2021年_5月　早い梅雨入りを避けて春の北海道【２】ただ羊蹄山を見に行く

2021/05/17 - 2021/05/18

1年以内使用可の特別休暇をもらったので、混むGWを避け、GW明けから四国へ1週間出かける計画を立てていました。
ところが、ことのほか九州、四国地方梅雨入りが早かった2021年。四国の梅雨入りは、平年の6月5日のところ、2021年はなんと5月12日。天気予報は雨ばかり（1日も晴れマークが無い）…。がっかりの天気予報を眺め、コレが晴れ予報に変わることは無いな…と急きょ予定を変更し、梅雨が無い北海道へ行くことにしました。

5月15日出発時には往路の新千歳行きの飛行機は満席だったものの…。その翌日5月16日から北海道は急にコロナトラブル入り。前日とは全く様子が変わってしまいましたが、今思うとこのような経験はもうないだろうという…思い出です。それと今回は、宿泊予約を最初の訪問地の小樽のみで出発してしまうという･･･。こちらについても今後経験がないであろう…旅になりました。
（2023年9月記）

旅程：2021年5月15日（土）～5月23日（日）
宿泊：小樽3泊、美瑛2泊、旭川3泊

航空券：Air Do
往路：羽田ー千歳
復路：旭川ー羽田

5月15日（土）羽田―新千歳ー小樽　天狗山　（小樽泊）
5月16日（日）小樽　似鳥美術館　（小樽泊）
★5月17日（月）小樽ー倶知安ー小樽　（小樽泊）
★5月18日（火）小樽ー倶知安ー小樽ー札幌ー美瑛　（美瑛泊）

エリア 倶知安（くっちゃん）(北海道)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル 徒歩 AIR DO
• 旅行の手配内容: 個別手配

■2021年5月17日（月）午後
12:34小樽発ー倶知安行きで、倶知安に向かいます。

JR小樽駅 駅

車内はがらがらでした。

函館線「山線」と呼ばれる長万部～小樽の在来線は、北海道新幹線が札幌まで延伸される2030年度末までに廃止されることが事実上確定したそうです。

2022年3月のニュースによると、倶知安町は新幹線開業へ向けた駅周辺整備のため、新幹線開業より早い段階での廃止を要望しており、一部区間で前倒しになる可能性もあるそうで…もうじき無くなるこの区間乗れて良かったです。

なぜ、倶知安に来たかと言いますと････。

倶知安駅 駅

このパネルに出ているお山を眺めるためですｗ

当初は余市のニッカウィスキーの蒸留所の見学に行きたかったのですが、コロナトラブルのためにお休みになってしまい…。

かねがね見たかった羊蹄山を見に行くことに（注・決して登るためではありません。羊蹄山はあの見事なシェイプが示している通り、急登で難易度があるそうで）。

ニセコまで行かないと見れないのか、実はよくわかっていないのですが、コロナトラブルのために行くところもないので、取りあえず倶知安まで行ってみようと（実はくっちゃんと読むのも、この時まだ知らなかったのですがｗ）。

倶知安駅です。駅構内に観光案内所があり、レンタサイクルもあると調べていたのですが、お休みでした・・・やっぱりね。

倶知安駅 駅

想定内なので、歩いて羊蹄山を眺められるスポットを探します！

実は、倶知安駅を出たところで、すでにお山らしい光景が見えていました、こんな感じで…。これが羊蹄山なのかどうかがわからず、確認することに。

駅のドアを拭いているお掃除のかたがいらしたので、「あれが羊蹄山ですか？」。
お掃除のかたは目を伏せてうなずいてくれました。昨日から始まったコロナトラブル真っ最中なこの日。羊蹄山かどうかもわからないよそ者に聞かれていい気分でなかったことでしょう（よそ者と会話するなんて、コロナリスクが高すぎます）。

こういう時期に来てしまったのは申し訳ない事なので、以後気をつけようと心にきめ、先に進みます！ただ、上の写真の通り、本日は上のほうが見えてません・泣

この季節の北海道はたんぽぽが満開です。都会では見ることが出来ない光景でうれしくてたまりません！

人に全然会わないのですが…。通りは花がキレイです。まだ北海道に来るのは早い季節かなーと思っていましたが、5月中旬は花の季節。

普段暮らしている場所とは1か月ずれていることがわかりました。1年に2度も花の季節を味わえて幸せ。

駅前の通りを左に進み、線路を渡って、ドンドンと。誰も歩いてませんが…。

どうやら羊蹄山らしいものはこの通り、雲の中。

小樽では午後になって段々と晴れてきていたので、もしかして大丈夫かな（見えるかな）と思って来たのですが、こちらは雲が多い日で小樽のようではありませんでした。さすが北海道！比較的近いようでも距離が少しあるだけでも、天候が違いますね。

羊蹄山がすそ野まで見渡せるスポットを見つけました。タンポポも満開です。

道路の反対側を見るとスキー場のようです。
後で調べたら、倶知安町旭ケ丘スキー場でした。そして通りを挟んで反対側の上の写真の羊蹄山スポットは、旭ケ丘総合公園多目的広場というところでした。

羊蹄山は残念ながらすそ野しか見れませんでしたが、倶知安駅へ戻ります。駅前にかわいいモニュメント。

小樽行きの函館線はガラガラです。車社会で電車利用はこの現状なのですね。在来線廃線後は代替でバスが運行されるのかとは思いますが、この辺りのかたは、いずれ車に乗れない年齢になったらどうするのだろう。若いうちは考えないのでしょうけど、年を取るのは平等ですから…。

帰りの車窓も楽しかった！リンゴの花が満開です。

実は少し前までりんごの花を見たことがなく、2016年と2017年にポーランドに行ったときに街中で日本の桜のように見かけて…。この桜に似た花は何だろうとずーっと思っていたのですが。花の名前を調べるアプリを利用してポーランドで撮った写真からようやくリンゴの花だったと判明（それまで桜だろうと思っていた･･･しかし木が低木なのが？？と）。
北海道もポーランドのようだなーと思いながら眺めました。

そして、またまたタンポポも満開。黄色のじゅうたんです。5月のドイツやハンガリーなどヨーロッパの車窓で見た菜の花のようです。

倶知安から小樽までの切符です。改札がありました。
倶知安は新幹線が通る予定の駅ですので、これからそちらのほうで期待が大きいことと思います。

小樽到着です。羊蹄山は見れませんでしたが、乗り鉄には充分にうれしい旅でした。

滞在しているホテルまでの途中に商店街に立ち寄り。今日はお店を変えてこちらでケーキを買いました。コロナトラブルの中、開店してくださっててありがたい！あまとう本店さんです。
昭和４年に小樽で創業の、小樽を代表するお菓子屋さん。

あまとう 本店 グルメ・レストラン

ホテルに一度戻り、日本のホテルの素晴らしいところｗお部屋にポットがあるのでコーヒーを入れて、あまとう本店さんで購入したケーキでお茶タイムです。モンブランとアップルパイｗ　老舗を感じる少し甘めのお味で美味しかったです。

毎日夕方にいったんホテルに戻っていたのは、実は理由がありまして…。特別休暇中のはずなのに、夕方1-2時間ほどなんですが仕事をしていました。完全な休暇でなかったのは辛いところでした。

あまとう 本店 グルメ・レストラン

夕ご飯は再びお蕎麦の「籔半」さんへ。訪問3回目の今回はちょっと奮発して「うにとじ」です。美味しかった。
こちらのお店のメニューを3回食べた結果、私的一番は初日に食べたカレーそばでした。カレーそばは絶品でした（注・個人の好みです）。こちらもコロナトラブル禍でも閉めずに営業してくださって感謝のお店でした。

蕎麦・料理 籔半 グルメ・レストラン

旧手宮線跡地にて。
まだ18時過ぎで、明るい緯度の高い北海道です。ホテルまでの間の夕暮れ時のお散歩です。このシーズン、またチューリップが観れたことがうれしくて。

旧手宮線跡 名所・史跡

小樽市の歴史的建造物に指定されている旧北海道銀行本店。
設計は通りをはさんで建つ日本銀行旧小樽支店（小樽市指定有形文化財）の設計に携わった長野宇平治で、1912年（明治45）に竣工。外観正面はほぼ創建時の姿で残っているそうです。

こういう建物を大切に維持・保存している小樽市は凄いです。

旧北海道銀行 本店 名所・史跡

夜、ホテルで天気予報をチェック。今回の旅行は、当初四国周遊を予定していたのを、早い梅雨に入ってしまい雨ばかりなので、直前1週間前くらいに北海道へ変更したもの。

やはり、北海道以外は天気が悪い。変更して良かった！…急に決めたので、さっぱりプランが出来ておらず、そのことを考えてたら、車内に荷物を忘れてしまうというアクシデントもありましたが、見えないいろいろなかたに助けられ、北海道旅行を満喫しています。感謝しながら…就寝ｗ

■2021年5月18日（火）
今日も向かいます、あの場所へｗｗｗ

本日もまたしつこく倶知安に来ました・汗。

倶知安駅 駅

昨晩の天気予報が良かったので期待していましたが、今日は駅前からドーンとこのお姿。雪が眩しいです。駅前からメルヘン通りと言うところを歩いていたようです。
羊蹄山1,898 mです。

昨日と同じ道を歩いて、スキー場前の見晴らしの良い場所へ向かいます。相変わらず人に会いません・汗。
長閑な風景に似合わずに現れるこの銅像。誰なのかな？ー
伊井億右衛門さんでした。この近くにある某企業の創業者ですかね。

この伊井億右衛門さんの銅像のある辺りからの羊蹄山です。通りは少し高い位置にあって下は公園が広がっています。普段、散歩するのに良さそうな... （冬は大変だと思うけど）いいところだなあ。旭ケ丘総合公園というところです。

旭ケ丘公園キャンプ場 キャンプ場

昨日と同じ場所に来ました。昨日はこの全景が見れなかった！すっかり満足です。蝦夷富士と呼ばれる美しい姿に見とれています。空気が澄んでいるので余計に綺麗に見えるのかもしれない。手前のタンポポともいい感じです。

アップにしてみたりして…。

実は、今日は駅でJR北海道が出しているパンフを見つけていまして。昨日は適当にあるいてここまで来たのですが.....
今日はここに出ていた「ウォーキングルート」を参考にしています。
倶知安駅がスタート＆ゴールの「羊蹄山の羨望と清流・尻別川、倶知安ウォーク」約13Km（3.5時間）、ショートコースは約５Km（1.5時間）。
偶然にもこの旭ケ丘公園付近もルートに貼っていました。

「羊蹄山の羨望と清流・尻別川、倶知安ウォーク」
約13Km（3.5時間）
ショートコース　約５Km（1.5時間）

次はニセコウォークも良いかもしれまないなあーｗ

JRさんお薦めのルートを歩いています。少し先を歩いたところで別のお山がキレイに見えます。ニセコ方向ですね、ニセコアンヌプリ山（1,308m）だと思われます。
こちらの山はもっと雪が深そうです。晴れているので真っ白で眩しいｗ。手前にまだ桜の様な花が咲いていて共演ｗ
倶知安の「南一条跨線橋」に向かう手前のところです。

倶登山（くとさん）川を渡ります。読み方が難しいです。

跨線橋を渡り倶知安駅前方向へ戻って来ました。こちらは商店街。休憩したいところですが、この後札幌経由で美瑛へ行くので時間が限られています。食べたかった！

この辺りに来ると、ようやく人を沢山見かけました。大勢のかたがパンを買っておられました。こちらも立ち寄りたかった…。

昨日、羊蹄山を見れていたら、本日は今頃札幌だったのですが・汗汗
倶知安の商店街にあった案内です。

「どこに行けば羊蹄山が見れるのか？それも徒歩で（汗）･･･」と思っていましたが、実は後で分かったのですが、羊蹄山を見るのは容易なようです。
倶知安町、ニセコ町、京極町、喜茂別町、真狩村の5町村から山頂が見れるそうです。それに遮るものが無い北海道特有な利点も････絶対ありますね！

JRのパンフレットに出ていたウォーキングコースを参考に歩いています。チューリップも沢山見れました。

それにしても、北海道は広いので、次の場所に行くまでが遠い。それも真っすぐな道なので、近づいているようで、なかなか近づきません。倶知安駅構内の観光案内所が開いていたらレンタサイクルを借りていたのにね。

パンフレット通りに国道5号線を歩き、「レルヒ記念公園」まで来ました。
このレルヒ中佐（テオドール・エードラー・フォン・レルヒ）は、日露戦争でロシア帝国に勝利した日本軍を研究するために来日し、日本で初めて本格的なスキー指導をおこなったオーストリア人とのことです。

レルヒ記念公園 公園・植物園

この公園からも羊蹄山がキレイに見えます。鑑賞スポットの一つですね。
「日本一のおいしい水」の案内が気になる・・・。

レルヒ記念公園 公園・植物園

レルヒ記念公園から見える羊蹄山です。雪をかぶっているのはこ?の季節ならでは。5月に来て良かった！

レルヒ記念公園 公園・植物園

「日本一おいしい水」…こんな風に水がでています。もちろん、少しだけ味見ｗ

レルヒ記念公園を過ぎ、もう少し先へ行きます。そろそろ疲れてきましたし、タイムリミットが近づいてきました。私のように羊蹄山を眺めているかたが。自転車で来られたようで（そのほうが良いですね！）。

尻別川の倶知安橋まで来ました。

倶知安橋の手前に尻別リバーパークがあります。

ここも羊蹄山スポットですね。ゴルフ場もあるようで。

そろそろタイムリミットで倶知安駅へ戻らないといけないので、ここで引き返します。結局、JR北海道お薦めのウォーキング・パンフレットに出ていたショートコース５㎞を歩きました。

羊蹄山見納め。この後電車の時間が気になり国道５号線を速足で戻り･･疲れました。

倶知安商店街へ戻ってきました。

なんとか予定していた電車に間に合いました。小樽へ戻る本数が無いので少し焦りました。

小樽に戻り、最後に小樽港のほうへ。小樽に着いてから曇りや雨ばかりで、ようやく快晴の小樽に会えた気持ちｗ

消防犬、ぶん公。小樽にも名物犬がいたんですね。
今まで、渋谷のハチ公と、そのほか新潟駅構内と、丸亀駅そばで犬の銅像を見たことがあるのですが、私にとって４つ目。
ぶん犬は、火災現場で泣いていたところを消防士に助けられ消防本部で大切に育てられたそうです。段々と消防隊員たちの真似をするようになあり、消防車にも乗り込むようになり、一緒に出動し、火災現場で１０００回以上も活躍した犬だそうです。ホースのもつれを口で直したり、立ち入り禁止のロープのそばを巡回し、野次馬たちを吠えて蹴散らしたそうです。凄い犬がいたのですね…賢いなあ。
1938年（昭和13年）2月3日の正午に24歳で長寿を全うしたそうです。人間で言ったら１００歳以上になるそうです。天国でも活躍してそうです。

指揮者で言えば、ブロムシュテットさんの様な犬でしょうか？（←クラシックファンしか分からないような話で・汗）

消防犬ぶん公記念碑 名所・史跡

ぶん公は小樽市観光物産プラザの前にいます。
プラザの中は魅力的なお土産が沢山でしたが、これからまだ旅行が長いので買えませんでした・泣

小樽駅13:35発快速で札幌へ。14:11札幌着。
荷物を駅構内のコインロッカーに入れて、美瑛に向かうまでの少し間ですが、久しぶりの札幌を歩きます。

駅から近い北海道大学へ。かなり久しぶりです（と言いますか、もはや記憶にない…）。

北海道大学 名所・史跡

ほとんど初めて来たような気持ちです。この日は爽やかな日で、新緑が輝いていました。

ここが大学なんですか？という光景です。

川も流れてるんですね。

クラーク博士。

クラーク博士は、明治9年7月将来の北海道開拓の指導者を養成の「札幌農学校（現北海道大学）」の初代教頭として招かれました。
動物、植物学のほか、キリスト教の教えによる道徳を英語で教えるなど、多大な影響を与えました。
しかしこの時はわずか8カ月余の札幌滞在だったそうです。

翌年明治10年4月16日に、クラーク博士が別れの言葉として叫んだ有名な「Boys, be ambitious.（青年よ、大志を抱け）」は、北海道開拓精神を代表することばとなりました。

以前はポプラ並木だけ見にきたような気がします。

以前来たときは8月でした。春に来るのは初めてです。

ここもいろいろな花が満開の季節。

北大ポプラ並木です。
しかし・・・残念なことにこの中には入れませんでした。コロナで…「立ち入り禁止」の看板が・・・泣

北大ポプラ並木 名所・史跡

いろいろ制限はありましたが、この緑には癒されました。

北大のツツジも満開の丁度いい時期に来ました。

全く枯れたところが無い、ベストなツツジでした。

ランチを食べていなかったので16時に、北大そばのお店でザンギ定食をいただきました。専門店のようでした。

札幌ザンギ本舗 札幌駅北口店 グルメ・レストラン

ザンギ本舗さん。
そうそう、札幌ではお店はそんなに閉まっている印象が無かったデス。16時半ころでしたが、お客さんも結構いました。小樽や倶知安で感じた物々しさが無い…。

ザンギ定食　715円...安い、美味しい！

札幌に来て感じた事。やっぱり、都会の都市と地方都市とでは北海道でも様子が違っていたような（この後美瑛へ行き、コロナトラブルを思い知らされます）。続く・・・。