⑥無人島宿泊記録

2022/06/24 - 2022/06/24

初めての無人島宿泊。どんなところかと思ってましたが、事前の下調べをあえてあまりしていなかったこともあり、いろいろ想定外でした。

翌朝は朝食前に散策。しかしいくら小さな島でも、おそらく10人も滞在していない島で、誰にも会わず、散歩もさみしいものでした。

またせっかくの海岸沿いの珍しい地層が見られる道が落石のため通行止めになっていてがっかりしました。

余裕を持って島を出て、少しだけ鞆の浦を歩き、バスで福山駅へ。新幹線で静岡県へ移動します。

エリア 広島

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.5
• グルメ: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 船 新幹線 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

昨日仙酔島のホテルに到着したところから始めましょう。因みに到着した日は忙しく、写真はほとんど翌朝撮影したものです。

まずホテルの玄関。この大きな日章旗。今時、珍しい。

人生感が変わる宿 ここから 宿・ホテル

ホテル玄関から外をみる。

無人島にあるホテルって、それだけでも変わってます。

ロビーの端っこから浴場の方を見る。中間よりずっと手前に、右にフロント、左に玄関。
その先にエレベーター。
さらに先に食事処へのアプローチがあります。
1番奥に浴場への階段がある、という無人島の箱としては大きな建物です。

なんとなく、もっと小さなこじんまりしたホテルを想像していました。

部屋入り口。六階だったかな？

ちなみにこのホテルの名前は「人生観が変わる宿　ここから」って、名前が怪しすぎる。さらに、テレビなし。それはそれで静かで良かったですけれど。

入って右、洗面所、お風呂、トイレがありますが、かなり古い感じは否めません。お風呂はとても使う気がしません。大浴場があるので利用はしませんでしたから問題はありませんでしたが。

部屋は和室。布団は自分で敷きます。
これって、宮島のリブマックスホテルも自分で敷くようになっていた。広島県のホテルあるあるなの？？

景色は良いです！これぞ瀬戸内海！

室町時代から江戸時代にかけてやってきた外交使節団、朝鮮通信使が風光明媚と詩を歌ったりするのが分かりますね。

そしてこれは昨夕撮影したのですが、左手に像があるの見えますが？これは坂本龍馬像。故郷の方を見ているそう。は？何故にここに？

幕末の1867年、坂本龍馬がいろは丸で海運業務を行なっていた際に、紀州藩所有の軍艦に衝突されました。この事故でいろは丸は積荷ごと沈没。その損害賠償交渉を事故現場から1番近くて大きな港、鞆の浦で行いました。

坂本龍馬は4日間、鞆の浦に滞在したそうです。暗殺される7ヶ月前のこと。そして紀州藩からまんまと金七万両（現在の価値では20億～40億円くらい？）をせしめました。

このホテルは何の関係があるのかは不明。

大浴場の脱衣所です。

大浴場からの景色もとても良かったです。さらに1人にはとても大きなお風呂でした。

さて、チェックイン時に戻ります。「今なら間に合うのですぐにお風呂に入ってください」、と言われました。

なんと世界に一つしかない、「名物江戸風呂」は午後4時まで。だから、「なるべく早く来てくださいって、メールしたでしょ」、みたいな感じでした。

というわけで、部屋に荷物を置いてすぐ降りてきました。好きなジャージを上下選んで地下の脱衣所で着替えて、外へでて、この階段を下ります。もう、何があるのかしら？？

お風呂なので当然この時携帯は持ってませんし、また撮影禁止でもあるし、写真などなしです。

「世界に一つしかないお風呂」を体験をするのはここです。

そのお風呂体験を書くのは控えます。朝早くから火を入れ準備をするものでユニークな体験ではありましたよ。

ひとつだけ、途中で海に入る、という工程がありました。よって私もビーチに出て、瀬戸内海に浸ることができました。
（瀬戸内海はそれなりにキレイですが、沖縄の海など離島と比較してしまうと、正直、やはり、ちょっと、気になりました）

和式の掘り炬燵の個室で夕飯です。鯛尽くしというコースを依頼していました。お味はまあまあだったのですが、鯛の煮付け、これがちょっと生臭く感じてイマイチ。潮汁、多すぎて飲みきれない。

何より、夕食時にカップル一組と私の3人だけ、って、、無人島に、、、寂しすぎる、、、

さて翌朝の散歩。まず到着した船着場へ。

昨日は移動してすぐお風呂、さらに夕食で島を全く見ていなかったので早めに起きて散策です。

船着場の先は行き止まりです。

瀬戸内海国立公園。

赤い印は国立公園の区域。仙酔島は鞆の浦からすぐですがその先の大きめの島は走島っていうんですね。

いろは丸沈没地はこの地図の右上の先の方かと思われます。

この湾からは対岸の船着場は見えません。鞆の浦港はずっと左手の湾です。

手前のこんもりした丘に登ってみます。ここは御膳山というらしいです。

丘の上に碑が立っています「名勝鞆公園」。

伸び切った木々の間から見る鞆の浦港。

手前の島が弁天島ですね。その右奥に鞆の浦港です。

さてビーチの先からの海岸線沿いの散歩を楽しみにしていたのですが、遊歩道が落石のため立ち入り禁止！ガーン！ショック！

九千万年前の火山活動時の仙酔層、ひん岩、断層、海食洞などが見られるはずだったのに、、非常に残念です。

しょうがないので山側の道を「鳥の口展望台」を目指して頑張って登ります。ひゃーっとしてます。道は整備されています。多分整備の小型車が通る道です。

仙人が丘。

「赤岩展望台」に着きました。手前の島が皇后島。奥が鞆の浦港です。

ここからさらに鳥の口展望台へ道は続きますがとても一人で行く気にはなれず、来た道を戻ります。

こんなふうに見えますよ、な看板。

ビーチ奥にあるキャンプ場。この日は誰もいませんでした。設備は整っているし良いキャンプ場です。

仙酔島キャンプ場 キャンプ場

大きなトンビ！散歩中に出会った大きな生き物はトンビだけでしたねぇ。
写っている右の建物が閉鎖した国民宿舎です。
その上にチラッと見えるのが島唯一のホテル「ここから」です。背景の山はおそらく鞆の浦の背後の山と思われます。

昨日の夕方、湯浴みしたビーチの先には皇后島があります。（もちろん部屋からも見えます）

朝ごはんです。ご飯とお味噌汁はセルフサービスです。

昨晩は3人でしたが、今朝は5人に。女性2人が増えていました！昨日の宿泊客は5名だったらしい。

ノンカフェインのコーヒーのサービスがありました。

部屋にもお土産でありました。持ち帰ってつい先日飲んでみたらとても美味しいコーヒーでした♪

こちらの従業員さんは鞆の浦からいろは船で通って来ているとのこと。

はぁ、人気のない無人島は十分堪能しました。

早めに平成いろは丸で鞆の浦へ。なるほど、沈没したいろは丸に因んだ船名なんですね。

平成いろは丸 乗り物

5分で到着。昨日も気になりましたが、ちょっとやる気のない船員さん。福山市職員さんなんですね。

かつては人気の観光地だったのでしょうが、、、他の時期は知りませんけどあまり観光客の来ないこの時期、暇でしょうね。

バス停のところに幼稚園児の遠足なのかな？なかなか賑やかし。

近隣に住んでいれば小さい頃から学校行事でよく訪れる場所なんですね。

あー！やはり、ここでお土産買おうと思ってたのですがまだ開いてません。

走島って仙酔島より先にある島へのフェリー乗り場がありました。

あ、鞆の浦港の常夜灯が見えました！！小さい、目立たない。

いろは丸事件談判跡の碑があります。

いろは丸事件談判跡 （旧魚屋萬蔵宅） 名所・史跡

龍馬と紀州藩の交渉が行われた魚屋萬蔵の旧邸宅だそうです。

バスに乗って一つ目の停留所に「鞆の浦観光情報センター」がありました！もう、遅いわ。

それにしても仙酔島はすぐ近く。窓から仙酔島と弁天島が見えます。瀬戸内海は本当に島が多い。

福山駅のロータリーの写真を一枚くらい撮っておきましょう。

そうそう、三菱UFJ銀行があって助かりました！
セブンイレブンもあってチケットの発券等で利用出来ました。（宮島にはコンビニなし。尾道には商店街の近くにファミマはあったけれどセブンは1.5k先でした）

広島県278万人の中で、福山市は人口46万人。広島市119万人に次ぐ都市です。中四国地方で2番目の中核都市に指定されています。

福山駅 駅

新幹線のチケット購入後、

駅中の、福山発祥のお店でケーキを買う。
あまりに人が居ない所にいた為か、反動で、妙にスイーツが食べたくなり買い物に走る。

この瀬戸内海の果物を使った干菓子がとても美味しそう！お買い上げ！すぐ味見！お土産も追加。

「せとのかレモンケーキ」をお買い上げ。

初めて乗る「みずほ」。西日本の新幹線名が珍しい。銀行しか思いつかない私。

西日本と九州の新幹線なんだ～、と一人で納得。

車内で座ったら早速ケーキをいただきます！

旅の振り出しのように、新神戸で降りて乗り換えです。

次は「ひかり」、に乗り換えます。「ひかり」と「こだま」は止まる駅が違うんだー。

新大阪から友人が合流。

さらに別の友人が磐田で合流。この日は時間が遅かったので夕飯は軽めに。ホテルの隣の「和食　さと　磐田見付店」にて。

肉好きの友人がハンバーグをモリモリ食べているのを横目で見ながら、、、

今夜の宿はルートイン磐田インターというビジホ。ルートインは大浴場があるので行ってみました。

ホテルルートイン磐田インター 宿・ホテル

脱衣所だって広くはないけれど、

お風呂はさらに小さかったです。カランは３つしかなく、狭い。入浴を諦める女性たちが続出でした。この日、金曜日だったせいかホテルはほぼ満室。すごく混んでました。

岩国から仙酔島までの瀬戸内海の旅なかなかよかったです。人がいなくてさみしいところも多々あったけれど。

後でこうしてバス路線図を見てみると、あ、手前の山陽線の駅からトモテツバスに乗ればよかったかな、とか思いますが旅の途中では余裕がなかったです。しかしこの旅は広島の一部を随分と深く見物できたと満足です。

この旅行記へのコメント （4）

• ポテのお散歩さん 2022/09/25 23:06:20

  霧の弥山

  Siniさん　初めまして。
  旅行記を見て下さった上に『いいね』まで頂き、ありがとうございます。
  
  仙酔島にホテルがあるのですね。
  鞆の浦から島を見ただけなのですが、全く気付きませんでした。
  宮島は嚴島神社へも行かれて、視界が開けていなかったので
  少し心細い思いもされながらも、果敢に最後まで頑張られましたね。
  宮島へも　随分前に行った事があるのですが、弥山の存在を知らず
  嚴島神社を見ただけで、4トラでの皆さんの旅行記で知りました。
  また尾道と共に宮島へも行ってみたいです。
  ロープウェイを降りてから弥山展望台へ行くのは。。。無理かも(^-^;
  また参考にさせて下さいね。
  今後ともよろしくお願いいたします。
  
  　　ポテのお散歩
  

  Siniさん からの返信 2022/10/04 22:04:57

  Re: 霧の弥山

  ポテのお散歩さま
  
  お返事遅くなりました。
  コメントといいねをありがとうございます。
  
  仙酔島は一度泊まってみたかったので良い経験となりました。噂ではお食事が凝っていて美味しい、というようなコメントがあったのですが、普通でした。
  
  弥山への道はよく整えられていますので、ロープウェイ唐先も大丈夫と思いますよ。ちょっと変わった団体さんが頂上を占拠していたのは残念でした。
  
  また旅行記を楽しみによらせていただきます。こちらこそよろしくお願いします。
  
  Sini

• ホーミンさん 2022/09/19 13:34:25

  ビックリ、無人島のお宿（◎o◎）

  Siniさん
  
  こんにちは。
  ご訪問に投票をありがとうございました。
  
  無人島のお宿って初めて聞きました。面白そうですね。ハード面は古そうで洗練された接客は望めそうもありませんが、今までに経験したことのない何かが体験できそうな予感がしました。乗る船が「いろは丸」なのも面白いですね。機会があれば泊まってみたいので覚えておきます。良い情報をありがとうございました。
  
  先日福井のお宿に泊まったのですが、そこも自分でお布団を敷くシステムでした。シーツもセットしてあって、広げるだけになってました。敷く従業員さんが昼間にお仕事を終えられるのと、接触を出来るだけ避けるためだそうです。泊まるこちらとしても、荷物を広げている部屋に入られるのよりは、自分で敷く方がいいと感じましたよ。

  Siniさん からの返信 2022/09/19 14:01:58

  Re: ビックリ、無人島のお宿（◎o◎）

  ホーミンさん
  
  ご訪問といいね、それにコメントもありがとうございます。
  
  そうなんです。ちょっと変わった宿でした。お風呂はぜひ試してみてください。最低でも2回は入ると良いそうですが、そのためにはそれなりの時間がかかります。無人島ですしゆっくりするのがポイントですね。
  
  島内の散歩は楽しかったのですが、誰もいなくて寂しすぎました。海岸沿いの道が通れるようになっていると良いですね。
  
  Sini