2022/04/30 - 2022/04/30
156位(同エリア3234件中)
キートンさん
この旅行記スケジュールを元に
サクラの花が咲く頃、サイクリングに適した季節の東北から関東へ。
旅の9日目はこの旅の最終日。
今日は丸一日要して、観光もしながら山中湖から富士山麓を反時計回りに富士宮まで、約100kmにもおよぶ輪行旅最長のサイクリングを予定。
そのルートには富士五湖をはじめ観光ポイントが目白押し。
そして明暗を分けるのは、天候と富士山がきれいに見えるかどうか。
昨日からの雨は回復に向かい、未明にはやみそうな予報。
はたして、サイクリング日和となるのか・・・
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
朝5時に起床。
宿に荷物を置いて、5時半前に早朝サイクリングに出る。
天気予報は嘘はつかなかったらしい。マナハウス 宿・ホテル
-
マナハウスから最初に向かうポイントへは、2km弱で標高差約100mを上る。
その上り坂はすでにスタート地点からも見えている。 -
5:40頃、目的地のパノラマ台に到着。
しかし、二匹のワン公に先着されていた。
んなことはどうでもよくて、富士山がきれいに見えるかどうかが問題なんだ。 -
そして、この状況を一言でいうと、サイコーじゃん!
-
イチオシ
山中湖を見下ろす富士山のビューポイント。
まだ手前の方が山影になっていることが、唯一惜しまれるところ。
つまり、到着するのが少し早すぎた。パノラマ台 名所・史跡
-
山中湖は、富士五湖の中で最大の面積を持ち、湖面の標高は最も高い位置にある。
周囲は約13.3kmで、一周のサイクリング道が通っている。 -
イチオシ
山中湖の向こうには、残雪きらめく南アルプス。
4月は晴れていても霞みが出て富士山が見えないことも多いという。
昨日からの土砂降りの雨が空気中の埃を洗い落としたようだ。
富士山よりもはるか遠くの山脈までくっきり見えるとは、災い転じて福を招いてくれた。 -
山中湖平野の方向。
15時間前には、川のように雨水が流れる道を自転車で走っていたあたり。 -
パノラマ台にて、旅の足となるチャリとともに。
-
パノラマ台から下って、山中湖一周サイクリングロードへ。
この時間帯のサイクリングロードは、ランニングロードになっていた。 -
平野から湖岸のサイクリングロードを反時計回り走る。
-
6:40頃、長池親水公園に到着。
山中湖を一周するより時間と体力節約するために、ここで引き返して宿に向かう。長池親水公園 公園・植物園
-
時期的には冬より4月前後の方が、富士山に雪が多くのるのだという。
今年は4月半ばに気温がかなり高い日があったせいか、例年より雪が少ないようだ。 -
昨日メンテナンスしたので、快調に走るtern。
-
オブジェとのtwo bicycle。
-
7時半前にマナハウスに一旦戻り、8時過ぎにチェックアウトして再びサイクリングをスタートする。
出発の時、マナハウスの窓には富士山が映っていた。マナハウス 宿・ホテル
-
先ほども通った山中湖北岸を西へと走る。
このルートは山中湖越しに富士山が眺められる快適なコースだ。 -
湖岸のサクラはほとんど散ってしまい、葉桜寸前だった。
ということは、4~5日前は意外と見頃だったのかもしれない。 -
山中湖の西端を過ぎてから右(北)に折れると、花の都公園がある。
花の都公園は、清流の里という有料のエリアがあるが、花畑・農園エリアは無料である。
チューリップは見頃を過ぎて、すでにしおれかけ。 -
それでも三脚をセットしたカメラマンがちらほら。
-
イチオシ
さらに北に進むと、サクラ並木のように見えた場所が見えたので来てみた。
山梨県内はとっくにサクラの見頃は過ぎていると思っていたが、これほど残っているのは驚きだ。
しかも、土砂降りの雨が降った翌日であることを考えると驚きも二倍。 -
明日はもう5月。
よくここまで持ちこたえてくれたサクラのトンネル。 -
サクラ並木の南側は、有料エリアの清流の里。
-
雪をかぶった富士山とサクラの共演もかなった。
-
花の都公園から約4km走り、忍野八海大林駐車場に自転車を停めて、9:20頃に湧池に到着。
ちなみに駐輪料金は100円だったが、もう少し近い所に駐輪すれば良かった。 -
忍野八海は、富士山と杓子山から石割山にかけての山麓からの伏流水を水源とする8か所の湧泉群。
湧池は、忍野八海の中でも最も湧水量が多く透明度も高い。
珪藻土層でなる水中洞窟があり、池の底から最奥部まで約55mあるという。 -
イチオシ
湧池の東側にある、榛の木林(はんのきばやし)資料館に入場。
入場料は300円。
その展望台からの眺望は、まさに絶景。
18世紀の建築と推定される、茅葺屋根の母屋、隠居家、水車小屋、そして鯉の池と富士山。
忍野八海を代表する景観である。 -
眼下の鯉の池は比較的大きな人工の池で、忍野八海の8つの池には含まれない。
-
鯉の池と反対側には、濁池の水車小屋、湧池などが見える。
-
9日間の旅は天候が不安定ですっきりと晴れ渡った青空がなかなか見れなかったが、最終日に一番の快晴が訪れた。
津軽富士(岩木山)も会津富士(磐梯山)も最高の姿を見ることができなかったが、本家本元の富士が最高の姿を見せてくれた。 -
鯉の池という名に偽りはない。
-
富士山を背景にした茅葺屋根の水車小屋が撮れるのも、忍野八海ならでは。
-
水車小屋の内部。
穀物を搗くためのような、一般的な水車小屋だった。 -
現存する忍野村最古の茅葺き民家、旧渡辺泉氏邸の隠居家(手前)と母屋(奥)。
-
隠居家の内部は囲炉裏の間になっていて、富士山などの多くの写真が展示してある。
-
母屋は榛の木林資料館のメインの施設となっている。
-
渡辺泉氏宅現状平面痕跡図。
「現状」とか「痕跡図」となっているところが、ちょっと意味ありげ。
部屋の数は多くはないが、それぞれの部屋が結構広めである。 -
玄関の土間には、消防に使われた腕用ポンプ、天井には在地領主の流れをくむ証ともいえる駕籠(かご)が吊されている。
-
勝手場の囲炉裏。
-
2階は もともと養蚕に使われた部屋で、 養蚕、 機織り、 農業などに使われた農機具類が展示してある。
-
2階の窓から見た北東方向の眺め。
先ほど上った展望台が見える。 -
3階に上ったらさらに上への梯子があった。
-
屋根の最上部をさらに高くして窓が設けてある。
採光や換気のための造りだと思うが、断言は避ける。 -
渡辺泉氏宅の先には忍野八海のひとつ、底抜池がある。
忍野八海の中で唯一有料エリア内にある池であり、最も昔の風景を保っているという。
底抜池は、お釜池と地底で水脈がつながっているともいわれる。 -
イチオシ
ニジマスが泳ぐ底抜池の水は驚くべき透明度だ。
-
再び鯉の池へ。
旧渡辺泉氏邸や底抜池の見どころもあるが、この景色を見れるだけでも榛の木林資料館に入場する価値がある。
富士山がきれいに見えていればのはなしだが・・・ -
忍野八海のひとつ、銚子池は一見榛の木林資料館の有料エリア内に位置するように見えるが、榛の木林資料館を退出して北側の道から入る。
酒を注ぐ銚子の形からその名が付いたということだが、一見何の変哲もない池に見える。 -
池の底の砂地から砂を巻き上げて水が湧いているのがわかる。
-
銚子池からお釜池へ向かうのに、二つの木製の橋を渡る。
-
お釜池は、釜中に熱湯が沸騰するように湧水するという形状からその名が付いたといわれる、小さな池。
-
忍野八海は、世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産のひとつに登録されている。
お釜池から一旦自転車を停めている駐車場に戻り、残りの池を自転車でめぐることにする。 -
イチオシ
次に訪れたのは菖蒲池。
菖蒲湯に使われるサトイモ科の菖蒲が植えられていて、中の島の石碑越しには富士山が見える。 -
菖蒲池の近くにある八海菖蒲池公園と富士山。
今日は富士山三昧。
いやというほど富士山を入れて写真を撮っているが、これほどの条件の良い富士山を生きているうちにまた見れるという保証はないし。 -
富士山の姿が鏡のように映るという鏡池。
-
鏡に映るのは建物と植木。
せっかくの鏡池なのに、どうしてそこに植栽や建物を配置するかねぇ。 -
10時半過ぎ、湧池の近くまで戻ってくると観光客であふれていた。
大型連休2日目でこの好天なので無理もない。 -
忍野八海を後にしてサイクリングを再開しかけた時、駐車場越しに庭園らしきものが見えた。
八海庭園 彦兵衛屋敷というらしい。
ここは駐車場から眺めただけで先を急ぐ。 -
イチオシ
国道138号線をしばらく走り、11時過ぎに北口本宮冨士浅間神社の入口に到着。
自転車を置いて、杉の巨木が並ぶ参道を行く。 -
大鳥居は北口本宮冨士浅間神社に社殿が建つ以前よりあったとされ、日本武尊(やまとたけるのみこと)が当地で富士山を遥拝した時に建てたともいわれる。
木造としては日本最大級の鳥居だという。 -
隋神門は、幣殿、拝殿、神楽殿、手水舎などとともに、1733年(享保18年)に江戸の富士講村上派を率いる村上光清が私財を投じて出資し造営された。
-
隋神門をくぐると、手前に手水舎(左)と神楽殿(右)、奥に拝殿、拝殿の前には太郎杉が立っている。
-
788年(延暦7年)に甲斐守である紀豊庭により現在地に神殿を建て、浅間の大神を祀り、大塚丘には日本武尊の神霊を祀った。
以後、逐次造営改築され、現在の本殿は1615年(元和元年)、鳥居土佐守成次により建立された。 -
春の芽吹く頃(4月下旬~5月中旬が見頃)に鮮やかな色彩を放つという七色もみじ。
まさに今が見頃なのだが・・・ -
拝殿の前に、左の太郎杉と対をなすように右に立っている夫婦檜。
地上3mから12mにかけて幹が2本に分かれていて、樹齢1000年ともいわれている。 -
約20分ほど北口本宮冨士浅間神社見学した後、主に国道139号線を西へと走り、12:15頃道の駅なるさわに到着した。
上空に雲が増えてきた。 -
今回は富士五湖のうち、河口湖と西湖はスルーすることにした。
ショートカットという意味もあるが、むしろ上り坂の区間を増やさないように、標高をできるだけ下げずに精進湖まで行きたかったからだ。
河口湖には2019年6月に4日間ほど仕事で出張することがあって、1日だけ富士山が見えた時に大石公園で撮った写真が残っていた。 -
12:40頃、精進湖に到着。
えらい小さい湖だなと思っていたら、ここから見えているのは精進湖のほんの一部だった。 -
ここから、精進湖と本栖湖の両方をそれぞれ反時計回りに周ろうというプラン。
-
精進湖の湖畔で少々休憩をはさんだ後、他手合浜から精進湖越しに富士山を望む。
-
精進湖から国道139号線を経由し国道300号線を走ると、やがて本栖湖に出た。
-
13時半過ぎ、多くのライダーがたむろするポイントに到着。
実はここは今日のサイクリングルート上でも、かなり重要な通過ポイントである。 -
なぜなら最もなじみのあるお札に描かれたポイントだからだ。
展望公園(本栖湖) 自然・景勝地
-
イチオシ
さすがに逆さ富士というわけにもいかず、雲もかかってきたが、なんとか山頂は見えている状態でよかった。
-
たくさんのウインドサーフィンを見ながら本栖湖の西岸を走る。
-
再び国道139号線に入り南へ向かう。
本栖橋に差し掛かる頃、車道では渋滞が始まり、歩道を走ることが多くなった。
午後になってから雲が増えてきたことが気になる。
統計上も、朝は富士山が見える確率は高めだが夕方に近付くにしたがって確率が下がる傾向があるという。
この後も富士の絶景ポイントを訪れる予定だが、天気はもってくれるのか・・・
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- pedaruさん 2022/08/20 11:47:59
- 忍野八海
- キートンさん こんにちは
どの写真を見ても、空気がきれいなのが分かるし、池の水などは魚が宙に浮いているかのような錯覚をしそうな透明度、青い空、富士山、でき過ぎですよ。
なかなかこんな写真見られません。
それにしても、自転車でここまでやれるんですねー。坂道が多い山道、電動アシスト自転車なら楽ですよー、でも利用したらもう自慢はできません(笑)。
千円札の富士山、全くその場所なんですねー。いいもの見せていただきました。
pedaru
- キートンさん からの返信 2022/08/20 14:10:28
- Re: 忍野八海
- こんにちは、pedaruさん。
書き込みありがとうございます。
この日の前日が土砂降りの雨だったので、空気中のちりやほこりが一掃されたのか、晴れたうえに見通しもすごく良かったですね。
おかげで旅の最終日となったこの日は、最高のサイクリング日和でした。
忍野八海では、茅葺屋根と水車小屋と富士山の絶景、まさに魚が宙に浮いているように見えるほどの透明度の高い池が印象的でした。
電動アシスト自転車なら楽だろうなと思う場面はたくさんありましが、輪行することを考えると折りたたみのミニベロが現実的なんですよね。
鉄道などの公共の交通機関で標高の高い駅まで移動して、できるだけ上りの少ないコースを選択するようにしてますが、行きたい目的地や景色の良いコースというのは結構上りが多かったりします。
いつまでこんな体力勝負の旅が続けられるかわかりませんが、今回の旅は良い経験だったと思います。
では、また。
キートン
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
富士五湖(山梨) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
75