旧開智學校校舎は工事中。代りに松本市旧司祭館を見学しました。

2022/07/07 - 2022/07/07

松本城に来て，旧開智學校校舎が改修工事で閉館されていることを知りました。工事中でも，せめて，外観だけでも，とおもって見に行きました。外観は見ることが出来ました。となりに，松本市司祭館なるものがあって，これを見学しました。松本の近代の歴史です。

エリア 松本(長野)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

旧開智學校校舎は改修工事中だそうです。

でも，いきました。

松本城からあるいてすぐ。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

蕎麦には寄れません。

塀越しの写真撮影です。

工事も長期間のようです。

大変ですね。

案内。

おとなりに，こんな建物がありました。

中に入れそうです。

旧司祭館 名所・史跡

旧司祭館

〔沿革〕
松本城周辺の都市計画街路拡幅事業に関連して松本カトりっく教会
は、施設の再配置を計画し、旧司祭館の取り壊しを予定したが、貴
重な文化財の保存を決意、平成元年十月旧司祭館を市へ寄贈した。

松本市は、この建物の文化財としての価値を認め、保存のための移
築転復原事業を進め、移転先を重要文化財・旧開智学校の在る開智公
園に定め，平成二年十月解体工事着手、翌平成三年三月復原工事に
入り、同年十月に竣工した。

この移転復原事業に際し、平成元年十二月松本市芳野十九番四十八
号所在のキツセイ薬品工業株式会社（代表取締役・神津邦雄氏）から
文化財存事業のためにと 6,000万円が寄せられた。

このほか、この復原事業に当たつては、大河直弱博士、百瀬常雄氏，
力トリツク教会横浜司教区等をはじめ、多＜の関係者のご指導、ご
尽力があつたことにより進められた。

〔概要〕
旧司祭館は、明治二十二年（一八八九）松本力トリツク教会神父ク
レマン（フランス人）により、旧藩政時の武家屋敷跡（松本市丸の
内九番三十二号）地に建築された西洋館で、アーリーアメリカン風
の建築様式を伝え、各部屋には暖炉を配し、一・二階ともベランダ
を備え、外壁に下見板張りを施すなど、随所に西洋館の特徴を表し
ている。

建築年　明治ニ十二年（一八八九）
建築面積　 一階　102.64 平米　二階　100.09 平米　
建築様式　アーリーアメリカン（コロニアル）風　木造二階建て　
復原位置　松本市開智二丁目六番ニ十四号
復原年月日　平成三年十月
施工会社　（株）ノグチ　協力会社（（株）雲井）


平成三年十一月吉日　松本市教育委員会

館内の展示。

建物の模型。
こんな色だったのでしょうか。

文明開化期の西洋建築受容の様相を示し、近代学校を象徴する擬洋風建築の代表作

国宝　旧開智学校校舎の概要

指定区分　国宝
指定日　令和元年（2019) 9月30日
建築年　 明治9年（1876)
設計・施工　立石清重
現存建築面積　513.58 平米　（なくなった教室棟を含む総面積 2,653 平米）
児童収容数　約1,300人　　（なくなった教室棟を含む）
構造 木造2階建・桟瓦葺・寄棟・土蔵造・白漆喰大壁造・八角塔屋附

開智学校は、明治5年（1872)の学制発布の翌年、明治6年に開校しました。開智学校という名前は、
学制の序文にある「智を開き」というところからとったと考えられています。開校当初は廃仏段釈により
廃寺となった全久院というお寺を利用していましたが、地域住民の力で校舎を新築しました。新築費
用11, 000円程（当時）の内、約7割が地元住民の拠出によるものでした。

擬洋風建築とは、幕末から明治10年代の時期に隆盛した、西洋建築と日本の伝統的な建築が混ざ
り合い生み出された建築群で、開智学校も瓦屋根、漆喰壁、龍の彫刻に唐破風といった和風の部分
と、バルコニー・塔屋・ガラス（色ガラス）・天使の彫刻といった西洋風の部分が見事に混ざり合ってい
ます。設計施工を担った地元、松本の大工棟梁立石清重は、東京や横浜への洋風建築見学で得た
見識と、自らの経験に基づく技術を縦横無尽に組み合わせ、校舎を作り上げました。

当時の生徒になったつもりで。

七月七日。

単語図。

ありがとうございました。

ちなみに，２００９年８月８日の写真をのせます。

埋橋を人がわたっています。

ここを渡って，天守閣へいけたのです。