大相撲名古屋場所2022　六日目観戦記

2022/07/15 - 2022/07/16

相撲好きの私達夫婦、昨年の名古屋場所を観戦してから、堰を切ったように9月場所、九州場所、そして2022年に入って大阪場所と足を運んできました。
全ての本場所を、1年間で廻ったから「もういいかな」との気持ちもありますが、チケット大相撲から案内が来ると、何故かザワザワしてしまう私。。。

千秋楽も2度見たし、正面から見たいけど前半の平日なら席を取れるんじゃないかな、との私の一言に反応した奥様。
でも、今場所から桝席は4人利用になるから、二人だとなぁ・・・、と悩んでいると、奥様の倉吉時代の友人も相撲好きで、本場所見たいと聞いており、声を掛けてみると見事にマッチングし、相撲好き3人で正面6列目のマスA席での観戦となりました。

初めてでしたが、正面は良いですね。。。
TVと同じ方向ですので違和感はないですし、土俵入りもこちらを向いて行ってくれます。
また、この場所は力士らの途中休場が相次ぎ、場所前の感染判明による田子ノ浦部屋を合わせて12部屋、十両以上の休場者21人（怪我理由の2人含む）幕下以下を合わせると160人近くが休場となり、「不戦」が20番もあった日があったのですが、私達は怪我で休場していた高安関と石浦関以外の熱戦を楽しむ事が出来ました。

福井に帰省していた友人とは、ホテルで合流する事とし、2年連続の名古屋場所観戦に出かけてきました。
昨年の名古屋場所観戦忘備録↓
https://4travel.jp/travelogue/11700552

偶然、7番相撲で隔日の取り組みとなる幕下で、出直しの朝乃山の取り組みを見ることができましたし、熱戦続きの取組に大満足でした。

表紙写真は、会場に飾られていた逸ノ城関の書いた、七夕の願い短冊です。
「勝ち越し」どころか優勝しちゃいましたね。

相撲終わりはクールダウンを兼ねて、近くのお店で友人と食事をし、ホテルに戻りました。

翌日は、熱田神宮からリニア記念館、昨年偶然立ち寄り、美味しかった鰻屋さんで夕食を頂き、帰着いたしました。

先ずは、名古屋場所の観戦記です。

エリア 名古屋(愛知)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車 徒歩

我が家から、名古屋って結構近いと思います。

新名神～東名阪経由ですが、昨年は工事渋滞に遭遇しましたが、今回は大きな混雑も無く、2時間弱で到着です。
途中、土山SAで小休憩、信楽が近いからかタヌキ様を発見です。

土山サービスエリア 道の駅

朝7時過ぎに出発したので、朝食をこちらで頂く事としました。

「元町珈琲　大治の離れ」で、モーニングを頂きます。
今年、倉吉にも元町珈琲が出来たと聞いていたのですが、私達は初めての訪問で、システムが解らずオロオロしてしまいました。

元町珈琲 大治の離れ グルメ・レストラン

名古屋と言えば、オマケが色々付いたモーニングで有名ですが、こちらはキチンとしたセットとなり価格も、凄くお得という程では無かったです。

私は小倉トーストセットで、珈琲490円+350円。
奥様、メープルチーズトースト、490円+400円です。

あとからメニューを精査していて気付いたのですが、パンとゆで卵の普通のモーニングならば+0だったようです。

ゆっくりと朝食を頂き、昼前にホテルに到着し、名古屋駅から来る友人を待ちます。
昼過ぎに友人も到着し、はやる気持ちを抑えきれず、直ぐに会場に向かいます。

途中、金シャチ横丁を通り抜けますが、大関　御嶽海関と美味しい名古屋市の水が迎えてくれました。

金シャチ横丁 (東門エリア 宗春ゾーン) グルメ・レストラン

御免札と相撲櫓。

今場所は照ノ富士が横綱として初めて名古屋に来ます。

2017年4月に関西に戻り、利便性が向上して本場所観戦のハードルが下がったのですが、2020年3月場所がCOVID-19で無観客開催となり、5月場所は中止、その後も定員の1/2や上限5,000人等制限された開催でしたが、名古屋場所から2020年1月の初場所以来の、定員7,448人の定員で通常開催となります。

立ち並ぶ幟を見ると、大相撲会場らしい雰囲気を感じますね。

色とりどりの華やかな幟と太鼓の音を聞くと、ワクワクしますね。

1年振りのドルフィンズアリーナ。

老朽化により、2025年4月の利用開始を目指し、隈研吾氏の設計による新体育館構想が進んでいるそうです。

愛知県体育館 名所・史跡

入場口周辺のロビーには、本場所の優勝力士に贈られるトロフィー等が展示されています。

これらには当然の如く賞金があり、幕内優勝が1,000万円、十両は200万円。
同じ関取と呼ばれていても、格段の差があります。

幕下以下は幕下50万円、三段目30万円、序二段20万円、序の口10万円のようです。

他三賞賞金は200万円、結構高額ですね。

詳しい説明は昨年の忘備録で↓
https://4travel.jp/travelogue/11700552

夏場所は7月開催・・・という事からか、関取衆の七夕の願い事が短冊に書かれていました。

表紙の逸ノ城関以外にも、一山本関の「八山本」のように、朝乃若関、霧馬山関、若隆景関等々、勝ち越しや成績に関する願い事が一番多かったですね。

横綱　照ノ富士は「無事に15日間終わりますように。」と、今場所を暗示するような願いが書かれていました。

遠藤関の「体調が良くなりますように。」は切実な願いでしょうね。

印象に残ったのは、栃ノ心関の「世界平和。」や「自分の相撲を極めたい。」との阿炎関の願いは、勝負という枠を超えた想いを感じます。

左：大関　貴景勝「優勝」、大関らしい心意気ですね。

右：大関　正代「角番脱出」・・・・・・。
あまりにも正直すぎる願いですが、正代らしい（奥様談）です。

昨年と同じように、「愛知県体育館 大相撲名古屋場所開催50周年」を記念して設置された木彫り力士はマスクをしていました。

早くマスクなしで、表情を見ながら会話できる世の中になって欲しいです。

毎回頂く、入口で配布されている本日の取組、勝負審判の表です。

右上の8時台に序の口の取り組みから始まり、左下の結びまで、200番以上の取り組みがあるんですね。

私達の入場は12時40分過ぎ・・・。
人の入りも、これからと言う感じです。

今場所からマス席は4人までの利用と、COVID-19以前と同じになりました。

今回は奥様と友人の女性2人と私という3人でしたので、そんなに窮屈では無かったですが、隣のマス席は男4人・・・、流石に窮屈そうでした。

私達が席に着いたのは、幕下の木瀬の海vs飛騨野からでした。

幕下の取組は仕切り時間も短く、席で廻りを整理しているとアッと思う間に10数番後の、北勝丸vs朝乃山が始まりました。

丁度、この取り組みから行司も代わり、式守輝乃典です。
ちなみに、この方は倉吉市出身で倉吉春祭りの「さくら相撲」を見に来た際に、佐渡ケ嶽部屋に入門されたようです。

朝乃山の取組↓
https://youtu.be/97sQjTzhmlg

流石に元大関ですね。
まぁ怪我等で陥落したの訳ではないので、力の違いは歴然だなと感じました。

十両土俵入りまでの時間に、場内散策です。
昨年は場内の売店も少なく、番付表さえも売り切れだったのですが、今年は1，2階に売店がずらり並び、色々購入できました。

ちゃんこも販売されていて、フードコートでの飲食も可能となっており、やはり賑わいが違いますね。

相撲協会のお店では、販売&場内整理に親方衆が出てきて対応されていました。
丁度、元豊ノ島の井筒親方がおられたので、一緒に写真も撮って頂き、奥様方喜んでいました。

井筒親方ですが、販売されていたかと思うと、後半の解説に放送席に来られていました。（親方もお忙しいですねぇ。）

2時過ぎから十両土俵入りです。
今日は西方からです。

続いて、東方十両土俵入り。

関取になると化粧まわしを付け、華やかで大銀杏を結い、場内照明も明るくなって土俵入りが出来る、これは憧れですね。

十両土俵入りの後、十両の取組準備の為か幕下上位の取組が5番あります。
この位置で取る方々は関取予備軍ですね。勝ち越しすれば十両昇進の可能性のある方々が登場します。

我らがポチャポチャ王子　明瀬山も、早く怪我を治して上がってきて欲しいです。

明瀬山の相手は栃神山、この日は勝利しましたが、結局名古屋場所は幕下6枚目で2勝5敗の成績で、関取復帰にはもう少し時間が掛りそうですね。

今場所は、西2枚目の逸ノ城関が12勝3敗で初優勝を遂げました。
鳥取城北高校出身という事で、応援していましたが2014年秋場所の新入幕から47場所目、湊部屋初の優勝、おめでとうございます。

十両に落ちてしまいましたが、この二人も好きな力士です。

上段は西8枚目の炎鵬関、相手は天空海に勝利、最終的にも8勝7敗と勝ち越しました。
下段は我らの徳ちゃん、西5枚目の徳勝龍関です。
幕尻優勝した実力者ですが、今日の相手は輝関。
残念ながら負けてしまい、トータルでも5勝10敗と大きく負け越し、幕内に戻ってくれるかなぁ、という感じです。

幕内の土俵入りも西方からです。

この時は、土俵上に力士が勢ぞろい、見ごたえがありましたが、場所後半になると休場力士が多くなり、土俵入りの時も力士が少ないため、歩く速度を落とし、距離を開けて調整していたそうです。

今場所13日目は、なんと「不戦勝」が5連続、計7回もありました。
優勝争いも佳境となり、星のつぶし合いや同星対決等、見ていて面白い頃ですが、今場所は。。。。。

最後まで15日間取り切り、その中で勝ち越しした力士には、何か賞を出してあげたい気持ちですね。

横綱　照ノ富士の土俵入りです。

昨年の名古屋場所に来た理由が、白鵬が最後かもしれないので、土俵入りを見ておきたいとの思いできましたが、本当に白鵬最後の場所となりました。

九州場所は、照ノ富士の横綱昇進後、初の土俵入りを見れましたが、その時から比べ、落ち着きも出てきて、風格と迫力が感じられます。

やはり相撲を見に来たら、土俵入りは見たいです。
TVで見るのと、迫力が違うように思います。

御嶽海vs逸ノ城
御嶽海負けてしまい、2勝3敗となりました。

2022年3月の大阪場所で大関昇進し、5月場所で11勝4敗の好成績でしたが、5月場所は6勝9敗と負け越し、今場所は大関3場所目で初の角番という状況の中、厳しい情勢ですね。
（翌日からは、COVID-19休場の救済で9月場所で勝負となりましたが。。。）

幕内取り組みの中でも大歓声はこの人↓
https://youtu.be/5-DHp4Cz9BQ
照強の塩です。

友人は大の相撲好き、今の推しは大関　貴景勝と宇良関、翔猿関らしいです。

タオルを掲げて、初の応援に熱中されていますが、今日は推し力士同士の対戦。
貴景勝関の方が、少し推し歴が長いとの事で、勝って喜んでいました。
4勝2敗となり、今場所は11勝4敗と、大量休場者の場所で、大関の責任を果たされたと思います。

逸ノ城関には負けてしまいましたが、昨年の名古屋での、逸ノ城関との取組での負傷があり、無理しないで欲しいです。

奥様推しの大関　正代登場です。

友人にもタオルを渡し、ダブルで応援していました。
今日の相手は大栄翔関、強敵ですし今日まで1勝4敗の成績で、奥様心配していましたが勝利。
ここから怒涛の7連勝、13日目に貴景勝関には負けて、14日目には横綱　照ノ富士にも勝利、優勝争いの混沌化という点では大貢献をして、ナント10勝5敗という好成績でした。
調子が出てくれば強いんですよね。（大関なんだから・・・）
「最初からやらんかい」と皆さん言っていますが、これが正代の魅力なんですかね。
（奥様、どう思います？。）

本日の結びは横綱　照ノ富士vs玉鷲関。
横綱　照ノ富士が負け越している力士で、相口が悪いようですが今回は勝利をおさめました。

膝の怪我は心配ですが、今場所も11勝4敗と横綱としては満足していないでしょうが、土俵を盛り上げてくれました。

一方、東3枚目の玉鷲関は5勝7敗から、COVID-19で不戦敗1に14日目から休場と、満足できない成績だったでしょうね。

聡ノ富士による弓取式です。
2013年1月場所～2018年1月場所で弓取式を務め、2021年9月場所2日目から負傷力士の代役として復帰していますが、年季が違いますね。
この方の所作は本当に綺麗で、見ていて惚れ惚れします。

今場所の成績上位は次の通りでした。
12勝　逸ノ城（優勝・殊勲賞）
11勝　照ノ富士、貴景勝
10勝　正代、翠富士、阿武咲、錦富士（敢闘賞）
9勝　豊昇龍、明生、宝富士、妙義龍
8勝　若隆景、阿炎、霧馬山、翔猿、錦木、王鵬、豊山

応援している佐渡ケ嶽部屋の力士もCOVID-19で休場となり、来場所以降は体調整えて頑張って欲しいです。
特に琴ノ若関が大関に昇進し、琴桜を襲名する時を楽しみに待っています。

当たったことは無いですが、時差退場を兼ねたイベントの抽選会です。

今回もかすりもしませんでしたが、親方衆が抽選箱から引いていく事で、親方が身近に感じられますね。

親方衆の寄り合いの様子（笑）

COVID-19の影響で、引退しても断髪式が開催できていないので、まだ頭に髷付の親方衆が大勢おられますね。

髷付の親方も、現役時代とは雰囲気が変わって、パッと見は分からない方々が多いのですがこの方は直ぐに分かります。
元横綱　白鵬の間垣親方です。（2021年9月場所後引退、9月30日に間垣 翔を襲名、今場所後の2022年7月28日に、名跡変更で宮城野 翔となっています。）

言わずと知れた大横綱で、通算成績は1,187勝247敗253休、通算勝星.828は歴代1位でギネス世界記録になっています。
幕内成績は1,093勝199敗253休、勝率.846、幕内勝星も歴代1位です。

横綱としても899勝129敗232休、横綱勝星歴代1位、横綱勝率.875という一寸次元の違う成績でしたね。

色々と勝ちに拘る余りか、晩年は物議を醸した事もありましたが、本当に相撲を愛し、将来を見据えている方だと思います。

お願いして奥様方と一緒に写真を撮らして頂きましたが、笑顔で目線を低くして奥様方の高さに合わせてと、細やかな心遣いをして頂きました。

相撲観戦を終え、友人を交え夕食に向かいます。

女性2人+私なので、コースや居酒屋は量も多いしお酒もそんなに飲まないし、という事で、ドルフィンズアリーナから近い、名城公園内にある「GARB CASTELLO」を予約しておきました。

GARB CASTELLO グルメ・レストラン

名古屋城に隣接した名城公園にある寛ぎの空間で、薪釜ピッツァと本格イタリアンのお店です。

外のテラス席では若者がバーベキューを楽しんでいました。
店内では、女子大生のグループやカップルが多く、サプライズの演出で盛り上がっていました。

廻りから見ると、一寸年齢層が高い私達も、静かに楽しんでおります。

このスダチサワー、私の好きな味です。

ピザにパスタ、その他諸々の料理をとりわけながら頂き、今日の感想を熱く語り合いました。
美味しく頂きました。

この時は、後半のCOVID-19による大量休場は考えてもいなかったですが、奥様方の推し力士が勝って、良かったと思います。

本日の宿は、昨年と同じKKRホテル名古屋。

ドルフィンズアリーナから近く、名城公園から夕食を頂きゆっくり歩いてホテルに戻りました。

部屋はツイン、まずまずの広さがあり、ゆっくりと休むことが出来ました。

KKRホテル名古屋 宿・ホテル

昨年は無かったラウンジがオープン（2022年4月）していました。

KKRの組合員は無料で使えるとの事で、風呂上がりに名古屋城を眺めながら、駄菓子でドリンクタイムです。

アルコール（焼酎、チューハイ）も無料との事、大盤振る舞いですね。

本日、これまで。