
2021/10/04 - 2021/10/04
80位(同エリア138件中)
まりも母さん
積極的に外出し辛いコロナ禍が続いております。
比較的感染者数が少ない と思われる時 行き先「屋外」を選びなんとか。
そろそろ紅葉の便りも聞かれる10月。
福島県吾妻連峰の「一切経山」トレッキングに出かけました。
火山の景観と紅葉、それに「魔女の瞳」に会うために。
快晴の空の下 素晴らしい景色に出会えました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車
-
自家用車で まずの目的地は「浄土平」
自宅から 高速道路利用でも3時間以上かかります。
一応 早立ち必須の「登山」でありますので、午前4時には自宅を出発です。
常磐道・磐越道と進み 磐梯熱海インターから一般道へ。
温泉街やスキー場近くを通り・・・これは泊りがけで来る距離だよなぁ~。
磐梯吾妻スカイラインは 数年前 母を連れての一泊旅行で 逆から通りましたね。
その時の事などを思い出しつつ 進むと
浄土平から見える火山の景色が先に見えてきました。 -
浄土平の荒涼とした景色を初めて見たのはその一泊旅行の2012年。
もう10年近く前なのか~。
まだ山歩きを始める前で 初見のその景観にはびっくりしましたね。
木の生えていない ハゲ山状態の山容が近づいて来ました。 -
浄土平レストハウス前の駐車場に着いたのは7時半近く。
まだ、満車って事はありませんが
結構な数の車が停まっています。
この時間に来るのは ほぼ登山者
身支度をしたり 朝食を食べたりと皆さん 出発前の様子。 -
浄土平ビジターセンターの建物の壁にある 登山届ポストに届を出して出発です。
朝早いからか?レストハウスもビジターセンターもまだ開いていません。 -
浄土平 見える周りの木々も紅葉が始まっています。
ここに来るまでの磐梯吾妻スカイラインでも色づいた木があちこちで見られました。
ビジターセンターの裏あたりから 山行スタートです。 -
すっかり穂が開いたススキ。
朝日を浴びて輝いています。
秋の素敵な景色ですね。 -
このススキの沢山あるあたり 「浄土平湿原」と呼ばれる場所です。
たまに水たまりのような小さな池状のものもあります。(池塘でしょうか?)
ここは 火山活動によって吹き上げられた火山灰層で 水が溜まりやすく
そこに周囲からの土砂や植物が堆積して出来た独特の湿原。
初夏にはワタスゲの白い綿毛がいっぱいになるのだそう。 -
歩き始め 湿原脇の道はこんな様子。
石がゴロゴロしているのは 火山からの噴出物が多いからですね。
よそ見しているとつまづきますわ。 -
右手を見れば一切経山の 火山らしい 荒涼とした山肌が。
噴煙も見えます。
そうそう 「一切経山」なんて変わった名前ですね。
なんでも
>安倍貞任が仏教経典の一切経を埋めたという伝説 からだとか。
明治26年(1893)には大噴火しています。
近年だと昭和52年(1977)に噴火。
平成20年(2008)には噴煙が300mまで上がった事も。
2012年に来た時 山歩きはしていませんが、
スカイラインを車で通る際も火山性ガスに注意との看板がありましたね。 -
平らな湿原脇の道から登山道っぽい道へ入ると・・・
道に水が流れています。沢のようになっていました。
登山靴は防水になっていますから問題ありませんけどね。 -
そんな道の脇には 灌木と草が。
低い位置にシラタマノキがありました。
白い真ん丸の実をたっぷりつけています。
この白い実 つぶすとサロメチールの匂いがする、と言われています。
下に玉が落ちていたので、拾って指で押しつぶし 嗅いでみると・・・
あれ?匂いが判らない??サロメチールって程のスースー感は判らなかった。
落ちてから時間が経ちすぎていたのかな? -
ヤマハハコの花はとっくにドライフラワーになっておりました。
カサカサ。
イワカガミの花も少しだけありました。
良く残っていたものだ。 -
いつも同様 周りの紅葉は当然 足元の植物も観察しながらののんびり登山。
まだ600mしか進んでないや~。
ここは鎌沼へ右回りと左回りに進む分岐。
今日は 右の酸ヶ平方面に進みます。 -
紅葉の始まりつつある一切経山。
今日の噴気の上がり具合は薄目ですね。 -
登山道は徐々に急な登りも。
でも紅葉の中の道なので、景色を楽しみつつゆっくり進む楽しさがあります。 -
見晴らしの良い登山道なのもいいですね。
周りの景色を眺めれば 黄色の色づきが鮮やかに。 -
この辺りが 一番噴気孔が近くみられる場所でしょうか。
でも、特に火山性ガスの臭いがする、と言う事もなく
むしろ2012年のスカイラインを車で通った時の方が臭いましたね。
火山活動は今の所 おとなしめ。
実は、この一切経山 前から来てみたいと ダンナの行きたい山リストにはあったのです。
でも、噴火警戒レベルでの立入禁止が2018年9月からあり季節とも合わなかったりで
なかなか実現できなかったのです。
2020年6月に今日歩くコースは通行規制解除されました。 -
周りに沢山ある吾妻連峰のひとつ 「蓬莱山」(ホウライザン)
黄色に染まっています -
ダケカンバの黄色の葉っぱ。
比較的紅葉時期が早く 黄色の葉っぱが落ちるのが早めなので、
周りがもっと紅く染まる頃は 白い幹だけが目立つ景色になりますね。 -
登山道の右に見える沢です。
石でカーブが造られた人工的に積まれたような小川。
良い景色です。 -
色鮮やかな山肌に近づいて来ました。
高度が少し上がれば 色づきが進みます。 -
紅葉の木々の向こうに
浄土平レストハウスの道路向かいにある
吾妻小富士が見えてきました。
大きな火口の穴がバッチリ見えるのです。 -
木々の紅葉は 黄色が目立つ感じです。
紅の紅葉はまだ、これからの色づきなのかも。
たまに 真っ赤に染まった木も見つかりますけどね。 -
右前方 高い所に小屋が見えます。
あの小屋の脇を通って山頂へ向かうらしい。 -
紅葉を見ながら進み 平らな場所へ出てきました。
木道が敷かれた道でした。 -
ここは酸ヶ平(すがたいら)と言うあたり。
木道が左右に分かれています。
ここが分岐になり 私たちが行くのは右の一切経山方面
左方向 来た道をまっすぐ進むと蓬莱山の裾を歩き鎌沼に至ります。 -
真っ赤に染まった小さな葉っぱ、
これは、クロマメノキと言う植物です。
初夏にスズランのような花が咲きます。
その実はブルーベリーのような色に熟すので クロマメノキ。
食用にもなるとか。
花も実もかわいいですし
紅葉もすばらしいですね。
でも・・・実はあまり見つからない・・・。 -
緑の中に赤が混ざり モザイクのような景色です。
-
分岐あたりから 鎌沼方面への木道を見ます。
鎌沼の先には姥ヶ原と言う別の草地もあり
そちらを廻って歩くルートを行けば先ほど通過した分岐まで戻ります。。
今日は、一切経山が目的地なので、
ピストンです。
超久しぶりのトレッキングで まりも母がどれだけ歩けるか??
と、言う事で鎌沼方面はやめておきました・・・。 -
先に見えるピークは 前大巓(マエダイテン)
良い眺めです。 -
手前にはクロマメノキの真っ赤な絨毯。
その先に緑の山。空は快晴!言う事なしです。 -
この黒っぽい木の実は クロマメノキの実ではなく
ガンコウラン。
針葉樹のような葉っぱですけど ツツジの仲間だそう。
どんな花が咲くのだろう?と興味を持って調べてみたら・・・
ピンクではあるが、極小で見るのが難しい程と言うものらしいです。
ほとんど画像も出てこないの。 -
ハイマツの中にホシガラス。
冬に向けて木の実集めに忙しい季節ですね。 -
酸ヶ平避難小屋に到着。
コースタイムの倍くらいのゆっくりで、来ちゃった。
ここはさっき下から見えた建物。
バイオトイレ棟と避難小屋のふたつの建物があります。
途中のトイレ ありがたいです~。 -
避難小屋の中にも入ってみます。
ぐるりとベンチがある広いワンルーム。
せっかくだから ちょっと座って休んじゃった。(どんだけのんびり~) -
さて ここから又少し登りになります。
石のゴロゴロする 登山道が続いているのが見えます。
あれを行くのだな・・・。 -
周りの紅葉は少しづつだけど 高度をあげるにつれて鮮やかになっていくのです。
そんな左右カラフルな登山道をゆっくり歩けるのは本当に楽しいです。 -
ちょっと登って 振り返れば 鎌沼も見えてきます。
次々登って来る人たちも。 -
更に少し登ると益々素晴らしい 酸ヶ平から鎌沼の景色が!
もう、ここで景色を眺めながらお弁当食べたくなっちゃう位! -
でも~登山道はそんなに広くはなく、ちょっと進むとこんなガレ場の道へ。
落石させないように登らなくちゃね。 -
鎌池へのルート クロマメノキの紅葉がピークの様子です。
草紅葉になった薄茶色の湿原は尾瀬でも見ました。
でも、こんなに赤い湿原の景色は初めてです。
鎌池から姥ケ原を廻るルートも良さそうですねぇ。 -
すると、突然ブゥーーンと言う音が。
ドローンが上がってきました。
だれか、この景色をドローン撮影しているのですね。
この紅葉の景色をドローンで撮ったら素敵でしょうねぇ。
でも、ドローンって飛ばしてはいけない場所も多いらしいですし、
(ここが禁止区域なのか?許可を得ているのかは判りません)
音がかなりうるさいですね。 -
さぁ最後の登りです。
もう、ハイマツがすこーし生えている位で、
ほとんど岩と砂礫の景色です。 -
吾妻小富士の火口が良ーく見えます。
浄土平ビジターセンター前から階段を登って
火口のお鉢をぐるっと一周することができます。
大体1時間のお手軽コースで 観光に来られた方が多く登っていますね。 -
あの丸くなった広いあたりが山頂のようです。
あとちょっと。 -
山頂に到着!
一切経山1949m
山頂は広く ここがピーク という感じはほとんど判りません。
石積みの所になにかいっぱい立ってます。
「空気大感謝塔」と書かれたものが。
どういう意味?
まぁ火山性のガスとか臭うと 空気に感謝したくなるのは判る。 -
この文字が消えかかってる柱の方が山頂碑かな?
-
そして、そんな広い山頂の端にはこんな風に登山者が並んでいます。
コロナ禍だからソーシャルディスタンスを取っているような?
微妙な間隔で・・・。
皆さん何をしているのかなぁ?と近づくと。 -
この景色が見えましたー!
五色沼 通称「魔女の瞳」
急激に落ち込んだザレた斜面の下に見えました。 -
素晴らしいコバルトブルー。
五色沼 と言う名前からして
日や天候、時間によって色の見え方が違うのでしょうね。
今日は 文字通りコバルトブルー。
青い目の魔女に会えました! -
沼の周り ぽつぽつと紅葉した木が縁を飾り
素晴らしい季節の景色に出会えました!
この沼のほとりまで降りる事はできなさそうですが
高くなった外周には道があり、数人の人が歩いているのも見えました。 -
端っこの方 色が変わっていますね。
紅葉の色づきもきれいです。
観光スポット なのかもしれないが、
歩いて来ないとみられない景色です。 -
山頂からは 当然 吾妻連峰の山々も見えます。
奥に見えるのは 西吾妻山。
3年前の夏に登ったなぁ。高山植物も雄大な景色も素晴らしかった。
私は山頂から下界の町が見えるより 山が連なる景色が好きです。
山頂でゆっくり 景色を眺めつつお昼にしました。 -
下山します。
来た道を戻るピストンで。
帰りは酸ヶ平と鎌池を見下ろしながらの下山。
この景色は、魔女の瞳の次に 心に残る本日の絶景。 -
酸ヶ平まで降りて 紅葉のクロマメノキ越しに。
ここも智恵子の言う「ほんとの空」って感じです。 -
まだ時間は12時半位。
朝より日が当たり 紅葉の色づきは鮮やかに見えます。 -
この時間 吾妻小富士にはたくさんの人が登っているのでしょう。
-
こんな色鮮やかな木々に囲まれた明るい登山道を歩けてうれしいです。
素晴らしい景色も見られて
早起きで来た甲斐がありました。 -
登山道から 駐車場を見ると 車がいっぱいです。
登山者、観光客 一番多い時間ですもんね。 -
コロナ禍でなかなか出かける事も出来ず
久しぶりのトレッキング。
今日は 良い景色とお天気に大満足。 -
レストハウスに戻り、恒例の登山ご褒美 ソフトクリームを食べました。
車に戻って帰宅です。 -
車に乗って、磐梯吾妻スカイラインを少し進み 火山の景観を眺めてみます。
前にここに来た時は、この荒涼とした景観に驚きましたね。 -
スカイラインをドライブするだけでも この景色は見られ
噴気が上がるのも見えちゃう訳です。 -
朝より 噴気の勢いが強いみたいです。
噴気孔のあるあたり 大穴火口に近い 酸ヶ原を通らない直登ルートは今も通行禁止です。
今日は会いたかった「魔女の瞳」のベストに近い景色が見られた事がなにより。
酸ヶ平の景色も美しく 鎌沼方面へも歩いてみたくなりました。
また、違った季節も楽しみな 火山の山「一切経山」でした。
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