2008/12/27 - 2009/01/03
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mugifumiさん
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2008年12月27日から2009年1月3日までの8日間に阪急交通社が企画したイタリア南部を巡るツアー「とっておき南イタリア・シチリア島8」に参加しましたが、この旅行記はその6日目(1月1日)に訪れたパルレモ、モンロアーレ、アグリジェント観光の模様を「南イタリア・シチリア島No.5<パルレモ、モンロアーレ、アグリジェント>」としてお伝えします。
<巻頭写真は、アグリジェント神殿の谷の「ジュノーネ神殿」です。>
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
-
<おいしい朝食>
ということで、昨日はタオルミーナからチェファルーを見学して列車で夜遅くパルレモに到着しました。
パルレモのホテルNHパルレモに二泊するので、本日は荷物の整理がないことから気が楽です。
旅行会社のパンフレットに「連泊」を強調している記載が見受けられますが、「なるfどど!」とうなずけます。
ところで、本日は1月1日ですから日本にいれば「あけましておめでとうございます。」などと挨拶しているところですが、旅行に行くと「めでたい」という感慨が起こらないのですから不思議のものです。 -
<これもおいしい!>
さて、本日の予定であるが、ホテルを8時に出発してパルレモ観光である。
見学場所は、ノルマン宮殿、マルトラーナ教会、マッシモ劇場(車窓観光)となっている。
その後、バスでモンレアーレに移動してドオゥモを30分間見学して、約130km離れたアグリジェントに向かいます。
アグリジェントでは、1時間30分かけて神殿の谷を見学し、パルレモのホテルに戻る予定となっています。
この画像は、出発前の朝食ですが、ホテルの朝食をほめたことがない小生が次のようにコメントしています。
・ クロワッサンが絶品である。(食べ過ぎにご注意!)
・ ハム類もおいしい。
・ 狭いためかテーブルの指定があったが、自由の方がよかった!
さて、本日の観光ですが、まず、パルレモを約1時間見学します。
パルレモは、人口、約60万人のシチリア島最大の都市で道路や街が混雑していると思ったのですが、正月のためかとても静かでした。
-
<マッシモ劇場>
最初に見学しところは、ノルマン宮殿だと思ったのですが、マッシモ劇場でした。
マッシモ劇場は、19世紀の建築物で、オペラの劇場としては、ウィーンのオペラ座、パリのガルニエル宮に次いで3番目に大きいそうです。
この劇場がフランシス・コッポラ監督の映画ゴッドファーザー3の舞台となったことから一躍有名になったそうです。
場所は、クアトロ・カンティから見れば、マクェーダ通りのプレトーリア広場の反対方向になります。
などと気取っていますが、記憶が薄れているのか印象に残っていないのです。
この意味でも「車窓観光」というスタイルは、よくないと感じました。
-
<ノルマン宮殿>
次にむ向かったのがノルマン宮殿でした。
この宮殿は、9世紀のアラブ人の白を12世紀にノルマン王朝が拡張して王宮として使っていた建物で、現在は州議会議事堂になっているそうです。 -
<宮殿前の広場にて>
大きな広場(インディペンデンツァ広場)にある玄関に入り、2階に上がったところにある「パラディーナ礼拝堂は、天井も壁も柱も金色を基調とした美しいモザイクで覆い尽くされていて、パルレモで最も優雅な場所だ。」とされていますが、残念ながら見学しなかったのです。 -
<ノルマン宮殿の礼拝堂?>
こういう融通の利かないところが、団体旅行の欠点ですね。
さて、次はパルレモのマインストリートとでもいうべきヴィットリオ・エマヌエーレ通りをマルトラーナ教会を目指して歩きはじめました。
この通りの狭い歩道を歩いていますと、左側にカテドラルといわれる大きな大聖堂が見えてきました。
ここも見学先になっていないようですが、この通りを戻ることになっていますので、そのときに敷地に入ってみたいと思います。 -
<交差点の建物>
この大聖堂を過ぎますと、マクェーダという通りとの交差点にぶつかりますが、ここ(クワトロ・カンディ)に接する4つのスペイン・バロック様式の建物には、美しい彫刻が施されていましたので、思わず見上げてしまいました。 -
<同じく>
-
<彫刻が見えない?>
これらの画像では、クワトロ・カンティの豪華で美しい彫刻が理解しにくいと思います。
ここでは、頭と首を懸命に上に向けて見学しながらシャッターを切ったのですが、よいものが撮れていませんでした。 -
<プレートリア広場>
クワトロ・カンディを右方向に曲がりますと、街の中心「プレートリア広場」につきます。
ここは市庁舎がある広場で、大理石の彫刻で飾られた16世紀の噴水があります。
広場の周りを市庁舎や教会に囲まれていますが、ルネサンス様式の彫刻がいくつも並ぶ面白い空間になっています。 -
<マルトラーナ教会>
マルトラーナ教会は、見学を予定して場所で、上の画像の右奥にあります。
12世紀に建設されたノルマン様式の教会だそうで、カテドラル(大聖堂)やノルマン宮殿と同時代に建設されたようです。
王朝などの支配者は、どうしてこういう大きな建物などを造りたがるのでしょうか?
ところで、このマルトラーナ教会は、ご覧のように古めかしい建物で、右端がちょん切れているように見えますが、隣の「サン・カタルド教会」と同一の建物のように見えてしまいました。
また、右側に見える円筒の鐘楼の下のファサードは、16~17世紀に付け加えられたものだそうです。
ちょん切れていない画像が見たい?
-
<右側の光景>
いかがですか?右側の建物の屋上にアラブ風の赤い屋根が見えますよね。
この建物が「サン・カタルド教会」です。
この画像には、マルトラーナ教会の鐘楼とその下にあるファサードが写っています。
しかし、ファサードとは、「建物の正面」という意味だそうですから、この画像では、木の葉が邪魔をしてよく見えなくなっています。
さて、ここからユータウンして、ヴィットリオ・エマヌエーレ通りを歩いて行きますと、とてつもなく大きな教会風の建物が目に飛び込んできました。 -
<カテドラル>
この建物がカテドラル(大聖堂)で、見学することになっていなかったのですが、敷地に入って見ることができました。 -
<同じくカテドラル>
建物が大きすぎて一枚の画像に収まらないのが残念ですが、教会の扉や庭に咲いていた極楽鳥花を撮影することができました。
このカテドラルは、12世紀に創建された教会で、後のパルレモを支配した様々な勢力によって手を加えられ、キューポラはロマネスク様式になっているそうです。 -
<極楽鳥花>
なおこの建物には、この地を支配したスペイン、フランスの王が眠る王家の墓や王冠などを展示した宝物館があるそうですが、ミサがあったこともあり見学できませんでした。
この後はバスでモンロアーレに移動しました。 -
<ドゥオモの」正面>
モンロアーレは、パルレモの南西約8Kmの丘の上(標高310m)にある小さな街で、パルレモ湾を見渡す「黄金の盆地」と称される景勝地です。
「モンロアーレ」とは、「王の山」という意味で、眺めの良さと涼しさから王族の別荘地として愛されてきたところです。
私たちは、パルレモからバスで向かい、10分足らずで到着しました。
モンロアーレの見所としては、「ドゥモ」と隣の「僧院の回廊」だそうですが、別の建物ではないように感じてしまいました。 -
<僧院の回廊?>
私たちは、まず、ドゥモに行くために100段の階段を上りました。
緩やかな階段ではなく、道幅の狭い「通路」といった方がよい階段道で、途中には藤井フミヤさんが推薦する店があるなど面白いところでした。
ドゥモは、その道路を右に曲がったところにありました。
手前に広場があり、裏手に僧院の回廊があるはずですが、「どぅも」はきっりしません。
ドゥモは、12世紀にノルマン王の命で建てられたベネディクト派の修道院で、内部には「イエスの生涯」や「復活」、「アダムとイブ」などを描いたモザイク画があり、その黄金色に輝く宗教画に圧倒されました。
といいたいところですが・・・・。 -
<ドゥモの内部>
と、いいたいところなのですが、聖堂全体で6,000㎡に及ぶという黄金に輝く繊細なモザイク画を覚えていないのですから、あきれてしまいます。
この画像にもピンぼけでモザイク画が確認できないようです。
また、ドゥモに隣接する「僧院の回廊」は、「入った途端、その美しさにしばらく唖然と立ち尽くしてしまう。」といわれますが、これまた、画像が残っていないのです。
何に唖然としてしまうか?「中庭を囲んで弧を描いて立つ均衡のとれた列柱」なのですが、アラビア風の幾何学模様でできているそうです。 -
<ドゥモの裏手の広場>
さて、ここの見学が終了しますと、ドゥモの裏手にある大きな木が印象的な広場のようなところからパルレモの街を眺めました。
この日は、数が強く吹いていましたが、晴れていましたので、高台から街の美しさを十分楽しむことができました。
ところで、パルレモでゲットしたと思っていた木彫りの「子猫ちゃん」は、ここの帰り道で購入したようで小生の勘違いだったようです。 -
<アグリジェントのレストラン>
モンロアーレの見学が終了しますと、バスで2時間30分の距離にある(約130㎞)アグリジェントに向かいました。
アグリジェントでは、「Chez Jean」というレストランで昼食をいただきました。 -
<パスタ>
-
<ハンバーグ?>
-
<デザート>
料理の味? 聞かないでください。
さて、昼食の後、喋っていることがよくわからない日本語を話す若い細面の女性とともに「神殿の谷」に向かいました。
神殿の谷とは、どのようなところなのか?と思っていましたら、皆さんが小高い丘に向かって歩き始めました。
そもそも勉強不足(ではなく、勉強していない!)で、神殿の谷がどのようなものなのか全く知識がない小生でしたが、学校で習ったギリシャの神殿ではないか?!と錯覚するような光景が広がっていました。 -
<神殿の谷>
ところで、アグリジェントは、イタリアのシチリア島南岸の都市で、人口は5万9千人です。
街の周辺の小高い丘には神殿があり、その中でも有名な「神殿の谷」は、アグリジェントの遺跡地域として1997年に世界遺産に登録されました。
旅行会社のパンフレットなどでは、アグリジェントのことを「海の見える丘に立つ夢のような古代神殿」などと表現していますが、アグリジェントは紀元前6世紀頃、この地に入植してきたギリシャ人が築いた街だそうです。
そうなりますと、アグリジェントに現在住んでいる人々は、ギリシャ人ということになるのでしょうか?
そんなことはないと思いますが、ギリシャ神殿は、ギリシャにあるものと信じていた小生には、イタリアにギリシャ神殿があることが不思議でなりませんでした。
でも、地政学的にはうなずける話のようです。ギリシャ人ばかりではなく多くの民族がシチリア島を「支配しては去る」という歴史があったそうです。
よく歴史を知っている?もちろん、この知識は帰国してから学んだことです。
神殿の谷には、海に面した丘の中腹から稜線にかけて9つの神殿と10の神殿跡・廃墟があり、また、先史時代のギリシャ・ローマ人住居跡も残っており、まさに「古代の夢とロマン薫る」場所なのです。
説明が長い!?ごもっともです。
まず、最初に見えてくるのが「ジュノーネ神殿」ですが、その前に冬だというのに多くの実をつけていたオリーブの巨木をご覧ください。 -
<オリーブの巨木>
-
<同じく根元>
場所は、ジュノーネ神殿の近くではなく、コンコルディア神殿の近くにありました。
どうやら神殿の谷の見学コースは、東端のジュノーネ神殿からになっているようです。
オリーブの大木の画像の前の画像がジュノーネ神殿で、この坂を上っていきますと、神殿の前に出ることができます。 -
<ジュノーネ神殿>
紀元前470年に建造されたジュノーネ神殿は、壁などは残っていませんが、25本の円柱と桁の一部は残っています。 -
<神殿の左下の崖の様子>
そして次の神殿が「コンコルディア神殿」ですが、その途中に前述したオリーブの大木がありました。
-
<光り輝くコンコルディア神殿>
コンコルディア神殿は、紀元前450年頃に建造された神殿で、ドーリア式神殿の傑作とされています。
コンコルディアという言葉は、パリのコンコルド広場に関係しているようですが、言葉の意味はギリシャ神話の「平和の女神」だそうです。
34本の列柱が取り囲む上部には、三角形の壁と帯状の壁面も残っていて、全体のバランスがよく「これぞギリシャ神殿だ!」と思わず大声を出しそうです。
次がエルコーレ神殿です。 -
<エルコーレ神殿>
エルコーレ神殿は、紀元前520年という神殿の谷で最も古い神殿で、岩の上に建てられた柱は、何ともいえない迫力がありました。 -
<神殿の柱>
かみさんも小生も、大きな柱に抱きついて頬ずりなどをしましたが、歴史の重みというか何とも言いがたい感慨を覚えたものです。
最後が公園の入り口付近にある「ジョヴェ・オリンピコ神殿」ですが、この神殿は丘を下って道を隔てたところにあり、近くにはレストランやカフェがありました。 -
<ジョヴェ・オリンピコ神殿>
この神殿は、面積は大きいのですが、円柱などが崩れてしまい、大きな岩が転がっているように見えました。 -
<人像柱「テラモン」>
特徴としては、テラモンという大きな人像柱が寝転がっているということです。
さらに、この先にもいくつかの神殿があるという説明を受けましたので、この神殿の西端で懸命に遠景を眺めたのですが、よくわかりませんでした。
◇◆◇アグリジェントに関する小生のメモ◆◇◆
丘の上には、観光用の道路が整備されていて、右側の望むと市街地が広がっていた。神殿は、何カ所あるのだろうか?神殿の周辺には、当時の墓地や、この遺跡を発掘・保護した人物の銅像が設置されたところもあり、神殿谷全体が訪れる人々にロマンを感じさせるものとなっている。
◆◇◆メモの終了◇◆◇ -
<この旅行最後の夕食>
アグリジェントの見学が終了しますと、ホテルに戻って最後の夕食です。
もう食べ物などは見たくない?
ごもっともですが、最後ですから我慢してご覧くださいませ。 -
<おいしそう>
-
<果物>
ということで、これが最後の記事にもなりました。
旅行期間は、8日間ですからもう一日観光する時間がありそうですが、明日(7日目)はホテルを8時15分に出発してパルレモの空港からローマに向かいます。(11時20分発、所要時間約70分)
ローマ発14時50分のAZ(アリタリア航空)0784便で、成田空港にひとっ飛びです。(到着1月3日11時10分、旅行8日目)です。
それにしても、楽しい旅は時間が過ぎるのが早いな!
南イタリア・シリア島の旅は、ポンペイやアマルフィ海岸、アルベロベッロ、アグリジェントなど貴重な文化遺産や世界に誇れる自然が満載で、多くの方々がこのコースを訪れる理由が分かりました。
次にこの地を訪れる機会があれば、もっと「ゆっくり、じっくり」見学したいものだと感じました。
また、イタリアには、日本人好みのおいしい料理が沢山ありますので、これもイタリアが愛される理由に一つだと思います。
とはいっても、今回の旅の料理は、残念ながらイマイチだったと思います。
最後に、親切丁寧にご案内ただいた添乗員のS子さん、懇意にしていただいたツアーメンバーの皆さんに心から感謝申し上げ、この旅行記を閉じたいと思います。
◆◇◆南イタリア・シチリア島の旅行記 終了◇◆◇
これにて「とっておき南イタリア・シチリア島の旅8」の終了です。
次の旅行記でまたお目にかかりましょう!
さようなら!さようなら!
◆◇◆南イタリア・シチリア島の旅行記 終了◇◆◇
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