とっておき南イタリア・シチリア島の旅Ｎｏ．３＜アルベロベッロ、ファレルナなど＞

2008/12/27 - 2009/01/03

　２００８年１２月２７日から２００９年１月３日までの８日間に阪急交通社が企画したイタリア南部を巡るツアー「とっておき南イタリア・シチリア島８」に参加しましたが、この旅行記は、その４日目（１２月３０日）に訪れましたアルベロベッロ、ファレルナ、ヴィラ・サン・ジョバンニ、メッシーナ、タオルミーナ（泊）観光の模様を「南イタリア・シチリア島の旅Ｎｏ．３＜アルベロベッロ、ファレルナなど＞としてお伝えしたいと思います。

　＜巻頭写真は、アルベロベッロです。＞

エリア アルベロベッロ(イタリア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: 阪急交通社

＜アルベロベッロの朝食＞

　昨夜、アルベロベッロに到着し、夜に散策をすることができました。

　朝のホテルの印象は、トンガリ帽の街並みから離れているためか、とても静かでした。

　◇◆◇　ホテルの評価　◇◆◇

　さて、いつものように朝食を含めたホテルの居心地について申し上げます。
　
　ホテルは、先ほど申し上げましたように市街地の中心から少し離れた閑静なところに建っていて、名前が「コッレ　デル　ソーレ」です。

　トゥルッリがある中心市街地から歩いて行ける距離ですが、もう少し近い方が良いと感じました。

　ホテル到着が夜だったためハッキリしたことが言えませんが、近代的なホテルではないようです。
　そうすると、グレードが低いように聞こえるかも知れませんが、ＪＴＢのツアーもこのホテルを使っているそうですから「低い」という評価ではないようです。

　個人的には、スーツケースの置き場に困るような部屋の面積ではなく、合格でした。
　また、部屋の温度ですが、ナポリのホテル（ラマダナポリ）と同様に「寒い！」と感じました。
　さらに、水回りは浴槽がなく、丸い半円形のシャワールームがあるのみでした。
　このシャワールームは、精密にできていて、水が外に飛び出る心配をせずに使うことができました。
　海外のホテルのシャワーは、多くの場合、水が外に飛び出ないか心配しながら使うという構造でしたからこの点は合格でした。

＜ソーセージと卵＞

　さて、次に「朝食」ですが、ヨーロッパのホテルとしては、こんなものでしょう？

　「何が言いたいのか分からない上に、お前にしては小食だ？」
　
　量はともかく、肝心な味ですが、美食の国イタリアといえども・・・、ご想像にお任せします。

　◇◆◇　本日の観光予定　◇◆◇

　さて、本日の予定は、①８時にホテルを出発してアルベロベッロ観光、②アルベロベッロからファレルナ（約３００㎞、４時間）、③ファレルナからヴィラ・サン・ジョバンニ（約１４０㎞、２時間３０分）、④ヴィラ・サン・ジョバンニからシチリア島のメッシーナ（約３０分）、⑤メッシーナからタオルミーナ（約５５㎞、１時間）、⑥ホテル（到着予定時刻２０時）となっています。

　アルベロベッロ観光の後は、シチリア島に向けて長いバスの旅が待っていますので、英気を養わなければいけませんね。
　

＜アルベロベッロが見えてきた＞

　朝食の後は、ホテルを８時に徒歩で出発してあるメロベッロの市街に向かいました。

　観光できる時間は、約１時間３０分ですが、もう少し時間が欲しいところです。

　最初は見どころを案内していただいて、その後、自由に過ごすことになっています。

＜左側にトウルッリが！＞

　朝早いこともあり、人通りは少なめでした。
　トンガリ帽のような屋根が連なる家々を道路沿いに見て回りましたが、白い壁といろんな形の屋根があり、「妖精」でも飛び出してきそうなメルヘンな雰囲気が漂っていました。

＜メルヘンな街＞

＜街全体が見渡せる小高い丘から＞

　忙しい旅で、９時３０分にはアルベロベッロを出発しましたが、今まで掲載した画像と焼成の駄文では、メルヘンな雰囲気が伝わらないかもも知れませんね。

　そこで、不思議な街並みの「アルベロベッロができたいわれ」などについて簡単に説明しながら「これっ」と思った画像を９枚ほど掲載したいと思います。

＜ホテル近郊のアルベロベッロ＞

＜散策開始時＞

＜市街地に入る＞

　アルベロベッロは、平らな石を積み、石灰を塗った壁に円錐状の屋根を乗せた不思議な家並みで、一度見たら忘れられない光景です。

＜白い壁とトンガリ帽の屋根＞

　１５世紀頃、この地方の領主が建物を建てることを禁ずる命令を出しました。

＜左側の建物＞

　そこで、農民たちは、管理人が来たらすぐに取り壊せるよう、土台も骨組みもなく、平たい石を円錐状に積み上げただけの小屋を造るようになったのです。

＜樹木と建物＞

　これが「トゥルッリ」といわれる「トンガリ屋根の家」の始まりとされています。

　後に、ブルボン家のフェルナンド４世が視察に来て、これらの家々を気に入り、以後はこの形の家のみを建てるよう命じ、村をアルベロベッロ（美しい木）と名付けたそうです。

＜街全体を見下ろす丘から＞

＜白とトンガリ帽の街並み＞

　この後は、アルベロベッロを予定通り９時３０分に出発して、シチリア島に向けて長いバスの旅が始まりました。

＜最初のトイレ休憩＞　

　まず、アルベロベッロから約３００㎞、約４時間の距離にある「ファレルナ」に向かいました。

　「果報は寝て待て」という言葉がありますが、残念ながら「果報」の反対のようなことが起きてしまいました。
　「バスが事故を起こしてしまった！」のではありませんが、高速道路で交通事故（４台の玉突き事故）による渋滞に巻き込まれて、バスが全く動かない状態になってしまったのです。

　海外旅行では、長いバス旅も面白い光景が見られることもありますので、嫌いではないのですが、１３時の予定の昼食時間が１６時頃になってしまったのですから、ここまで遅れるとさすがに参ってしまいました。

　高速道路（片側１車線）は、高いところを走っていますが、停車したところの景色は、柑橘類の畑が広がっているだけで、ここを眺めていてもすぐに飽きてしまいます。

　皆さん、目をつぶって道路が開通するのを静かに待っていますが、小生は、トイレに行きたいこともあり、「イライラ」の連続でした。

　この画像は、１１時頃に入った休憩所（ＢＡＲ ＲＩＳＴＯＲＡＮＴＥ ＰＩＺＺＲＲＩＡ）です。

＜暗くなってきた＞

　この画像は、１５時４０分頃撮影したく光景で、昼食会場のレストランに近いようです。

　なお、昼食のレストランに着く１時間くらい前に大きな実がなっているレモンの木が印象的なレストランでトイレ休憩です。

＜スープ？＞

　さて、１６時近くになってしまいましたが、お楽しみの昼食です。
　場所は、ファレルナでしょうか？
　料理は、ロール巻き牛肉に、マカロニパスタ、それにサラダです。
　飲み物は、ビールが３～３．５ユーロ、ワイン（ハーフボトル）が７～８ユーロです。

　この料理は、マカロニパスタではないような気がしますが、人参などがはいったスープ状のものです。

＜ロール巻き牛肉＞

＜サラダ＞

＜果物＞

　昼食に果物は珍しいと思います。

　肝心な味は、マカロニパスタは「いける！」ですが、牛肉はイマイチでしたね。

　この後は、シチリア島に渡るため、ヴィラ・サン・ジョバンニに向かいました。
　約１４０㎞、２時間３０分のバスの旅です。

　どんな光景が待っているのか！と期待したのですが、「ただひたすら走るのみ！」でした。

＜フェリー＞

　ヴィラ・サン・ジョバンニからは、フェリーでシチリア島の「メッシーナ」に渡りました。

　フェリーには、ご覧のように多数の車が乗っていました。

　この時期は、１７時には暗くなってしまいますので、予定の１８時３０分では暗い海を渡るということになってしまいます。

　画像では分かりにくいのですが、島の灯りが輝いていて、美しい光景を見ることができました。

　シチリア島のメッシーナにつきますと、宿泊地のタオルミーナまではバスで約１時間（５５㎞）の距離です。

　タオルミーナは、皆さんご承知のように、映画「グラン・ブルー」の舞台となったところです。どんな素敵な光景が待っているのでしょうか？

　ところで、かみさんは何を勘違いしたのか下船するときに、バスに乗り遅れるところでした。

　

＜可愛らしい天使＞

　こうして、ホテル　ヴィラペリアに２０時ぐらいに到着しました。

　ホテルでは、可愛らし音楽の天使と夕食が待っていました。
　でも、少女は私たちにサービスしているのではないそうです。

＜パエリア？＞

＜ハンバーグ？＞

　それにしても、料理がなかなか出てきません。
　最初が米を使ったパエリアでしょうか？
　もう一つは、ハンバーグでしょうか？

　さて、いつも申し上げているホテルのグレードですが、到着時刻が遅いため建物全体が分かりませんでしたので、明日の朝、ホテルか見える景色とともにお伝えしたいと思います。

　◇◆◇　とっておき南イタリアの旅行記Ｎｏ．３終了　◆◇◆

　これにて、「とっておき南イタリア・シチリア島Ｎｏ．３＜アルベロベッロ、ファレルナなど＞」の旅行記は、終了です。

　次は、旅行５日目に訪問したタオルミーナ（市内観光）、チェファルー（散策）、鉄道でパルレモへの移動の状況につきましては、「とっておき南イタリア・シチリア島Ｎｏ．４＜タオルミーナ、チェファルー、パルレモ、パレルモ＞」としてお届けしたいと思います。

　◆◇◆　とっておき南イタリアの旅行記Ｎｏ．３終了　◇◆◇