの地べたにたどりつくことができます。
  このあたりは子供の森と呼ばれていて石やモザイクタイルを使って形作られた怪獣や階段などで一つの世界を作っています。
  そういえば手作り感が梵寿綱的と言えます。こんな人件費がいっぱいかかりそうなことを国定公園がやったんだと改めてビックリです。
  
  唐辛子婆

  唐辛子婆さん からの返信 2022/10/09 23:27:56

  Re: 昭和記念公園の不思議

  国定と書きましたが国営の間違いでした。唐辛子婆

  mistralさん からの返信 2022/10/10 19:16:33

  RE: Re: 昭和記念公園の不思議

  唐辛子さん
  
  こんばんは。
  詳しくご説明下さりすっきりしました。
  マヤランはシュンラン属なんですね。
  お花はランの形態ですが、葉っぱがないと聞くと、？？？となってしまいました。
  やはりキノコの仲間？などと思って。
  
  昭和公園、恐るべし。
  樹木医の方によるガイドツアーもあるんですか。
  良いですね〜
  近くでしたら参加してみたいです。
  
  mistral