2022夏　80代両親連れイスカンダルへ⑤「ユーラシア大陸最南端と海鮮料理」

2022/07/29 - 2022/08/06

80代両親を連れてイスカンダル（マレーシア）へ行ってきました。
1日目　出発
2日目　イスカンダルプテリ周辺　
3日目　マラッカへ　1泊2日の旅　
4日目　マラッカ　アウトレットへ
5日目　タンジュンピアイとククップ　日帰り旅　＜＝＝
6日目　PCR検査
7日目　ジョホールバルへ
8日目　シンガポールへ
9日目　日本到着

4日目は、マレーシアのラムサール条約の締約されている湿地帯、スンガイ・ プライ、タンジョン・ピアイ、ククップ 　に行きます。

タンジュンピアイは、ユーラシア大陸最南端の岬です。世界最大の大陸本土（島を含まない）の最南端がマレーシアにあるなんて、ちょっと興味をそそられます。”最端”ってひびき、弱いんですよねぇ。

滞在しているイスカンダルプテリ地区からは、車で約１時間。プテリ川周辺の大きな湿地帯をぐるりと回っていきます。プテリ川には橋（JB-Pontian Bridge）が建設中で、それができるとジョホールバルの中心地からそしてシンガポールからもアクセスがぐっとよくなります。

エリア ジョホールバル(マレーシア)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 旅行の手配内容: 個別手配

アブラヤシ畑の中の林道はあまり道路状況がよくなくてガタガタでした。
ジョホール国立公園の中にある、タンジュンピアイ国立公園です。入り口の前の石碑には、「ここが最南端だよっ！」と書いてあります。

入口のチケット売り場でチケットを購入。マレーシア人だとRM5と安いのですが、ノンマレーシアンはRM20、子供（６歳まで）は無料、学生やシニア（60歳以上）はRM10でした。

入口の前には広い駐車スペースがあり無料です。さすが地の果てというか、まわりにはお土産屋さんどころか何もありません。中に入ると小さい小さいお土産屋さんがありました。

チケットを購入し入場します。トイレは外にも中にもありますよ。マングローブの中をボードウォークが続いています。

マングローブの森を抜けると海に向かって桟橋があります。これもまたステキな景色ですが、ここは最南端ポイントではありません。

この桟橋から沖を見渡すと、大型貨物船がきれいに整列しています。ここはマラッカ海峡とシンガポール海峡の航路になっていて、右側通行です。海はグレーで濁っていて決してきれいとはいえませんが、ぐるり３６０度の海とマングローブの景色に圧倒されます。絶景ですね！

桟橋の突端は屋根付きの小屋になっていて、ベンチもあり小休憩です。目の前の陸地は、インドネシアのクリムン島。左下方向にはシンガポール島があるよ、と床に書かれています。

マングローブの中では、青色の点々のついた大き目のハゼがたくさんいました。ハゼの巣は小さな円となっていてそこからちょこっと頭をのぞかせたりする様子が見られます。這い回った跡は、いろいろな模様となっていました。

マングローブの中は、このような高床のボードウォークでつながっています。ぐるっと一周まわっても30分くらいで回れそうです。展望台もありました。
マングローブは、熱帯・亜熱帯地域の淡水と海水の混ざり合う汽水域に生育している植物の総称で、オヒルギ、メヒルギなどがあります。細長いキュウリのような実をつけたヒルギの木もありました。熟してうまく地面にささるといいですね。ちなみに日本におけるマングローブは、鹿児島南部の薩摩半島にある大浦町が北限（移植を除く）です。

じゃじゃーーん！　世界最大ユーラシア大陸の最南端！は、地球儀をモチーフにしたコチラの場所になります。こちらもぐるりと海の絶景に囲まれています。風がすごいです。

またしばらく歩くとこんな場所も。コンクリートの道が壊れてて通行止めになっていて、さらなる最果て感をもりあげてくれます。

あちこちで、マングローブのナーサリー（種苗場）があり、苗木を育てています。ここで数年育てたものを植林するというSDGSな活動もしています。マングローブは、台風や津波から守ってくれたり、二酸化炭素を吸収したり、様々な生き物を育てています。養殖の開発などや木材利用などでの伐採で、年々減少傾向にあり、マングローブの再生と保存の活動は続きます。

入口に戻ると、猿がすぐそこでたたずんでいてビックリしました。森をみるとあっちこっちにいて飛び回っていました。マングローブ住みやすそうですね。

雨が降り出しアブラヤシ畑の中の道路を、ククップへ向かいます。
アブラヤシは、マレーシア全土で広くみられるプランテーションで栽培され、とげとげのある赤い大きな実をつけます。たまに収穫しているトラックを見かけます。その実からはパーム油が採取され、国の重要な輸出物となっています。パーム油は植物油として、食品加工品の製造過程で使われたり、工業製品に使われます。飽和脂肪酸を多く含み、チョコレートやポテトチップスからシャンプーまでいろいろなものの原材料として関わっています。

ククップに到着。マングローブ生い茂るククップ島や、水上集落のある港町があります。平日で雨、お店がほとんど開いておらず、突き当りのフェリー乗り場までいき、おじさんたちの駐車誘導のままに停車、入店。
「NEW　KUKUP RESTAURANT」
中華系のレストランなので、タイガービールも飲めますよ。マレー系の人のお店はお酒NGですからね。

このレストラン、海の上にあります。このあたりの港町は水上集落となっていて、干潮満潮の景色が違います。水上家屋は海底に突き刺した細い柱（杭）の基礎によって支えられていて、幅1mほどの板張りの歩道が網目のように集落をつないでいます。杭はマングローブの木でつくられるため水には強いそうです。気化熱作用により，水上は陸地に比べ涼しく快適な環境がつくられているのですね。

すぐ目の前にあるマングローブの森のククップ島へ渡りたかったのですが、残念ながら閉鎖中だそうです。沖にあるいかだへの船は出ているようでした。

さて海鮮料理です！！　
Ketam Cili Padi　　チリクラブ　蟹のチリソース　RM182！！
この料理はグラムで価格が決まります。シンガポールのシーサイドのレストランで、蟹１匹のチリクラブを注文して、あまりに高くて腰を抜かした日を思い出しました。たしか１万円位したので、このマレーシア価格（約5500円）の蟹は安いのかな？
それにしてもホーカー慣れしているのでめちゃ高く感じます。蟹の身の総量としてはお腹いっぱいになるほどはありませんが、実はぷりぷりで美味しい。ハサミやほじくり出す棒で挌闘しますが、大量のチリソースで手はべったべた。最後はめんどくさくなって細い足の部分は潔くあきらめます。指しゃぶっている方が美味しいかな、白いご飯にかけたい～。

Garlic Scaiiop　帆立のにんにくがけ　RM52
小ぶりの帆立にニンニクの効いた春雨などの入ったソースがかけてあり、美味です。

Kepah Mee Basah　　ハマグリの焼きそば　　RM15
麺がもちもちで、海鮮だしがきいてます。

Telur Udang　海老の卵焼き　 RM14
うん、ちょっと普通です。

Sotong Telur Masin　いかのフリット　RM32
衣にしっかり味がついていてカリカリで美味しい。

合計RM371　（約12000円）　この旅１番の豪華な外食となりました。観光地価格tとはいえ、どこでも蟹は高級品ですね。テーブルにおいてあった海老せんべいも、食べるとしっかりと含まれますよ。（サービスではありません）
とっても美味しかったので満足です♪

帰りの道沿いにあった給水塔です。給水塔ってちょっとSFっぽくってそそられるので、ついつい写真をとってしまいます。