2022/07/27 - 2022/07/28
250位(同エリア1091件中)
みーみさん
この旅行記のスケジュール
2022/07/27
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旧葛城館
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高野口小学校
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パイル織物資料館
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この旅行記スケジュールを元に
隣り合う橋本市と五條市は現在はそれぞれ和歌山県、奈良県に属していますが、共に紀ノ川(吉野川)や、和歌山と大和を結ぶ街道の要衝として発展した歴史を持っています。
一泊二日の旅の一日目は橋本へ。
橋本市は北は大阪府との境に金剛山地、南側には紀伊山地に挟まれた紀ノ川沿いに市街地が発展していますが、近年は大阪よりの山間部にマンションの立ち並ぶ林間田園都市ができて、大阪への通勤圏内になっている場所柄ですが、
今回は、橋本駅周辺と高野口駅周辺を散策しました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
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橋本駅は南海電車とJRが一体化していて、両社間の乗り継ぎもスムーズ。
橋本駅 (和歌山県) 駅
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両社のホームが並んでいます。
橋本駅 (和歌山県) 駅
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駅を出ると、いきなり、まことちゃんの像があって、びっくりしました。
作者の楳図かずおさんが橋本の出身だそうです。まことちゃんの横には、万葉集の歌碑が。このあたりは万葉集のころから、街道を行き交った人が多くの歌を残した土地柄でもあるそうです。まことちゃん像 名所・史跡
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登録有形文化財に登録されている教会があるというので行ってみました。
橋本駅から歩いて5分ぐらいの日本聖公会橋本基督教会旧礼拝堂です。
三角屋根のこの建物は新しいようで、日本聖公会橋本基督教会旧礼拝堂 寺・神社・教会
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文化財に指定されているのは、奥にある日本家屋です。
日本聖公会橋本基督教会旧礼拝堂 寺・神社・教会
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一部しか見えませんでしたが、明治初期に建てられた吉野地方の民家を移築したそうで、以前は礼拝堂もこの中にあったそうです。
日本聖公会橋本基督教会旧礼拝堂 寺・神社・教会
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イチオシ
日本聖公会橋本基督教会旧礼拝堂は、高台にあるんですが、その高台から望むと、
ペパーミントグリーンの洋館を発見!火伏医院 名所・史跡
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イチオシ
行ってみると、火伏医院というお医者さんの建物でした。
左側の町屋と、右側の洋館が一体となっています。火伏医院 名所・史跡
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ペパーミントグリーンの下見板張りに、縦長の窓、屋根は瓦ぶきですね。
防火のためでしょうか、建物前面横に、高い袖壁があります。また、紀ノ川の近い平地ということもあって、高床にしているのが印象的。火伏医院 名所・史跡
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洋館は日本家屋より随分引いて建てられています。
火伏医院 名所・史跡
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イチオシ
火伏医院の前にある、みそや呉服店さんも古い建物のようでした。
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登録有形文化財のプレートが掲げられていました。
プレートの下にあるのは、ばったん床几でしょうか。 -
みそや呉服店さんを横から見た所。奥行があるとても広いお屋敷みたいです。
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火伏医院やみそや近くには太神社と一里塚がありました。
この付近は江戸時代から船運が盛んで、多くの船が行き交い船宿が軒を連ねていたそうです。そういった船仲間が寄進した石灯籠が二基、今も太神社に残っています。 -
江戸時代、紀州藩は和歌山城を起点として、一里毎に一里塚を作りましたが、この場所は11里目にあたり、今は一里塚の石碑と、新しく一里松が植えられていました。
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一里松の奥に周辺の見どころの案内図がありました。案内板によると、旧橋本本陣池永家住宅主屋や小林家住宅という古い建物があるのがわかりましたが、列車の時間があるので(JR和歌山線は一時間に一本が基本)池永家は泣く泣く割愛して、橋本駅へ向かう途中にある小林家を見学することにしました。
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駅へ向かう細い路地の途中、延命地蔵尊の祠がありました。祠前の灯籠は江戸時代に塩市仲間が浄泉寺に奉納したものを、明治時代に廃寺になった際にこちらに移したもの。
橋本は水運を利用した塩の市が開かれ、江戸時代も橋本におおいに富をもたらしました。そんな歴史を物語る灯籠です。 -
地蔵尊の横に鎮座する神社の鳥居の扁額には「鎌倉大将軍」という文字が。
和歌山で鎌倉とは??
実際、後で調べてみると、この「鎌倉」が何を指すのか、謎なんだそうです。 -
登録有形文化財に指定されている小林家住宅です。
犬矢来が設置されているのが目をひきます。住宅なので外からの見学のみ。 -
路地裏には味のある建物などがけっこうありました。
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赤レンガと丸い石がついたのが一体となった壁は、やはり防火用でしょうか。
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凝った造りの壁が続く。
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駅近くで見つけたレンガの建物。窓はサッシになり、ドアや一部の壁は木造になっていますが、軒などを見るとかなりしっかりとした煉瓦造り。
壁の一部がむき出しになっているので、はからずも煉瓦の積み方がよく見えるようになっています。
元は発電所だったようです。 -
さて、JR和歌山線の列車に無事間に合って、JR高野口駅に到着です。。木造のレトロな駅舎。
高野口は名前の通り、平安時代から高野山への参拝口として発展しましたが、明治時代に鉄道が開通するといっそう参拝客で賑わいを見せたそうです。高野口駅 駅
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そんな高野口駅前にあるのが、これ、「葛城館」です。
正式には旧葛城館で、明治時代に建てられた旅館です。当時の高野口の繁栄が偲ばれますね。しかし、大正4年に南海電車がより高野山に近くまで延伸したため、高野口の、高野山の参詣口としての賑わいは下火になっていきました。 -
イチオシ
木造の三階建て、しかも全面ガラス戸というのが目を引きます。
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横側も全面ガラス。
現在は内部の見学とかはできませんが、修理などは行っているようで、とてもきれいな状態でした。 -
イチオシ
高野口駅から歩いて10分ほどのところにある高野口小学校です。
写真は正面玄関で、玄関から左右に延びる棟から櫛型に校舎が配列されています。 -
櫛型に延びている校舎。
一部だけでなく、すべてが建設当時のまま残り、しかも現役の校舎として使われているというのが貴重ですね。
昭和12年建設で重要文化財に指定されています。 -
もっとも、夏休みで学校はお休みとはいえ、あまり部外者が学校内に立ち入るのはよくないので、見学は手前の方だけにしました。
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町内には古い建物があちこちに残っています。
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防火用袖壁。
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見えてきたのは前田邸。
前田邸(ふれあいギャラリー双松舎) 名所・史跡
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江戸時代からの旧家で、この建物の前が大和街道になっています。
前田邸(ふれあいギャラリー双松舎) 名所・史跡
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前田邸と大和街道。
前田邸(ふれあいギャラリー双松舎) 名所・史跡
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外から拝見するだけですが、広い敷地内には江戸時代から大正時代までの建物が
あるようです。前田邸(ふれあいギャラリー双松舎) 名所・史跡
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煙出しのある主屋は江戸時代の建物。
前田邸(ふれあいギャラリー双松舎) 名所・史跡
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大和街道をを前田邸からさらにまっすぐ進みます。
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煉瓦造りの三角屋根の工場が見えました。
現在、操業しているのかどうかは不明。 -
高野街道の看板がありました。
大和街道と高野街道がここでクロスしているということかな。 -
高野街道に面して古い町屋が残っています。
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虫籠窓のある古い町屋。
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高野口の駅までもどってきました。
駅前に紀州繊維センターというビルがありました。
実は高野口周辺はパイル地の産地で、「高野口パイル」と呼ばれています。
新幹線の座席の生地などにも使われてきたそうですよ。 -
繊維センターのすぐ横にあるかわいらしい建物がパイル織物資料館です。
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この玄関部分は後で増築したのかな。
奥の木造の建物とは色は一緒だけど、デザインはずいぶんテイストが違います。 -
内部見学は予約が必要とありましたが、たまたま開いていてスタッフの方がいたので中を見学をすることができました。
現在、資料館では、「再織」の手織り教室も行っています。
糸にもともと模様があって、それを織っていくと模様になります。 -
販売もしていて、ハンカチを買い求めました。
ドイツのフェイラーみたいですが、歴史は高野口の方が古いそうです。 -
JR和歌山線に乗って五條にやってきました。
もっとも、降りた駅は五条ではなく、宿泊したホテル・リバーサイドホテルに近い一つ手前の大和二見です。
リバーサイドホテルの宿泊者は敷地内にある日帰り温泉「金剛の湯」を無料で利用できるのがポイント高いです。リバーサイドホテル<奈良県> 宿・ホテル
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