2022/06/07 - 2022/06/08
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walkingmanさん
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近畿二府四県と岐阜県に札所が点在する西国三十三所巡りの旅に出かけることにしました。おそらく西国参りは日本で最も有名な札所参りで多くの人が御朱印集めをしているけれど、徒歩でまわったという話はほとんど聞きません。きっと、歩いても面白くないのだろうと思ってました。ところが、先日我が町の図書館で偶然にも三十三所の歩き地図と出あってしまった。これはなにかの縁?。気になってネットを調べてみたら、歩き地図が公開されているのを発見。細部は微妙に違うものの、だいたいのルートは重なっている。このふたつの地図を参考にしながら、西国三十三所を訪ねてみることにしました。
巡礼6日目はJR岩代駅から御坊までを、7日目は紀伊宮原駅までを歩きました。
https://www.google.com/maps/d/edit?mid=1TNXtZQWo5dk3T5oJC0FgCa6HJ6q6zjE&usp=sharing
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09:45、JR岩代駅に着きました。今日から5日間の予定で西国三十三所巡礼の続きを歩きます。
いやあ、岩代は遠いです。普通列車を大阪天王寺、和歌山、御坊と何本乗り継いだか。特急に乗れば速いのかと思いきや早朝の列車がなく、普通を乗り継ぐのが我が家から最も早く岩代に着く方法。自宅からは始発電車に乗ったのに、岩代駅に到着したのはもう10時近くになっていました。 -
駅からすぐにある岩代王子。海岸のそばにありました。ここに王子があるということは、昔の人は今ある道ではなく浜辺を歩いていたのかもしれません。
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現代人の僕は浜ではなく道を歩きます。国道42号線に戻り北へ、途中からは国道を離れ一本山側の道を進みます。
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道端のお地蔵様の左右に彫りこまれた文字。『右紀三井寺、これより14里』と読めます。
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今日の行程はほとんどが平地でした。岩代から切目にむかう道の一部だけが山でした。山といっても舗装路だし、とくに美しい風景ではありません。
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11:10、切目駅前を通過。
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巡礼路を進んでいると橋が架け替えで撤去されていました。仕方がないので下流の橋に迂回。対岸に渡ってからまた巡礼路を歩きます。
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11:40、切目王子神社。かつて切目王子が置かれていた場所。切目王子は五体王子のひとつとされる、格の高い王子でした。
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御朱印はセルフ。
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神社の写真を撮って町役場に持参するとカードがもらえるそうです。アニメの聖地巡礼的なことをねらっているのかな。郵送では申し込めないというのがミソ。つまり、印南町に観光にきてくださいというメッセージです。でもこのカードで人が呼べるの?。町おこしで色々な地域がキャラクターを使っていますが、どれも似て見えるのは僕だけ?。
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移動スーパーか町をまわっていました。お弁当や寿司を多く積んでいたのは意外。お客さんはお年寄りが多いと思うのだけれど、買ってすます人が多いのだろうか。僕もパンを買って昼食にしました。
歩きながら、「とくとくとーくとくし丸」というフレーズが頭の中をリピートしてます。スピーカーから流れっぱなしなのです。 -
かつお節発祥が和歌山県だってはじめて知りました。
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14:20、十三塚。石塔が一列に並んでいます。巡礼路からは一本はずれているのですが、近所のおばあさんが見ていきなさいと勧めてくれました。
「私が嫁にきた頃はこの前で盆踊りがあって、露店もでてにぎやかで…」おばあさんが思い出話をしてくれました。 -
今日の行程は熊野古道紀伊路と重なっています。要所に道標はあるのですが、和歌山方面から熊野本宮にむかう人に見やすい位置に立てられていて、僕のように北上する人間にはちょっと見づらい位置にあります。
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15:00、塩屋王子でちょっと休憩。
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天田橋。巡礼路(熊野古道紀伊路)は橋を渡らずに川沿いの道を進み岩内王子にむかうのですが、僕は橋を渡り御坊の市街地を歩くコースをとりました。
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紀州鉄道の廃線跡。紀州鉄道はJR御坊駅と西御坊駅を結ぶ路線ですが、かつては西御坊駅から先にのびていたみたい。ここは廃止区間。朽ちかけの枕木が時代を感じさせます。
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15:45、小竹八幡神社。
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御坊の町には旧家の佇まいが所々に残っていて、なかなか風情があります。
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昔からの商店街の寂れようは…この町でも壊滅的。
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16:05、本願寺日高別院。
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紀州鉄道紀伊御坊駅。味のある駅で駅名板は手書き。近くには古い車両の保存展示もありました。
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この日はJR御坊駅前にあるホテルグリーンヒル御坊駅前に泊まりました。今日と明日の二連泊です。
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巡礼7日目です。
7:30、道成寺に着きました。御坊駅前のホテルから25分の距離です。『あの、安珍清姫で有名な』と枕詞がつく道明寺。でも、どのような話なのか僕はあまり知りません。歌舞伎でその一場面を見た記憶はあるが、どんな話か憶えてない。道成寺は有名な寺なので、近くまで来たついでに寄っていこうかって感じです。 -
本堂にお参り。宝物館に展示されている仏像が国宝や重要文化財に指定されているということですが、朝早すぎて見学できず。でも開館時間を待っていたら遅くなる。ここは縁がなかったと諦めます。
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09:10、高家王子。この漢字で『たいえおうじ』とは読めません。今は内原王子神社となっています。
熊野古道歩きをする人はこの手前の自販機で水を買っておきましょう。この先、しばらくないです。僕は油断して買わずに通り過ぎ、もうちょっとでえらい目にあうところでした。 -
10:15、爪書き地蔵。弘法大師が刻んだという地蔵の姿が、水をかけると浮かび出てくるといいます。乾いた状態でもなんとなくそれっぽい姿が線でわかりました。
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10:55、金魚茶屋というポイントで一休み。ここまでは車も通れる舗装路でしたが、ここから山道になります。金魚茶屋には茶屋はありません。
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昔の石畳の道が500mにわたって続きます。
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天気が良くて気持ちよく歩いていたら、いつの間にかこんな所にでてしまった。道が分かれているのに道標がありません。どちらが正しい巡礼路なのか判断がつきません。とりあえず森の奥へとつながっている階段を上がってみた。
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先に進むと階段は崩れかかっているし道はあるようでないようで…。これは違うなと引き返す。で、別の道を歩いてみたがやっぱり道標はなさそう。だいたい、こんな怪しい分岐で表示がないのが腑に落ちない。“もしかしたら、もっと手前で道標を見落としたかも”と不安になる。こういう時は無闇に突っ込まず引き返すのが鉄則です。
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数百m戻り、間違えたポイントを発見しました。ここです。下からあがってきた先に分れ道。ここで『山火事注意』の看板がある左へ進んだのが間違いでした。
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下(左側)からあがってきて正面にベンチ。その右側(奥)の道は石畳が続いているのに対し、左側(手前)の道は土道。だから、道標がなくても、右に進むってわかるでしょうと言われたらその通りですね。僕の場合、看板に何が書いてあるのだろうと目で追いながら自然と左(手前)へ歩いちゃったんですね。こういうミスを時々やらかす。おかげで30分のロス。
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12:10、鹿ヶ瀬峠。なぜかここだけ整っていました。わずかな距離なのに。
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野生動物、おそらく鹿や猪が里に下りてこないようにするための柵がありました。通過したあとはしっかり鍵をかけます。蜂はまだ飛んでいませんが、まむしらしき蛇とはこのあと遭遇しました。
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この表示で明らかなように、この付近の道標は熊野方面にむかうことを前提に書かれています。この表示がある場所は三叉路なのですが、鹿ヶ瀬峠からやってきた者には、左右どちらが熊野古道(湯浅方面)なのかわかりません。
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上の写真と同じ場所を別角度で撮った写真。鹿ヶ峠から歩いてくると、先の道はこんな感じなので先程の道標は役立たない。なんとなく、右っぽいかな。
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13:40、コンビニがありました。やっと文明社会に戻ってこれたです。
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14:30湯浅駅前。このあたりは昔からの市街地。細い道が入り組んでいて、どこが熊野古道紀伊路かよくわからない。適当に歩いていました。
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湯浅の旧市街も御坊同様、シャッター化がすすんでいました。この先、北栄橋を渡り川沿いを歩き、大きな湯浅警察署の前を通って歩いて行きます。
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警察署の先からは上り坂。舗装路だけどわりと角度のある道。写真だとわからないけれど。
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石碑によれば後白河法皇の腰掛け岩の跡がこの碑の下20mの所にあるらしいけどよくわからない。道の下はみかん山の斜面です。この景色を見ると、海抜0mに近い湯浅の町から標高をあげてきたことがわかります。
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なんじゃここっていう、きつい坂をあがってきました。
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15:40、糸我峠の休憩所で座りこむ。“もう少しでゴールなんだからそのまま歩けよ”と論理脳の左脳が言っているが、ベンチを見つけた瞬間、感覚脳の右脳が休むことを選択しました。
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峠を越えてみかん山を下っていきます。
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紫陽花と道標。
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16:10、糸我稲荷神社。手水場にも紫陽花。
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16:45、紀伊宮原駅に着きました。
周辺に適当な宿がないので、電車で御坊に戻りました。
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