2022/07/22 - 2022/07/31
891位(同エリア1017件中)
Domiさん
…もうちょっとだけ続くんじゃ…
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さて、どうにかこうにか新千歳空港まで帰ってきた。レンタカーショップのバンで送ってもらったのである。大量の荷物と共に。
それでもレンタカーを返す前にでかいコンテナ二つと大きなダンボールで荷物を二箱、計4個の荷物を宅急便屋から送っているのである。それなのになんで?なんで荷物がこんなに多いんだか。
空港に着いて、とりあえずキャリーカートを探して荷物を乗せる。車輪の壊れたスーツケースもあって、キャリーカートがないと身動き取れない状態なのである。
本日のお宿はエアーターミナルホテル。つまり、空港内ホテルである。明日の朝早いフライトのため新千歳空港内に泊まることにしてあったのである。
ホテルフロントにたどり着いたのは19時過ぎ。我々にしては早い方だったと思ったが、フロントの人の言葉に凍りつく羽目になった。
「エアターミナル内のお土産物屋さんは、大体19:30には閉店しますが…」
マジで!?いやちょっと、それは計算外。
まだ職場へのお土産とか、あれやこれやとか全然買ってない!!空港ショップに賭けてたのに!
三人で慌てて部屋に大量の荷物を運び込み、駆け足でエアターミナルのお土産物屋に走ったのである。
大きなショッピングエリアはすでに半分閉まった状態で、一部まだやってますな感じだった。
もう考える暇がない。とりあえず目についたお菓子等を片っ端からカゴに積み上げる。
「すいません、これを地方発送したいんですけど…。」
「あ、発送受付がもう終了してるんですよ、どうされます?」
…絶望を通り越して虚無に陥った。
カゴに詰めたお土産全部諦めてお店に返そうかと思ったが夫氏に止められた。
「明日の朝イチで発送できるらしいから、明日の朝あそこの宅急便カウンターに持って行って発送してもらおう!」
…つまりとりあえずこの大荷物を部屋まで持って帰って、また明日の朝ここまで運んでくるのか…まあしょうがないんだけど。 -
実は我々にはまだ色々することがあった。それも大仕事である。
なんと…美瑛で買ったメロンと納沙布岬で買った花咲蟹、どちらもここまで持ってきてしまったのであった。
まあどちらも私が無計画かつ出来心で買ったので、私に責任があるわけだが。
これを家まで持って帰るのはさすがに無理がある。
…どうしよう。
「よし、ここで食べよう!」
え、いや、この部屋で?やばくない?
「やり方がある!任せなさい!」
夫氏がホテルフロントで大量の新聞紙をゲットしてきた。
それをテーブルと床の上に分厚く敷き詰めた。
ホテルのコップなどが載っているトレーをその上に置いて、その上にカニをドーン!
「昔、ゲストハウスとかで臭いも食べカスも残さないようにカニを食べるにはこの方法が一番と教わったんだ。」
ここで納沙布岬の訛りの強いおじさんからもらった100均のカニバサミが大活躍したのである。
解体してハサミで切って食べる!食べて食べて食べまくる!
「何これちょーうまい。」「最高」「めっちゃ美味しい」
蟹を食べ尽くしたら、次はメロンである。
メロンを切るのは難儀した。
その手の調理用器具は既に発送してしまっていたからである。
うーんと悩んでいたら、夫氏がまたもや閃いた!
「このカニバサミ、二つに分かれる!」
そう、真ん中で嵌め込むタイプのハサミだったのである。
二つに分けて、一つを包丁のようにメロンに差し込んで切ってみたら…
切れた!やったー!!
これも三人で甘いうまいと食べまくった。
全部食べ終わったら、トレーは綺麗に洗って、新聞紙ごと食べカスを一網打尽にしてぎゅぎゅっと丸めてビニール袋に入れて二重にして縛り上げる。
…この謎のビニール袋以外、何も痕跡を残さずにカニとメロンをやっつけることができた。臭いも残っていない。やった。我々はやり遂げたんだ!
証拠隠滅したので、写真は残っていない。
ただ、ゴールデンカムイ缶ビールのみが全てを見ていた…。 -
一日はまだ終わりじゃない。どうしても新千歳空港温泉に行きたい。
しかし、これもフロントで無料チケットをもらった際に怖いことを言われる。
「23:30にこのターミナルビルは完全に閉まります。それから先はホテルまで帰ってくることができません。気をつけてください。」
なんでそんなに恐ろしいスケジュールで動いてんの新千歳空港エアターミナルビル。
クマが出るから?従業員が帰るときにクマに襲われないように?
そんなわけでまたまた駆け足で新千歳空港温泉に向かう。
新千歳空港に着いてからずーっと急いでるな、私たち。
着いたそこは温泉というよりスーパー銭湯の趣だった。
タオルとかひとセット貸してもらって、湯上がり着まで貸してくれるらしい。そんなの着て休憩する暇なんてないけどな。
そして温泉…が熱くない!スーパー銭湯ならぬ空港温泉最高!
熱くないだけでこんなにリラックスできるものなのか…急いできたかいがあったというものだ。
最後の温泉はとてもいい温泉だった。
そして締め出される前に慌ててホテルに帰った。
ホテルに帰ったら息子が足が痒いと言い出した。
よくみたら、両太もも前面に蕁麻疹ができている。
慌ててアレルギー性鼻炎のため飲んでいる抗アレルギー剤を飲ませ、ステロイド軟膏を塗り、濡れタオルを太ももに置いて冷やしていたらそのまま寝てしまった。
カニのせいかと焦ったけど、どうやら温度差と疲労によるものだったようだ。
朝にはすっかり退いていて安心した。
そういう感じでバッタバタしていたから、写真は皆無である。
別海牛乳とゴールデンカムイビールを置いておく。 -
朝起きる。のんびりしている場合じゃない。帰りの飛行機は搭乗時刻に1分でも遅れたら乗せてもらえないと評判のピーチである。シャレにならない。
しかも今日の朝発送しないといけないお土産を含む大量の荷物がある。昨日のうちにホテルフロントで買ったでっかい段ボール箱を組み立てて、そこに荷物をとりあえず放り込む。もうあまり考えている時間はない。もらっていた宅急便の伝票も手分けして書く。
朝食バイキングも宿泊費に入っていたが、食べに行く時間がない。
昨日から部屋に置きっぱなしのキャリーカートに荷物を積み上げて、とりあえず宅急便カウンターに急いで、荷物を発送する。
昨日発送した分と本日発送した分の荷物が届いた私の実家(我が家から徒歩5分)は、北海道に引っ越しでもしてたのかとツッコミを入れたそうだ。気持ちはわかる。
ここまでしてようやく搭乗手続きに入ることができた。すでにヘトヘトである。
後は手荷物検査場を通り抜けるだけ…そう考えていた矢先。
ここまできてトラブル発生である。
「あの、これなんですけど…」
係員が持っていたのは、エゾシカのツノのストラップ!
し、しまったー!!!盲点だったー!!!!!
アイヌコタンで買った息子のエゾシカのツノのストラップ。
探していたエゾシカのツノがあった息子が大喜びで買ったものだ。
その後カバンに付けて持ち歩いていたのだ。
せっかくだからと少し大きめのツノにしたのがまずかった。
凍りつく私と夫氏を見て、事態を察した息子が涙ぐんだ。
「…これ…ダメなの…持っていけないの…?」
完全に親の落ち度だった。預け入れ手荷物に入れときさえすれば済んだ話だったのだ。
と、絶望的な家族の顔を見ていた係員のお兄さんが、おもむろにそのストラップを息子のカバンにそっとしまってくれたのである。
「こういうのは判断が分かれるところなんですよ。とりあえず機内ではこれを出さないようにして、次の乗り継ぎの時に預け入れ荷物に入れてくださいね。」
あああーありがとう係員のお兄さん!!
温情に感謝します~!!! -
こうして成田空港まで帰ってきた。
ここで乗り換えだが、ピーチは到着空港まで荷物を預かってはくれない。
降りるたびに受け取ってまた預ける必要がある。
しかし今回はそれのおかげで助かった。受け取った荷物に早速シカのツノストラップを丁寧にしまう。
…ほっとした。良かった持って帰れて。
ちなみに、成田空港の寂れっぷりにビビった。
開いてる食べ物屋はマクドナルドとサブウェイぐらいである。
一番近かったのがマクドナルドだったのでそれでお昼ご飯とするが、侘しさは否めない。
羽田と新千歳が賑わっていただけに、この寂れっぷりはすごかった。
まあ、とりあえず最後のフライトに乗ってほっと一安心。
無事にお家まで帰ることができた。
帰ってから大量の荷物を前に、泣きながら仕分けしたのはまた後日の話である。
爆走北海道旅行記、これで完結!
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