2021/07/05 - 2021/07/06
655位(同エリア5885件中)
まつじゅんさん
- まつじゅんさんTOP
- 旅行記674冊
- クチコミ1121件
- Q&A回答61件
- 880,584アクセス
- フォロワー160人
私達、相撲大好きの夫婦です。
私も相撲に対する思いは強く、それ故に、少々文書多めとなってしまいました。(←反省。)
関西に戻り、1990年春場所以来の相撲観戦を楽しみに、2020年3月場所のチケットを確保していたのですが、コロナ禍で無観客開催となり、横綱白鵬の2場所ぶり44回目の幕内最高優勝で幕を閉じ、その後は5月場所は中止、7月場所からは白鵬、鶴竜の両横綱は休場が続き、鶴竜は2021年の3月に引退、白鵬も横綱審議会から注意勧告を受け、この名古屋場所に進退を賭ける、との報道を見て、横綱 白鵬の土俵入りを見ることが出来る最後の場所になるかも・・・と邪推し、急遽チケットを確保し出かけてきました。
感染対策でマス席は4人→2人席となり、広々とゆっくりと観戦する事ができ、白熱した取り組みは、見ているこちらの気持ちも熱くしてくれました。
炎鵬、貴景勝の怪我というアクシデントを間近で見て、力士は強い体つくりと共に本当に怪我と向い合せ、怖い世界だなと痛感いたします。
コロナ禍の中での開催でしたが、力士、協会関係者には一人の感染者も出さず15日間完走し、白鵬の全勝優勝、大関照ノ富士が準優勝で横綱昇進という結果で幕を閉じました。
白鵬の横綱としての心、礼への批判が沸き上がっていますが、実力で止める事の出来なかった、他の力士達の来場所での奮起を期待したいですね。
感染対策から、私達も得意の寄り道観光は封印し、移動と観戦という旅でしたが、久し振りのお出かけで、好きな相撲を楽しむ事ができました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
新名神~東名阪経由で向かいます。
途中、東名阪リニューアル工事の渋滞により、当初予定より1時間半位の遅れて到着、はやる心を抑えつつ会場に向かいます。
会場へは、地下鉄市役所駅からが一般的なルートのようです。名古屋城駅 駅
-
市役所駅から金シャチ横丁(宗春ゾーン)を通り、名古屋城東門に向かうと、マイボトル対応冷水機「名城金鯱水」なるものがありました。
名古屋市上下水道局が、日本一安心・安全でおいしい水道水をアピールするため、10℃以下まで冷やして提供しているようです。金シャチ横丁 (東門エリア 宗春ゾーン) グルメ・レストラン
-
金シャチ横丁を抜けると名古屋城東門に到着、やぐら横に開催を知らせる御免札が立てられています。
御免札は高さ4m、墨で「蒙御免」(「ごめんこうむる」と読むらしいです。)と、日程が記されています。
江戸時代に神社仏閣の建立や修繕費を賄うための勧進相撲で、幕府から開催の許可を得て立てられたことに由来する伝統行事のようで、相撲櫓が石垣に隣接して建てられていて、相撲も石垣も江戸時代という背景が合致し、趣を感じますね。大相撲名古屋場所では正面玄関になります。 by まつじゅんさん二之丸東庭園 公園・植物園
-
東門を入ると、力士や部屋の名前が染め抜かれた幟が迎えてくれます。
幟は長さ5.4m 幅0.9mで、8色の染料が用いられているようですが、黒星を連想させるため黒色は使わないそうです。
今年はコロナの影響かスポンサーが減り、例年より少ない50本程が建てられているそうです。大相撲名古屋場所では正面玄関になります。 by まつじゅんさん二之丸東庭園 公園・植物園
-
大相撲の「本場所」は、奇数月に年6回開催されています。
コロナ禍で、昨年は1回中止されましたが、毎年7月は、ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)が会場となっています。
1958年に本場所に加わり、現在の年6場所となりましたが、日本相撲協会と中日新聞社の共催で、相撲協会以外の団体が本場所の主催元になっているのは名古屋場所だけのようです。
2019年11月開催の11月場所(九州場所)以来、1年8カ月振りの地方開催で、観客数は収容人数の50%以下、1日上限3,800人で行われます。大相撲名古屋場所会場です by まつじゅんさん愛知県体育館 名所・史跡
-
今場所は13:00開場で、幕下上位の取り組み位から有観客になりますが、以前は8:00開場で、前相撲~序の口力士の取り組みも観戦可能でした。
ただ、長時間の観戦となるため、多くの人は十両土俵入り(14:15頃)前後を目指して入場する人が多かったようです。
14時頃から幕内力士が会場入りするのですが、静かに専用の入口から入場しているようです。
午前中の早い時間帯は、風呂敷を下げて歩いて会場入りする十両以下の力士を見る事が出来ます。
入場手段も大関以上の力士は、国技館の駐車場に直接乗り入れることができる等番付により待遇が変わるシビアな世界です。
この力士も、これから番付を上げて、横綱目指して頑張って欲しいですね。
相撲協会HPの大相撲入門編はこちら↓
https://www.sumo.or.jp/pdf/kyokai/2013nyumonhen.pdf -
入場口周辺のロビーには、本場所の優勝力士に贈られるトロフィー等が展示されていました。
左から優勝旗、天皇賜杯で副賞1,000万円との事で、これらは正賞と呼ばれています。
翌場所初日の横綱土俵入りの後、優勝力士本人から返還されます。
右端は共催の中日新聞社賞のトロフィーで、7月場所のみの賞です。 -
左は内閣総理大臣杯、緑色のトロフィーが愛知県知事杯で、副賞は名古屋コーチン肉100kg、卵1,000個だそうです。
色々と副賞を貰えて、部屋も潤うんでしょうね
しっぽが見えている金の鯱は東海テレビ賞です。 -
まだまだあります。
こちらは名古屋市長杯、副賞は有松鳴海総絞り浴衣地・兵児帯セット。
十両の優勝者も、きしめん一年分が頂けるそうです。
他にも外国からの友好杯や、企業等のトロフィー等、20種類以上が展示されていました。 -
優勝者以外への表彰では、三賞というものがあります。
三賞とは、横綱、大関以外の成績優秀な幕内力士に贈られる賞で、殊勲、敢闘、技能賞があり、賞金は200万円との事です。
細かな選考基準があり、委員会で選考されますが、今回は殊勲賞は該当者なし、敢闘賞は西前頭十一枚目琴の若(12勝3敗)、技能賞は西前頭五枚目豊昇龍(10勝5敗)が受賞しました。
相撲解説の北の富士さんが、「何故、宇良にあげないんだ。」と少しお怒りのようでしたが、三賞選考にも観客の声を取り入れるシステムがあれば、と思いますね。
琴の若は、倉吉出身の53代横綱 琴櫻の孫で、やはり気になりますね。 -
「愛知県体育館 大相撲名古屋場所開催50周年」を記念して設置された木彫り力士もマスクをしていました。
日本の国技と言われる歴史ある相撲道ですが、解りやすく解説された漫画がありました。
相撲協会HPにある「大相撲伝」↓です。
https://www.sumo.or.jp/pdf/kyokai/ozumoden.pdf
大相撲入門もそうですが、作者の日本相撲協会公認漫画家 元力士琴剣淳弥(本名・宮田登)さんが、2021年3月60歳で亡くなられたのはショックでした。
しこ名に「琴」が付いていれば佐渡ケ嶽部屋、と分かる通り、琴剣さんは元佐渡ケ嶽部屋の力士でした。
元小結 初代琴錦が、1955年5月場所で引退し、11代佐渡ヶ嶽を襲名し二所ノ関部屋から分家独立する形で創設された部屋で、11代が1974年7月場所中に急逝し、1974年7月場所前に引退11代白玉を襲名したばかりの53代 横綱 琴櫻が、7月に12代佐渡ヶ嶽を襲名し部屋を継承、現在は元関脇 琴の若が13代親方となっています。
「琴」は11代の故郷、香川県観音寺市の琴弾八幡宮に由来し、53代横綱 琴櫻の櫻は、故郷である倉吉の打吹公園が桜で有名である事から付けられたということで、倉吉にゆかりのある私にとって、応援している部屋です。
部屋では「琴という字は今に王になるという意味だ」とも伝えられているようですが、琴櫻はけいこは厳しいが弟子の育成には愛情あふれる親方で、琴剣も「琴九州」という四股名でしたが、「あまりにも名前がでかすぎたな」「明日からお前は琴剣だ」と言われて、琴剣の意味が解らなかったが琴桜が亡くなって、女将さんに「ペンは剣よりも強し」ということわざから付け、辞めて漫画家になるときに、「四股名をペンネームにしろ」と聞かされたと言われていました。
親方の不祥事が色々騒がれる昨今、良い親方だったんでしょうね。 -
入場して先ずはお土産と、グッズ購入に売店に向かいます。
国技館に比べ規模が小さいので、商品が少ないのは予想していましたが、番付やパンフレットも売り切れ、品切れ続出です。
まだ二日目ですよ・・・・。 -
コロナ禍の応援スタイルは、声は出せないので応援タオルが必須ですが、こちらも全力士分は用意されていませんし、白鵬等はもう売り切れ・・・。
倉吉の友人へのお土産用に貴景勝と、奥様推し力士のタオルを購入です。
奥様に「輝(かがやき)」のタオルを買って、甲子園で佐藤の時に出したら良いのでは、と提案しましたが却下されました。 -
入口で配布された本日の取組、勝負審判の表です。
右上の8時台から、序の口の取り組みから始まり、左下の結びまで、200番以上の取り組みがあるんですね。 -
13時過ぎの入場した段階の会場、幕下の取り組みが始まっている段階ですね。
まだまだ観客は、まばらですね。
ただ、この場所の期間中、全ての席が売り切れた日は無かったですし、二日目は6割位の入りでしたね。 -
NHKの放送席、正面方向ですね。
こちらでTV、ラジオの放送が行われるのですが、時間が長いので解説者もアナウンサーも変わっていくようです。
特に解説者は、現役時代の地位が関係している気がします。ネームバリューと言うやつですかね。
この日のメンバーは・・・。
【解説】正面(幕下)…音羽山(元天鎧鵬)、正面(十両)…千賀ノ浦(元里山)【アナウンサー】正面(幕下)…片平和宏、正面(十両)…沢田石和樹
幕内に入ると、向正面にも解説が付きます。
【解説】正面…芝田山(元大乃国)、向正面…清見潟(元栃煌山)
【アナウンサー】正面…佐藤洋之
【<副音声>】ラジャ・プラダン -
大相撲は階級社会で、番付で区分されていて6つある番付上の階級は、幕内・十両・幕下・三段目・序二段・序ノ口となっています。
十両以上の力士は、年収にして1,800万円弱の給与を受ける真の意味でのプロの力士で関取と呼ばれています。
十両優勝の賞金は200万円です。 -
十両になると、その日の取り組みの東西に分かれて「土俵入り」が行われます。
これは、観客へのお披露目の意味に加え、神事として「地」の邪気を払い清める儀式との事です。
場所の奇数日は東、偶数日は西からという事で、二日目は西側の力士入場から始まります。
また、化粧廻しから取組用の締込に着替えるため、幕下ラスト5番前に行われるようです。
化粧廻しは、スポンサーや後援会から贈られるのが多いようで、力士の出身地、趣味等を表現し、芸術品と呼べるレベルの華やかなものから、アニメのキャラクター等、色々見ていて楽しいです。
化粧まわしの生地は博多織や西陣織等で、職人技によって一枚一枚手織りのようで、値段も高く最低でも100万円、数百万円1,000万円も珍しくないようです。
ちなみに今までの最高額は、元大関 若嶋津が後援会から贈られた、前垂れの鷲の足に10カラットのダイヤモンドを織り込んだもので、1億5,000万円との噂です。 -
十両の取り組みが始まりました。
大きな声を出せない、声援が送れない、というコロナ前とは異なった応援スタイルですが、力士がぶつかる音や、行司、呼出しの声等、今までかき消されていた音を、より鮮明に響く場内は、凄い迫力を感じますね。 -
十両に陥落した炎鵬ですが、大きな拍手を浴びて土俵に上がります。
声援が無くても、力士にとって拍手は凄い力になるのでしょうね。
相手は貴源治、場所後に薬物問題で騒がれるとはこの時は思いもしなかったですが、この取り組みは、相撲道とはかけ離れた荒々しいものでした。 -
立ち合いから、貴源治の張り手とは言えないアッパーカットが炎鵬の顎をヒット。
炎鵬は鼻血を出しながらも応戦し、土俵際でもつれる際どい相撲となり、軍配は炎鵬・・・でしたが、物言いがついて取り直しとなりました。
取り直しに向かう炎鵬の様子に異変を感じた呼出しさんが、高田川審判長に具申し、審判団協議の結果、炎鵬が脳震とうにより取組続行が出来ないとの判断で不戦敗となってしまいました。
二度目の協議中、土俵に手を付く炎鵬・・・。
審判長の説明前でしたが、見ている私達も異変を感じました。 -
十両の取り組みが終了すると、幕内力士土俵入りです。
順序は十両の土俵入りと基本同じですが、最後に土俵に上がるのが大関、関脇という役力士とになります。
1.行司を先頭に、番付下位の関取から入場。
2.四股名、出身地、所属部屋の紹介を背に、二字口から土俵上へ上がる。
3.上がった関取は俵の外側を反時計回りに歩き、観客側に向いて立つ。
4.大関や関脇等の役力士が上がり、全員揃ったら全力士が内側を向いて拍手、右手を上げ、化粧廻しを持ち上げる、という清めの所作を行う。
(ただし、関取数が増えた現在の簡略化されたものらしいです。)
5. 最後に両手を上げ、丸腰をアピール。
6.上った順に二字口から下りる。
チョットだけですが動画も・・・。
西方幕内力士土俵入り
https://youtu.be/rXev33sQLdw
東方幕内力士土俵入り
https://youtu.be/adTvDJY9z7g -
土俵を下りる、照ノ富士、正代の両大関に、隆の勝、逸ノ城、北勝富士の上位陣。
番付とは違う力士もいますが、今日は東から土俵に上がる力士です。 -
幕内力士の土俵入りが終わると、横綱の土俵入りです。
白鵬も最後かな・・・と思ったのが、今回の観戦に向かった理由だけに、しっかり雰囲気を感じさせて頂きました。
1.立呼出、立行司に先導された純白の綱を締めた横綱が、露払いに先導され、太刀持ちを従えて入場。
2.土俵下で左から順に太刀持ち、横綱、露払いの順に並んで同時に土俵に上がり、横綱が柏手を打つ。(土俵に登り口が3か所あるのはこの為かな。)
3.横綱が土俵中央に進み出て、柏手を打ち、右足で四股踏み、せり上がり、左足で四股踏み、せり上がり、右足で四股踏み。
5.正面を向いて再び柏手を打ち退場。
横綱の土俵入りの「型」とは、綱の締め方とせり上がりの作法ですが、現在は2種類です。
ただ、諸説あるようですが、昔は色々あったようです。
10代横綱雲龍と11代目横綱 不知火の土俵入りが「雲龍型」と「不知火型」の元と言われ、実際に「型」として確立したのは、20代横綱 梅ヶ谷と22代横綱 太刀山のようです。
現在の「雲龍型」と「不知火型」は、その呼称が逆であるという指摘もあるようで、不確かな物であることは事実で、動き等全てコピーでは無く、横綱自身の考えで動きをアレンジしても、それは構わないのではと思います。
白鵬の不知火型は、正式な所作では無いという人もいるようですが、正式な所作そのものの定めがないのですから・・・。
ただ「型」は一門によって傾向があるようで、出羽海、高砂、時津風一門は雲龍型で、全体で見ても雲龍型が多いようです。
不知火型の横綱は短命、というジンクスもあります。
吉葉山は昇進時33歳の高齢で、玉の海は在位10場所で現役死、琴櫻が不知火型の保存の意味も込めて選択したと言われていますが、こちらも昇進時33歳で在位9場所、隆の里も在位15場所、双羽黒に至っては一度も幕内優勝する事無く、在位9場所で廃業、旭富士は9場所、若乃花も11場所で引退と、在位期間の短い横綱が多いのは事実のようですが、2007年に昇進した白鵬は、旧立浪一門として不知火型を選択し、在位は10年超、幕内最高優勝も40回を超え、横綱として歴史に残る記録を更新する事で払拭できたかもしれませんね。
横綱の土俵入りは、露払い、太刀持ちを従え、基本的に同部屋の役力士以外の幕内の力士が勤めるようです。
化粧まわしは、三つ揃えとなっています。
横綱土俵入り
https://youtu.be/agRblPsEWW4 -
向正面にある、本日の取り組み、勝敗表示盤です。
中入り中に場内一周し、その時に撮影したので勝敗ランプはまだ点灯していません。
この文字は行司さんが書いていると聞きました。
国技館は、決まり手も表示されるらしいです。 -
取り組みも佳境になってきました。
残り4番、照ノ富士に力水を付ける正代。
今日の相手は若隆景です。 -
若隆景は非常に良い動きで、今日一番の相撲だと思います。
元気に動き回り、照ノ富士を撹乱しましたが、最後は捕まり寄り切られてしまいました。
今場所の照ノ富士は、横綱という目標があり強そうですね。勝ち名乗りを受ける照ノ富士 -
大関 正代に力水を付ける勝ち残りの照ノ富士と、大栄翔に力水を付ける貴景勝。
-
奥様、正代のファンで売店で真っ先に購入していました。
家に帰ってからも、TVの前でタオルを掲げて応援していましたが、勝ち越しを心配されるようでは・・・。
センスもあるし、恵まれた身体も持っていながら、何故か気の弱さと人の好さが顔や取り組みに出てしまっていますね。
まぁ、奥様に言わせるとそこが良いという事らしいですが・・・・。 -
私が優勝を期待していた貴景勝でしたが、逸の城のボリュウム・圧で、怪我してしまいました。
車いすに乗り腕を押さえて下がる貴景勝。。。。
大事にならないように・・・と願いましたが、翌日から休場、来場所はカド番になってしまいました。
休場届には「頚椎椎間板ヘルニアによる神経根症のため、1カ月の休養加療を要す」との事で、先ずは治療に専念し、しっかりと実力をつけて、横綱を目指して欲しいです。 -
結びの一番、白鵬に遠藤です。
初日に新関脇 明生を強引な投げ技で勝った白鵬ですが、6場所休場という不安は大きいと思います。
私は、ひょっとしたら5日目位までに、2敗したら引退もあるかも。。。と勝手な予想をしていましたが、懐に遠藤を入れまいと考えた取り口で、両手突きで動きを止め、遠藤は中に飛び込もうとする一瞬を突き落とされ、大きく体勢を崩されて上手出し投げを食らってしまいました。
「勝ちが一番の薬」と言っていたようですが、初日からの連勝で調子に乗れ、欲も出てきて勝への拘りも強くなってきたのかな、と思います。
遠藤は6日目から休場、4日目までは1勝3敗で、左大腿二頭筋損傷で約3週間の安静加療が必要との事らしいです。
綺麗な取り口で、都会的な人気力士なので、こちらも怪我を治して頑張って欲しいです。 -
初日からの2連勝で、意気揚々と引き上げる白鵬。
でもこの頃は、まだ「いっぱい、いっぱい」で余裕など無かった、と思います。 -
コロナ時代の新しいスタイルか、弓取式終了後、時間差退場を目的に抽選会が行われています。
各方向毎に、桝、席番で相撲グッズ等の商品が当たりますが、私達の桝番号はかすりもしませんでした。
弓取式は綺麗でした。
結びの一番の勝者に代わり作法に則り、土俵上で弓を受け勝者の舞を演ずるとの事です。
ウイキペディアによると、平安時代に行われた相撲節会で左近衛府と右近衛府に分かれ相撲を取り、勝った方の立会役が矢を背負って勝者の舞を演じたことが始まりといわれており、現代の原型は、1791年7月11日に横綱 2代谷風が徳川家斉の上覧相撲で、土俵上で弓を受け「敬い奉げて四方に振り回した」ときにできあがったとされているようです。
今日は、幕下15枚目の将豊竜(時津風)が行いましたが、「弓取り式をやる力士は出世しない。」というジンクスもあるそうで、ジンクス打破に向けて頑張って欲しいですね。 -
迫力ある5時間程の観戦は大満足で、二之丸大手門からホテルに向かいます。
大相撲名古屋場所は、千秋楽の全勝同士の対戦で、白鵬が照ノ富士を破り7場所ぶり45度目の優勝で幕を閉じました。
14日目の正代戦の立ち合い、千秋楽のかち上げ、エルボー等のなりふり構わぬ取り口について様々な意見があるようです。
「相撲道」の一つは、勝利という強さの証明。
二つ目は、勝負を超えた先にある「道」を極める。
現在の大相撲において、横綱は全ての力士を代表する存在であると同時に、横綱土俵入りは「大地を踏んで邪気を鎮める。」という意味もあり、そこには、横綱は神の依り代で、証とも言えると思います。
勝って終わり、負けて終わりでは無い、その先に続いていく「道」。
私の理想とする相撲は、白鵬の見苦しいと言われる位、勝ちに拘る姿を横綱を目指す下位の人達が持って、どんな奇手を操ってでも上位に勝つ意識を強く持ち、ぶつかっていき、神である横綱の強さを上回る努力をし、番付を上げていく。
横綱は、どっしりと階の挑戦を受け止め、お釈迦様ではないですが、手のひらで遊ばして、綺麗にかつ断トツの力の差を示して君臨する。(俗にいう横綱相撲というものですね。)
白鵬は、勝負が決まった後にガッツポーズをしながら雄叫びを上げたり、勝手に観客を煽って万歳三唱や三本締め等を行ったり、色々物議を醸した行動がありましたが、世間の見え方、良し悪しという基準では無く、自己判断で行っているのでしょう。
「心・技・体」と言われますが、白鵬は10数年も横綱として引っ張ってきた自負と、今後の相撲界を考えているのかもしれません。
勝ちに拘る姿を見せ続け、後に続く者が自分を倒し、乗り越えていった時に見せる姿、それが白鵬の歴史的な評価につながると思っています。
「相撲道」は白鵬には感じられ無い、というのは確かに当てはまる部分はあると思いますが、判断基準はあくまで個人、人それぞれの価値観です。
白鵬に押し付けるのは少し違うと思っています。
私の好きな貴景勝は、是非押し相撲のスタイルを突き詰め、自分が目指す横綱のビジョンを持って、突き進んで欲しいです。 -
千秋楽のTV解説で、52代横綱北の富士さんが、白鵬の心境を「凡人には分からない。」と形容されていました。
北の富士さんも、優勝10回を数える名横綱で、凡人では無いでしょうが、その高みになった人しか分からない世界がある、という事なんだろうなと思います。
私も、仕事で責任が増すたびに、「見える景色」と「見る景色」の違いを心掛ける
ようにしてきました。
「見える景色」とは、異動や役職等で勝手に見えてくる景色で、そして「見る景色」とは、そこから自らの意思で考えた、将来ビジョンだと思っています。
白鵬は、10数年横綱を務め、45回という前人未到の記録を持つ大横綱です。
過去の相撲感の中で生きている人では、解らない、感じない危機感を抱いているように思います。
今の白鵬は、取り口が批判を浴びても、数十年後に讃えられ評価されている事を見据えているのかもしれませんね。
個々の相撲感と伝統を、同じレベルで考えてはいけないと思いますし、一般社会に置き換えて考えると、強大な企業程社会責任を求められ、有事の際に批判にさらされるという事も同じです。
白鵬は「未来の力士の目標となる記録にできるように」等と言っている事からも、過去の前例、郷愁や虚像から相撲を評す、所謂個々の相撲感しか持たない凡人に対し、「相撲の未来はどうあるべきか」と問いかけている。と信じたいです。
そして、白鵬が「どんなことをしても勝てない」と感じた際には、白鵬ほどの大横綱だこそ、終(つい)の美学を大切にして欲しいと願っています。
九重親方(52代横綱 北の富士)は、58代横綱になる千代の富士に「ウルフ、辞めるときはスパッと潔く辞めような。ちんたらちんたらと横綱を務めるんじゃねえぞ。」と言ったそうです。
27代横綱 栃木山→44代横綱 栃錦→41代横綱 千代の山→52代横綱 北の富士、そして千代の富士へ受け継がれた、横綱という地位たからこそ、大切にすべき心構えだと思います。
62代横綱 大乃国、66代横綱 3代目若乃花という15日皆勤で負け越した横綱もいますが、白鵬はスパッと後進にタスキを渡して欲しいですね。金シャチ横丁 (正門エリア 義直ゾーン) グルメ・レストラン
-
金シャチ横丁(義直ゾーン)を通り、名古屋城正門に到着です。
こちらから中は、以前の名古屋城見学の旅行記参照ください。↓
https://4travel.jp/travelogue/11510128
6場所連続で休場し、「今場所に進退をかけて臨む」という覚悟なら、勝つことに必死になるのは当然です。
ある意味、白鵬が入門時の原点に戻って、ひたむきに上を目指す事に徹したのかもしれませんし、中日と千秋楽に、子供や奥さんを呼びよせたのは、最後の姿を・・・。という意思があったのかもしれません。(単に強い姿を見せよう、としただけかもしれませんが…。)
「執念」。
その一言の15日間を感じました。、
そして所謂「凡人」のぬるま湯の世界しか見ず、上を目指す強い意志が表に出てこない他の親方、力士達の奮起を期待します。
今場所の成績で、大関 照ノ富士の73代横綱に昇進が決まりました。
他に好成績だったのは、逸ノ城、豊昇龍に十両優勝の水戸龍、幕下優勝は北青鵬とモンゴル勢ばかりです。
大関が千秋楽でようやく勝ち越しではね・・・・。
今場所の成績:
幕内:白鵬(東横綱:宮城野部屋)成績:15戦全勝
十両:水戸龍(西十両6枚目:錦戸部屋)成績:12勝3敗
幕下:北青鵬(西幕下2枚目:宮城野部屋)成績:7戦全勝
三段目:鳩岡(西三段目16枚目:木瀬部屋)成績:7戦全勝
序二段:長内(東序二段52枚目:高砂部屋)成績:7戦全勝
序の口:春雷(西序の口23枚目:立浪部屋)成績:7戦全勝
今回、これまで。 -
お・ま・け
会場で頂いた団扇とワッペン。
そして、観戦に向け準備した名鑑や専門誌です。
場所中はコロナに感染した関係者は無く、協会一丸となって行ってきた対策の成果で、次の場所に繋がると思っていましたが、虚偽申請で陥落決定の大関 朝乃山、高砂親方等の部屋所属協会員7人が新型コロナウイルスに感染したというニュースが入ってきました。
感染経路等は明らかにされていませんが、また外出や夜遊びで無い事を願っています。
タニマチに代表される、旧態依然とした相撲社会の、悪い所は正し、良い所は生かしつつ、単なる格闘技ではない世界を築いて欲しいと思います。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったグルメ・レストラン
名古屋(愛知) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
37