2022/06/09 - 2022/06/10
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walkingmanさん
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近畿二府四県と岐阜県に札所が点在する西国三十三所巡りの旅に出かけることにしました。おそらく西国参りは日本で最も有名な札所参りで多くの人が御朱印集めをしているけれど、徒歩でまわったという話はほとんど聞きません。きっと、歩いても面白くないのだろうと思ってました。ところが、先日我が町の図書館で偶然にも三十三所の歩き地図と出あってしまった。これはなにかの縁?。気になってネットを調べてみたら、歩き地図が公開されているのを発見。細部は微妙に違うものの、だいたいのルートは重なっている。このふたつの地図を参考にしながら、西国三十三所を訪ねてみることにしました。
巡礼8日目はJR紀勢線紀伊宮原駅から紀三井寺を打ち和歌山市街まで、9日目は粉河寺を打ちJR和歌山線西笠田駅までを歩きました。
https://www.google.com/maps/d/edit?mid=1TNXtZQWo5dk3T5oJC0FgCa6HJ6q6zjE&usp=sharing
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07:55、宿泊地の御坊からJR紀勢線で紀伊宮原駅に戻ってきました。ここから前日の都築を歩きます。通算8日目は晴天となりました。
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08:25、山口王子を通過します。
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山口王子の先には山が。ここを越えます。見た目とは異なり、きつかった区間。舗装路ではあるけれど急坂がくねくねと続きます。熊野古道紀伊路は海沿いを歩くイメージでしたが、意外にも厳しい峠越えがあります。
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道標がみかんのマーク。ここはみかん山なのです。
上り坂が続くこのあたり、体が自然と前傾姿勢になり視線も下がる。そのせいで道標を見落とし、とんでもない方へと歩いてしまいました。こんなに目立つ道標を見落とすなんて、どうかしてるね。 -
09:15、蕪坂塔下王子。
ここまで長い上りでした。蕪坂塔下王子は休憩所とトイレがあるポイントです。 -
標高300mほどですが、ずいぶん上がった気がします。
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フルーツ王国の和歌山県、これはキウイ。実はまだ小さいけれど、すでに毛がモコモコ生えてます。
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こちらは枇杷。
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10:10、峠を越えて山路王子神社で休憩。かつての一壺王子の跡です。土俵もあり小さいながらもちゃんとした神社です。
このあたりからしばらくは平坦なコースでした。 -
10:50、橘本神社。かつての所坂王子。
こちらにお祀りされている田道間守は常世の国から橘を持ち帰ったとされる神様。橘はみかんの元祖なので、柑橘王国和歌山のきっかけをつくった神様ともいえそう。境内には小さいながらも橘の木が植えられていました。 -
またみかん山が目の前に。今度はこの山を越えます。
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やっぱり舗装路より土の方が楽しい。
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11:40、峠の上に地蔵峰寺。かつての藤代塔下王子です。
そばに立派な休憩所がありましたが鍵がかかって入れませんでした。外壁に取り付けられたベンチで昼食のパンをかじりました。中には入れませんでしたが、ひさしが影をつくってくれていたのがありがたい。ちょっと先には海が見える展望スペースがありました。トイレもあって、休憩するのにいいポイントです。 -
藤代塔下王子からはどんどん下ります。
途中にいい感じのお地蔵様。 -
どんどん下ってます。海南の市街地や工業地帯の石油タンクが見えてきた。
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13:00、藤代王子に着きました。五体王子のひとつですが、他の五体王子と比べても立派で、藤代神社が鎮守されています。
藤代神社には千年楠、井戸、昔の記念塔などの見学ポイントが点在しています。 -
海南駅の少し手前で熊野古道紀伊路とはお別れです。熊野古道紀伊路はこのあと和歌山市の中心部は通らずにJR布施屋駅方面にむかいます。この道は西国三十三所である紀三井寺からはずれてしまいます。
熊野古道から分かれて進んだ道も昔の街道っぽい雰囲気が感じられました。途中に熊野街道という提灯が道沿いにあがっていました。これが道標になりました。 -
14:45、西国2番札所紀三井寺に到着しました。1番札所の青岸渡寺をでてから実に8日かけてここまで来ました。遠かったなあ…。本当に遠いです。
まだ33分の2なのに、ちょっとした達成感を味わいました。 -
2か月前にできたばかりのケーブルカー。小型ですが、参拝客を運ぶだけなら十分な大きさに思います。入山料の他に、ケーブル料金往復\400が必要です。
ケーブルカー新設記念で1年間、徒歩参拝者は入山料が無料というキャンペーンが行われていました。ケーブルカーを利用する人は入山料が必要です。ケーブルカーを造っておきながらあえて徒歩に誘導するというちぐはぐな施策ですが、僕にはありがたい。 -
石段はここから210段。日本記録は21.9秒と書いてあるのですが、その隣に無謀な挑戦はおやめくださいとのただし書き。誘っているのか止めているのか…。
さきほどのケーブルカーといい、このちぐはぐな感じ、好きです。 -
西国2番紀三井寺。本尊は十一面観音菩薩。
奈良時代に開かれた古刹。紀州にある3つの井戸のあるお寺から紀三井寺とよばれているそう。滋賀県に三井寺という古刹がありますが、紀州の三井寺という意味かと思っていたらまったく違いました。 -
その3つの井戸のひとつ。井戸自体は蓋されていましたが、そばに蛇口がありました。念のため煮沸してお飲みくださいとのただし書きがあったけど、そのままいただきました。名水百選にも選ばれている清水だからきっと大丈夫。くせのない水でした。
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木造立像日本最大という千手観音菩薩。本堂は撮影禁止だけれど、こちらはOK。
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文塚。行き場のない郵便物の供養塔だとか。
郵便料の値上げにともない切手は新しい値段のものを上から貼っているのに、郵便番号欄は5桁のまま放置。このちぐはぐな感じ、好きです。 -
参拝後、今日の宿、ランドマーク和歌山まで歩きました。紀三井寺から1時間もかかったけど、次の粉河寺に近づいているので歩き損にはなりません。
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巡礼9日目、06:10ホテルを出ました。今日の予定はJR西笠田駅まで。短めの行程なので早出をする必要はないのだけれど、時間が余れば観光にあてようという算段です。
和歌山市街は県庁所在地だから車も多い。それでも1時間も歩くと郊外道路にでました。このあたりは道が何通りもあってどれが巡礼路か調べずに適当に歩いています。とにかく、東へ行きゃあいいんだから、紀の川に並行する道のどれかを歩けばいい。 -
07:55、和佐遊園。
松下幸之助氏の生家のあった場所。お墓もありました。広いお墓。でも華美ではなく静かな墓所でした。歩いていて偶然こういう場所が見つかるのが楽しい。 -
旧街道っぽい道。大和街道という道に入りました。
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09:45、岩出橋を渡り紀の川の北岸に渡ります。渡ったら引き続き東へ。
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大和街道を進みます。
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飛び出し坊やならぬ飛び出しももぷる。ご当地ゆるきゃら(フルーツプルプル娘)の一体らしいです。他にもいちごっぷる、かきぷる、じくぷると出会いました。じくぷるはイチジクらしいです。相当強引なネーミングです。
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11:50、西国3番札所粉河寺に着きました。本尊千手観音菩薩。
鎌倉時代に隆盛をきわめたが豊臣秀吉の紀州攻めで荒廃。国宝の絵巻物を所有。本尊は絶対秘仏で公開されたことがないそうです。 -
山門の先は川沿いにわずかにカーブする広い参道。すっきりとした石畳がのびやかな気持ちにさせてくれます。
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西国三十三所で最も大きいとされる本堂。空がぬけているせいか威圧感は感じませんでした。屋根の形状に動きがあって美しい。
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本堂手前の石庭が素敵。本堂が一段高い位置にありその段差を埋める位置にたくさんの石を複雑に組み合わせた庭園というか石垣があります。枯山水で橋とか川とかが表現されています。こまかなディテールをさがしてもいいし、ちょっと距離をとってながめるのもよし。
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粉河寺を出て国道24号線を西へ。西笠田駅にむかいます。次の列車を捕まえようと、早足で頑張りました。
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13:37、西笠田に到着。本日はここまでです。
この先巡礼路は和泉山脈を越えて施福寺へとむかうのですが、今日中に山を越えるのは無理。和歌山県側で最も施福寺に近い交通アクセスできる地点として西笠田駅を選びました。
このあと列車で和歌山駅に戻り市内観光、紀州東照宮などを見学しました。宿泊は前日同じランドマーク和歌山。
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