2022/05/15 - 2022/05/17
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旅好き長さんさん
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昨年に行った対馬・壱岐諸島に続いて長崎の五島列島に出かけて来ました。
五島列島と言えば世界遺産の教会群と美味しいお魚。
その二つを楽しみに2泊3日の団体ツアーで五島列島の島巡りをしてきました。
五島列島の島々の教会群を効率的に巡るには団体ツアーがよいと思い、今回はJTB旅物語のツアーに参加しました。
今回の旅程は、
5月15日(日)新神戸駅から新幹線で博多駅に向かいバスで長崎港へ移動。その後高速艇で五島列島の福江島に渡って、鎧瀬溶岩海岸と鬼岳を観光して宿泊。
5月16日(月)海上タクシーを利用して久賀島の旧五輪教会堂、奈留島の江上天主堂を観光し、上五島に渡って海童神社、頭ケ島天主堂、中ノ浦教会、若松大橋と奈良尾神社を観光して高速艇で福江港に戻って宿泊。
5月17日(火)井持浦教会、大瀬崎断崖、高浜ビーチ、遣唐使ふるさと館と水ノ浦教会堂を観光し、高速艇と新幹線などを利用して帰宅。
天気予報ではあまり良い天気ではなかったのですが、ツアーメンバーに晴れ男と晴れ女が多かったせいか、絶景の五島列島を巡ることができました。
もちろん美味しいお魚もお腹いっぱい、いただきました。
今回は、旅行2日目の奈留島の江上天主堂観光後に行った、上五島の観光を紹介します。
上五島の中通島、若松島、頭ケ島の三つの島を小型バスで観光しましたが、これらの島々には何と29もの教会があります。
宗教弾圧に苦しんだ信者の方々と信仰の篤さを感じました。
表紙の写真は、世界遺産の頭ケ島天主堂です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 観光バス 船
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- JTB
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-
5月16日(月)、奈留島の江上天主堂を観光後、海上タクシーで上五島を目指します。
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奈留島から30分で若松島の南部にあるキリシタン洞窟に到着。
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幕末から明治初期にかけて、キリシタン弾圧が長崎各地で起き、明治元年(1868年)、久賀島の牢屋の迫を皮切りに『五島崩れ』と呼ばれるキリシタン弾圧が起こり、ここ若松地区周辺でも弾圧の嵐が吹き荒れたそうです。
そのような中、里ノ浦地区のキリシタン、山下与之助、山下久八、下本仙之助らは、迫害を逃れるために、船でしか行くことのできないこの洞窟に身を隠しました。 -
しかしある朝のこと、朝食を炊く煙を、沖を通る漁船に見つかり、役人に通報されて捕らえられました。
その後、昭和42年(1967年)、苦しみに耐え、信仰を守り抜いてきた先人たちをしのび、その悲しみを永く祈念するために、洞窟の入口にこの高さ4mの十字架と3.6mのキリスト像が建てられました。 -
ここからの眺めが絶景です。
天気が良かったので遠くの島々まで見通せます。 -
ここは後ほど行く、ハリノメンドの裏側になります。
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この岬を1周して先ほどの穴の空いた洞窟の反対側に向かいます。
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この岬の右側の孔がハリノメンド。
荒波の浸食によって出来た穴で、五島弁で穴のことを『メンズ』又は『メンド』と言い、“針の穴”という意味だそうです。 -
またこの穴は、マリア様が幼子イエスを抱いている姿(聖母子像)のシルエットに見えます。
ルルドのマリア像のシルエットと比べるとよく似ています。 -
その後、若松大橋をくぐって中通島の郷ノ首港へ向かいます。
この日は天気も良く波もなかったので快適なクルージングでした。 -
そして郷ノ首港に到着。
ここでこの海上タクシーとガイドさんともお別れです。 -
ここからは、上五島のふるさとガイドの会の案内で上五島を観光します。
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こちらは青砂ケ浦天守堂。
バスの車中から撮った写真ですのできれいに撮れていません。
入り口のミカエル像が何とか写っています。
この教会は、鉄川與助の手による初期のレンガ造りの教会堂です。 -
そしてこの日の昼食は、リゾートホテル マルゲリータでいただきます。
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こちらがレストラン。
とてもいい雰囲気。 -
この日の昼食はイタリアンのパスタコース。
まずはパンをいただきます。 -
次は前菜。
あまりに美味しそうだったので、写真を撮るのを忘れてハムをちょっとたべてしまいました。 -
こちらがメインディッシュのパスタ。
どれも美味しくいただきました。 -
そしてこちらは締めのコーヒー。
ごちそうさまです。 -
食事後、出発まで時間があるのでホテル内を散策。
こちらはロビー。
ここからは正面に頭ケ島が望めます。 -
中庭からの眺めもとても良く、ここからはこの後に行く頭ケ島も正面に見えます。
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そしてこちらがホテルの客室。
ここから眺める夕陽はとてもきれいだそうです。 -
その後、頭ケ島に向かいます。
この集落周辺の石垣は、石を積んだ本当の石垣で、とても珍しいそうです。 -
頭ケ島と中通島を結ぶ頭ケ島大橋からの眺めも絶景。
橋を渡って頭ケ島天主堂に向かおうとすると、車両の入場制限があるようで30分程度待機するように言われて、しかたなくそばにある上五島空港に向かいます。 -
この写真は上五島空港からの眺めで、正面の赤い橋が頭ケ島大橋。
向こう側が中通島で、手前が頭ケ島です。 -
こちらが上五島空港。
この空港は1981年に開港したもので、このターミナルには航空管制官が不在で、福岡空港から遠隔で管制業務が行われるリモート空港だそうです。 -
この空港ができたおかげで長崎からフェリーだと2時間30分以上かかったものが30分程度に短縮されたそうです。
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ただ2006年に定期便が廃止された後、新規就航便がなく、職員は常駐するものの実質的に休港の状態が続いているそうです。
ちなみに滑走路は800mですので小型の飛行機しか離発着できないそうです。 -
その後、頭ケ島天主堂に向かいます。
この頭ケ島天主堂は、新上五島町出身の建築士・鉄川与助による設計です。
約10年の歳月をかけ、1917年に完成、2年後に祝別・献堂された教会で、日本でも珍しい石造りの教会です。
この石は地元の砂岩で作られており、石積みなどに地元の信者もかかわっていたそうで、近くの島から切り出した石を信者らが船に積み込み、組み立てたそうです。 -
教会の横には信者への拷問に使った石が置かれています。
ガイドさんの話では、信者を正座させてその足の上にこの石を載せて拷問したそうです。
ただ役人の中には軽い石にしたりして、信者に対して同情していた人もいたそうです。 -
こちらはその拷問などで殉教された信者や神父さんの記念の塔です。
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こちらはマリア様のルルドです。
残念ながら教会内には立ち入りできませんでした。 -
そして教会のそばにはキリシタン墓地があります。
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ちょうどこの時期、神父さんがヨーロッパより持ってきたマツバギクが咲いていました。
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これがマツバギクの花です。
ピンク色のとても鮮やかな花です。 -
ここの海岸の海もとてもきれいです。
頭ヶ島は、1859年頃から入植が始まり、役人の目もあまり届かないことから、潜伏キリシタンが増えたそうです。
1867年以降、上五島には長崎から密かに外国人神父が訪れるようになりましたが、翌年にはキリシタン弾圧『五島崩れ』が起きました。
その際、頭ヶ島でも主だった信者が拷問を受け、島民全員が島を一時脱出したそうです。
悲しい話しです。 -
頭ケ島天主堂の観光後、バスで中通島と若松島を結ぶ若松大橋に向かいます。
その途中、頭ケ島大橋を渡る際、ガイドさんから説明のあったモアイ像に似た石がこれ。
よく見ると断崖の下のところが人の顔のように見えます。 -
そしてこちらが海童神社。
昔はここで沢山のクジラが捕れていたそうで、それを祀っていてクジラのアゴの骨が鳥居になっています。
ここは車窓観光だったのでこんな写真になってしまいました。 -
そしてこの写真の向こう側の施設は、『上五島国家石油備蓄基地』です。
この施設は世界初の洋上タンク方式で、日本で消費される石油7日分の原油を貯蔵されているそうです。
今回の原油高でここから原油が放出されているのかな? -
そしてこの教会が中ノ浦教会。
満潮だと海面に教会が移って『水鏡の教会』と呼ばれているのですが、残念ながら干潮だったので見られませんでした。 -
この中ノ浦教会は、このツアーでは車上観光だったのですが、ガイドさんの計らいでバスから降りて見学することができました。
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中ノ浦教会は1925年(大正14年)に建てられた木造教会で、1966年(昭和41年)に、木造教会では珍しく高い鐘塔を増築したそうです。
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そしてこちらがマリア様のルルド。
もう少し早いとバラに囲まれたマリア様が見られたそうです。
ちょっと残念・・。 -
こちらがマリア像のアップです。
とても穏やかなお顔をしています。 -
そしてこちらが中通島と若松島を結ぶ若松大橋。
上五島は、先ほど渡った頭ケ島大橋とこの若松大橋で中通島と頭ケ島、若松島の3つの島をつないでいます。 -
橋の下は中通島と若松島の水道になっていて潮流も結構早いです。
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この花は金鶏菊だそうで、とても生命力が強いので工事後に植えられているそうです。
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この若松大橋は、1991年(平成3年)に13年もの歳月をかけて架けられた橋で、全長が522mの橋。
ガイドさんの話では、橋の建設も大変だったようですが、それ以上にこの橋にアクセスする道路の建設も大変だったようです。 -
そして上五島の最後の観光スポット、奈良尾神社に到着。
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ここの観光スポットはこの『あこう樹』
奈良尾神社の参道をまたぐ形でそびえる大樹で、根元が二股に分かれていて、自然の鳥居になっています。 -
あこう大樹は全国に約240本程度あるそうですが、幹周り約12m、高さが約25mもあるものは日本一で国の天然記念物です。
ちなみに推定樹齢は約670年だそうで、この木はパワースポットにもなっています。 -
あこう樹は枝や幹から多数の気根を垂らして岩などに張り付くそうです。
この写真のように幹から気根が垂れ下がっています。 -
こちらが奈良尾神社の本殿です。
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その前には狛犬が有り、本殿に向かって右側の狛犬の口の中には丸い石があり、それを回すとご利益があるそうです。
以前テレビ番組の出川哲朗の『充電させてもらえませんか』で紹介されたそうです。
これもパワースポットの一つだそうです。 -
上五島の観光も終わり、奈良尾港ターミナルに到着。
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ここで上五島ふるさとガイドの会の上原さんともお別れです。
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こちらが奈良尾港ターミナル。
ここが上五島の船の玄関口のようです。
長崎からはこの奈良尾港、鯛ノ浦港、有川港に高速艇が着くようです。 -
ターミナル前のこのモニュメントはマグロ?それともトビウオかな?
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こちらは上五島のユルキャラで、右が『あミ~ご』、左が『みことちゃん』
『あミ~ご』は三毛猫をモチーフとし、上五島の名産『あご(=飛魚)』を頭に載せていて、お腹には島の花の椿が描かれています。
ネーミングの由来は、『かみごとう』をローマ字表記“Kamigoto”にすると、スペイン語で『友だち』を意味する“Amigo”が含まれていることからとのこと。
また、日本語表記で『あミ~ご』を分解すると、上五島の名産『あご』と猫の鳴き声『ミ~』になることともいわれているそうです。 -
そしてこの16時55分発の高速艇で福江島に帰ります。
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高速艇(ジェットホイル)の船内はこんな感じで、全席指定席です。
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福江島には奈良尾港から35分で到着。
時間は18時30分。
日の入りまでまだ時間があるので気になっていた常灯鼻に向かいます。
五島は日本の西側に有るので日の入りが遅いのでちょっと得した気分です。 -
この常灯鼻は、第30代藩主五島盛成公が福江城(石田城)を築く際に、城の北東から吹き寄せる大波を防ぎ、築城工事を容易にするため築かせたもので灯台の役割もあったそうです。
この石積みは、滋賀県の大津の石工が福江城を築く際に行ったようで、160年経った今でも激しい波や風に耐えているそうです。 -
福江港の夕陽もきれいです。
ただ雲が出ていたのでちょっと残念。 -
その後、ホテルに帰ります。
今回連泊したのがこのカンパーナホテル。
私達は5階に宿泊しました。
このホテルは町の中央にあり、コンビニやスーパー、福江城址や武家屋敷通りなどは徒歩圏内なのでとても便利です。 -
部屋に戻るとちょうど陽が沈んでいます。
夕食は7時からなので急いで会場に向かいます。 -
夕食のメニューがこれ。
昨日は魚料理がメインでしたが、今回はお肉がメインで、五島美豚(ビトン)のソテーと五島牛ステーキ。 -
まずは附き出しのオードブル。
注文したビールで美味しくいただきます。 -
こちらは温野菜サラダ。
五島の福江島は、平地が多いせいか新鮮な野菜やお米が採れるそうで、野菜も美味しかったです。 -
これは彩りまんじゅう。
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そしてこちらがメインの五島美豚(ビトン)ソテー(右)と五島牛ステーキ(左)。
どちらも美味しくいただきました。 -
ご飯は五島で採れたお米です。
美味しいお米でした。 -
そしてデザートはプリン。
もうお腹いっぱいになりました。
楽しい旅行も明日のみ。
明日の天気予報は晴れなので福江島の観光を思い切り楽しみたいと思います。
この日の歩数は、朝の散策のせいか16,482歩。
結構歩きました。
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旅行記グループ 五島列島の世界遺産めぐりの旅
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